2022/01/26 のログ
ご案内:「【イベント】常世大ホール 新年会会場1」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > あー………参った。
新年会の会場の片隅で、俺こと暁名無は立ち竦んでいた。
普段こういった集会的催しには参加しない事が多かったが、
昨年末にもう少し他人との関わりを持て、と生徒から言われたので一念発起しこうして顔を出してみたのだったが。が。

(……授業以外で人の集まる場で何を話せば良いのかさっぱり分かんねえ…)

挨拶をされればにこやかに挨拶を返す、程度のコミュニケーション能力はある。天気の話とかも出来る。
野球と政治の話は御法度だというのも知ってる。
が、それだけだ。それだけなんだ、対人コミュニケーションスキルに関して俺に出来ることは。


「………あー」

その結果、こうして屋台のB級料理を様々に皿に盛ってにこやかな地蔵になっている俺が出来上がり、ってわけ。

暁 名無 > 「っと、はぁいお疲れさーん。
 新年会だからってあんまり食い過ぎたり羽目を外したりしないよーになー。」

通り掛かった生徒が気さくに声を掛けてくれる、のには応じれる。
そもそもそれすら出来なかったら教員としてやっていけてないからな、うん。
いや割とギリギリで教員やってたレベルだけど。
雑談とか、歓談とか、そういう事に関しては自分から振ってくのはどうも抵抗がある。
そもそも既に出来上がってる輪に入ってくの怖い。

「………おうちかえりたい」

ダメだ、頑張れ俺。ゼリーフライでも食って耐えろ俺。
そんな弱音、生徒にでも聞かれてみろ。どんな顔されるか分かったもんじゃねえぞ俺。

暁 名無 > 一応保身の為に言い訳させて貰うけれども!
別に人と話すのが苦手、という訳じゃない。単に大勢の居る場が苦手、というだけ。
と言っても学会とか、そういう場なら共通の話題が山ほどあるのでそこまで困らないのだけどなあ。

要するに、ちょっと尖り過ぎのオタクってだけである。
……合ってるか?合ってない気がする。まあでもいいや。

「……日頃、それで特に困らんかったからなー。」

当たり障りのない会話って難しいよね。

いや、まだ教室や廊下で一対一なら大丈夫なんだ。大丈夫なんだってば。
此処だと他の先生の耳にも届きかねないし、そうすると後々怒られが発生……するような話をしなければ良いだけなんだけどな!

……当たり障りのない話って難しいんだよ。

「……ゼリーフライおいしい……。」

暁 名無 > まあ散々コミュ力……つーか社交性の無さを露呈したわけだけれども。
実際のところ、今現在この場に居ることがそこまで苦痛というわけではない。
帰りたいのはどっちかと言えば時間を浪費してる感が否めないから、というのが強い。

「楽しそうな人らを眺めてるのも、まあ悪くないしな。」

ゼリーフライをもすもすと食べながら、ちょっと開き直ってみる。
せっかく来たんだから、もう少し地蔵ってても良いじゃないか、と。
疎外感というか蚊帳の外感というか、そういうのを感じないわけでも無いけど、元より此方は未来人。異物と言えば異物だから致し方無い。

「まあ、今回は会場に来ただけで上々って事で――」

ゼリーフライと焼きそばと豆腐ラーメンは大変美味しかった。

ご案内:「【イベント】常世大ホール 新年会会場1」から暁 名無さんが去りました。