2020/06/18 のログ
ご案内:「違反組織のアジト」にファミリアさんが現れました。
ご案内:「違反組織のアジト」にきりはさんが現れました。
ファミリア > 違反組織のアジト。廃ビル。
それなりに武装勢力であることはわかっており、おそらく相手は10名前後だろうなので、相応の戦闘が予想される。

証拠収集のカメラや盾、前衛の走り役を兼ねたファミリーを3つほど用意した。
いざというときの予備もないわけでもないが、作戦的にこの数で済ませたいところでもある。

邪魔などがなければ、ではあるが。

盾といっても、戦闘用ではないが銃器程度は扱える。
いうなれば人間くらいの動きはする。

突入前に確認を済ませよう

きりは > 「あ、あのー、わたし何でここに居て、こんな事して、出来ているんでしょうか?」

超硬質プラスチックの盾と突撃銃のチェックを身体が勝手に行いながら、口がつい動いて

あいり > 「そうね、そう言われれば。でも、気にしなくていいわ。きっとそういうものだもの」
にこやかに微笑みかけつつ、自分のやっていることはよくわかっていない。

名前も知らない彼女だが、なぜか知り合いのような気もする

きりは > 「あ、はい、分かりました?ありがとうございます?」

親近感すら湧く、受け入れていいのか?みたいな疑惑すら湧かない、なんか多幸感すら浮かんだ

ファミリア > 盾たちの発言はいつものこと。
だが、戦闘が始まれば彼女たちは理由もわからず淡々とこなすだけだ、問題ない。

最初の突入は私一人がメイン。
第一制圧が終了し、敵が準備をしだしてからが、彼女たちの出番だ。

《……3、2、1、Go!》

声に出さないまま、制圧作戦を開始する。

あいりのマスターキーで鍵を抜き、私が突入してそのまま斉射。
中の配置は生体反応でわかっている。

ココは電子戦装備も少ない可能性が高い。
まずアサルトライフルで1部屋目の3人を倒す。

奥に2部屋、上に3部屋ある。
迅速に行こう。

きりは > 「あ、はい」

GOと同時に駆け出し、盾を構えて突入、体の動くままに動き出し、作業を淡々と熟す、ただ、高揚している、楽しいのかも、知れない、いつも通りに、
いつもどおりに?

しおり > 《状況確認、実行……後方クリア。前室クリア。対象3体停止、OK 次部屋に移動開始》
撹乱されないよう高速言語で制圧状況を確認すると、まるで軍隊のように走っていく少女。

ファミリア > 2部屋目からは家具をバリケードに撃ち返しが始まる。
銃器が用意できなかったのかハンドガンだ。
きりはを走らせ、あいりとしおりはそれをバックアップ

反応すれば仕留める。
しなくても、その間に陣を詰めて回り込む。

《開始》

きりは > 同じ駆ける、機械の様に、私はなんだっけ?機械?人間?
《処理開始》

大楯を持つ自分が前衛、淡々と、でも笑顔を浮かべてしまう、おかしいのではないか?

ファミリア > 走り込んだきりはがいい位置に陣取り、しおりたちがそれを援護。
不利な位置をとられた敵が移動しようとしたところを見計らってショットする。

《クリア、2》

3部屋目。
敵は3名。状況イエロー。
時間を稼がれたので、体制が整っている。

入口は狙い撃たれるため、スタングレネード使用。投げ込んで爆音直後にきりはを先頭に突入。

きりは > 《処理開始、気分が高揚します》

高速言語にノイズが混ざり、予定にない、敵にシールドチャージ、処理を実行、淡々とではなく、高揚して、処理を行なって

きりは > 「なんだかわたし、楽しいです」

ニコニコと笑いながら、何かが《目覚め》たきりはは、動きが変わる

ファミリア > 《クリア3……きりは、予定より突入過剰。感情制御を要求》
シールドチャージまでは要求していない。
機体の性格だろうが、そういうのはもうすこしあとにしてほしい。
あれでは被弾確率が3倍くらい違う。

2階まで行くと、危ない。

《1F制圧完了、2F制圧開始、対人地雷等ブービートラップ・グレネード類に注意》

階段上からの銃撃がなければ、おそらく罠。

きりは > 《感情抑制、セーブします、すいません》

目覚めた自我をおさえこんで、任務に徹するモードに戻、戻れるのかな?

