2019/03/25 のログ
ご案内:「山の中にある温泉」にギルゲイオスさんが現れました。
ギルゲイオス > 「むっはー……こいつは極楽という奴であるな」

(そらも薄暗くなり始めた頃合い。
低空からなら微かに見えるのは、木々の合間から漏れる蒸気だろうか。
天然に湧いた温泉に肩まで浸かり、思いっきり脱力して蕩けかけている魔王様。
とあるあれやこれで見つけた場所だが。空腹の魔力不足にそういえばと、来てみれば正解だった。
移動に時間と手間は多少かかるが、入ってしまえば此方のモノ。
満たされる感覚を存分に楽しんでいる)

ご案内:「山の中にある温泉」に猫宮 俊さんが現れました。
猫宮 俊 > 「……失敗したなぁ」

どこを見ても景色の変わらない木々の間で、途方に暮れる少年。空も既に日が落ちかけている。

この世界の自然について、興味が湧いていざ調べようと意気込んだのは良いものの、知らない土地では方向感覚も狂ってしまい、気づけば迷子の子猫。
一応野宿できるようなものは用意しているが、何がいるかわからないような場所では避けたいところ。

「何か……ないかな」

目を閉じて、辺りの音を集中して探ってみる。
……少し離れたところから、何やら水音のような音が聞こえる。音からしてお湯……温泉だろうか?
唯一の手がかりに向けて、足を運んでみることにした。

ギルゲイオス > (脳みそどころか骨からぐでろーんと溶けて湯に混ざってしまいそうな有様――いや、例えの話だが。
しかし、真っ暗になってきたら出ねばなるまいなぁ、いや出たくないなぁ、なんて。暫く先の事を考えれば若干憂鬱な気持ちも過っていたのだ、が。
カサカサと、藪が立てる音だろうか。恐らくは二足歩行……熊、ではないな。音がもっと軽い。
視線をゆっくりとい其方の方向に。僅かに双眸を細めて)

「覗きか何かであるかな?
ま、別にみられても困らぬし、遠慮せず来るがよい」

(姿はイマイチ見えぬものの、気配のする方角へと。
急に顔を出したらびっくりするかもしれないので、予めと声をかけておく)

猫宮 俊 > ハッキリと聞こえた人の声に足を止める。
敵意とかは感じられない様子に、一度深呼吸してから再び歩き出す。
やがて木々を抜け温泉のそばへと出てくる。

「覗き……じゃないです。道に迷っちゃって……」

温泉に浸かっている大柄な男性を見て、ぺこりと挨拶。
この島にいるということは教師か生徒なのだろう。
とりあえず一度休憩しようと、蒸気で湿ったりしていない場所を選んで腰掛け、リュックを下ろす。

ギルゲイオス > 「こんな場所まで来て迷子とはモノ好きであるな。サバイバルが趣味なのか?」

(少しとばかり意地悪なセリフで、かといって口元は笑っていて特に悪意はなさそうだが。
湯のしたにあるだけ身体ははっきりとは見えないが――それを差し引いても、堂々とした様子で相手が現れるのを、眺めていて。
そして、頭をかっくんかっくん左右に倒した)

「……男、であるよな。ならまぁ、気にする必要もないか。
上がるまでちょっと待っていてくれぬか? 街までだったら、ついでに送ってやれるのでな」

(随分と幼い目の容姿で分かりにくいが、此方の姿にどうとも反応しなかったあたり、そうなのだろうと納得して。
そもそも元から気にする様子ゼロ、だったのだが。
水面から濡れた手を出せば、街があるだろう方角をピッと指で指し示す)

猫宮 俊 > 「まぁ……ちょっと、どんなものがあるかなって気になって……元いた所でよく薬草とか採ってたので」

自分でもちょっと間抜けだなと思っていたので、苦笑いしながら答える。
相手の、不思議そうな反応に自分も首を傾げてから質問の意味を理解する。

「……あ、はい、男ですよ。まあ確かに間違えられることもたまにありますけど。
はい、僕は時間とかは大丈夫なので……ありがとうございます」

お礼を言いつつ相手が指さした方を見てみる。
……が、見ても暗く、木々のせいでよく分からなかったので、代わりに猫耳に少しだけ魔力を送りつつ音を探る。
確かに、微かに街の環境音のようなものが聞こえた気がした。

ギルゲイオス > 「その言い様だと、別の世界から来たクチであるかな。どうやらこちらの世界で薬草採取は、あまりメジャーでもないようだからな。
山に入るに便利な道具も売っておるでな、幾つか見繕っておくとよいぞ」

(微妙に此方の世界慣れしてる魔王様。まぁ、バイトなんてしてる位ですし。
両手で湯を掬えば顔に浴びて。掌で拭い落せばゆっくりと息を吐く)

