2020/08/01 のログ
ご案内:「常世公園の外」にエインヘリヤルさんが現れました。
エインヘリヤル > 「あーあ」

だから言ったのに。
公園の様子を見ながら思う。

例の一件以来、ずいぶんとグダグダだ。
必死に鉄火を取り繕っている。

エインヘリヤル > 多少離れていようと、観察の方法などこのご時世、いくらでもある。
嘆息しつつ、物陰から観察する。
傍目にはスマホで動画を眺めているようにしか見えないだろう。

「とりあえず、本人が自覚していないけど色々大丈夫なのかしらね」

女関係のアバウトさ。
恋人関係のアバウトさ。
鉄火の支配者の仮面のヒビ。
本人のトラウマと良心。

まあ、ボロを挙げるときりが無い。
特に落第街の凱旋のアレが決定的だった。

こっちで処理していなければ、醜態を晒していた可能性まである。

エインヘリヤル > 結局、今のこの状態を招いているのは、本人のグダグダさ加減だ。
病室でそれを確認したというのに、まだ気づいていないか、気づきたくないだけか。

あのつたないやり取りを見ているだけでも丸わかりだ。

アレでは単にビジネスライクをしてみたいだけの少年で、お子様だ。
頭までスイーツな相手になられるのは流石に困る。

こうやって隙を突かれているのが良い証拠。
ひび割れた仮面に楔を打っておけば、後は勝手に壊れるという寸法で。
すっかりそのとおりになっている。

ああ面倒な。
やることなど最初から一つしか無いのに。

エインヘリヤル > 考えが逆。
初手を間違えているからそうなる。

その気配を感じていたから、わざわざ釘を刺したのに。
刺さったところがヒビのスキマというのは、まったく笑えない。

まったく、人の顔に泥を塗らせておいて、自分は泥まみれになるのを未だに怖がっているとは。

鉄火巻の支配者になられては困る。

真空断熱保冷式の水筒を取り出すと、紅茶を口にする。
ああ、ショートブレッドが足りない。

エインヘリヤル > 「ふぅん」

吠えてるけど、まあどこまでやれるんだか。
必死に繕った結果がコレだもの。

良くて8割、悪くて3割。それも火薬が湿気っている可能性まである。
そんなのはビジネスではなくて、単なるギャンブルだし。

エインヘリヤル > 「やれやれ……いつまで鉄火に支配されているつもりかしらね」

苦笑。
きっと前の彼が見ていたら、自分でもひどい評価を下しているはずなのに。
そう思うと笑いがこみ上げてくる。

とりあえずノロノロと歩んではいるようだけれど、進みは遅そうだ。
そんなに余裕のある案件でもないのに。

フォローするのはいいけれど、フォローする価値が残っている間にしてほしいものね。

……話もほぼ終わったようだし、切り上げ時だ。
覗き見を終わらすいは丁度いい頃合いかもしれない。

どちらにせよ、あのままなら。
そのうち死ぬか、また大怪我でもする……そういうことになる。
間に合うんだかどうだか。

ご案内:「常世公園の外」からエインヘリヤルさんが去りました。
ご案内:「見ている。」に殺し屋さんが現れました。
殺し屋 >  
 
ずっと見ている。
 
 

殺し屋 >  
 
お前は、とっくに死んでるんだ。
 
 

殺し屋 >  
 
今まで気付いていなかっただけなんだ。
 
 

殺し屋 >  
 
『名も無い誰かに命を狙われる』なんて、日常だったはずだ。
 
 

殺し屋 >  
 
こんなことは、特筆するようなことでもなかったはずだ。 
 
 

殺し屋 >  
 
その『日常』に……お前は今脅かされている。 
  
 

殺し屋 >  
 
昔は恐れることもなかった『日常』が、恐ろしくなってしまったんだ。 
 
 

殺し屋 >  
 
傷は、目に見えた時にこそ痛みだす。 
 
 

殺し屋 >  
  
変化や成長は、良い事ばかりを齎さない。
 
 

殺し屋 >  
 
『守るべき事』が増えることは、柵が増える事でもある。 
 
 

殺し屋 >  
 
お前はもう、雁字搦めだ。窒息するほどに。 
 
 

殺し屋 >  
 
お前は良くやっている、良くやっているからこそ……出る杭は打たれる。
 
 

殺し屋 >  
 
ずっと、見ている。 
 
 

殺し屋 >  
 
お前が、お前の栄光と足跡に殺される――その時まで。
 
 

ご案内:「見ている。」から殺し屋さんが去りました。