2019/02/23 のログ
ご案内:「デザートバイキング「知恵の果実」」に伊従のどかさんが現れました。
■伊従のどか > (待ち合わせ中です)
ご案内:「デザートバイキング「知恵の果実」」に暁 名無さんが現れました。
■伊従のどか > イチゴ、イチゴ、イチゴ。
これでもかというほどにイチゴのケーキやタルトを皿に乗せて帰ってくる。イチゴ尽くし。
本人は大変ご満悦のようで、ものすごく笑顔。
当然、普通のケーキ、チョコレート、他果実のスイーツもあるが彼女はイチゴオンリーで攻めていくらしい。
「それじゃセンセー、今日はありがとうございます!
いただきまーす!」
食べる前にお礼を言いつつ、お皿のスイーツを消費していく。
■暁 名無 > 「はいはい、召し上がれ。
と言っても俺が作った訳じゃねえけどさ。」
どうにか無事に仕事を片付け、休日をもぎ取れた名無は、
約束通り伊従に映画とケーキを奢っていた。
映画は先刻観終え、今はデザートバイキングのターンである。
「しっかし、イチゴ好きなんだな。」
皿に盛りに盛られた苺スイーツを見て、やや呆れた様子で頬杖をつく。
一方名無しの方はと言えば、コーヒーとモンブランがひとつ。それだけだ。
■伊従のどか > 机の上のケーキが消えていく。
いや、消えるのは当然だが、その速度がおかしい。
のどかが口に入れている量、速度。
それに反比例するかのように山のようにあるスイーツが忽然と姿を消していく。
まるでホラーのようだ。
それはともかく
「ん~、イチゴが、というよりイチゴのお菓子が、かな。
イチゴ単体だとこんなには食べられないかも」
少し悩んでからそのように答えつつ、幸せそうな顔でケーキを頬張る。
「センセーは?
全然スイーツ盛ってないけどもしかしてスイーツ苦手だった?」
■暁 名無 > 「ん、俺?
……いやー、別に甘いもんは嫌いでもねえんだけど。
いっぺんに量持ってくるとそれだけで満足しちまうっつーか。」
伊従がすごいスピードでスイーツを食べていくのをモンブランを切り崩しながら眺めていたが、
自分へと質問が飛べば少しだけ口元を緩ませて
「まあ、それ以上に伊従が美味そうに食ってるのを見てる方が好きなんだ。」
別に目の前の女生徒に限った話ではなく。
自分が何か食べるよりも、誰かと一緒に、そして誰かが美味しそうに食べているのを見ている方が好き。
そう告げて、切り崩したモンブランをひとくち、口へと運ぶ。
■伊従のどか > 「えー、なにそれ。
センセーなんか変態臭い。
ちょっち恥ずかしいんだけど」
うぐ、と食べる手を止め、口元をぬぐう。
恥ずかしそうにしながら髪型や服装をちょっと直している。
流石にみられている、と面と向かって言われると恰好を気にしてしまうらしい。
■暁 名無 > 「割と今更じゃねえ……?
別にそんな気にする様な事でもねえだろ。
ほら、旅番組とかで地方の料理を食べてるリポーター見るのに近い。」
コーヒーとモンブランを交互に口へ運びつつ、苦笑い。
変態臭いと言われるのは、さほど気にはならないが、恥ずかしいと言われると少しばかり気が咎める。
でもまあ、そんな事で恥ずかしがるなら先日の屋上でボタン飛ばした姿とか普段のミニスカートとか、
そっちの方を恥ずかしがれ、と思わなくもないとか。
■伊従のどか > 「えー……。んー……。
まぁ、それならいいのかなぁ……」
なんだか納得いかなそうな顔をしつつも、しかし食事を再開。
なおいつもの制服姿を恥ずかしがらないのはやはり慣れだろう。
「そーいやセンセー。
センセーって科目の担当は生物学?だっけ?」
そして不意にそんな話題をきりだし。
■暁 名無 > 「ん?……何だ急に。
そうだよ、生物……っつっても、幻想の生物だけどな。
大変容以前まではファンタジーの中だけにしか居ないと思われてた連中。」
フォークを咥えたまま、軽く小首を傾げつつ返答する。
変に疑問形で聞いて来たという事はこいつ結局シラバスななめ読みしただけか、と。
「で、それがどうかしたか?
