2019/03/23 のログ
ご案内:「鷲獅子庵 大露天風呂」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「はぁ~……何度来てもいい湯だわ。」

かぽーん、と浴場特有の効果音と共に溜息を吐き出すは、生徒の伊従のどかを連れて温泉へとやって来た暁名無である。
未開の山地を様々な出来事を経て無事にこの温泉宿へとやって来た名無は、ひとまず伊従を宿に放り込んだ後は再び山の中へと取って返したのである。
そのまま数時間、日が暮れるまで戻って来なかったが、今はこうして夕食を終え、名物の大露天風呂でのんびり入浴中といったところ。

「今年はこの山って聞いておいて良かったわあ、ホーント。」

ご案内:「鷲獅子庵 大露天風呂」に伊従のどかさんが現れました。
伊従のどか > がらら、とドアが開く音。

「おー、すごいすごーい。
ほんとに温泉って感じ!
やっぱ温泉宿はこんなじゃないとねー」

浴場へ来たのどかは前をタオルで隠しており、ゆっくりとした足取りでお湯へ近づく。

「あ、センセーやっほー。
ここまでおつかれさまー」

そう言って、片手をふりふり。

暁 名無 > 「んー、伊従か。
 はいはい、やっほー。お前もおつかれさん。」

不慣れな登山で足腰がくがくのぐしょぐしょになったり、
その所為でヒルに追われたり、
教師におんぶされて岩肌を滑り降りたりと散々な目に遭ったにしては元気そうで何より。
そんな風に肩越しに振り返って、微笑んで。

「………。」

少し考えて

「………そういや混浴なんだよなあここぉ。」

盛大に溜息をついて顔半分をお湯の中へ沈めた。
云十人は軽く収まりそうな湯船には幸い他の利用者の姿は無い。丁度ピークとピークの谷間なのである。

伊従のどか > 「ん?んー、混浴なんだってー。
聞いたときは驚いたけど、センセーはドーテーっぽいから襲われることはないし大丈夫かなって入ってきちゃった」

ウケウケ。
笑いながらしゃがんで、桶で体にお湯をかける。
入る前にお湯をかけるのはちゃんとやるようだ。

「そんじゃ、失礼しまーす」

タオルで前を隠しながら、ゆっくりと足を付けてお湯に入っていく。

暁 名無 > 「男女分かれてるのは内湯の方だっけか。
 ……ってお前、俺はともかく他の利用客が居たら大変だろ。いや大変じゃねえけど。
 ここの女将さん怖い上に強いからな。不埒な客は永劫この宿から出られなくなるって聞いたし。」

来訪時に暖かく出迎えてくれた老齢の女将を思い出す。
実年齢も種族も不明だが、大変容が起こった当初には既に温泉宿の女将をしていたという噂がある。
そして薙刀の名手だ。今まで様々な戦闘スタイルを見て来たことのある名無でも太刀筋がさっぱり見えなかった。