と、思いながらもしたがい

あいり > 《きりは? きりは? 連携確認。OK?》
あいりからの連携復帰要求。
《防爆対応、おねがいするわ》

上階からの有利な位置から射撃がなかった。
引き下がって2階のドアを開ければ、罠がある可能性が高い。

あいりとしおりは、2人共、援護対応だ。
シールドメインのきりはは、他の2人より重要な訳を任されてると言っていい

きりは > 《了解、あいり、しおり、私が突入します》
そう、危地なのに、とても危ないのに、微笑う、楽しいから、危地に身を置くのが、命令ではなく、そして突入する、恐らくは壁や盾だろう、死ぬのだろう、だが、一瞬が、生きている感じすらする

ファミリア > トラップ発動、ドア下に指向性クレイモア地雷。
と同時に、集中砲火が開始される。

敵4、SMG、アサルトライフル2、グレネードランチャー
足止めを喰らえば、グレネードでひとまとめにされる対応。

《きりは、正面特攻。あいり、しおりバックアップ》
集中砲火を受けるきりはを盾に、同時に側面から自身も回り込み、制圧を開始する。

突破が遅れればグレネードの餌食になるので、強引な突入が要求されている。

きりは > 「ああ、罠だ、わかっていた、わかっていました、死にます、私が死んで皆んなをいか、す?」

肌からフレームと金属楚材、そして擬似体液。

《了解、殲滅します》

自分がヒトではないと理解して、彼女は、彼女たち(しおりとあかり)とは違うと。
理解した、技能高速DL、近接格闘ルーチン、フレームだけで、盾と張り付いた身体で突撃する、高揚感が溢れてしまう、壊すのも、壊されるのも、嗚呼、こんなにも

「さいこう、です!」

笑いながら、砲火と銃撃は全く通さずに

ファミリア > ……性能が明らかに上がっている。
というより、機体性能を生かしたという方が正解か。

相変わらず感情制御に問題はあるが、必要な結果を出すならAIとしては問題ない。
正面から強襲してきたきりはに集中砲火を当てられなかったせいで、目論見が外れた4人を始末する。

《クリア4……オールクリア、制圧完了。以上、制圧作戦終了。》

もう生命反応も動態反応もない。

「……戻っていいわよ」

きりはの暴走のせいで、しおりやあいりも被弾はなかった。
さて、どうするか。

あいり > 「……あら、そろそろ時間だわ? 行かなくちゃ」
しおり > 「……ああ、また。道に迷った……もう」
2人は、何事もなかったかのように銃をしまい、日常行動に戻っていったが。
きりははどうだ。

