2020/06/25 のログ
ご案内:「モール内」に富士 雅さんが現れました。
ご案内:「モール内」に萌良 さだめさんが現れました。
■富士 雅 > 常世島に所属する小島の一つにある大型ショッピングモール内を男は萌良を連れて歩いていた。
店内はクーラーが効いており、この時期に置いても涼しくて快適だ。
今日は二人で来月の海開きに着ていくための水着を買いに来ていた。
「どうだ? いいのが見つかりそうか?」
男は萌良が先に水着を選ぶというので、その付き添いだ。
店の入り口で貰った団扇で顔を仰ぎながら、萌良の背中を眺めている。
■萌良 さだめ > うーん…。 大体は…こういうのでいいんじゃないかとは思うけどさ―。
(常世のショッピングモールは、本土のそれより遥かに広い。
男性用、女性用、そうでない人用、異邦人、その他諸々…あらゆる需要に対応すべく、
品揃えが豊富なのである。 整然と並べられた水着の群れの中を泳ぐようにして、
子ども用水着のコーナーにたどり着いた。
相手の問いかけに答えながら、水着を手に取る。 ワンピースタイプでフリルがあしらわれた、
ちょっとお子様感のあるものである。)
うーん…これとか、か……? どう思う?
(さっきと同じようなフリルワンピースである。
先程とは生地が異なり、つやつやとしたそれであった。
水着というよりは、ちょっとえっちな衣装のようにも見える。
2つを掲げて見せた。)
■富士 雅 > 「俺が決めていいのか?」
男は意外な申し出に、口を開く。
眉間に皺を作り、口元に手を当てるとじっくりと唸り乍ら考える。
数秒の間、嗜好を巡らせて…。
「やはり、こっちだな。」
男が指さしたのは、透明度の高いフリルワンピースの方であった。
「俺の好みに合わせるならこっちだな。
ああ、当然ながら今日の格好も可愛らしいぞ。」
猫の耳が付いたパーカーである。
萌良の見た目だと、こういった服装は大層可愛く見える。
男はパーカーの上に手を載せ、まずは今日のコーディネートと合わせて萌良を褒める。
■萌良 さだめ > おー。 なるほどなあ、こっちか。 オッケー。
(もぞもぞ。再び水着の海に潜る。 しばらくすると、何種類か水着を手にして戻ってきた。
相手の言葉にちょっと恥ずかしがりつつも、ご満悦の表情を浮かべた。)
これ着てると大体みんな人のこと幼女だと思ってくれるから便利なんだ。
(外見にピッタリ合っているパーカーもあり、かなりの女子児童感をまとっていた。
あれやこれやと水着を追加して、まとめてかごに放り込む。 これでよし、と相手にうなずきかけた。)
■富士 雅 > 「せっかく良い体をしているんだ。積極的に見せていけ。」
萌良が水着の山の中に入っている間、男も数着の海パンを手にする。
サーフパンツと呼ばれるタイプの動きやすい物を数点。
「実際、幼女みたいなものだけどな。
実の所、自分ではどう思っているんだ?」
水着でいっぱいの籠を萌良の手から受け取り、自らの水着も入れて。
「他に欲しいのはないか?」
どうやら、今日の支払いは男が持つつもりの様だ。
■萌良 さだめ > 良い体かなあ…。 いや、富士さんにとってはそうかもしれないが。
こういうのが好きなのかい?