「なーんかこちらでそう言う系の男子を言い表す言葉があった気がするが、何であったかな。
そうか……と、言うかだな。お主がそうやってそこにいると、早く出ねばならない感じがするのである。しかし、我はもっと浸かっていたい。
という訳で、お主も入るがよい」

(我侭魔王様な事を口にすれば、唇で大きく弧を描き。ひょいひょいと相手に手招きを。
男同士なら、遠慮する必要もあるまいと)

猫宮 俊 > 「あ、そうなんです。まだ来たばかりで……。
道具とかはとりあえず揃えて来てました。こっちの人はあまりしないんですね……。似たような性質の植物はあったので使えそうなものもあるとは思いますけど……」

リュックの中には何種類かの採取した植物を袋にまとめて入れてある。それほどの量は無いものの、元の世界のものと極端な違いを感じ無かったので、ちょっと面白いなと感じていたり。

「うーん……?僕はよく『まだ子猫だな』って言われてましたけど……。
……確かに、それもそうですね。それじゃあ遠慮なく…」

まあ温泉を目の前にして、入らないというのも確かに違うなと考えてたので、特に断りもせず立ち上がり背中を向ける。
そのまま靴を脱いで、シャツやズボン、下着も全部脱いでまとめて、より華奢に見える身体を露にする。外で裸……というのに慣れていないのか特徴的な猫の尻尾は少しだけ毛が逆だっているように見える。
温泉のそばでしゃがんで足からゆっくりと湯に付け、ちょっと長い時間をかけて全身を湯の中へ。

ギルゲイオス > 「薬草よりももっと上等な薬を、更に高度な方法で作るらしいのでな此方の人間は。
わざわざ外から引っこ抜いてくるのは、民間療法か、魔術、錬金術使いの類位であろうよ。もっともそう言う需要もあるので、、モノによっては金になるだろうがのう」

(小さな半透明の物体を薬だと教えられた時は、随分と驚いたモノである。しかも、中身を出さずそのまま飲みこんで良いそうだ。
錬金術の発達した化学技術というものらしいが、凄まじいモノだと感心するばかり。
そして採取したモノが詰まっているだろうリュックをチラリとみて、量的に問題ないだろうと確認する。
しこたま鉄の塊でも詰め込まれていないのであれば、あの程度は気にするモノですらなさそうだ)

「女の子に対して、仔猫ちゃん、とか使う事はあるそうだが。意図は違うであろうしな。
…………ふーむ。まぁ、大丈夫か」

(なんだか微妙に神妙な表情となる魔王様。そっちの趣味は、うむ、無いなと自己確認しているようでもあった)

「と、言うか。
獣人とか、そいういうのが混ざっている部類であるかな、お主は?」

(そして、湯へと浸かり始めた頃にその辺に対して突っ込みを入れた。
なんだか最近、割と遭遇率が高いような気がしなくもない)

猫宮 俊 > 案外熱かったお湯にも慣れて、ふぅっと一息。
話を振られて、自分の猫耳に手を当てる。

「あ、はい。僕は猫宮俊って言います。元いた所は僕ら猫宮家以外にも獣人って呼ばれる人達が居ますよ。
そんなに数が多いわけじゃないんですけどね…」

色々な種族がいるとは聞いていたけど、やっぱりここも一番多いのは人間なのだろう。やっぱり自分みたいなのは珍しいかと考えながら、猫耳を横に寝かせてリラックスしてる様子を見せている。

ギルゲイオス > 「ネコミヤ……ネコ…分かりやすいッ!
ん、おや?という事は、この島の、えぇと……二ポンとやらと似た文化なのであるかな?」

(カッと両目、プラス額の瞳もかっ開く。名は体を表す、なんて聞いたこともあるが。ぴったりと当てはまっているようだ。
と、そう言えば猫ってこっちの言葉だよね?と気が付いて。
世界が無数にあれば似たような世界もあるかなと思いつつ、首を傾げながら問いかけて。その頃には、額の目もとじていたが)

「我の世界にもおったなー。ヒトなのか魔族なのかと話題になった頃もあったが。
ふむ、では此方も自己紹介を。我が名はギルゲイオス、異世界の魔王である」

(そんな何時も通りの自己紹介、ではなかった。
双眸は、横に垂れた耳をロックオン。両手を顔の横に構えると、伝えまざりににじり寄っていく)

猫宮 俊 > 「ん?えーっと、結構似てる……のかな。文字とかも一緒ですし。元の世界だと魔法は発展してて科学ってのは全然でしたけど。
割と苗字はそのままだったりしますよ。御先祖が適当だったのかもしれませんけど……。隣の家の友達も、犬飼って名前だったし……」

