2020/07/13 のログ
ご案内:「屋内プール施設『わくわく常世ランド』」に織機 雪兎さんが現れました。
織機 雪兎 >  
「んふっふー」

鼻歌を歌いながら激流プールに浮かぶ。
夏と言えば海。
でも海は海難事故が怖いのでプール。
プールならば水はしょっぱくないし、屋内施設なので天候に左右されない。
文明とはかくも素晴らしい。

「んっふ、よきかなよきかな」

そして水着の美女たち。
うきわにしがみ付きながらすれ違う水着姿の女の子たちを眺めつつ。
謎にハワイアンな雰囲気が良い感じだ。

ご案内:「屋内プール施設『わくわく常世ランド』」に萌良 さだめさんが現れました。
萌良 さだめ > (海は苦手だ。 小さな体では波や潮の流れに耐えられないのである。
 だから、動きのないプールは好きだ。 それなのに。)

……。
(目の前をずびゃーっと流れる激流プールである。 普通の人からすれば
 ほどよい流れかもしれないが、自分の体躯からすれば急流下り並だ。
 わくわく常世ランドのプールが改装されたと聞いていたが、まさかの激流。
 ぐるぐると回っている人たちは、浮き輪を身に着けたり、
 ビニールボートに寝そべったりしてご満悦ではある。 借りてくればよかった。)

いや、でも…いけるはず…!
(激流とはいえ、水流に載って流れればよいのだ。
 そう決意すると、水面に続くはしごにしがみつく。
 そろそろと足を水面に近づけるだけで、流れの強さがわかる。足を上げる。
 足を水面に入れたり出したりしながら怯える様は、
 はたから見ればちょっとおもしろく、そして水が怖い女児みたいに見えるだろう。)

織機 雪兎 >  
言うほど強くはない流れに乗ってどんぶらこどんぶらこと流されるままに流れていれば、女児を発見。
脚を出したり入れたりしている様は思わずにっこり笑顔になるくらいに微笑ましい。
笑顔のままそちらにばちゃばちゃ泳いでいく。

「どしたのー」

はしごに片手を伸ばし、流されないように掴む。
そのまま優しい感じで話しかけよう。

「水怖いの? お姉ちゃんの浮き輪、一緒に使う?」

完全に年下だと思っているのでそう言う口調。
不安感を与えないようににこにこと笑顔を浮かべよう。
断じてやましい気持ちはない。
周りのお姉さま方に女児に優しくする心優しい女の子と見られたいだけであり、この女児――まさか成人男性とは思いもよらず――に対してやましい気持ちは一切ないのだ。
さすがにロリコン趣味はない。

萌良 さだめ > う、うおおおお……!
(気合を入れて足を水に差し入れたり上げたりと格闘をしていたところに、
 声をかけられてはっと顔を上げる。 見れば、とても優しそうな女の人だった。)

あ……ありがとう、ありがとうございます…!!
(思わず敬語になってしまうぐらいありがたかった。
 水の中に入るにも、何かつかめる物があればだいぶ楽である。
 優しい人の提案に何度も何度もうなずき、そのままそっと浮き輪の端っこを握る。
 そろそろと体を水の中に下ろす。 流れの中でも、浮き輪のおかげですごく安定していた。)

よ、よし…大丈夫です!
(助かったと言わんばかりの安堵の表情をうかべ、彼女に目で合図する。
 胸をなでおろした。 このまま激流プールの敗北者になるところだった。)

織機 雪兎 >  
「僕、織機雪兎ね。ゆっきーって呼んでくれていいから」

にっこり笑顔で浮き輪の同乗者に自己紹介。
ウーンお礼の言えるいい子だ。
心がほんわかする。

「おっけー。しゅっぱつしんこー」

そしてはしごから手を離す。
どんぶらこ、と浮き輪が出港。

「端っこで大丈夫? こっち側まだちょっと余裕あるからおいでよ」

ドデカイ浮き輪なので、内側にはまだ余裕がある。
女子高生二人はつらいけれど、幼女一人分ぐらいは十分入れそうだ。

「激流って聞いてたけど、以外に普通の流れるプールだねぇ」

どんぶらこどんぶらこと流される。
流されているうちになんだか人が減ってきた気がするが、きっときのせいだろう。

萌良 さだめ > ああ、すみません、萌良(もいら) さだめといいます!
助かりました、このご恩は必ず…!!
(自分からすれば、九死に一生を得たようなものである。
 御礼だって自然と厚くなってしまうものだ。
 彼女がはしごから手を離したところで、浮き輪が動き出す。
 これならとても安心。満足げな表情を浮かべた。)

