2021/11/25 のログ
ダスクスレイ >  
殺った。後は勝利宣言して無聊を慰めるもよし。
あまりわかりやすく放心するようなら行きがけに少年も殺すもよし。
その時。

「!?」

目の前に、少年が瞬間移動した。
いや、違う。凄まじい速度で動いたんだ。
あり得ない。音を追い抜くなど。
あっていいはずがない。

折れた鉄が、額に突き出された。

仮面にヒビを入れ、額から血を吹き出させ。
それでもなお後方に吹き飛んで余りある一撃ッ!!

そのまま風俗店の看板に背中から突っ込む。
すぐに上体を起こし、切っ先を向ける。

「貴様ァ………よくもこの怪盗ダスクスレイにッ!!」

崩壊を始める仮面を片手で押さえて。

「よくも………よくもこの私にッ!!」

血の混じった唾を吐いて。
そこに砕けた歯が混じっているのを見れば、どれほどの威力の突きだったかがわかる。

相手の刀が万全であったなら。
即死は免れない。底知れない殺意と共に繰り出された攻撃だった。

「……覚えたぞ…………貴様の太刀筋ッ! 貴様の顔もだッ!!」
「殺してやる……殺してやるぞ…ッ」

そのまま闇へ跳躍し、屋根を伝って逃げ出していった。
残されたのは戦闘の痕跡、血、そして。

何が起こったかすら理解できない、それでも確かに助かった一人分の命。

芥子風 菖蒲 >  
「…………あ」

不意に視界が、鮮明になった。
澄んだ夜空に、倒壊した建物。真っ赤な、視界。

「!? いッ……!?」

刹那、全身を駆け巡る味わったことのない痛み。
何が、どうなってる。全身から血が溢れてるのが分かる。
寒いのか、熱いのか。それさえよく分からない。
腹の中が掻き混ざったように、吐き気も痛みも止まらない。
立つ事さえままならない、文字通り"糸が切れた"人形のように、膝から崩れてしまう。
吐き気も、気持ち悪さも止まらない。内臓を吐き出すように、嗚咽と共に血液が漏れた。

「いつッ……うェッ……!……な、に……?」

何が起きたか、わからない。
ただ分かるのは、確かに"守れた"事のようだ。
怒りと敵意を露わにしていた男は、捨て台詞を吐いて闇夜へと消えた。

「……何、言って……、……ま……いい、か……」

その捨て台詞さえも、良く聞こえなかった。
ともかく、自分のやれるだけの事はやったんだ。
今度はもう、逆らえない。遠くで誰かの足音と声が聞こえたけど、青空も宵闇に包まれた。

その後、駆け付けた風紀委員により保護され、少年は急送された。
内臓が内部を動き回ったりだの重傷であったが、異能の影響の回復力か、絶対安静を条件に回復を見せている。
斬奪怪盗ダスクスレイの名は、再びゴシップ紙に轟いただろう。
ただ、そこには"風紀"の名も刻まれたことになる。その活躍を称えるものだ。
暫しベッドで横になってる少年は、よもや因縁つけられたなどこの時知る由も無いだろう────……。

ご案内:「夜の街」からダスクスレイさんが去りました。
ご案内:「夜の街」から芥子風 菖蒲さんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 レストラン街(10・11F)」に霧島 孝介さんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店 レストラン街(10・11F)」にセレネさんが現れました。
霧島 孝介 > 元を辿れば、常世渋谷での約束からだった。
自分の服を選んでくれた友人へのお礼を約束したっきりだったが
先日の大時計塔での邂逅を経て、漸く食事へ招待をすることができた。

待ち合わせ場所で合流すれば、彼女を誘導して店を指差す。
その店は彼女のリクエスト通りの西洋風レストラン。
外装は木製の意匠で店名が飾られており、内装はクリーム色と木で出来た壁が特徴的だ。


彼女の知っている店かどうかは分からないが
彼女が好きそうな上品な店を見つけたからか、何処となくドヤ顔を彼女に向けつつ、入店する。

席への案内まではそこまで時間は掛からず、小話でもしながら席に着けば、メニューを彼女に差し出す。

「ふふん、さぁ、何でも頼むのです!」

またもドヤ顔。
今日のために財布は肥やして来た。
とはいえ、恋人とのデートもあるため、使い過ぎは勘弁してほしいが…と付け加える。

彼女がメニューを開けば、肉料理よりも野菜や豆のヘルシー料理が目に入るだろうか。

セレネ > 昨日偶々時計塔で会った友人から、
少し前に約束していた食事のご招待を受けてやってきた百貨店のお食事エリア。
待ち合わせ場所で友人と合流すれば、早速と連れられた店へ。

百貨店、今まで何度か訪れてはいたものの、あまりこういう場所には行っていなかったので新鮮だ。
自信に満ち溢れている表情をしながら入店する相手に、
やっぱり少し子どもっぽいよなという印象を受けつつ後に続いて店に入ろう。

共に席につき、メニュー表を差し出されれば礼と共受け取って。

「奢って頂くのですから、常識の範囲内に留めるつもりですー。
それに、お金を使うのなら彼女さんに沢山使うべきですしね。

それにしても結構女性向けのお料理が多いみたいですね。
有難い事です。」

周りの客を見ても、比較的女性客が多いように見えるし。
成程、良い店を選んだものだと感心した。
ドヤ顔を向ける相手に苦笑しながら、さて何を頼もうかと悩む。
ダイエットもしないとだから、あまりハイカロリーのものは頼まない方が良いだろう。

霧島 孝介 > ドヤ顔したり、彼女より少しはしゃいだり
子供っぽい印象がするのは、友人との食事という経験が希薄だったからだろう。
恋人とはまた違った空気を楽しもうと、自分も同じ内容が記載されたもう一つのメニューを見て

「はは、ありがとうございます。
 とはいえ、そこまで気を遣い過ぎないでくださいね?

