2020/06/14 のログ
■櫻井 桃 > 「アンタ褒め方雑じゃない?」
褒められてまんざらでもなさそうな顔をしながらも、あまりにも語彙力が無い褒め方にケチは一応つけていく。
マシュマロというには少しずっしりと。果実と呼ぶには柔らかく暖かいそれに挟みながら……唐突にぐい、っと引きはがして。
「でも暑いわ。」
怒ってたとか恥ずかしいとかではなく、暑さだった。
確かにタンクトップに汗が染みて、じんわりと肌に張り付いている。
「………あ、あと訂正ね。
強くなろうって思ってる、じゃないわ。
私はもう強いんだから。」
圧倒的な、そびえたつような自信。
■金剛 経太郎 > 「本気で思ってるからだよー!
はぅあ。」
雑じゃないよー、と抗議しつつ大きなモノの感触を味わってはいたが。
引き剥がされれば大人しく、一歩、二歩と離れて
「暑かった?
でも良い匂いしたし、僕は好きー! またしてね?」
えへへ、と少しはにかんだように笑いながら告げる。
経太郎の素性を知られればほぼ間違いなく殴られるやつ。
(それにまあ、汗で張りついて谷間に挟まって……これはこれで中々に眼福。)
内心こんな事も考えてるし。やっぱり殴られるやつ。
「あ、そうだね。
お姉さんは強いんでした。……僕も強くなれれば良いけど。」
訂正を素直に受け取って、こくこくと肯く。
■櫻井 桃 > 「いい匂いとか………。」
自分の腕で胸を抱くようなしぐさをして、耳まで赤くする。
そこ? っていうところで恥ずかしがる辺り、ちょっと恥ずかしがるポイントがズレているのか、完全に子供だと信じ切っているのか。
「………ま、強くなれるかどうかはともかく、目指すことは自由よね。
私の背中を追いかける感じかしらね。」
ふふん、とまたドヤ顔に戻ってやりながら、首をこきこきと鳴らして。
「そうね………訓練する場所か。誰が使ってるのか、履歴でも見れれば面白いかもしれないわね。」
目の前の相手が何を考えているかなど全く分からぬ様子で、ニヤリと悪い笑顔で拳を握り締めて。
暴れる予感しかしない。予感というか確信だ。
■金剛 経太郎 > 「うん、香水って感じじゃないけど、良い匂い!」
にこにこと追い討ちを掛けていく。
無邪気な顔の裏では、彼女の腕によって寄せられ強調されたようにも見える胸の感触を懸命に脳に焼き付けていたり。
「お姉さんみたくは難しいかもしれないけど、今のままは嫌だからなあ……」
(まあ役得があるからそこまで嫌でも無いけども……)
自分の細く白い腕を軽く撫でてから、ふんす、と握り拳を構える。
「よーし、お姉さんが異能の事教えてくれたし、僕も見せてあげるね。
そうしないとフェアじゃないでしょ?お姉さん、気にしなさそうだけど。」
自分は気にする。
そう言って普段通り自分が使って来たゲームのアバターをイメージする。
キャラクターエントリから選ぶのはいつもの騎士──ではなく、戦闘職ではない、軽装の盗賊。
自分の傍らに、桃と同じくらいの背格好の黒装束を顕現させた。
■櫻井 桃 > 頬を赤くしながらポリポリと頬を掻く。子供の言うことだから、と許しつつも、視線は右に左にと彷徨って。
「フェア? そうね、気にはしないわ。
当然私の方が強いんだし、やりあう気も無いんだから………。」
掌を空に向けて肩を竦めつつも。
す、っと足を引いて半身になりつつ、不意に現れた黒装束に目線を送り。
「………なるほどね、何らかの人形か何かを出して操作する、ってところ?