「って、誰が童貞だ。うるさいわ。童貞ちゃうわ。」

証明する手段は何も無いが。
一応否定だけはしておきたい、と名無は力を込めて拳をにぎる。
経験人数とか、そういうのは思い出すとちょっと危ないから思い出さないけど。

伊従のどか > 「他の客が居たら?その時は……」

んー、と考える層ぶりをしてからニヤニヤして名無をみる。

「センセーが何とかして助けてくれるかなって考えてた。
センセーはなんだかんだ助けてくれるし?」

お湯を肩までつけると、はふぅぅぅぅぅ、とため息を吐く。

暁 名無 > 「『俺のツレに何してくれてんだ?』とか言って?
 ないない、柄じゃないだろそんなの。流石に荒事には俺は役に立ちまーせん。」

伊従の言葉にやれやれと頭を振って。
自分で何とかせえ、と言外のお達し。

「まあでも、ヒル一匹に大騒ぎする伊従じゃいざって時は危なさそうだな……」

ニヤニヤとした顔を伊従へと向ける。
まあ、そもそも客同士の迷惑沙汰が起これば従業員によってただちに山の中に放り出される訳だけど、と肩を竦める名無。

伊従のどか > 「わー、センセーそれでも男ですかー?
もっとかっこいいところ見せてくださいよー」

ぶーぶー、とブーイング。
大変不満げな顔。

「ヒ、ヒルはヤバイやつだからしかたないじゃん!?
ぬるぬるだよ!?血吸いだよ!?
この温泉よりぬるぬるだから仕方ないじゃん!?」

ばしんばしんとお湯を叩いて猛抗議。

暁 名無 > 「さあ?もしかすると女かもしれない。」

そもそも何でお前に見せなきゃならんのだ、と呆れ顔で伊従を見る。
そういうのはもっとカッコいい所を見せたい相手に見せるものだ、なんて腕組みまでして力説。

「だからさっきも言ったけどあれは──」

全然話を聞いてなかったなお前、とジト目になるがふと悪ふざけが脳裏を過る。
こほん、と咳払いすると深刻そうな表情になって

「──あれはただぬるぬるして血を吸うだけじゃなくて、這ったところから新たなヒルが産まれてくる種類なんだ。
 こう、暖かいお湯に浸かったりなんかするとにょろにょろと……」

勿論大嘘である。

伊従のどか > 「え、まじ?
ちょっと体触っていい?」

ちゃぷちゃぷとおゆをかきわけながら名無しに近づく。
その筋肉で女は難しいのでは?と疑いつつ。

「ぎゃー!!なにそれ、気持ちわるっ!
え、わたし大丈夫!?
胸あたりとかヤバイ!?」

ちょっと背をむけて、谷間とか確認する。

暁 名無 > 「や、やめろっ、来るなよっ。
 触って分かるわけないだろ、筋肉質な女性だって居るんだし!」

伊従が近づいた分だけ距離をとる。
お湯の中だと言うのに滑る様にすいーっと逃げていくが、
伊従が嘘を真に受けたことで名無に背を向けたので、ふっふっふ、と笑みを浮かべ

「………。

 ………にょろにょろ~」

伊従の背すじに指で波線を描いてみたり。

伊従のどか > 「いひゃあぁぁぁぁぁ!?」

びくぅっ、と体を跳ねさせる。
大げさともいえるほどに飛び跳ねると、タオルすら捨てて大急ぎで名無しに抱き着くよう近づき

「センセー!背中!背中にすすすって!感触が!!
ヒルが!!ヒルが!?!?」

背中を、というか体全身を名無しにこすりつけようとする。

暁 名無 > 「はっはっは、どうだ驚いた………か。」

盛大に跳び上がった伊従を見て、満足げに笑う名無。
しかしそれも束の間、こちらへと飛び掛かって来たことに驚愕すら忘れて呆然とし。

「うわわわわ!?
 ちょ、待て伊従っ!落ち着け!居ないから!居ないからヒル!
 背中だけにして!擦り付けるなら背中だけにしてぇ!!」

背面はともかく正面はヤバい。
色々とヤバい。デカい。

伊従のどか > 数分ほど話も聞かずがしがしごしごしして、疲れ果てたのかお風呂のはしっこで体をだして冷ましている。

「あ、あつい……。
セ、センセー……ヒル、もうとれた……?」

自分では確認しようがないのか、背中を魅せつつ問う

暁 名無 > 「あ゛ーッ!!やめて!伊従さんやめて!」

名無の懸命の制止も聞かずにうら若き乙女の身体を擦り付けた伊従がぐったりしているのを尻目に、名無も赤くなった顔を冷まそうと手で仰いでいた。
逆上せたんだよ。お湯に。多分ね。