(自分の体は、紛れもなくお子様体型だ。
見た目も相まって、黙っていれば幼い女の子であると思う、のだが。
それを良い体と評価する相手に、ちょっとだけ恐る恐るな感じで問いかけた。)
自分では自分のことを男だと思ってはいるけどね…。
女物ばっかりなのは…なんとなくこの姿だと姉を思い出すんだよ。
まあ、妖精ってのはもともと恋多い存在らしいし、その血が出てるのかもしれないね。
(のんびりした口調で答えながら水着を眺めていたところで、
ひょいとカゴを持たれて顔を上げた。)
後で払うよ。 水着を奢ってくれるんなら、そのお代でなにかご飯でも食べたい。
(ものすごくやる気な相手に、ぶるぶると首を横に振った。
水着を着るのは自分だといっても、おそらく相手は聞いてくれないだろう。
素早く代案を提示して、そっちでお金を使ってもらおうと画策する。)
■富士 雅 > 「別に小柄じゃないと困るってわけじゃあねえが。
萌良のことは可愛いと思うぞ。 でないと、あんだけの回数こなせると思うか?」
会計をしている間も会話を進める。
支払いはカードで済ませ、荷物は寮に送って貰うことにした。
流石にあれだけの荷物を持っての移動はし辛い。
そして、男は萌良がどう思おうと気にすることなく思ったままを口にした。
「なるほどな、なら今後は男としてちゃんと扱おう。
しかし、姉に妖精か……今日は新事実がいっぱいだな。
妖精ってのは所謂一般人とどう違うんだ?」
男の世界では見ることも聞くこともない存在が目の前にいることに声が弾んでいた。
萌良が小柄だったり、可愛らしい外見であることにも多少納得がいく。
「そうか? こういうデートなんかだと俺が払うのが筋だと思っていたが。」
萌良が男であると自認していることを思い出し。
「なるほど、なら何か良いのを食いたいな。
あれなんてどうだ?」
水着店を出た後で男が指さした先はしゃぶしゃぶチェーンの一つ。
こっちの世界では島の外を知らない男に取ってはチェーン店であっても入ったことが無い。
■萌良 さだめ > 富士さんが好みの相手なら色々気にしないってことはわかったよ。
(遠慮なく支払いを進める相手を見ながら頷いた。
回数についての言及は、そっぽを向くことでごまかす。)
別にどう扱ってくれてもいいよ。 この姿なんだから女児扱いでもいい。
自分で言うように男扱いでもいい。
(どんなふうに接しても、俺は俺だ、と明るく笑った。
妖精についての問いかけには、少しだけ考える素振りを見せてから口を開く。)
妖精と一口にいっても、その性質も姿も千差万別なわけだ。
俺の親に関しては、全然歳を取らないタイプだったわけなんだよ。
忘れっぽくて、いたずら好き。 物珍しいものにすぐに飛びつく、恋多い存在だね。
明日や明後日なんてなくて、ただ”今日”をぐるぐるめぐり続ける…。
言うなれば…習性によって定義された、日本でいう妖怪に近い存在なんだと思う。
(ゆっくり言葉を選びながら答えながらも、首をかしげていた。
果たして、自分の親はどんな姿だったろうか。
思い出そうとするたびに、頭の中にモヤがかかる。)
で、だ、姉の話は…そうだなあ。
ああ、あそこで肉と野菜と一緒に飲み込めば、胸焼けもしなくて済むだろう。
よし、あそこに行こう。決まりだ。
(グッドだ!と力強く親指を立てた。 適度な値段でしっかり食べられるチェーン大好き。)
■富士 雅 > 「まあ、最後はそうなるだろ。
お前こそどうなんだ? 好みのタイプとかあるのか?」
そっぽを向けば、ククっと僅かに笑みが浮かび。
「そうだなあ、その辺はあまり拘らなくても…と思うが。
一応俺の中では女として扱うとしよう。」
こっちの世界では男女だのに拘ることはあまりないのだろうが。