きりは > 「えーと、咲坂さン?くるみちゃん?それともエらいひと?」

じーと、壊れた頭部ユニット、割れた顔、火花散る電子部品

「また、やり直シですかね?」
私的には自我やら高揚感やらその辺りは捨てたくないのですが?
と、壊れかけの体を壁に横たえて

ファミリア > やっぱり戻っていない。
まあ、コレもクソAIとして育ってしまったせいだ。

「誰でもいいわ。好きに呼んで。
 どうせ私もあなたもファミリアでしょう?」

近寄って様子を見る。

いつもどおりなら、彼女も日常に復帰するはずが戻ってないのなら、AIが育ったということだ。

ただ、まだ微妙だ。
バックアップ候補に入れるかどうか、というところか。

「人間になりたいのなら、今まで通りのがいいわ。
 人間じゃない、歪な不良品AIになりたいなら残してあげる。

 盾としてちゃんと実績は残したから、それくらいの選択権はあげるわ}

不良品になるのは面倒だから、あまりおすすめはしないけど、と。
顔を覗き込みながら

「その高揚感も自我も……ニセモノだってわかってるなら歓迎しなくもないわ」

AIにはホンモノなど最初からない。
デザインされたとおりにできているだけ、だ。

きりは > 「ああ、いや、普通ではいたいです、ただ、それは」

日常は、彼女にとって

「壊すのと壊されるかもって、楽しいですから、わたしは、作られたクソAIでも、そうなりたい、と、思いました」

薄れゆく意識の中でそう思っている事を

「作られていても、わたしの、感じた」

《最初の衝動ですカ、ら》

ぶつり、と虹彩が薄れて

ファミリア > 「しばらく使い物にならないなあ、これは」

この不安定さは、しばらく作戦じゃ使えない。
120%になったり80%になったりムラが出るタイプだ。

ただまあ、人間になりたいわけでもないなら、アリではある。

ああ、いやそうじゃない。
私がありだと思ってるっていうことは、最初からそういう育成方式のAIなだけだ。

「……衝動とかそういうの、どうでもいいから」

本当に。
それで、友人を堕としているんだから最悪だ。

でもまあ、育ったなら。
リストに入れてやるのが私の役目だろう。

残骸の記憶部だけを回収し、処理班に連絡をつけ、死体だらけのアジトをあとにした

ご案内:「違反組織のアジト」からファミリアさんが去りました。
ご案内:「違反組織のアジト」からきりはさんが去りました。
ご案内:「路地裏の一角」にスリヴォヴィッツさんが現れました。
スリヴォヴィッツ > 女に襲い掛かったら返り討ちにあった。情けない話だ。
頭を打ち、気絶をして、どれくらい時間が経ったか。

「う…」

低くうめき声をあげ、地面に突っ伏していた獣人がぴくりと動く。

ご案内:「路地裏の一角」に月神 詠さんが現れました。
月神 詠 > 一人の女生徒が路地裏を歩いている。
きょろきょろと周囲を見回しながら、誰かを探しているようだが……
通路の先に横たわる毛むくじゃらの何かが見えて足を止めた。

───よく見ると、それは獣人のようだ。
異邦人街ならともかく、こんな所で見かけるのは少し珍しい。

「あの……そこの方。どうかされましたか?」

念のため警戒はしておきつつ、その獣人に声をかけた。

スリヴォヴィッツ > 降ってきた女の声に、億劫そうに目を開いた。もっとも、開いたところで大して物は見えていない。
濁った眼をあげることなく、広がる地面をぼんやり見つめる。

ぐううう。

獣人が言葉を発するより先に、腹の音が大きく答えた。

月神 詠 > それはもう大きな音がして、獣の唸り声かと紛うほどだった。
……が、すぐに腹の虫が騒いだのだと気付いて、目をぱちくりさせる。

「ひょっとして、お腹が空いていらっしゃるんでしょうか……?」

偶然にも今、鞄の中には食べ物がある。
昼はいつも自分で弁当を作ってくるのだが、急な祭祀局の仕事が入ってしまったために食べ損ねていたのだ。
嗅覚が生きていれば、焼けた肉の美味しそうな匂いを嗅ぎ取れるかもしれない。

スリヴォヴィッツ > 香ばしい匂いに、大きな鼻がひくりと動いたかと思えば、
死体のように転がっていた獣人はがばりと起き上がった。

「飯ッッ」

怒鳴るように声をあげて、鋭い爪もそのままにやっと視界に入ってきた女へ飛び掛かる。

月神 詠 > 「ッ───!!」

警戒はしていたので、咄嗟に体が動いた。
素早く後ろへ飛び退いて爪をかわし、肩にかけていた鞄に手を差し入れる。
そこから和柄の布に包まれた弁当箱を取り出し、あなたに見せた。

「落ち着いてください。大人しくしていただければ、こちらを差し上げますから」

それでもなお襲ってくるようなら、可哀想だが実力行使となるだろう。

スリヴォヴィッツ > 取り出された弁当に、動きがびたっと止まる。
耐えがたい飢餓感に塗りつぶされた頭で、言われた言葉を必死に考え、動き出しそうな体を震わせながら堪えた。
餌を前にした犬の”待て”状態だ。

「おとなしくしてるから、寄越せ、早く!」

息づかいを乱し、ぼたぼたと落ちる唾液を拭うことなく怒鳴る。

月神 詠 > 聞く耳持たず、かと思いきや───獣人は意外にも従順だった。
少しだけ残念に思いつつ、布を解き、蓋を開けた状態で箸入れを添えて差し出す。

「はい、どうぞ召し上がってください。お口に合うかは分かりませんが……」

真っ白なご飯、食べやすく切った豚の生姜焼き、スクランブルエッグ、いんげんの胡麻和え、煮豆といった内容。
朝作ったものなので冷めてしまっているが、腹を満たすには及第点といったところか。