あっ、いえ、そんなそんな…ご一緒させて頂いているので、ここで大丈夫です!
(浮き輪の内側に入ると、必然的に彼女と近づいてしまう。
 助けてもらった上にそれでは、色んな意味で恥ずかしいし示しがつかない。
 ぶるぶると首を横に振って、丁重にお断りさせて頂いた。)

そうですね、こうしてものに掴まっていれば、流れも落ち着いて見えます。
体一つだと、どうしても、こう…”流される”っていう感じが強くて。
(彼女と一緒に流れている間に、徐々に人が減っていく。
 はて、と周囲を見回したけれど、プールなのだし、迷子とかではないのだろう。)

織機 雪兎 >  
「よろしくねさだにゃん。いいからいいから、遠慮しないの。ほらどーぞ」

早速変なあだ名をつける。
そして彼女?が捕まっている側と反対方向に身を寄せて。
バランスを崩して彼女?が落ちないように気を付けながら。

「流されるの、結構僕は好きだけどねぇ」

空気とか雰囲気とか。
いやしかし、本格的に人が少なくなってきた。
はて、さっきまでそこかしこに居たお姉さま方はどちらに。
いや多少は残っているが、なんだかプールから人が減ってプールサイドの方には人が増えているような――
そして遠くから響いてくる轟音。
だんだんそれが近付いてきて、後ろを振り返れば。

「――は?」

壁としか形容出来ないくらいドチャクソに高い波がすぐそこに迫ってきていた。

「ちょちょちょちょまちょまちょま!!!!」

オイオイオイ死んだわ僕。
信じられないくらいのクソデカ高波からはもう逃れる術はない。
咄嗟に同じ浮き輪に掴まっている女児?が振り落とされないよう浮き輪ごと抱きしめ、大きく息を吸って目を閉じる。
そう。
激流に身を任せ同化するのだ――

萌良 さだめ > あっ、ありがとうございます、ゆっきーさん…!さだにゃん、お邪魔させていただきますにゃん…。
(彼女の渾名に応じるぐらいには、すっかり彼女に従っていた。
 それほどまでに、助けてもらったという恩が強いのである。
 促されるままに二人でバランスを取る形で浮き輪に収まった。これでよし。)

浮き輪があればいいんですけど、今日は持ってくるのも借りるのも忘れてしまって…。
でもゆっきーさんに助けてもらえてよかったです! もっけの幸いですよねー。
(流されるのが好きなのは自分も同じだ。 波に飲まれたりしなければだが。
 二人で当たりを見回していても、どんどんと人が少なく鳴っていくのがわかる。
 そして怪しげな轟音と、体が引っ張られるような水の動き。)

あの、ゆっきーさん、もしかしてこれって――――。
(彼女が振り返ったのと同時に、自分も振り返る。
 超特大の高波が、自分たちを狙いすましたかのように飛びかかってきたのだ。)

ぴぃぃぃ!!!
(小鳥みたいな悲鳴を上げ、ぎゅっと眼をつぶる。
 そのままゆっきーさんに固く固くしがみつくように抱きついた。
 助かるとか助からないとかではない、ただただ恐怖に怯えるがゆえの行動である。)

織機 雪兎 >  
「……」

激流に身を任せてどうかしてしまった二人。
ぷかぁ、と浮き輪に掴まる――と言うより引っかかったまま仰向けでさだにゃんを抱きしめている。

「……なんだよこれ……」

激流プールとはこういうものか。
いやこういうものかじゃなく。

「殺す気かよ!! 死人が出るぞ!!!」

ざばぁと元の浮き輪にしがみ付いた体勢に戻って叫ぶ。
自分たちと同じようにクソデカ高波に流された人たちは、自分と同じように叫んでいるか、もしくは楽しそうに笑っている。
笑ってる場合じゃないぞ死ぬとこだぞ。

「さだにゃん大丈夫!?!?!? 生きてる!?!?」

どうにか小柄な女児?を離すことだけはしなかった。
腕の中に納まっているはずの彼女?が水を飲んだり気絶したりしていないかを確認するように叫ぶ。

萌良 さだめ > (頭の天辺まで水の中にぶちこまれる。
 そのまま荒れ狂う水流の中でも、ゆっきーさんと浮き輪にひたすらしがみつき、
 ぎゅっと口をつぐみ続けた。 ほんの少しの時間のあと、体が水上に浮かぶ。
 激流、絶対にこういうものではない。 高波がぶちかましをかけてくるのは、
 もうプールとかじゃなくて津波体験施設とかそういうやつだろう。
 水の中でぐるぐると体が回るなか、そんなことすら考えていた。)