男の居た世界ではまだそういった考えが定着していなかった。
なので、便宜上女としておくことに。
「俺の知っている妖精ってのは鱗粉で空を飛べる奴だった気がするが。
そう単純な話ではなさそうだな。しかし、話を聞くにあまり親らしいことをしてくれそうには思えんな。」
永遠の子供と言う奴だろうか? 男は座敷童のような存在を思い浮かべた。
そんな親だと子供の方は苦労しそうだと、萌良の顔をちらりと眺める。
彼が何かを思い出そうとしていることには気づかず。
「いいだろう? 俺もこっちの店のチェーンは初めてだからな。楽しみだ。」
萌良の手を取り、しゃぶしゃぶ店へ。
早速席に案内され、コースメニューを見せられる。
「萌良、どれにする? 好きに選んでくれ。」
牛、豚の組み合わせや種類によって値段が変わるようだ。
その間、男は渡されたおしぼりで顔を拭ている。
■萌良 さだめ > タイプねえー、研究ばっかりやってたからそのへんのイメージはないなあ。
(うーん、と考え込むけれどこれだという意見は浮かばなかった。
女として扱う、という相手の言葉に”好きにしていいよ”といわんばかりに、
手をひらひらと動かして見せる。)
まあそのあたりは色々あってね…。 うん、じゃあ行こう行こう。
(相手に手を取られて一緒にお店に赴く。
手をつないで一緒に赴いたところで、この身長差だと兄妹といっても
話が通じそうだなと思っている間に席に案内された。)
よし。 肉の食べ放題にしよう。 牛がいい。 野菜はついてくるけど気にしちゃだめだ。
(メニューを見る眼は燃えていた。 力強くうなずき書ける。やる気満々である。)
■富士 雅 > 「そういえば、転移関係の研究をしているんだったな。
教われば俺も使えるようになるのか?」
店員が持ってきた冷たいお茶を口にしつつ、萌良に尋ねる。
結局、あの時はどちらも消耗してしまいじっくり話すどころではなかった。
「まあ、話したくなったら話してくれればいい。
…よくわからんが、萌良が食いたいのなら牛にしよう。
すまんが、この食べ放題を頼む。」
店員を呼び、萌良お勧めの食べ放題を注文する。
暫くして、牛肉が入った皿や野菜などが運ばれ。
テーブルの鍋に火がかけられる。
「ところで、さっき言っていたお姉さんってのはどんなだ?
ああ、これも話したい範囲で構わんぞ。」
■萌良 さだめ > 転移に関しては、全然研究が進んでいないんだ。 難易度が高くてね…。
もちろん、体系化して魔術に落とし込めれば富士さんでも使えるようになると思う。
(真剣な表情でテーブルを眺めながら答える。 ”穴”を使って別世界へ赴く方法も、
戻る方法も確立していない。 未知の分野といえば聞こえはとても良いが、
実際のところは何もかも手探りなのだ。)
3人兄妹で、姉と姉と俺で…。 生活苦だったわけじゃあないんだよ。
長女のがね…俺が小さい頃に”穴”に落ちたんだ。
それっきり、どこにいったかもわからない。
そんな姉を探すため、ずっと転移魔術の研究をしてるというわけさ。
幸い、妖精の血は魔術にはよく機能するみたいでね、魔法は得意だけど…。
それでも、”穴”に関して干渉する魔法は何もかもが手探りで、危険しかない。
ほら、荒野で声をかけたのもそのためだよ。
(別の世界に飛ばされてまうとして、転移先が安全とも限らない。
凶悪な生物がいるならまだしも、空気がなかったりすることだって考えられる。
淡々とつぶやきながら、野菜をドバドバと鍋にぶちこんだ。)
茹で上がったら肉と一緒に食べよう。 食べ放題だし。
(言いながら端末を操作して、肉を3皿ほど頼む。
しゃぶしゃぶはすぐ食べられるがゆえに、あっという間に肉が消えるものなのだ。)
■富士 雅 > 「そこまで凄い物じゃなくてよ。