履修するならあとひと月待てよ?」
■伊従のどか > 「いやいや、履修はしないけど――。
あっ、それとも履修したらセンセーの研究室に入り浸る口実は出来るかな」
にしし、と怪しい笑い。
何かを企んでいる顔だ。
「あー、幻想のかぁ。
んやね、センセーってなんで常世に来たなかなーって思って。
普通の生物学なら本土でもできるだろうし。
なにか異能関係の講義なのかなーとか思ったの」
果たしてシラバス斜め読みを行なったかさえ怪しい言動。
いい機会だから彼の講義内容を聞いてみよう、とかそんな感じなのかもしれない。
■暁 名無 > 「研究が詰まってる時は普通に追い出すぞ。
……まあ、それ以外は別に生徒の出入りを禁止してる訳でもないから良いけど。」
とはいえ入り浸れるほど充実した設備があるわけでもない。
エアコンは頻繁にイカレるし。まあ一度体験して貰えば自然と来なくなるだろうか。
「まあ、元々常世島に居たからってのもあるし、
やっぱり転移荒野や青垣山が環境として丁度良いからってのがでかいな。」
門の出現があれば新たな幻想生物が現れる可能性もある。
そう言う場合は初動がとてもやり易いからな、とモンブランの最後のひとくちを口へと放り込む。
■伊従のどか > 「あはは、研究の邪魔をしない程度にお茶をすすってるね」
本人としては学校でどこかのんびりできる場所が出来れば助かるのだ。
夏場は、図書室へ逃げ込むかもしれないが。
「あれ、センセーって常世出身なの?」
元々、という言葉に疑問符を浮かべつつタルトを口へと運び、紅茶で口を潤す。
■暁 名無 > 「前も言ってたなそういや……
ま、変に散らかしたりしなけりゃ構わねえよ。」
幸い宿泊用にと買った大きめのソファもある。
女子高生ひとりが来たところで別段手狭になる訳でも無い。
実際、最近まで一人住み着いていたわけなのだから。
「んー、まあ。
一応生まれは常世島だし、この時間に来る前も常世島に居たしなあ。」
フォークを置いてコーヒーを啜る。
自分の生い立ちなんて聞いたところで面白くもなんともないだろ、と小さく肩を竦めて。
■伊従のどか > 「そうそう、前も言ってた。
お茶請けを所望します。
あとはたまの雑談相手もね」
むしろ雑談相手がメインなのかもしれないがそこはそれとして。
そのうち研究室に入り浸るかもしれない。
「へぇー、常世生まれなんだ。
本土の人かと思ってたけど……。
……んんっ?この時間ってのはどゆいみ?」
ぱくり、と生クリームを口元につけながら口の中へ放り込み消滅させつつ。
■暁 名無 > 「雑談相手って……そういうのは、もっと他に居るだろ適任が。
同級生とか、もしかして伊従って友達居ないとか?」
まさかそんなはずはないだろうと思いつつ訊ねる。
そういや図書館に居た時も一人だったし、屋上に来た時も一人だった。
……案外こいつぼっちなのでは、と疑いの眼差しを向ける。
「んん、その辺の話はややこしいからまた今度な。
この時間ってのはこの時間だよ。そのまんまの意味。
俺は10数年後の未来から、今の常世島に来てんの。」
口元にクリームつけた伊従の顔が少しおかしかったのか、失笑しつつ。
■伊従のどか > 「だ、だだだ誰がボッチか!
いますよ!友達いますよ!
ただそんなに仲が良くない……いや、遊ぶことがないというか……」
目を背け、ぶつぶつと言い訳をする。
友達がいないわけじゃない。ただ遊び相手はいないだけかもしれないが。
「へぇー、未来の。
じゃあセンセーの異能も時間軸に作用するものなんだ?」
あるいは、魔術なのかな、と首を傾げつつ。
生クリームをつけたままつぎの獲物を口へ放り込み。
■暁 名無 > 「それを世間ではぼっちと呼ぶんじゃないのか。
……とはいえ、まあ俺も似たようなもんだしな。悪いとは言わんよ。」
頬杖をついてニヤニヤと伊従を見る。
まあ色んな事情があるんだろうとは思うが、それでも狼狽える様が面白いらしい。
「そ、未来の。
別に異能がタイムスリップとか出来るってわけじゃねえんだ。
こればっかりは秘密だな、秘密というか、何と言うか──」
直後、名無の口から到底この世の物とは思えないような擦れた音だけがする。
本人は至って真面目な様子で口を動かしているが、そこからは異音が響くのみ。
「──というわけだ。聞き取れたか?」
■伊従のどか > 「ううっ……どうせぼっちですよーだ。
寮に帰っても誰ともお話できない、お風呂は仲良し組が入ってるとなんだか気まずい、あこがれのパジャマパーティなんてもってのほかですよーだ……」
撃沈された船のように机へ沈んでいく。
涙目になりつつ、フォークを彼のモンブランへ向けて刺そうとする。
「……んぇ?
ごめんなさい、全然聞き取れなかった」
そして名無から発せられた言葉には疑問符を浮かべる。
別段、聞いてなかったわけではない。
音としては認識したが、その音を文字に変換できなかった。
■暁 名無 > 「……えっと、何か、その、ごめん。
俺で良ければ……パジャマパーティくらいなら……」
パジャマと言っても大体Tシャツとハーフパンツだけど。
お風呂も行ける気がする!と口走り掛けて流石に自分でもそれはないわと判断したのかそっと口を閉じた。
「だろうな。
……ま、そういう事なんだ。時間遡行に関して詳しい事を口にするのは契約上禁止されてる。
話そうにも話せないから、秘密にするしかない。」
簡単に言えば検閲が掛かる。
音声だけでなく、文章で説明しようにも文字を書いても文字と認識されない。記号の羅列の様に見えてしまう。
そんなわけで、名無の時間遡行に関する情報は自然と秘匿されているのだった。
「ただ、未来から来たって事は公言して良いしめっちゃしてるけど。」