っはーっ、はーっ……っひ、はーっ…!
うっ、ふう”ぅ…う”ぇぇ…ぇ! だいじょうぶでず、ぐすっ、う”ぅぅ…。
(様子を問いかけてくれる彼女に健在をアピールする前に
 割と本気でビビって泣いた。 ガチで怖かったのだ。
 成人とか男とかそういったなんかは、水の恐怖に耐えられなかった。
 ゆっきーさんと浮き輪にすがりつき、すんすん泣いた。)

織機 雪兎 >  
「あー、あぁー、よかった……」

生きてた。
水も飲んでいないようだ。
ほっと一息。

「うん、うん。怖かったねぇ。よしよし」

ガチ泣きしている幼女?をあやすように抱きしめ、撫でる。
よしよしと撫でながら、すっかり凪いだプールを梯子まで泳ぐ。

「ちょっと一旦出ようか。大丈夫、上がれる?」

さっきの様に梯子を掴み、登れるかどうか問う。
相手は女児?とは言え、流石に人ひとり抱えて梯子を上がれるほど鍛えられていない。

萌良 さだめ > うっぐ、ひっ、ひぐっ…うぅぅ…んぐ、っ、ひ、っ…ひゃい…。
(しゃくりあげている中、ハグしてもらって頭を撫でてもらうと少しづつショックも柔らかいでくる。
 一旦出よう、という彼女の提案に、すすり泣きながらもこくんと頷いて答えた。
 鼻水と涙で顔をぐしょぐしょにしながら頑張ってはしごを登り、陸に立つ。
 ふー、と大きく息を吐いた。 冷静になると、死ぬほど恥ずかしい。 
 ガチ泣きするほどのショックが収まってくると、恥ずかしさが首をもたげ始めた。
 たしかに自分の外見は外見ではあるが、溺れそうになったからってガチ泣きするのは、
 子供っぽすぎやしないだろうか。)

織機 雪兎 >  
プールから上がれば今更恐怖が膝に来た。
八割膝に来た。
しかし年下?の幼女?の前で情けない姿は見せられず、それをなけなしの気合と根性で押さえつける。
九割きてたら怪しかった。

「うん、何か飲む? おねーさんが奢ってあげよう」

今日のためにお金をおろしてきたのだ。
豪遊は出来ないが、ちょっと贅沢出来るくらいは持っている。
とりあえず濡れたままだと冷えるので、荷物を置いた場所まで移動し、彼女?にタオルを渡そうか。
ちなみに荷物はビニールバッグにタオルとか飲み物とかこまごましたものが入っている。
財布は入っていない。
リストバンドで買い物して最後に清算するタイプの、ちょっと会計が怖いアレだ。

萌良 さだめ > (ぺたぺたと、水に濡れたまま歩く。
 辛い体験をした後だと、全身に纏う水気がなんだか重くて物悲しかった。)

あっ、大丈夫、大丈夫です! あの、自分のがあるので!
ゆっきーさんに助けて頂いたのに飲み物までいただくわけには!
むしろ助けて頂いたお礼として、ごちそうさせて頂きたく…!
(ぺこぺこと彼女に頭を下げる。 自分を慮っての提案なのだろうけれど、
 飲み物までお世話になってしまうのは流石にちょっと申し訳なさすぎるのだ。)

あの、お飲み物とか、食べ物とか、遠慮なくおっしゃってください、ねっ!
(このまま女児として扱われ終わったのではあまりにも情けない。
 すごい勢いで彼女にアピールすることにした。)

織機 雪兎 >  
「うぇ、え?」

ごちそう。
つまり奢りと言うことである。
まだ年齢二桁も怪しいかもしれない女児?から奢られる。
流石にそれは年上としてどうなのか。
彼女?の本当の年齢を知らない自身はさすがに戸惑う。

「いやぁ、ほら、それは、ええと。そう、お父さんとかお母さんに聞かないと、さ」

恐らく家族と来ているのだろう、と考えている。
となると彼女?の使った分の代金はご両親が払うことになるのだろう。
それはどうなのか。

「て言うかさだにゃん、お父さんとお母さんは? はぐれた?」

そう言えばなんで一人なんだろう。
しゃがんで目線を合わせ、迷子になったのかな、なんて考えながら語り掛ける。

萌良 さだめ > あー、あの、それは、その…ちゃ、ちゃんと一人できてるので…。
(自分の正体について不思議そうにする彼女を見ると、
 流石にますます申し訳無くなってくる。
 当然、父親とか母親と一緒に来ているわけもないのだ。成人だし。)