「はいはい取れた取れた。まったく、どんだけ嫌いなんだよ……」

まだ全身に感触が残ってるよぅ、とこっちがヒルに襲われたような泣き事を言いつつ、
名無は伊従の背中を見もせずに応えた。

伊従のどか > しばらくしてから、胸元を隠しつつちゃぷちゃぷとおゆをかきわけながら落としたタオルを取りに行く。

「そりゃ嫌にきまってるじゃん、あんな気持ち悪いの。
好きっていう人は頭がどこかおかしいのよ」

タオルを拾い上げると、ちゃんと前を隠し、名無に近づく。

「ねっ、センセー?」

暁 名無 > 「ああうん、完全に俺へのあてつけで言ってるよなそれ。」

溜息と共に項垂れて、肯定する。
けれどまあ、別段好きだというわけではない、研究対象として興味深いという方が大きくて、
等と色々と弁解の言葉を考えていれば。

「……ともかく、ヒルの脅威は去りました!今はもう夜だしね!」

ね、と伊従を見て、首を傾げる。

伊従のどか > 果たしてあてつけなのかはわからないが、それはもう楽しそうに笑うのどか。

「とりあえず、ヒルがいないならもういいけど。
あとは帰りにヒルに会わないことを祈るだけかなぁ」

名無のお腹あたりをつんつん、とつつこうとする。

暁 名無 > 「うん?帰りはもう一気に帰るぞ。
 下見はあらかた済ませたし。」

それともまた山歩きがしたいのだろうか。
案外気に入ったのかなあ、と見当違いな事を考えていたらお腹をつつかれる。

「ちょっ、いきなりなーにすんだよ。」

薄い皮膚に砂か何か詰めたのかと思う様な手ごたえを伊従の指へと伝えつつ。

伊従のどか > 「一気に?
一気にってどうやって……?」

もしかして、行きの時みたいに絶叫マシンもびっくりのコースで行くつもりなのだろうか。
名無の筋肉をちょんちょんと指先で堪能しつつ。

「いや、センセーって鍛えてるなーと思って。
筋肉のある男性ってかっこいいよね!」


筋肉フェチなのかもしれない。

暁 名無 > 「どうやって、って……
 グリフォンとかワイバーン使って一気にぱーっと空飛んで……。」

ある意味ではこれもまた絶叫マシンみたいなものではある。
高所恐怖症には地獄のような帰宅ルートだ。

「今は鍛えてはいないんだけどな……
 ま、昔取った杵柄というか、昔取った筋肉みたいな。
 てかつつくのやめれ、くすぐったくて敵わねえから。」

どうせならちゃんと触って、と笑いを堪えつつ。

伊従のどか > 「……ぐりふぉん?」

はてな、と首をかしげる。
生物としてはしっているが、はてどうやってそれを拾うのか、という意味で首をかしげているようだ。

「えへへ、ごめんなさい。
でも筋肉かっこいいよねー。
私とか、ほら、鍛えてもぷにぷにだし」

つんつく突くとはやめ、代わりに腕を名無に向ける。
ぷにぷにしていいよ、みたいにさしだしている。

暁 名無 > 「そ、グリフォン。」

そもそもそれがこの宿に来る正規の方法である事を説明していなかった気がする、と思い至り。
さてどう説明したものか、はたまた説明しなくても良いか、と考えつつ

「まあ、女子が柔らかくなるのは仕方ない話だ。
 ホルモンの影響でどうしてもそうなるように出来てんだから。」

いや触らねえからな、と差し出された腕を見て首を振る。
不用意に触れて何を言われたか分かったもんじゃないし、と。

伊従のどか > 「グリフォンとか、どこか乗れる場所があるってこと?
あれってなんか肉食のイメージあるけど」

食われたりしない?という質問。
怖いじゃん?