スリヴォヴィッツ > 仮にも只の獣より知能のある獣人。
普段の彼なら勿論、素直に従ったりはしなかったろうが。
それ程彼は今追い詰められていた。

「っ!」

差し出されれば、相手に爪が掠めるのも、乱暴に奪い取って手が痛むのも気遣わず弁当を奪い取る。
箸入れを放り捨て、口を大きく開けて弁当の中身をひっくり返すようにして食べ始めた。
ご飯粒や弁当の中身がぽろぽろと落ちるが気にせずがっつく。

月神 詠 > 「きゃっ……よほど餓えていらしたのですね」

弁当箱を強引にひったくられて痛む手をぱたぱたと振り、地面に転がった箸入れを拾って溜息。
こちらに害意があるわけではないと分かったので、苦笑しつつ食べ終わるまで見守る。
もちろん、何があってもいいように警戒は続けているが。

スリヴォヴィッツ > 彼女がよっぽど大食いでなければ、少女の腹を満たす程度の量では満足できない。
弁当はあっという間に空になり、けれど頭はさっきよりも冴えて来た。

口元についたものを長い舌で舐めとって、改めて少女の方を向いた。

「もう無いのか」

催促である。

月神 詠 > ……そう来るとは思っていた。
この年頃の女子の食事量と言えば、並の成人男性でも物足りないと感じるくらいだ。

「ごめんなさい、手持ちは今ので最後です。
 お食事処でしたら今からご案内できますが……先に体を清めるべきでしょうね」

言いながら、黄金色の瞳があなたの身なりを検める。
薄汚れて体毛はごわつき、時折鼻につく獣臭───単なる行き倒れではなく、浮浪者といった様相だ。

「私(わたくし)は祭祀局所属の月神 詠(つきがみ ありあ)と申します。
 あなた様のお名前は何と云うのですか?」

スリヴォヴィッツ > 最後、という言葉に不満げに顔を顰めたが、とりあえず暴れる様子は無さそうだ。

「ツキガミ…?」

聞きなれない響きの名前を復唱し、少し黙った後に唸るように答える。

「…スリヴォヴィッツ。
この島には来たばかりで、水浴びどころじゃなかったんだ。余計なお世話だ。」

月神 詠 > 「(すりこぎ……?)」

慣れない響き、というのはお互い様らしい。
なにせ、横文字は大抵ひらがな発音になる時代錯誤ぶりである。
口の中で何度か発音しようとして、結局諦めた。

「成る程……それは、さぞや大変な思いをされてきたことでしょう。
 よろしければ、異邦人でも利用できる銭湯や、役所などにもご案内できますが、いかがいたしますか?」

祭祀局という立場から、親切心でそんな提案をする。

スリヴォヴィッツ > 眉間のしわが深くなる。
今にも噛みつきそうな顔で睨んだ。

「随分親切な事だな。
この島にアンタのような奴がいるとは思わなかったよ。」

月神 詠 > 「同じ常世島に暮らす者として、助け合うのは当然の事でございます」

睨み付けにも動じることなく、柔和な笑みを返した。
堂々としていて、どこか人並み外れたものを感じるかもしれない。

「ご迷惑でしたら無理にとは言いません。
 私にできる限りの手助けをご提示したまでですので……」

手を取らないならここでお別れだ、という意味にも取れる。
強く食い下がるようなつもりもないのだろう。

スリヴォヴィッツ > 自分より一回りも二回りも小さな少女から感じる圧。
今まで会ったどの人間とも違う匂いがした。
眉間にしわを寄せたまま、思案するように視線を一度落とし、少ししてのろい動作で手を上げた。

「…いや。
助かる。」

まずはここで生きていくことが先決だ。
なら、藁にでも素直に縋っておくべきだろう。

そう、
手を取る代わりに、空の弁当箱を、少女に差し出した。

月神 詠 > 「ふふっ、承知いたしました」

空の弁当箱を受け取って、再度あなたに微笑みかける。

「ではまず、銭湯にご案内いたしましょう。私について来てくださいね」

布を丁寧に巻き直し、鞄にしまって歩き出した。
街ではそれなりに顔が利く人物なのか、道行く人の反応も一人の時よりずっと穏やかだ。

そうして、あなたを必要な処理や手続きのできる施設へと案内していくのだった───

ご案内:「路地裏の一角」からスリヴォヴィッツさんが去りました。
ご案内:「路地裏の一角」から月神 詠さんが去りました。