例えばこっちの島と本当を行き来できるとか、
そのレベルの術はないのか?」
男は肉を一枚一枚鍋の中でじっくりと湯通しし、赤い部分が無くなってから食べ始める。
なぜそこまで慎重なのかと言うと、昔半生を食べて痛い目を見たことがあったからだ。
「ほう、末っ子だったのか。その口ぶりだと姉二人は良い家族だったようだな。
しかし、穴か…。 俺は気が付けばこっちだったからな。
穴と言うのがどんなか分からないな。
まあ、あそこで声を掛けてくれたのは良かったな。おかげで楽しみも増えた。」
萌良の考えているような世界は男も想像がついたので、萌良が声を掛けてくれたことに感謝している。
水着の支払いを口にしたのもそういった理由もあったりした。
野菜が鍋を埋め尽くしてしまうと、男は苦笑しつつ最初に入れた肉一枚を取り出す。
隅々まで赤い所が無くなったことを鑑定してから、ゴマダレを塗って口に。
「こっちの世界の肉も美味いな。」
萌良の食べっぷりに目を見張るも、男はマイペースに肉や野菜を食べていく。
どれもこれも元の世界と同じ野菜やら肉である。
おまけに正面に座っているのは可愛い相手だ。
こっちの世界も悪くないと、一人笑みが零れる。
■萌良 さだめ > 一部の人はできるかもしれない。 異能を用いたり、あるいは天才的な魔術の使い手とかね。
でも、ほら…。 富士さんの世界とここの交通事情は似ているだろう。 そういうことだよ。
(丁寧に湯通しして慎重にお箸を進める相手を見ながら説明する。
説明が終わるとお肉を3-4枚まとめてお湯にくぐらせ、野菜と一緒に引き上げた。
ポン酢にたっぷりと付け一杯に開いた口に運ぶ。 きっちりと飲み込んでから続けた。)
お姉ちゃん、あー、次女とは今でも連絡を取っているよ。 常世島にいるわけじゃないけどね。
…おそらく富士さんも”穴”に落ちたんだろうなあ。 アレは本当に、忽然と現れては消えるんだ。
(うん、と丁寧に頷いて見せてから、さらにお肉を鍋に投入した。)
富士さんは比較的ここに近い世界の人だし、口に合うのかもしれないね。
笑顔になるほど美味しいんなら、遠慮なく食べてもらわないと困るな。
(相手の笑顔を食事への評価と受け取ったのか、自分もにっこりと笑った。
そのまま容赦なくお箸を動かす。 野菜、そしてお肉。 ゴマだれにつけて口に運ぶ。
温かい野菜もお肉もうまい。)
■富士 雅 > 「なるほどなあ…。」
確かに、そんなに簡単にできるのなら電車などとっくの昔になくなっているだろう。
ひょっとしたら、自分に天才的な魔術の才能があるかもしれないと淡い期待を抱きつつ。
「せめて遠くのリモコンを引き寄せる程度が出来ればな。
俺の世界だとスプーンの柄を曲げるだけで超魔術だったんだが。」
異能が使える世界でもそうそう都合よくはいかないらしい。
男は深くため息を吐くと、店員を呼んでウィスキーのコーラ割りを要求する。
「連絡取りあっているお姉さんってのも萌良位の背丈なのか?」
興味は萌良やその親族に移る。
穴については現時点で考えても仕方がないだろうと思っているようだ。
「ああ、俺が笑った理由か…。」
口元が緩んでいたことを指摘され、軽く頷くと。
「こっちに来て早々にお前さんみたいな可愛い奴と飯を食えているんだぞ。
これを喜ばなくてどうする。 確かに、飯も美味いがな。」
店員がコークハイを持ってくると、グラスを掲げて一口。
「萌良も飲むか? 美味いぞ。」
■萌良 さだめ > うん…。 リモコンぐらいなら問題ないさ。
力場をコントロールする、要するに…見えない手で押したり引いたりする。
それの変形だから、きちんとコントロールすればできるはずだよ。
例えば…見ててね。 こんな感じ。
(少し集中するようにぎゅっと眉間にシワを寄せる。