便利そうじゃない。」
唇を持ち上げて笑う。
それがすべてではないんでしょ、と、そういう意味ではよく分かっていそうな顔を見せて。
■金剛 経太郎 > (あ、案外可愛い。)
子供の言う事を真に受けて動揺している様を見てぽつりと思う。
黙ってればというか、大人しくしてれば可愛い子なんだなあ、としみじみと。
「ううん、人形じゃないよ。
これは“僕自身”……と言えるにはまだまだ不慣れだけど。」
ゲームの中では意のままに動かせたが、現実世界はそうもいかない。
不都合なく操作は出来るが、それでもゲーム内での自身との一体感には程遠いもの。
「ふふ、それでも僕の自慢のアバターだからね。
ちょっとくらい早く動いたりとかは、出来るよ。」
こんな風に、と盗賊を一瞥してから桃を見る。
微かに空気が揺らめき、盗賊は瞬時に桃との距離を詰める
■櫻井 桃 > 「分身みたいなものね。そいつは便利っちゃ便利かもしれないけど。」
ふぅん、と鼻を鳴らす。
値踏みをするように上から下までじろり、と眺めているのだけれど。
空気の揺らめきを感じれば、地面を踏み切って空中へとまたふわり、浮き上がって。
「………何? やるっての?」
空中で宙返りしながら、殺気がぞわり、と周囲に広がる。
ナイフを持っていれば刺さるかどうかという反射神経は、野生の獣のそれに近い。
目の前からまっすぐ近づいてきたことが、彼女がその足を動かす余裕を生み出した。
空中で逆さになりながら、瞳だけがその黒装束を捉える。
野良猫か何かのような、鋭い、まっすぐな気迫。
■金剛 経太郎 > 「やらないよー、というよりは、出来ないもん。」
展開された殺気に、ぶるり、身を震わせつつ。
それは怖気ついたというよりは、高揚感に近い感情。
多人数レイド用モンスターをソロで相手取る時に似た、久々の感情。
「《盗賊》は相手を攻撃する事が出来ないんだ。
斥候とか罠抜けとか罠を仕掛けるとか、そういう職だから。」
一応暗殺とかも元のゲームでは出来たが、それを行えないのは異能に制限が掛かっているのか、経太郎自身がそれを望まない故なのか。
とにかく一度接近しただけで、黒装束はその場で静かに制止した。
「でも……機会があれば戦闘職でお姉さんと戦ってみるのも、良いかもね。」
にっこりと笑って桃を見上げる。
ああも真っ直ぐに殺気をぶつけられれば、沸き立つものがある。
現実に戻ってからというもの、その容姿ゆえに殺気を向けてくる相手など、居なかったのだから。
■櫻井 桃 > 「……どーかしらね。何もできないって言っといてからに。
食えない子供ね。」
はん、っと笑いながら、とん、と街灯の上に綺麗に着地して。
体重は軽いままなのだろう、きしむこともないまま、街灯の上で見事にバランスを維持して。
「やるなら本気よ、それでもよけりゃ考えてあげる。
練習相手、になる予定はないのよ。」
食えない、と言いつつも、圧倒的な自信。相変わらず上ばかりを見ているような姿勢で肩を竦め。
侮ることにかけてもまたプロの腕前を見せ。
■金剛 経太郎 > 「そんな事言ったっけ?……言った気もするけど、うーん。
お姉さんが本当に強そうだから、撤回したくなっちゃった、のかも。」
それに経太郎自身はまぎれもなくもやしっ子である。
逆立ちしたって桃の足元にも及ばない事は間違いない。
「勿論、そのつもりで来てくれないと!
ただ僕自身は本当に弱いからね、何も隠してないからね!」
デコピンでも倒せるからね、と念押しをする。
滾る闘争心を抑えつつ、街灯の上の桃を見上げる。きっとドヤ顔をしてるんだろうなー、と思いつつ。
……真下から見上げてるので、顔がほとんど見えないし、見えない方が良いものまで見えそうだが。
■櫻井 桃 > 「怪我人どころか死人出して怒られるのは勘弁なんだけど。
ま、相手がしたいってんなら、それこそ唐突に殴りかかってみたら?」
ニヒヒ、と悪そうな笑い声が暗闇の中から聞こえて。
街灯の明かりの裏にいるので、おそらく何も見えないだろう。
「………ま、いいわ。 そろそろ帰って寝る。
あんたもさっさと帰りなさいよ。 ここらへん、絡まれることが多いらしいから。」
心配するような声色になって真下に言葉を落としながら。
さきほど二度ほど殺気をマジでぶつけていることはすっかりきれいに忘れている。
都合の悪いこと? そんなもの記憶にないね!!
■金剛 経太郎 > 「うーん、考えとく。
僕もなるべく私闘で怒られるの嫌なんだけどなあ……」
だから訓練施設を話題に上げたんだけど、と肩を落とす。
まあ、本人がそうしろと言うのだから一度や二度くらいは奇襲を掛けても良いかも、と半ばあきらめた様に考え直す。
「えー……心配してくれるのに置いてっちゃうの?
