2020/09/15 のログ
持流 童男 > 「・・・何の価値があるっていったでござるが
一応ヒントは言っとくでござる。」

「お主には、本当にそれ以外に価値がなかったのか?」

そう言いつつも病室を出ていこう
大丈夫、彼は強い子だ。

「じゃあ次はほかの風紀の見舞いもするでござるよ。」

くわーっとあくびをしつつも、ウサギ、かば、燕が乗っている皿を置きつつも
病室を出よう。

角鹿建悟 > 「――それが”分からない”から、この様なんだけどな…。」

ヒント…か。駄目だ、今は何もしたくないし考えたくも無い。
そもそも、まさか風紀の身知らぬ男が見舞いに来るとか思いもしなかった。
それだけでも、今の沈んだ気分には負担なのに、色々と諭されるような言葉と来た。

「―――そうしてやれ、俺はもう寝るとする…。」

どうせ、また”悪夢”で飛び起きてロクに寝られないんだろうけど。
それでも、つかの間の睡眠に身を沈めよう。

「――本当に、」

直す以外に俺に何が出来るんだよ…と。彼が部屋を出て行ったであろう後に小さく呟いてそのまま眠りに落ちる。

ご案内:「常世学園付属常世総合病院・個室」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「常世学園付属常世総合病院・個室」から角鹿建悟さんが去りました。
ご案内:「常世港」に夢莉さんが現れました。
夢莉 >  
件の戦の起きた、荒れ果てた港の一角。
置かれていたタンカーは無惨に破壊され、それ以外にも幾つもの戦闘跡が散見される。

「はあ~……人間業じゃねえなこれ」

そこに一人、美しい金髪を伸ばした人影が一つ。
赤く大きな瞳に、長い睫毛。
それをサングラスで隠し、キャスケット帽をかぶっている。
華奢な体躯は、女性的だ。

手には携帯端末。誰かに報告をしている。
「おー、落ちていた器物で目ぼしいモンは風紀委員が回収したってよ。
 残ってんのはアホみてえに滅茶苦茶になった現場だけだ。生活委員の修理工事待ちっつー所だな。
 …でも確か、生活委員でも欠員出てんだろ?ホント大丈夫かよ」

夢莉 >  
「…まぁ、風紀委員の方は色んな奴が活気だってるみてえだけど。
 怪我の功名、ってとこか?

 …レオの奴もこの短期間でさんざ暴れ回ってたみてえだし。
 お前だろ?アイツの任務に刀支給させたの」

通信先へ話しながら、現場を確認して回る。
違法部活『ディープブルー』との激戦。
風紀委員、その協力者たちが動き、その中で風紀委員の名だたる実力者のうち2名がやられた事件。
それによって活気だったその他の違法部活による情勢変化。
公安の方も、流石に多くの人間がこの件から起きた『余波』の対処に当たっている。

今こうして調査を行っている”彼”も、その一人。

「アイツ、本当に大丈夫か…?
 ウチにいた時もだけどアイツ…

 …あ?心配?そんなんじゃねーよ!!

 …はぁ、まぁいいや、引き続き何かねえか見とくから、何かあったらまたかけなおすぞ」

夢莉 >  
「ったく……」

少し仕事をサボ…休んでいた結果がこれだ。
同居人が出来て生活が変わって、その矢先にまたこの島は荒れてやがる。
盛りすぎだろ。どこまで忙しねぇんだ。

こっちも他に色々動きてぇのに、そんな暇もねぇ。

「……今日も夕方までにゃ帰らねえとな」

ここ最近は仕事三昧で授業も出てない。
まぁ、元から出席率は低かったけど。
仕事と生活とガッコ、両立するにも二つが限界だった。だからガッコの方はサボりにサボった。
どうせ、公安の仕事なら単位が多少は出んだから、あんま気にする事もねぇし。

「――――ヤマモトエイジ、か」

戦闘でやられた風紀委員の一人。
ニーナから聞いた名前だった。
自分の娘みたいな子の、命の恩人。
まだロクに会った事もねぇ。けど……受けた恩を無碍にするのは気が引ける。

夢莉 >  
「風紀だけに任せる訳にゃ…いかねえよな」

ごくごく、個人的な事情。
風紀と公安は、ある意味で協力関係、ある意味でにらみ合いの関係。
オレらは裏方、アイツらは表方。
敵でも味方でもない。組織的に見れば。

だが…

”オレら”は別だ。

「”組織の下私情を通せ”…だったよな。四方」

第四特別教室のモットー。
爪弾きで不揃いなオレらの信条。
表に出なくても、自分がしたい事の為に動く。
組織の中、可能な限り自分達の目的に、欲に忠実になれ。
それがオレら。

「……礼は返すぜ、ヤマモトエイジ」

本人は知りもしねぇだろう。
でもこれは”縁”だ。
袖触れ合いもしてねえけど、それでも存在する縁の巡りだ。
裏方の仕事なんざそんなもんで理由になる。

そういうモンだろ。

夢莉 >  
さて、仕事に取り掛かるか。
現場確認なんざ性に合わねえが、やるだけやるしかねぇ。
風紀じゃ立ち入れないシマに首突っ込むための手がかりでも、出りゃいいが…

ご案内:「常世港」から夢莉さんが去りました。