降ろしていた猫耳フードが、まるでなにかに操られるようにぐぐ…と持ち上がり、
自ら頭にすぽっと被った。 手で再びフードを降ろしながら、示すように指差す。)
お姉ちゃんは俺より背が高いけど…俺と同じで若く見られるみたいだ。
よく警察の職質に引っかかるらしいよ。 まあ、島じゃないとそんなもんかも。
(こまるよね、と続けてから、端末に触れる。 濃いめの烏龍茶が頼めるので遠慮なく頼んだ。
それから、肉をもう2皿。)
また可愛い攻撃だー。 そう行ってもらえると嬉しいけどね。
いや…。 お酒はてきめんに聞く体質なんだ。飲んだら寝る。
それに、今は烏龍茶の方が嬉しいんでね。
(追加注文の肉を次々とお湯にくぐらせる。
テキパキと口に運ぶ様は、素早く、そして丁寧だった。
烏龍茶で口直しをしながら、頼んだぶんをさくさくと胃袋に収めていく。)
■富士 雅 > 「しかし、見事なものだな。」
手が届かない相手に打撃を加えることができる男。
萌良の説明で簡単にだが要領を掴めたようだ。
但し、後は自宅での練習。ここで余計なことをしたら大変そうだ。
萌良はその辺の調整が上手い様だ。ちゃんとフードだけを動かしている。
「ああ、そっちの問題があるんだな。
外の世界も大変だなあ。 俺なら恐らく問題なさそうだが。」
職質は想定してなかったが、こっちでも夜間徘徊は止められるようだ。
全く、よく似た世界だと感心する。
「まあ、実際にそうだからな。
なら、酒は止めておいた方がいいな。
それより、そんなに入るのか? どうなってんだ?」
男は話の合間に少しずつ食べている程度だったが、
少し食べる間に皿が一つ消える様な速度で消えていく。
これも妖精だからか?と男は目を丸くして。
■萌良 さだめ > そうだろー? 大抵の…とは言わないけど、
魔術なら基礎的なものは概ね使えるつもりだよ。
変成術なんかもね。 見ててなー。 えいっ。
(自分の頭にぽんぽんと触る。
手を離すと、そこには猫の耳が生えていた。)
数十年前に、秘されていたものすべてが一気に顕になったんだよ。
魔術、異世界、人ならざるもの、とかね…。
未だに本土はそういったものの取り扱いが苦手みたいだよ。
富士さんみたいな異邦者に普通に対応できる、この島の方が例外なんだ。
(うん、と小さくうなずく。 そのままお箸を動かして、お肉をお湯に泳がせた。
すくい上げてポン酢へ。 食べる。)
そりゃあ、お腹が空けばいくらでも入るよ。
食べ放題とはいえ、ちょっとはしたなかったな…。
(反省。 猫耳がぺたんと伏せられた。
とはいえ、お腹もだいぶ満ちたので烏龍茶のジョッキを
ぐっと傾けて、小さく息を漏らす。)
■富士 雅 > 「ほう、凄い奴だったんだな。これなら今度の試験は楽勝だろう。」
食事中だったので、手は出さないが。
猫耳の生えた萌良もとても良かった。
状況が状況なら間違いなく触れていたことだろう。
「また凄いことがあったものだな。
…てことは、俺の世界でも隠れているだけであるのかもな。
しかし、それを公開した奴は殺されそうなのによくやったもんだ。
そういえば、俺は身分証がちゃんとしたのがないんだったな。
確かに、島の外に出れば問題が起こりそうだ。多分、登記簿も出てこないだろう。」
肉は粗方食べ終えたのか、新たにメニューを眺めている。
「いや、無理してないのなら良いんだぞ。
ただ、予想以上に食べているから面食らっただけだ。
所で。 こういうのもあるぞ?」
男はデザートメニューを開いて見せる。
メロンや、アイス、プリン、ケーキなどが並んでいる。
「俺はこの抹茶ソフトを頂くつもりだが、どうする。」
■萌良 さだめ > 試験に魔術が出てるのか。遠慮なく指導するぞ!
そりゃもう、満点がダブルで取れるくらいに!