少し考えながら元の世界を思い出す。もしかしたら、大元まで遡れば同じ世界だった、なんてこともあるのかもしれないなとか。

「というかその目……お兄さんも別のところから来たんですね。魔王……魔法の王様ですか、凄いですね。
……ところでその手は?」

よく動く猫耳が前向きに立って、首も傾げて不思議そうに両手を見つめる。

ギルゲイオス > 「その辺の類似性は、専門家に聞かぬと分からぬな。違いのある鏡写しなのか、根本が同じなのか、偶然なのか。
犬であるな……きっとそやつは犬的なアレの家系なのであるな」

(見たこともないので、まるで見た事のあるような確信めいた言い方。きっと犬耳が生えてる。或いは犬使い的な感じかもしれない)

「異世界から来たのは正解であるが、そっちに解釈されたのは初めてであるかなー?魔族の王で魔王であるよ?
……ふむ、安心せよ、力を抜いておれば痛い事はせぬ」

(傍から聞くととてもいかがわしいセリフ。
いや、怪しげな手の位置で少年に接近している辺りから十分怪しい状況なのだけれど)

「いやな、元の世界に居た頃はどうとも思わなかったのであるが。此方の住人に影響を受けたのであろうな。
そういう、頭からちょこんと生えている獣の耳を見ると、撫でた意欲求にかられてしまってな。まぁ無理にとは言わぬよ」

(謎の病を発症していた魔王様。相手の視線が此方に注がれると、動きを止めて。
空ちゅうで両手が握ったり広げられたり。にぎにぎ)

猫宮 俊 > 「魔族……そっか、そういうのも居るんですね」

創作とかの類の文化の違いだろうか、イマイチピンと来てない様子。
そして相手の怪しい動きをする手を見てうーんと少し考える。

「…………うん、良いですよ。頭とか撫でられるの気持ちいいですし」

そう言うと自分からも無防備にお湯の中で相手に寄っていく。体格差がかなりあるので相手の顔は見上げないと見えないだろう。

ギルゲイオス > 「此方の世界とズレているていどの違いであれば、我のような種族はおらぬのかも知れぬな。我もぱっと見れば人との差は少ないが、生物的には全く別物なのでな。
割とこっちの世界ではメジャーなのであるがなぁ、主に創作の中であるが」

(此方の世界での言葉を借りれば、ふぁんたじーな感じとは、違うのだろう。
もしくはいっそ、此方の世界の方が、他の世界よりも魔王や魔族に対して詳しいかもしれない。まぁ、そのイメージを完全にぶち壊す世界からやってきた魔王様、でもあるのだけれど。
相手が考える間、虚空を握ったり解放したり、繰り返していた訳であるけれども)

「おぉそうか。まぁ安心するがよい、適度に満足したら止めるのでな」

(口元に緩く笑みを描くのと、同時だったろうか。
相手が近づいてくると、それにあわせスイと手を下げて。
両手で包み込むようにすれば、わしゃわしゃと、指を通す感じで耳の辺りを撫でようとする)

猫宮 俊 > 「んー……ふふっ、気持ちいいけど、ちょっとくすぐったいですね」

特に嫌がる様子も見せずに気持ちよさそうに目を瞑る。
猫耳がいい感じのところを触ってもらえた時にピクッとちょっと反応するのが分かるかもしれない。

「誰かに触ってもらったの、久しぶりですね……。まだ知り合いって呼べる人は全然居ませんし……」

元いた所でも、家族に触ってもらうことはあったが、それも随分として貰ってなかった。
久しぶりの感覚に、思わず甘えたくなってくる。そういう所が子猫と呼ばれる理由なのだが……。

ギルゲイオス > 「もう少し強めの方が、具合がよいのであるかな?」

(少しとばかり、力加減を探るような触り方だったかもしれない。
耳の内側を指の腹で軽めに摩ってから、少々と力をいれて全体を包み込み。
掌も使って、ゆったりとした調子で撫で上げてゆく)

「此方へ来たのは最近であるかな。
まぁ、お主の場合はまだ適応もしやすいかも知れぬがな、元の世界的に。
ただま、知人友人親兄弟がおらぬのは心細いかもしれぬな……暫くすれば学校も始まるので、マシにはなるとは思うがの」

(視線を横に僅かと流してから、頷く。多種多様に色々なヤツに出会う事になるだろうが、退屈はしないだろう。
魔王様と言えば、ご満悦の様子。
髪ともまた違う手触りと、耳の硬柔らかい感じがとてもよい。
両側からすーっと掬い上げる感じに指を通してから、立ち上がった耳を頭へ撫でつける)