きっと絡まれてる子供を護ってケンカする方が格好いいよー。
ケンカしなくても弱者を助け強きをくじくは格好いいよー?」
はぁい、と返事をしながらも減らず口を。
まだ少し高揚が残っているからか、それともからかうのが楽しいのか。
■櫻井 桃 > 「なんで通りすがりの、しかも能力残してるやつを守らないといけないのよ。
甘えんな。嘘つけ。」
ケケケ、と笑って肩を竦めて。
「ここがケンカ通りだったら考えてやるけど、大きな道路通れば余裕でしょ。」
相手の言葉が本当に困っている様子でないことは、流石のバカでもわかる。
突き放すように言いながらも、くぁ、っと欠伸を一つ。
「あと眠たい。」
本音出ました。
■金剛 経太郎 > 「非戦闘用だって言ったじゃんかー
もう、良いけどさ。おやすみ、桃お姉さん。またね!」
最後に顔くらい見せてくれたっていいのに、と口を尖らせながら街灯を見上げて。
まあ美味しい思いをしたりしたのでイーブンで良いか、と前向きにシンキング。
「僕とケンカする前に負けたりケガしたりしないでよー」
大丈夫かなあ、と欠伸が聞こえてわずかに眉をしかめる。
ご案内:「夜の公園」から櫻井 桃さんが去りました。
■金剛 経太郎 > 「……あ、そうだ。
あの二人、流石に放っとくのは可哀想だよね……。」
桃をナンパし伸された二人組は、経太郎の繰る盗賊の手によって植え込み裏へと撤去(?)されましたとさ。
ご案内:「夜の公園」から金剛 経太郎さんが去りました。
ご案内:「特殊病棟個室」に追影切人さんが現れました。
■追影切人 > 入院して早3日…否、2日だったか?どのみち、退屈な事に変わりは無い。
相も変らぬ無機質な白い天井、それだけでなく周囲も白、白、白だらけで味気ない。
病室、というより実験施設か新手の監獄みたいだと思う。
(つーか、重傷とはいっても、ここまで時間が掛かるもんかね?)
と、先日の見舞い品として貰ったドーナツの残りをもぐもぐしつつ考える。
この馬鹿の基準がそもそもおかしいのだが…病院施設なら治療の異能や魔術などの使い手も居るだろうに。
「――あーー…つまり、それ以外で早期退院”させられない”理由があるって事かよ。」
薄々察してはいたが、そういう事かと舌打ち。どのみち一級監視対象に逆戻りな時点でかなり行動は制限される。
この部屋から出るのも殆どままならない…まぁ、せいぜいトイレくらいか。
乱暴にドーナツを口の中に放り込んでもしゃもしゃしつつ、窓の外を見る。
「――昨日と違って今日は静かなもんだ。」
■喧しいドクター > 「いよーーぅ!!今日も元気にマス掻いてるかね追影君!!」
と、扉をバーン!!と、押し開けて騒がしい医師(バカ)が来た。
見た目はどう見てもただの老人だが、肝心の白衣が黒衣というセンスはどうにかならんのかと。
あと、初手から何を言っているのだと誰もが思いそうなこのクソジジィが残念ながら担当医である。
■追影切人 > 「うるせぇ、ちゃんと病室入る時はノックしろと教わらなかったのかテメェ!
あと、初手からバカ言ってんじゃねぇよこの黒衣ジジィ!!つーか、何で黒衣なんだよ。」
ああ、静かな時間がぶち壊しだチクショウが。ものごっつい溜息を吐き出す。
「んで?回診の時間とは違うみてーだが、何か用か?むしろ用が無いなら帰れ(むしろぶった斬る)」
と、露骨に面倒そうというか邪険な態度。先日の賑わいの方がまだ全然天国である。
■喧しいドクター > 「ハッハッハッ、君に常識的な事を返されると――ワシ、理不尽に感じるのは何故じゃろ?」
と、からからと笑ったかと思えば急に首を傾げたりと世話しない黒衣の老医師。
この、日常的に看護師にセクハラしてそうなジジィだが腕前はこの施設でもトップクラスらしい。
人は見かけに拠らないというか、この老人もそんなタイプなのだろう。
「んで、本題じゃが――追影君、君はまだしばらく入院じゃな」
と、少しキリッとした顔になった老医師が告げる。
■追影切人 > 「あぁ?テメェ俺が非常識―――……あぁーーー……クソが、今の無し」
思い当たる非常識があり過ぎたので、途中で言葉に詰まり…今のをノーカンにしておいて貰おう。
ともあれ、何かジジィがいきなり真顔になったので、こちらも気を取り直して聞く姿勢になる。
(まぁ、ここでギャグに走ったらマジでこのジジィの…あーー頭髪の残り全部剃ってやろう)
と、或る意味で恐ろしい事をさらりと考えつつ。
■喧しいドクター > 「うん、まぁ単刀直入に言うとじゃな――君を貫通してた触手…うん、何かエロいと思わんかね?