うん、ある時を堺に、一斉に…と言ってもいい。次々と色んなコトが起こったんだ。
何事もなく眠っていた人類の耳元で、突如何十個も目覚ましが鳴ったわけさ。
公表者を叩く間なんてなく、人類は叩き起こされてしまったわけだね。
(鼻息荒く相手の言葉に応じ、グッと拳を握ってアピールする。
世界のあらましを説明していたけれど、途中ではて、と気がついた。)
島内なら生徒証が身分証明になると思うけど、島外は…どうなんだろうなあ。
出られるかはわからないから、今度聞いてみるといいかもしれない。
(うーん、と首を捻っていたけれど、目の前に差し出されたメニューに一気に目が移った。)
じゃあ抹茶ソフトに合うように黒蜜きなこソフトにしよう。
(決まりだ、と相手にうなずきかける。)
■富士 雅 > 「そうだなあ、教わるのはいいが幾ら仲が良くてもタダってのは具合が悪いだろう。
何か俺に欲しいのはないか? 流石に俺が何も返さないなんてことは出来ん。」
この辺は礼儀と言う次元を通り越し、男の中の流儀と言うべき世界。
力強い握りこぶしに頼もしさを覚えるも、どうしたものかと自らの顎を振れている。
「ほう、それは凄いな。 上手く逃げ延びたもんだ。
しかし、それなら一度竜退治でもしてみたいもんだな。
俺の元居た世界では"鬼~"だの、"~の虎"だの、"~の竜"って呼び名が頻繁に付く位
この手の生き物を珍重していてな。
一度実物を相手取って、俺も”保険の竜”などと呼ばれてみたいもんだ。」
後半は酒が回った上での軽口。気づけば二杯、三杯と空のグラスが並ぶ。
男は食事よりも酒が中心だったようだ。
「だな、一度確認してみねえと。
…ほう、またセンスが良いのを選んだな。」
店員を呼び、ソフト二つを注文する。
「この後どうする?
いいかげん腹も膨れて動きづらくなってきただろう。」
■萌良 さだめ > 礼儀が正しすぎるだろー。 さっき水着奢ってくれたんだから、大丈夫だって。
紳士的といえば紳士的だが、もう少し柔軟でもいいんじゃないか。
(大丈夫だ、と手を振ってみせる。 相手の厚い義侠心は助かるが、
だいぶサービスに満ちあふれているのは間違いない。)
竜退治と来たか…。 鬼に虎に竜…。 随分と物々しいなあ。
”保険の竜”って、腕利きの保険外交員みたいだな。かっこいい…かもしれない。
(ガンガンとグラスを空けていく相手に満足げに頷いてみせた。)
うーん、そうだな…ショッピングモールぶらついてもいいしなー。
(予定については特に考えてなかった。お買い物をも終わったし、
急ぐような内容も無い。 相手に尋ねるような目を向けた。)
■富士 雅 > 「そっちがそういうのなら、今回はそうするが…。
紳士と言うのはよく分からんが、男が廃るって概念があってな。」
長々と説明するのは管を撒くようになりそうなので控えたが、
男の中ではなんとなく納得できない所があったりした。
不満そうに腕を組んでいる。
「そっちの保険じゃなくて、保健課の保健だが…。
どっちにしろ決まらねえな。」
酔って思考が鈍ってきていることを実感し、疲れた顔を見せる。
そうこうしていると、待ち望んでいたソフトクリームが。
男は抹茶味のソフトに舌鼓。
「こっちではなんでも抹茶を入れる文化があるが、確かに美味いな。
…なら、ゲームコーナーに行かねえか? こっちでもワニを殴るゲーム機があるそうじゃねえか。」
■萌良 さだめ > 男がすたる…なるほどねえー。 面子が立たぬってやつだ。
まあ、気にするなってー。 良くしてもらってるんだから、
ちょっとぐらい俺にもお礼をさせてくれよ。
(水着とかもそうだし、お買い物にも誘ってくれたり、と続ける。
ちょっと不満げな顔が面白くて、小さく笑った。)
ああ、保険課の保険ね。 まあでもたしかにそうだなあ。
アイスうまいねー…。
(二人でアイスを食べて、ものすごいご満悦の表情。
すっかりリラックス仕切っているところで、問いかけに頷いた。)
ああ、在るよ。 ワニ殴るゲーム機。 360度周囲を取り囲んで襲ってくるワニを、
ひたすら時間切れまでハンマーで殴り倒していくんだ。 結構楽しいよ。
(蕩けきった顔で背もたれに体を預けながら答えた。
すっかり満足しきっている。)
■富士 雅 > 「この辺は詰まる所自己満足の世界なのだがな。
相手が納得してるから、と言う訳でもない。」
笑われると、少し気も緩み。
鼻で息を放ちつつ、肩の力が抜けていく。
「ああ、これは本当に美味い。
折角だしこっちの美味い物をもっと喰っていかねえとな。」
既にクリーム部分は食べ終わり。
カップのコーンをバリバリと音を立てていた。
「こっちは360度か。やるなあ…。
所で、大丈夫か。少し休憩して行くか?」
すっかり脱力している萌良の様子に、男は顔を覗き込む。
この状態で連れまわすのは少し酷かもしれない。
■萌良 さだめ > なるほどなー。 富士さんはたしかにそういう信条で動いてると思ったよ。
そうそう、元気を出すにはまずはうまいものをしっかり食べて元気を出さないとな。
(相手の言葉にのんびりした調子で答える。 すっかり力が抜けきってる状態での問いかけに、
ぶるぶると頭を振って見せた。)
いや、全然だいじょうぶだ。 たらふく食べたんだし、ちょっと動かないとダメだろう。
ぐっと大きく伸びをしてから席を立つ。ちょっと腰を捻ったりして準備運動。問題なし。)
よし、じゃあここの支払いをしてから行こうぜ、ゲームコーナー!
