2019/07/21 のログ
■伊従のどか > 「いいんです、これで。
センセーがこれって言ったんですから、これでいいんです」
そんなことは一言もいっていないが、伊従にはそう聞こえたらしい。
できるだけ急ごうと、やっぱり引っ張る。
「……サイズ、見たんですか」
顔を真っ赤にしつつ、鋭い視線を名無に送る。
■暁 名無 > 「ふうん……
まあ良いんじゃねえかな。うん。」
俺そんな事言った覚えないけど。
反射的に口にしかけて、ぐっと飲み込む。迂闊な事を言えば、また水着試着ファッションショーに付き合せられかねない。
急がなくても良いじゃんかー、と抵抗しつつへらへらと。
「……え?さあ?何のサイズとは言ってないしー。」
ここでシラを切る名無である。
■伊従のどか > 「~~っ、センセー!早く早くっ!
センセーのせいで大変なんですからっ!」
かたくなにゆっくり歩く名無に、せかす伊従。
しきりに胸元を、名無の腕とそれに抱き着く腕で隠しつつ。
「……。
ちなみに、他は58、75です」
嘘のスリーサイズを言いつつ、名無の反応を引き出す。
■暁 名無 > 「だから急いでどーすんだって。
ほれほれ、そんなに生き急ぐな若者よ。」
うりうり、と抱き着いてるのを良い事に肘で伊従の胸を圧す。
もちろん、ノーブラである事なんで御見通しのうえでの行動だ。
「ふぅーん……」
絶対尻とかもっと大きいぞ、と思ったけど言わないでおく。
その代わり暖かな目で伊従を見る名無である。そうだよね、見栄張りたい年頃だよね、と。
■伊従のどか > 肘で胸が押されるたびに柔らかい感触を返す。
当然、本人は顔を赤くしながらそれに耐え、変な場所がこすれるたびにびくりと反応しつつ。
「……センセー、わざとですか」
なにやら同情するような視線を送られた。
「……べつに、何の数字ってわけでもないですけど?」
■暁 名無 > ついさっき顔面で感じた感触が肘から伝わってくる。
半分面白くなってぐいぐいぐりぐりと遊んでいたが、非難するような視線を向けられれば目を逸らして。
「さー、何の事やらー?」
何の数字でも無いと続ける伊従に対し、それでも生暖かい視線を続行して。
「うんうん、そっかそっか。」
■伊従のどか > 肘の感触に耐えつつ、レジまでくれば水着を台において
「袋はいいです。お金はこの人が払います。
セン……名無さん、お金よろしくお願いしますね?」
そういって、女性店員から逃げるように名無の背中に隠れる。
あれだけ肘で堪能したんだから、このぐらい払ってくれるよね?といった感じ。
■暁 名無 > 「いや袋は貰っとけ?」
水着を袋なしでどうやって持って帰るんだ、と背後に隠れた伊従を見つつ。
ひとまず代金を支払う。肘で堪能したから仕方ない。
ちょうど夏季俸給も入ったところなので金銭面には余裕もあった。
「まったく、最初からこれが狙いだったろお前さんよ。」
■伊従のどか > じーっと、名無の後ろから水着が袋に入れられるのを見つつ。
「……水着代を払ってもらおうとは思ってましたけど。
一番の目的は……、センセーに、一番に見てほしかったとかありますし……」
小声でぼそぼそいいながら、弁解する。
■暁 名無 > 「嬉しいこと言ってくれるじゃねえの。」
袋に入れられた水着を受け取って、伊従へと振り返る。
その頭を軽く撫でて、どうせなら荷物持ちもしてやろう、と笑みを浮かべ。
「ならまたゆっくり見せて貰おうかな。今度は海でも行くか?」
と、ゆったりと歩き出しつつ訊ねた。
■伊従のどか > 海への誘いに、ぱっと顔が明るくなる。
もし帰りの別れまでに言われなければ、どうしようかと思っていたが、杞憂で済んだようだ。
嬉しそうにしながら名無の腕に抱き着き、頭を撫でられながら
「それじゃ、いつ行きますか?