猫宮 俊 > 「あ、ちょうどいいです、はい」

耳の内側を触られれば思わず口角が上がるくらいには気持ちいい。ゆったりとした調子に、温泉ということもあって身も心もほぐれるような感覚。

「まだ来てから一週間経ってないです。来たばかりってのもあって、しばらくお金は気にしなくていいって言われてるので、4月からは沢山授業に出ようかなって思ってます。
……飛ばされる直前に、お父さんに『立派になって帰ってこい』って言われましたし」

入ったらどんな授業を取るかはまだ決めていないが、自分の全く知らないようなことも手を出してみたいなとか思ってみたり。

ギルゲイオス > 「ほほぅ、ここが良いのか、ここが良いのか?」

(くっくっくっく、なんて笑い声を上げつつ。
もう一度耳をぐいーっと持ち上げれば、内側をワシャワシャと。全体に万遍なく指を通してやる)

「若い子には制度が甘いのか……?速攻働かされたのだがな……」

(或いは、騙されたのか。おのれ、と何処かに恨みでも飛ばしたかのよう表情が、一瞬と見えて)

「此方のの世界では、元の世界とは全く違う知識や経験が得られるのでな。興味があったら、まずはかたっぱしから顔を出してみるのも、良いかも知れぬな。
立派に……ふむ。ヒトとして、とも取れるし。オトコとして、とも取れるが……」

(相手の様子を、じっと見る。
前者は、まぁ時間が解決してくれるだろうから兎も角として。
撫でられてふんにゃらしてる辺り、後者はまだ先が長そうでもある)

猫宮 俊 > 「ふふっ、お兄さん上手ですね」

これがゲームなら間違いなく好感度が上がってそうなくらいの反応を見せる。チョロい

「うーん、どうなんでしょう?確かに歳にもよる……のかな?
……それか、僕が飛ばされてきた時に何か役に立つものが一緒に来たとか、観察できたとか……?しばらく伸びてたから分からないですけど」

恐らくあちらでは珍しくなくても、こちらには存在しないものなどもあるのかもしれない。それがたとえ日用品の類でも。

「授業、沢山ありそうなので何があるのか把握するのも大変そうですね……。
男として……?だったら、もっと狩りとか護身……とかかなぁ?」

まあどちらにせよ迷子になってるような子猫のままではダメなのだが。入学から卒業までの間にそれも恐らくましになるだろうと楽観的に考えて。

ギルゲイオス > 「魔王フィンガーは繊細さも力強さも備えておるのだ」

(しかし、この状況下で好感度が上がって悦ぶのは、一部の淑女(と紳士)位ではなかろうか。
ひとしきりわっしゃわっしゃと楽しんだ後、手を離して。逆立った毛を手櫛でもどしてやる)

「まぁ我も詳しくはないが、あり得ぬ話ではないかな、と。生活力も違うでな……王様に生活力なんてある訳ないだろう、いい加減にしろ、である。
それを本人に告げずというのも問題あるのではないか?」

(そしてまた、謎の方向に謎の怒りをぶつけるのだ。
ネコからネコババとか……この島だと微妙にやりかねない気もするが。うーんと唸って頭を傾けた)

「得意分野から攻めてみるのもよいし。単純に興味で受けてみるのも良いと思うぞ。
どうであろうな……まぁ、少し鍛えてみるのもひとつ、かもしれぬ。
さて、ぼちぼちとのぼせそうであるから、上がるかな。
あぁ、身体は気にせずともよいぞ、すぐに乾かしてやれるでな」

(まぁ頑張れ、と相手の肩をポンポンと叩いてから。
ざぶざぶ。湯船の中を進めば縁に手を掛け、地上にへと上がってゆく)

猫宮 俊 > 相手が自分から手を離せば、ちょっとだけ乱れた髪を手で軽く触る。

「……ありがとうございました、気持ちよかったです」

相手の顔を見上げて満足気な表情でそう言う。
これでしばらくは触ってもらわなくても平気だ。……いや別にずっと触られなくても何も起きやしないが。

「まぁ、こんなに大きなところですし、色々とあるんじゃないですか?僕に理由を言って、それが他の人とかに伝わると困るーとか」

魔法の研究とかも、誰にも話さずに完成までこっそりとやるなんて話も聞くし、さほど気にしてはない様子で。

「こう見えても結構動けますよ。パワーはともかく、スピードなら負けませんし、治癒魔法も使えますし。
……身体乾かすのも魔法とかですか?」

相手に続いて湯から上がる。よく聞こえる敏感な猫耳は周りの動物の動く音に少し反応してちょっとだけ気になっている様子。まぁ誰かに覗かれはしてないだろうし人以外に見られても何も無いのだが……。