(再び瞳に炎が宿っていた。 休憩は終わりだ、というわけである。)
■富士 雅 > 「心配してくれて悪いが、俺は今の所元気だぞ。
こっちの世界もそう悪くない。
…それじゃあ、ゲームコーナーに向かうか。」
しゃぶしゃぶでの支払いを終えると、そのままゲームコーナーへ。
やはりこっちの世界のゲームコーナーは男が元居た世界より進んでいる。
360度のワニもそうだが、コクピットのような装置で戦う対戦ゲームなど、
まるで遊園地のアトラクションのようなゲームが複数並んでいた。
「おい、こっちの世界のゲーセンはすげえな。
こんなコクピットみたいのが普通に置いてあるし、不良も居ねえのか。」
■萌良 さだめ > (二人でゲームコーナーに向かう。
彼にとって目新しい機器が並んでいるのだろう。
若干驚いている様子の相手にうん、と頷いた。)
ゲームコーナー、本土はもっとシンプルな筐体が多いみたいだけどね。
常世島はそういうのがあんまりなくて、お店が自由にやっているみたいだよ。
不良かあ。 不良はあんまり多くないね。
落第街にもゲームセンターやゲームコーナーを備えたお店があるから、
わざわざショッピングモールに行くこともないしね。
(プレイヤーをアイドルめいた少女の姿にするシステムやら、
なにかのコクピットを模したポッドやら、360度から襲ってくるワニやら、様々なゲームを紹介してみせる。
どれで遊ぶのかな、とちょっと興味深げに見守る構え。)
■富士 雅 > 「なるほど、常世島ならではと言う事か。」
ゲーセンについても萌良の方が詳しい様だ。
男は説明を受けている間、思わず口をポカンと開けていた。
「あぁ、落第街に不良が集まっていたな。」
逆にそれ以外のエリアに不良が居ない事を考えると、すみ分けなのか
風紀や公安の頑張りが凄いのかと感心して。
「とりあえず、これにするか。」
男が選んだのは公道を走るレースゲーム。
ドリフトなどを活用して相手を追い抜いていく。
意外にも経験があったのか、男はそれなりの腕を披露する。
「そうだ、今度島を車で回ってみないか。
レンタカー位あるだろう?」
ゲーム中に萌良に話しかける余裕もある程だ。
■萌良 さだめ > 落第街はその名の通りで、常世に来てうまくかいなかった連中が集まってる。
単なる落ちこぼれから不良、あるいは体制に不満を持つものとかね。
何れにせよ、もし行くなら用心したほうがいい。
富士さんなら怪我一つなく帰ってきそうだけど…。
(公安や風紀が度々訪れないといけない程度には、あの場所は危険だ。
ただの不良の集まりだけならよいが、それを隠れ蓑にして何かを企む連中も
いないとも限らないのである。 少し警告めいた物言いになってしまったことをちょっと反省。)
お、レースゲームだ。 いいね。 ちょっと自信があるみたいだし、お手並み拝見といこう。
(後ろから彼のプレイングを眺める。 想像以上にゲームに馴染んでいる上に、
いい感じに車をコントロールしていた。 見入っている最中に声をかけられ、ちょっと驚く。)
おお、車で? いいね、ぜひ行こう。 ドライブだ!