あの、えっと…その…う、ううっ…。
(女児に対する優しげな態度が心苦しい。
 視線の高さまできっちり合わせてくれてるし。
 耳まで真っ赤にしながらもじもじ。しかし、いつまでもそうしてはいられない。
 覚悟をきめて、そっと彼女に向き直る。)

あの…騙すつもりはなかったんですけど、大人、なんです、これでも…。
恥ずかしくなってしまって、言えなくて大変申し訳ない…。
(蚊の鳴くような声で彼女に真実を告げる。
 性別まで告げたらきっと混乱するだろうから、そこは必死にぼかした。)

織機 雪兎 >  
「おと、な?」

おとなってなんだっけ。
おとな――あぁ、大人。
なるほどなるほど、成人かぁ~。

「あっはは、そっかぁ大人かぁ。そう言うお年頃だもんねぇ」

けらけらと笑って頭を撫でる。
自分にも覚えがある。
一人前の大人として扱ってほしい時期。
あぁ勘違い。

「そうだよねぇもう大人だよねぇ。ごめんごめん」

全く本気にせず、自分の分があると言って受け取られなかったタオルで髪を拭く。
身体も拭いて、ちょっと冷えたので上着を羽織っておこう。

萌良 さだめ > そう!大人! 20歳以上を対象とする人物の総称!
(わかってもらえた! いくら自分が女児めいた格好だからといっても、
 きっと彼女ならわかって…くれなかった。
 ぶるぶると首を横に振って、違うとアピールする。)

い、いえ、そうではなくてですね? 「もうひとりでできるもん!おとなだもん!」じゃなくて、
本当に法律上20歳を超えているんです! さだにゃん22歳! 信じてぇ!! 
(完全に彼女は自分を女児だと思いこんでいる。 もちろん自分の外見が悪いとは言わないが。
 頑張って説明したところで「背伸び女児」として認識されるとは思わなかった。
 必死にアピールしたところで、「いいんだよ、わかってるよ」みたいな彼女の雰囲気を覆せない。)

織機 雪兎 >  
「うんうん、大人だねぇ」

だってこんなに小さくてちんまいのに大人だなんて信じられないし。
どう見たって女児だし。
そもそも恰好が女児。
それに自身のおねえさんセンサーに反応がない。
ならば女児に決まっているのだ。
反応がないのは男性だから、などとは思いもよらず、ほわほわ。

「とりあえずゆっきーおねえさんは喉が渇いたしお腹も空いたから何か食べに行こうか」

そう言って手を伸ばす。
夏直前と言うこともあって、人はそれなりに多い。
試験期間中に何をやっているんだ、と自分の事は棚に上げ、とにかく彼女がはぐれて迷子になったらかわいそうだ。

萌良 さだめ > はい、さだにゃん大人です…。
(完全に「女児の背伸びを愛でる」お姉さんの態度である。
 とうとう心が折れて、女児である立場に収まってしまった。
 たしかに、自分も後輩とかを見ると世話を焼きたくなるものだが、
 自分がそうなるとは思っても見なかった。 想定以上に恥ずかしい。)

あっ、はい!わかりました…! あの、これ……。
(差し出された手にちょっと躊躇うけれど、結局ゆっきー”おねえさん”の手を握る。
 完全にお姉ちゃんに引率される女児の様相である。
 はぐれないようにという優しい心遣いだけれど、
 自分からすれば恥ずかしさを味わったまま歩くことになるのだった。)

織機 雪兎 >  
「ふふ」

優しく微笑む。
かわいいなぁ。
小さい子は好きだ。
性的な意味ではなく。
単純に生き物としてかわいい。
思わずなでくりまわしたくなるが、そこは我慢。

「迷子になったらいけないからね」

にこりと笑いかけて。
手を繋いで歩き、ほどなくして飲食エリアに付くだろう。

「さだにゃんは何食べたい? あ、ガーリックシュリンプ美味しそう……」

ロコモコ、フリフリチキン、ポケと言ったハワイアンな食事が色々と売られている。
どれもこれも食べたいが、そうすると退場時に恥をかくことになる(一敗)ので、あれもこれもとはいかない。
ドサクサに紛れて彼女?を後ろから抱きしめるようにして前かがみで吟味。
薄い胸が彼女?の後頭部に当たるかもしれない。

萌良 さだめ > ゆっきーおねえちゃぁん…♥
(すごく嬉しそうにしている彼女に対して自分ができること…。
 即ち、女児になりきることである。 甘えたような調子で彼女を呼び、
 ぎゅっと手をにぎる。 少なくても、プールを出るまでは女児になるしかない。)

