2020/07/08 のログ
カラス >  
「…じゃあ、えっと…願い事を…。
 なんでも良いんですよね…?」

足の短いテーブルとペンを魔法でぽんぽんと出してくる柊を見やる。
ついでに、普段は魔法細工に使っている折り紙。

折り紙をぱっと離すと、
空中で5つぐらいの縦切りになってテーブルの上に整列。

ああ、なんでも構わないと返す柊に、んーと長い爪の手で持ったペンが揺れる。

柊はと言えば、自分よりも小竜たちの願い事を代筆してやるのに忙しかった。

カラス >  
そうしていつの間にか、
保育園や幼稚園の笹の葉のような光景になってしまった。

自分が書いた短冊を探すのにも苦労しそうだ。




小竜たちの願い事に混ざって―――。




 『 お友達がたくさんできますように カラス 』

 『 平和に暮らせますように       柊 』


そんな短冊が、揺れていた。

ご案内:「研究施設群 羽月研究所」からカラスさんが去りました。
ご案内:「風紀委員会内部資料『日ノ岡あかね』」に******さんが現れました。
****** >  
 
――検閲資料――

閲覧は『自己責任』で。

****** >  
●監視対象:『日ノ岡あかね』
●種別:人間(女性) 年齢18歳
●異能:**検閲済み**

常世島には****年**月**日より入島。
正規入学。
入学の理由は「後天的に発生した異能を制御する」為。

成績は概ね良好。
身体能力に関しては並。

特殊技能等は持たない。
魔術的才覚も無し。

概ね並の異能者。

****** >  
  
****年**月**日に異能制御に失敗。暴走。
暴走した異能の有効半径は最大半径500m前後にまで及んだ。
暴走時の被害は**、****。
全て収束済み。
以後、集中訓練教室に編入。
場合によっては特別教室行きも考慮する。
 
 

****** >  
 
****年**月**日より、通常校舎より失踪。
違反部活『トゥルーサイト』へと合流。
以後、異能の暴走は認められていない。
異能制御訓練は『トゥルーサイト』にて自己流で行った模様。
任意の有効射程調節が既に可能になっているものと推察される。
捕縛の際は**と**に注意すること。
また、日ノ岡あかねの異能射程内では全ての****が****となる。
装備品については各自吟味すること。
 
 

****** >  
 
****年**月**日、『トゥルーサイト』壊滅に際し捕縛。
地下教室へと幽閉。
事情聴取と同時に身体検査。
身体能力と精神強度は落第街での暮らしの影響もあり、以前よりも飛躍的に高まっていたことが確認されている。
**の****も**である模様。
また、日ノ岡あかねの異能は以前よりもさらに強力になっていた。
異能制御用のリミッター着用を義務付ける事とする。
これにより、異能の任意発動は全面的に封じることが出来た。
 
 

****** >  
 
**注意事項**

日ノ岡あかねの異能の随意出力は全面的に封じることに成功した。
だが……不随意最低出力は「ゼロ」にならなかった。
接触の際は注意すること。

**注意事項**
 
 

****** >  
 
――監視継続。以降、****書架にて書類は保存。――

――当該資料は第三種機密に属するものとする。――

――閲覧は『自己責任』で。――
 
 

ご案内:「風紀委員会内部資料『日ノ岡あかね』」から******さんが去りました。
ご案内:「貸し会議室」にナインさんが現れました。
ご案内:「貸し会議室」に萩森きりはさんが現れました。
萩森きりは > 「さて、人間ボディ初心者の三名?まあいいです、名乗ってプリントを来てください」

人間社会のしおり、と書かれたプリントを用意しながら

ナイン > 戦車の肉体から人の肉体になり数日、しかも一つの身体だったのがそれぞれに別れて。
ただ人の事は知らないばかりで学ぶことが多く、今日も勉強。
言われた会議室に揃って入り。