 ん、何だか女性に人気な店らしいですよ。
 こう、大豆を調理方法と魔術の工夫で、本物の肉みたいな味にしてるとか?
 それでいてカロリー控えめなので女性客が多いっぽいです」

彼女の気遣いには感謝しつつも、あまり安いものばかり頼まれては奢る意味がない。
遠慮し過ぎるようだったら何か手を打とうと考えつつ、店の事を彼女に教える。

女性客が多いのもそれが理由だ。
店内もオシャレで、所謂『映える』内装をしているし、メニューも低カロリーのものが多い。
自分はカロリーなど気にしないが、恋する乙女の彼女なら、体重や体型を気にするだろう
という配慮からこの店を選んだのだ。

実はひっそりと『そういう』気遣いが出来るまでには成長している青年であった。

セレネ > ガチガチに緊張されたり、不機嫌そうにされるよりかは、多少なり燥いでくれた方が気は楽だ。
友人との食事を楽しみにしている、という事なのだろうし。

「なら適度に良いお値段のするものでも頂きましょうかね。

へぇ、それは良いですね。…因みに、貴方の彼女さんは沢山食べる方なのですか?」

こういった女性向けのものよりかは、がっつり肉料理とかカロリーの高いものとかを好むのだろうか。
どこまで知っているのか少しばかり気になって、ゆるりと首を傾げて問いかける。

他者を気遣えるくらいまでには成長しているらしい相手。
これもひとえに彼女さんのお陰なのだろうか。
そこまでは分からないけれど。出会った当初より雰囲気も良くなっていると感じだ。

霧島 孝介 > 自分の無意識の行動で彼女の気が楽になっていることは知らずに
店内に入れば流石に自重はして少し落ち着いた風に見えるだろうか

「はい、お願いします

 あー、そうかもしれないですね。
 野菜をモリモリ食うよりステーキ齧ってそうなイメージあります。
 というかスポーツマンなんで必然と沢山食べる必要があるのかも…」

彼女の問いかけに、食事を思い出しながら回答する。
一緒に食事といったら彼女の手料理が多いが、肉じゃがをはじめ肉中心だったような気もする。
というか彼女の筋肉とかプロポーションを考えれば自然と肉が多くなるだろうと考え込む。

多分、恋人のお陰である側面は大いにあるだろう。
彼女と付き合わなければ、隣のステーキ屋やそこら辺のファミレスで済ませてた所だったろう。

霧島本人は意識していないが、雰囲気も明るく、笑顔が目立つようになっているだろうか

セレネ > 「ふむふむ、スポーツをやっていらっしゃると。
貴方も身体を鍛えていると以前仰っておりましたし、
一緒にスポーツをやるのも良いかも…いや、既にやってるかもしれませんね。
スポーツも体力がないと出来ませんし、食事は大事な事ですから
彼女さんに美味しいものを沢山食べさせてあげて下さいね。」

話に頷きながら言葉を紡ぐ。
聞いている限りだとかなり活発な人なのだろう。
大人しい彼を、彼女さんがぐいぐい引っ張っていくような。
そんな二人なのかもしれないなと何となく想像した。

案外お似合いなのかも?彼女さんの事が好きすぎて、時折暴走しそうなところが玉に瑕なのだろうが。
良い事だと、浮かべる微笑みは穏やかに。

さて、そろそろメニューを決めないとな、と
フレッシュサラダと豆のスープ、ベーコンと野菜のパスタを店員さんに頼むとしよう。

霧島 孝介 > 「はい、最近はそこまでらしいんですけど、ボクシングに力を入れていたっぽくて
 セレネさんの言う通り、俺も教えて貰ってるんですよね!
 
 美味しいもの…!はい、わかりました…!」

恋人の行動はそりゃもう活発も活発。
最初からぐいぐい来るし、かなり積極的だ。
それに食事も彼女が手料理を作ってくれるので、胃袋を掴まれていたりもする。
そういうことも告げたいが、今はタイミングじゃないと、時計塔で惚気を制止されたことを思い出して留まる。

実を言うと、自分より恋人の方が暴走具合が凄いことになっていたりするが…
話題には出ていないので、これも今は封印しておこう。
同時に、彼女がほほ笑みを浮かべれば、何の事か分からず疑問符を浮かべる。

「あ、じゃあ、自分は、この大豆ハンバーグのセットでお願いします」

店員さんを呼べば、目の前の彼女の注文に合わせて自分も注文する。
食べ物が届くまで、少しばかり時間が掛かるだろうか。

セレネ > 「ボクシング…成程。
そうなると、もし喧嘩になった時は貴方の方が負けてしまいそうですね、なんて。
あぁ、やっぱり。同じ趣味を共有出来るのは嬉しい事ですし楽しい事ですからね。
ついでに、貴方の好きな事を彼女さんにお勧めしたりはしてますか?
好きな人なら、何でも知りたいでしょうから貴方からも積極的にアプローチしていくと
もっと仲良くなれると思いますよ。」

活発な人なら、多分ヒーローものの映画も好むかもしれないし。
彼女さんの話や惚気話も、少しずつ聞いていけたらと思う。
幸せそうな話を聞くのは此方も嬉しくなるけれど、
あまりに多いとお腹いっぱいになってしまうから。

二人分の注文を手に去っていく店員さんを眺めては。
水を口に運んで水分補給。
他に話せそうな話題はあるかな、とあれこれ思考したりして。