今度のお休みとか?
変な水着じゃないので人が多いところでも問題ないですけど。
あ、でも……センセーがえっちな目的で誘ってるなら、人気がない海でもいいですよ?」
やはり懲りない、凝りていない。
ニヤニヤしつつ、嬉しそうな顔をする。
■暁 名無 > わかりやすい奴ー、と表情の明るくなった伊従を見て名無は思う。
なるほど最大の目的はそれだったのか、と妙に腑に落ちた様子で数度伊従の頭を撫でまわして。
「そうだな、次の休みなら仕事もひと段落してるだろうしな。
人が居るところでも良いけど、ゆっくりと羽伸ばしたいし……うん、穴場を知ってるからそこで。」
えっちな目的なんて有るわけ無かろう、と口で言いつつ。
懲りた様子の無い伊従に釘を刺すため、再び肘でぐりぐりと。
■伊従のどか > まるで子犬が撫でまわされるように、あるいは子犬が喜ぶかのように。
頭を撫でまわされるたびに面白おかしく笑い。
「じゃあ楽しみにしてますね、センセッ!
……あと、人がいるところでそういうことは禁止です」
わりと強めに、脇腹へ拳を入れつつ。
「あ、センセー。今日このままセンセーのおうち行ってもいいですよね?」
■暁 名無 > 「おうふ。
良いじゃん、傍から見て何してるかなんて分かんないっての。」
そういう伊従こそ人のいるところで平然と際どい発言するじゃないか、と不満げに眉を寄せる。
脇腹への攻撃にダメージらしいダメージは無いが。
「え?あ?うちに?
ダメと言う訳じゃないが……研究室じゃダメか?」
帰るとしたら今日はそっちなんだけど、と。
■伊従のどか > 「まぁ……それはそうだけど。
私が……なんか、イヤだからだめなの」
別に深い意味はないがイヤらしい。
深い意味はない。
「……研究室で着替えろっていうつもり?」
盗られた下着を奪い返すためにいくのだ。
研究室で着替えろというならば、試着室での二の舞になりそうなきがしないでもなく。
■暁 名無 > 「理不尽~」
まああんまりいじめ過ぎても後が怖い、と大人しく従うことにした。
別に隠す必要も無いんじゃないかと思ったけれど、それもぐっと我慢して。
「んー?研究室の方が安心して着替えられると思うぞ。」
むしろ家に来た方が大変なのでは?
怪訝そうに首を傾げつつ、伊従を見つめる。
■伊従のどか > 「……そう?
じゃあ、研究室でいいけど……」
研究室だと人がくるし大変じゃないのかな、とかおもいつつ仕方ないので研究室へいくことに。
まぁ、その間ずっとしがみついていることになるわけだが。
■暁 名無 > 「ああ、誰か来るんじゃないかって心配してんのか?
大丈夫大丈夫、基本俺一人しか居ないからさ。」
ほぼワンオペで回しているのが幻想生物研究室の実情である。
たまに飼育生物の世話とかと生徒が手伝いに来てくれるが、飼育場は別に研究室を通る必要はない。
故に研究室自体には名無しか居ない事が大抵である。
「さーて、そうと決まればさっさと帰……うわ。」
店から一歩出てみれば。
その瞬間に襲い来るのは不快指数が天井知らずの湿度と篭る様な熱気。
冷房の利いた店内に居た所為で余計に暑く感じてしまうだろうか。
■伊従のどか > 「……センセー、早く研究室、いこ」
襲ってくる熱気に既にウンザリしている。
来る時よりあつくなっている気がするため、すでに抱き着いている腕から離れようともしているが。
■暁 名無 > 「ああ、そうだな。
海に行くときはカラッと晴れてくれりゃ良いんだけどなあ。」
ねっとりとした空気の中を学校へ向けて歩き出す二人。
学校につく頃には汗だくになっていたのだった──
ご案内:「水着専門店」から伊従のどかさんが去りました。
ご案内:「水着専門店」から暁 名無さんが去りました。