(思わぬ申し出に大はしゃぎ。 車でのお出かけは大好きだ。)
■富士 雅 > 「風紀や公安が対処してるって所だよな。
俺にはどっちの事情もまだよく分かってないからな。
たまに酒を飲みに行くには問題なかったぞ。
ま、萌良は止めておいた方が良いかもな。
かどわかされそうだ。」
落第街の事も浅い範囲でしか把握していないが、元々柄の悪い街には慣れていたので
それ程驚いていない。 どこにでも大なり小なりその程度のことはあるだろう位の認識。
萌良の心配には少し気持ちが良くなる。
「これは初めてだが、元の世界のと操作は同じだな。
やっぱり車は楽しいな。」
ハンドルを握る様も割と自然で。
レース相手が弱いCPUだったこともあり、すんなりと勝利に終わる。
「そういえば、この島はホテルとかあるのか?
せっかくのドライブだし、泊っていくよな。」
レースゲームを終えると、元気にはしゃぐ萌良の肩に凭れ掛かる。
何を言っているかは、共に長い夜を過ごした萌良なら簡単に理解できるだろう。
■萌良 さだめ > 風紀は取締をやってるし、公安はもっとデカいヤマを叩いてるしな…。
まあ、これは好んでは行かないかな。 あ、でも落第街の隅にある屋台のラーメンはうまいよ。
(相手の優しいアドバイスを聞き入れながらも、頷いて答えた。
公安としてもあんまり落第街に入り浸られてはこまるわけで、念の為アドバイスだ。)
富士さんの姿を見る限り、多分ここと同じような場所だったんだろうな。
簡単に車を動かせるってのもそれを示してるんじゃなかろうか…。
ホテルもなくはないと思う。 普段は使わないからわからないけど、調べれば出てくるだろう。
(常世島といっても、出入りが制限されているわけではない。
客人用のホテルなり宿なりはあるだろう。 大丈夫だ、と相手に答えた。)
…泊まっていく、ねえー。 まあ今度の話だろ。 準備しておくよ。
(間違いなくお誘いである。 猫耳を伏せ、耳まで赤くしながらちょっと早口めに答えた。)
■富士 雅 > 「正直、どっちがどっちかまだよく分かってない所があるが。
とりあえずデカイヤマがある程度には賑わっているのか…。
まあ、ラーメン屋があるのは捨てがたいな。
一度覗いてみるか。」
興味本位で口にしたのだが、後日男は落第街の食物屋に元の世界に似た臭いを嗅ぎ取ってしまい。
暇な時にはちょくちょく出かける姿を目撃されることになってしまうのだった。
「おまけに左側走行だったからな。
右側なら少し慣れが必要になる所だった。
まあ、最悪車の中で泊るから無くても構わんか。
…ちゃあんと言っている意味が分かっているようじゃねえか。」
耳と、顔色の変化が男の中で100点満点の答え。
ニヤリと怪しい笑みを浮かべ、次のデートの約束を決めて。
この日は一日中、二人で色んなゲームを楽しんだことだろう。
■萌良 さだめ > まあ人によっては落第街の方が住みやすいとはいうけどね…。
ある意味ルールに縛られにくい場所だから、自分の身を自分で守れるひとじゃないとね。
富士さんなら安心だとは思うけどさー…。
(トラブルに出くわすならともかく、わざわざきな臭い場所に飛び込まなくても、とは思う。
まあ、かれが望むなら止めることもできないわけだし、あまり口うるさくは言わないつもりだった。)
そりゃあねえ、あんだけやったら意味もわかるって…。
(ごにょごにょ。 嬉しそうにする相手を見ないようにしつつ呟く。
今日のところは普通にゲームで遊び倒して、充実した日を送るのでした。)
ご案内:「モール内」から富士 雅さんが去りました。
ご案内:「モール内」から萌良 さだめさんが去りました。