「そこらへん不便というか不公平というかー。
女も硬くなる必要あるとおもうんだけどなぁ」

触られなかったので腕は引っ込めつつ。
でも名無の体は障ります。

暁 名無 > 「俺の担当科目が何かを忘れたか?」

グリフォンだろうとワイバーンだろうと華麗に手綱を握ってやるともさ、とドヤ顔で告げる。
まあ肉食なのは違いないので怖いと思うのも無理はない事だろう。

「ふーむ、別に硬くなったところで良い事なんてそうそう無いぞ。
 ……はっ、まさかお前筋肉フェチが高じて自分の身体をまさぐる様になるのか……?」

今まさにまさぐられながら名無は何とも言えない表情で伊従を見る。
この女生徒なら、なりかねない──

伊従のどか > 「うわっ、センセーのどや顔……あんまかっこよくないね」

斜め上の感想を漏らす。
大丈夫、科目担当は覚えている。

「……」

抗議の顔を浮かべながら、名無の体をまさぐる。
ここか?ここがええんか?といった感じにぺたぺたぺたぐにぐにぐにと。

暁 名無 > 「ほっとけ。」

たまに言われる。
まあそれはそれとして、物言いたげに此方を見ながらも身体を触り続ける伊従をどうしたものかと見下ろして

「触るのは良いけどあんまり距離が近くなられるのは困るからな。
 てか現在充分困ってるのでな。な。」

近い近い、と苦笑する。
まあ離れては触れられないわけだから自然と距離が詰まるのは道理なのだが。

伊従のどか > 「センセーすけべだもんねー。
乙女の柔肌が近くにあると困っちゃう?
どんなふうに困っちゃう??」

にやにやと笑いながらもうちょっとだけ近づいてみる。
困る名無をみてとても楽しそう。

暁 名無 > 「現在進行形で大人の男の身体を撫でまわすお前が言うか!?」

まあ、別段手つきがやらしいわけではないので伊従がスケベなのだとは言わない名無だが。

「お前はもう少し自重しろ。まったく。
 年頃の娘が大の大人をからかうんじゃありませんっての。間違いが起きたらどーすんだ。」

近付いてきた伊従の顔へ、器用に手で水鉄砲を作りお湯を飛ばす。

伊従のどか > 「ぷひゅっ!」

顔にかかったおゆをごしごしと拭う。
水鉄砲されたことへは不満げな顔で応じ。

「ぶー、間違いっていうけどさ。
……センセーは……嫌?
私とそういうことになるのは……」

ゆっくり、そっと。
近づいて、上目遣いで尋ねる。

暁 名無 > 「まったく、教師を何だと思って……」

しょうがない生徒だなー、と呆れ半分で首筋を掻く。
毎度毎度こんな調子だから、伊従のどかという生徒に対する認識がすっかり出来上がっていた。
はずだった。

「うっ……な、何だよいきなり。
 まだからかう気かこいつ……
 
 嫌とか嫌じゃないとかじゃなく、お互いに立場ってもんがあるだろ。
 お前は生徒、俺は教師、分かってるだろ?」

今更ながらすごい説得力の無い説得を試みる。
だって既に生徒と関係持っちゃってるからね。どの口が言うか、だね。

伊従のどか > 「学校の中だとそうだけど……ここは関係ない、よ?
この旅館の中だけなら、センセーと生徒なんて関係ないし、周りに知ってる人もいないから。

センセー、今だけだよ?
私の事、好きにできるの――べふっ」

顔を赤くしながらそんなことを言う。
潤んだ瞳で名無を見上げながら――口元が震えだす。
潤んだ瞳はどこへきえたのか。
「好きにできるの」あたりから顔は乱れ、最後には噴き出すと、顔をお湯につけてぶくぶくぶくと泡を立て始める。

――ようするに、からかっていたらしい。

暁 名無 > 「伊従……」

慣れない事するからだぞ、と自身の演技に耐えられなくなった伊従をジト目で見下ろす。
完全に、馬鹿だなあこいつ、という目だ。

「まったく、仮に俺にその気があっても、そういうとこがダメなんだよなあ。
 男を手玉に取りたいならもっと徹底的にやらないと。はー、おこちゃまおこちゃま。」

やれやれ、のポーズと共に首を振る。
完全に馬鹿にしきっている!