あーー落ち着き給え追影君、まぁつまりだね。その触手から怪異の因子みたいなものが君の臓器や血中に紛れ込んでしまっているのだよ。」
途中、戯言を挟みながらも内容自体は一応真面目に語る黒衣の老医師。
要するに、スラムでやりあった黒触姫の通称を冠する怪異から受けた傷…その後遺症みたいなものらしい。
■追影切人 > 何か初めの方で下らない事を言い始めたクソジジィを本気で斬ってやろうかと右手をゆらり、と手刀の形にするが。
直ぐ後に語られた自身の体の状態に右手を緩めながら…そういう事か、と苦い顔。
「つまり―――俺の体にアイツの怪異としての因子が混じって…下手したら俺が怪異の仲間入りって事かよ?」
…これ、下手したら第一級監視対象どころか、それこそ施設行きか実験施設連行か…はたまた”特級”か。
どのみち、今より更に縛りプレイになるのは間違いない。半眼でジジィを見遣り。
「――で、その経過観察って感じで入院延長かよ。まぁ、一級監視対象が怪異に成りえる、って意味じゃ確かにそのくらいは当然だわな」
■喧しいドクター > 「うむ、まぁそもそも君がスラムなんぞブラついて怪異と斬った張ったをしてるのが悪いんじゃが。
そんな事をするくらいなら、君はもうちょっと女の子とイチャイチャしたりスケベする事を覚うひょぉっ!?」
老医師の頭髪すれすれを見えない風が通り過ぎれば、パラパラと数本の白髪が宙を舞う。
それに気付けば、降参!という形で両手を挙げつつ。
「ま、まぁそんな訳で悪いが君は暫くここでの生活じゃな。
まぁ、外出許可などは出せんが嗜好品などは届けよう。携帯やパソコンも許可するぞい。」
勿論、どれも検閲やら監視が入るのは言うまでもない。患者ではあるがその前に監視対象である。
■追影切人 > 「うーるーせーぇ、っての!テメェは一言余計だ。…まぁ、話は分かった。クソつまんねーが、大人しくしてやる。」
流石に怪異になりたいとはこれっぽっちも思わない訳で。
ドクターのおふざけ言動は兎も角、内容自体は有り得る話で実際本当なのだろう。
(なったらなったで、どうせ風紀やら何やらとドンパチやった果てにくたばるんだろーが)
自身が長生きできるとは思っちゃいないし、刃は錆びるもの…怪異になったら、それも巡り巡った自身の業だろう。
冷めているというより、最初から自分の先の未来は諦観している。
「まーー話は分かった。つーか色々と俺なりに整理したいから席を外してくれジジィ」
と、ドクターから顔を背けて右手をヒラヒラと振る。
ドクターも、最後は茶化しもせず「お大事に」と、一言残して部屋を出て行くだろう。
■追影切人 > 「………。」
老医師が出て行った後も、暫くは窓の方へと顔を向けていた。
表情は一切無く、隻眼も窓の外に向けていながら何処を見ているのかはあやふやで。
が、不意にスゥゥ…と、息を吸い込んで。
■追影切人 > 「ぜっっっっったいに、次はぶった斬る!!!」
■追影切人 > あと、凛霞がくれた差し入れのドーナツを2つばかり勝手に食った恨みも追加で。
ともあれ、少しすっきりしたのか一息。ベッドにゴロンと横になりつつ。
「まぁ、検査とかあんだろーし、なるようになる、つーかどうしようもねぇわ」
自身の能力で体内の怪異の因子だけ斬る、とか出来たらいいが生憎と”まだ”そこまでは出来ない。
色々と先行き不透明だが、まぁあれこれ考えるのは馬鹿には酷過ぎるわけで。
「……ぐぅ。」
やがて、何時の間にか寝息を立てて爆睡を始めるのであった。
ご案内:「特殊病棟個室」から追影切人さんが去りました。