2020/11/30 のログ
『無形の暴君』 >  
「我々は、『悪』ではあるが、秩序を破壊するものではない。
 必要以上の干渉もまた毒でしかないのは忘れないことだ。」

それはやや自戒を込めた一言。


「さて、引き続き私は調査をすることにしよう。
 ……できれば、戦わずにすめばいいのだが」

やや考えて……


「"絆"、か……ふむ。
 悪いものではない、な」

虚無 >  
「……もし風紀と協力するなら俺に声をかけてくれ『拷問の霧姫』。一応風紀にそれなりに動けそうなツテがある。この街の小さな場所まで気にかけた変わり者だ」

 もしこういう事態ならば彼女の方が声はかけやすいだろう。もっともこちらから声をかける事は難しい。やるのならば奏詩としてなんとかするしかないだろう。
 篝火の言葉には少しだけ笑った。
 
「絆か……ああ、いつ消えるかもわからないからこそ。こういう場は大事にしたい物だ」

 自身達は本当に危うい上にいる。もし死んだとしてきっと思い出にすら残らず茣蓙の下だろう。だからこそ、こういう場は大事にしたいという思いは変わらなかった。

「俺も違反組織の攻撃などはするつもりはないさ。それこそ変に攻撃を加えればそれがトリガーになる……しいて言うならば。街に入り込んだ風紀委員を救助するくらいか。もし今風紀が死んでこの街に風紀まで入り込んだら間違いなくパンクするだろうからな」

 それは仲間内でも告げておく。今この街では風紀は敵となっている。だがここで風紀を突いて一部署ではなく風紀委員として出てこられたら間違いなく戦争になる上にキャパとしてこの街が支えきれなくなる。
 だからこそある程度は助けると明言したので。

「お開きなら戻らせてもらうよ。俺はいいが……表の顔はそうはいかなくてな。明日も学校さ」

 そういって仮面をつけた。

「……次もこのメンバーで集まれる事を願っているよ」

『無形の暴君』 >  
「……ああ、そうだ」

忘れるところだった
そういえば、何でもいいからもってこい、と言われていたんだったか。
残っていたフルーツのチョココーティングされたものと、酒を回収する


「さて、いくか」

虚無 >  外に出ようとして、ふと立ち止まる。
 
「ああ……そうだ、篝火」

 言い忘れていたとばかりに少しだけ振りかえって。

「料理の準備、ありがとう。旨かった」

 それを言うとフードを被り外へと歩き出す。
 その姿は一瞬で闇にまぎれ、消えていった。

『篝火』 >  
「へッ。土産も礼も、"次"を期待して待ッてンだな。」

何時か消える幻想でも、次に繋ぐことは許される。
カカッ、と楽しげに笑いながら、調理室へと消えていくのだった。

『拷悶の霧姫』 >  
去り際。
振り向けば、三人の言葉にこくりと頷く。
『絆』という言葉。
そして、先の『篝火』の言葉を思い出し、口にする。

『つか、この集会考えた奴誰だ?』というあの言葉だ。

「裏切りの律者《トラディメント・ロワ》も言っていました。
 こういった集会で、絆は育まれると。
 こういった招集は、元は彼の提案でした」

絆。未だに、自分には理解が及ばないものだ。
幻想に生きる自分達でも、そんなものを抱いていいのか。
それでいいのだ、と。三者は肯定している。
『霧姫』には、分からない。
心の内は、霧がかっているがゆえに。

しかし。

「……その通りなのかも、しれませんね」

それでも。

ああ、それでも。

扉を開けたその先。
吹いてきた今宵の風は、何だか心地よい。

そう、感じた。
そんな気が、した。

ご案内:「裏切りの黒 地下拠点内 打ち捨てられたバー『ラビッシュ・ヒープ』」から虚無さんが去りました。
ご案内:「裏切りの黒 地下拠点内 打ち捨てられたバー『ラビッシュ・ヒープ』」から『篝火』さんが去りました。
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