2021/11/14 のログ
ご案内:「学生街・アパートの一室」に伊都波 凛霞さんが現れました。
ご案内:「学生街・アパートの一室」に出雲寺夷弦さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
ワンルーム、決して広いとは言えないお部屋
それでも親元を離れて初めて別の人と日々を暮らす空間は、少し特別

合鍵を差し込んで、狭い玄関で靴を脱いで、
夕暮れ以降は灯りをつけないと薄暗いそこを抜ければ
二人で暮らすには少しだけ窮屈、逆に一人には少し広いかな
そんなくらいの、豪華でもない、質素でもない、お部屋

「ただいまぁ~……」

聞くからに疲労感MAXの情けない声をあげながら、
此処に住む学生二人のうち、一人が帰ってきた

出雲寺夷弦 > 「――おかえり、凛霞。……すっげぇ疲れた顔してるな?」

その部屋には、一人では灯らない明かりがある。
帰ってきた部屋の奥からは、ワンルームの天井照明と、鼻をくすぐる美味しそうな料理の匂い。
そして優しくて、労わりながら苦笑する男子の声。

声から間もなく、赤掛かった茶髪に、その苦笑を湛えた優しい顔の青年が、キッチンの向こうから顔を出している。

「風呂なら準備してあるけど入るか?……いや、それとも腹が空いてるなら飯が先か?」

そう言って微笑みを向けた青年は、帰ってきた学生と共に住む、もう一人の学生だ。

伊都波 凛霞 >  
すんと香る良い匂いが、疲れた身体に食欲を思い出させる

「っもー、色々あって疲れた~!」

普段は誰の前でもあんまり見せない、弱音
この空間ではそれが許されるし、我慢もしなくていい
どふっ、と軽く体当たりするように、顔を覗かせる赤毛の男子…もうひとりの住人に頭からもたれ掛かった

「じゃあご飯にする…」

どこか甘えるような、相手にだけ聞こえるぼそぼそ声