『失礼します』

全く同じタイミング、声色で入室して頭を下げ。

「ナインです」「ノインです」「ノーヴェです」

それぞれ名乗るとずれのない動きでプリントの前にと向かう見た目三つ子。

萩森きりは > 「でまあ、読んで目を通して疑問、質問があったらどうぞ?」

三つ子かあ、と見ながら

ナイン > 「「「判りました。教官殿」」」

やはり3人変わらない声色で同時に応えると大真面目にプリントを読み始め。

「この武器の所有の禁止とは?」
「お金……これは何をするものですか?」
「バナナとは何ですか?」

読みながら口々に疑問、質問を話し始めて。

萩森きりは > 「教官殿って、あー、きりはでいいですよ」

「当たり前でしょ、普段からドンバチなんてしませんよ」ごん

「書いてあります、読みなさい、基本です」がん

「お決まりのギャグです、説明させない、恥ずかしい」ドン

ファイルの角で順番に殴る

ナイン > 「「「では、きりはさんと」」」

大真面目に頷き、そして思ったままに問いかけ。

「きゃん!」「ひゃん!」「にゃん!」

それぞれ殴られ痛そうに頭を押さえ。

「戦いはないのですか?」
「意味が理解できます。しかし買い物がよくわかりません」
「気になりました。舐めるものがおやつなので」

それぞれが耳を動かしながら質問を続けて。

萩森きりは > 「まあそれでいいです、はあ、これだから軍用AIは頭が硬いって言われるんですよ」

遊びがないのだ、が三人見たらなんか遊びがありすぎないかなと逆に思う。

「ここは戦場じゃないです、まあ指示があれば戦闘もしますが暫くはないでしょう」

「まあ人間社会は資本主義です、金の使い方ぐらい覚えなさい」

「舐めるものって、飴?なんでそのイメージなのかな」

もう1人ぐらいまともな教官役呼べば良かったとまじめに後悔する

ナイン > 「硬いでしょうか?」
「そんな事はありません」
「経験が足りないのは否定しません」

きりはの言葉にそんな事はないとそろって首を振り。
ただ単に不要だったデータを片っ端から消した結果遊びが増えてしまっただけ。

「了解しました。命令があるまでは日常を覚えます」
「使い方は判ると思います。ただ…一度実演を見たいです」
「昨日の教官に男性を喜ばせる練習と…どういう意味ですか?」

ぞれぞれに声を開けては聞いています、見ています、覚えたいですアピール。
こうして個を見せる事がなかった事もありワイワイで。

萩森きりは > 「まあ硬いですね、違和感がありますよ」

やれやれと大変な仕事だなあと

「よろしい、まああまり気張らないように」

「はあ、次の実習は買い物です、そこで覚えましょう」

「担当だれだ出てこい」ごん

ナイン > 「判りました、調整します」
「任せます、ナイン」
「私も行います」

この言葉に二人から小さなカリカリ音が聞こえ。
一人は熱心にプリントを読み。

「難しいですが頑張ります」
「承知しました。しっかりと覚えます」
「へぎゅ!!」

最後の一人は二度目の打撃に目を回して。

萩森きりは > 「まあ好きなことをしろと言われたら何をします?」

頭の固さの確認テスト

「取り敢えず、第一工程は不審な目で見られないように暮らす、です」

こほん、と

「要は擬装、隠密です、目立ったらどうなります?」

ナイン > 「ライバルに勝つ手段を調べます」
「恋について調べます」
「……」

ダウンしている3人目以外は迷いなく答え。

「不審な目で見られないようにですか?」
「私たちは不審でしょう?」
「……」

そんなに変だろうかとお互いの姿を見て、首をかしげては尻尾が動き。

「騒ぎになります」

そこは代表して一人が答えて。

萩森きりは > 「なるほど、目標はあるんですね、3番め、起きなさい、次はぐーですよ」

やれやれと、そこは柔軟なのかなとは思う

「不審です」

どきっぱり

「そういう事です、じゃあどうするかわかります?

ナイン > 「……ふにゃ?」

きりはの言葉にナインとノインがノーヴェを揺り起こし座り直し。

「「「そうですか……」」」

その言葉にショックを受け猫耳が垂れて。

「「「判りません」」」

これもまた3人そろって返答して。

萩森きりは > 「取り敢えず、なんだかんだいいましたが、慣れと経験です」

「失敗しても許しますし、致命的じゃなければ怒りません」

さっきのはなんだったのか

「私たちは積み重ねができます、他の機体のデータを見る、とかもありですし、ネットワークを見学してもいいでしょう」

「私たちの利点はバックアップがある限りはやり直しが効く事ですからまあ、最悪自爆しましょう、はい、こんな感じですかね」

やや暴論ではあるがルールの説明をする

ナイン > 「慣れと経験」
「戦いと同じです」
「そこを重点的に」

「「「失敗は許されません。教官と指揮官の為に」」」

ゆるゆるに見え、変な所で硬い所を見せて。

「積み重ねは大事と教わりました」
「他の機体の……きりはさんのデータもですか?」
「ネットワークを……やってみます」

その言葉にそれぞれが納得して何度も頷き。
そしてやり直しと自爆には表情が曇って。

萩森きりは > 「まあ何かあるようでしたら質問してください」

「ああ、そゆとこは硬いんですね」

「ですね、トライアンドエラーです」

「わたしのですか?地味ですよ?」

「あまり刺激のつよい、じんさまスレはダメですよ」

「自爆に抵抗がありますか、ふーむ」

まあ痛みは感じないが一般機は嫌か、と冷静に

ナイン > 「はい、今は大丈夫だと思います」
「今までがそうでした、急に変更はできません」
「いえ、魅力的に思えます」

一人が読めば共有で全員把握できるが3人で読んでは共有し合い、実演以外は大丈夫そう。
硬い所が仕方がないという真面目な顔、そしてこの3人にはきりはは魅力的に見えていて。

「「「じんさまスレ……」」」

それを聞いた瞬間、三人とも顔を真っ赤に染めてもじもじをはじめ。

「抵抗はありません、必要でしたら今すぐでも」
「しかし、それでは今までと同じ」
「変わるになりません」

それ故に自爆はと表情を曇らせて。

萩森きりは > 「よろしい、まあ、私で良ければですが」

きりはのデータログは普通と言えば普通なのでまあ、照れはするが

「こら」ぺちんぺちんぺちん
「R18特Fスレは見ない」
やれやれとため息

「まあ非常事態のみです、捕まってバラバラにされるとかイヤでしょう?」

ナイン > 「きりはさんは物知りそうです」
「「そうです」」

変に尖った所のない普通そうな彼女なら凄く参考になる。
これは3人の同意する意見。

「「「あうあう」」」

見ないと言われてももう見てしまった後。
いきなりに上級者向けを知ってしまった3人であって。

「「「そうなれば報復を行います。全てを消し去り、そして自爆し全てをデリートします」」」

そこは軍用機のAI,そうなれば全てを消し去ると迷わずに宣言する物騒さ。

萩森きりは > 「まあ、癖はないとは思いますが」

自分で言っておいて落ち込む、アイデンティティは大事にしているのだ

「むっつりな中学生ですか全く」

やれやれとため息

「まあ無力化された時点でするのがおすすめです、ロクな事に使われないので」

まあそこは過激だよなと

ナイン > 「「「癖がないのは良い事です、きりはさん」」」

だからこそ参考にしたいという真面目顔。
最初の講師のデータがあまりにもR18だったこともあるのは秘密。

「「「中学生??私は中学生になるのですか???」」」

その例えに普通に反応を見せては首を傾げ。

「碌な事……ですか?」

萩森きりは > 「まあ、はい、ですね」
やれやれとため息をついて

「むっつりって事ですよ、えっちなんですか貴女たちは」

赤くなりつつ

「壬様スレみたいなことをされます」

いいきった

ナイン > 「癖がないのは素晴らしい事です」
「平均こそが正義です」
「汎用性は宝です」

自分たちなりの尊敬の言葉を並べ。
その目は輝いていて。

「「「むっつり?えっち??」」」

何ですかそれは?大真面目に聞いてしまう3人。

「「「…………困ります」」」

そして知れば……覚えた倫理観にあれはいけないと赤い顔で言い切る。

萩森きりは > 「癖がなく、平均的で、汎用的で、はい、そうなんですよね」

がっつり落ち込みながら

「壬様スレばっかり見てるひとたちですよ」
投げた

「なら良しです、わかりました?」

やれやれと赤くなりつつ

ナイン > 「「「どうして落ち込んでいますか?」」」

本気で褒めていた3人。急に落ち込むことが不思議だと。

「「「あのレスは私にはまだ早いと判断しました」」」

まだ人間の何がと判り切っていない状態。
その状態にはあまりにハードすぎる内容で…。

「「「はい、わかりました」」」

同じく赤い顔で頷いて。

萩森きりは > 「いえ、個人的な事なので、はい」

コンプレックスなので仕方ない

「よろしい」全員を撫でる

「いやほんとに、気をつけてくださいね、心配しますから」
まじまじと三人の顔を見て

ご案内:「貸し会議室」に萩森きりはさんが現れました。
ナイン > 「そうですか?」
「無理はいけません」
「大丈夫ですか?」

口々に心配を口にしてはじっと見つめる姿は猫のようで。

そして撫でられると嬉しそうに目を細めて。

「「「はい、変質者とデータの男性にはきをつけます」」」

そこはきっぱりと言い切って。

萩森きりは > 「大丈夫です、はい、では今日はここまで」

「よく出来ました、と、今日はおやつをご馳走します、何がいいですか?」

資料を整頓しながら

ナイン > 「「「はい、ありがとうございます。きりはさん」」」

その言葉に一斉に立ち上がるとぺこりと頭を下げ。

「「「甘いバナナが食べたいです」」」

今日のプリントを読み直す為に畳懐にしまい、そうリクエストして。

萩森きりは > 「宜しい、ではチョコバナナにしましょう」

くすくす笑いながら、会議室を後に

ナイン > 「「「チョコバナナ??楽しみです」」」

初めて聞く食べ物。
資料にあったバナナの新種だろうかと思考を巡らせ。

楽しそうに3人できりはの後を追いかけて。

ご案内:「貸し会議室」から萩森きりはさんが去りました。
ご案内:「貸し会議室」からナインさんが去りました。