ちゃんと手を握ってたら、迷子にならないから大丈夫です!
(よそ行きな感じの、以下にも”背伸びした女児”感ある感じの
 誇らしげな表情で答える。 さておき、売店に二人でたどり着くと、
 なるほど、たしかに色々と商品が並んでいた。 どれも美味しそうだ。)

えっとえっと、あっ、ガーリックシュリンプ好き! 食べたいです!
(彼女に後ろからハグされ、体がぴったりと触れている…
 その感覚をごまかすためにも、元気よくお返事した。
 とはいえ、ちょっと胸が高鳴る。男子だもの。)

織機 雪兎 >  
「じゃあガーリックシュリンプと、やっぱりロコモコは定番だし、――あっ、マラサダ美味しそう」

あれもこれも目移りする。
とは言えこの三つならば二人分買っても財布に致命的なダメージ、と言うわけではないだろう。

「あ、すみませんメニュー下さい。――さだにゃんは? 他に何か食べる?」

店員さんからメニューをもらい、ちょっと腰を落として彼女?と目線の高さを合わせよう。
そのまま彼女?の目の前にメニューを広げ、肩からのぞき込むようにしてどれがいいかと尋ねる。
ほっぺとほっぺがくっつきそうな距離。

萌良 さだめ > こんなに色々売ってるなんて、全然しりませんでした。
(彼女が言う料理を見ているだけで、どんどんと目移りしてしまう。
 なるほどなあ、と気の抜けた調子でお返事しながら、
 彼女がメニューを受け取るさまを眺めていた。)

ありがとうございます、とっても見やすいのでっ、あっ…!
あ、あおぉ…。 さだにゃんは、これでおなかいっぱいでひゅ!
(彼女の顔が近い。 ほっぺたが今にもくっつきそうなぐらい接近していている。
 早鐘をうつ心臓をどんどんとグーで叩きながら、メニューについては問題ないと回答するほかなかった。)
 

織機 雪兎 >  
「どうしたの?」

急に胸をどんどんとたたき出した彼女?を見て不思議な顔。
さっきの波で水を飲んだ、と言うには遅いし。

「? そう? じゃあ、ガーリックシュリンプ二つと、ロコモコ一つ、あとマラサダ二つくださーい」

とりあえず良いと言うのなら良いのだろう。
手は繋いだままで立ち上がり、メニューを返して注文を通す。
ジャカジャカと良い音と匂いを立てて加熱されるガーリックシュリンプ。
そのままリストバンドでしゃらーんとお会計を済ませてしまう。
マラサダは先にもらっておこう。

「はい、どうぞ」

そうして手渡すのはその二つのマラサダ片方。
カスタードとホイップが両方入ったボリューム満点な女の子には嬉しい一品。
カロリー? しるか。

萌良 さだめ > いえ、大丈夫です!!
(元気よく彼女の質問にお返事してから、頼まれたしなものが揃うのを待つ。
 彼女にお支払いしてもらったのは大変申し訳ないところはあるが、
 今はこの気持を噛みしめるしかなかった。 今の自分は女児でしかないのだ。
 先にふたつ受け取ったマラサダを彼女が一つ差し出してくれる。
 うやうやしく受け取った。 甘いものは大好きだ。
 最近レポート作成のためにひたすら食べている節はあるが。)

ありがとうございます!いただきます!
(きちんとご挨拶をして、彼女に一礼。 ごちそうしてもらうのはとてもありがたい。
 一口かじる。 濃厚な甘さとファッティな味わいが口に広がる。
 プールという体力を消耗する環境にピッタリな、エネルギッシュな味わいだった。
 かじっていくうちにクリームが手に落ちる。 舌を出してぺろりと舐め取ると、
 ごまかすように彼女に笑いかけた。)

織機 雪兎 >  
「どーぞどーぞ」

元気いっぱいな彼女?の様子が微笑ましい。
しかもちゃんとお礼も言える。
良い子だ。
自身も一口。
うーん暴力的な罪の味!!

「あらら、気を付けて」

零れたクリーム。
店員さんから使い捨てのおしぼりをもらい、彼女?の手を拭いてやる。
そして無邪気な笑顔。
んんーなけなしの母性が溢れ出る!!
そうこうしている間にロコモコとガーリックシュリンプがやってきた。

「どこか座れる場所――あそこしか空いてないね、あそこでいい?」

辺りを見回す。
生憎とテーブル席はいっぱいで、近くにはベンチしかない。
そこでいいかと彼女の顔を見る。

萌良 さだめ > 甘いの食べたら落ち着いて来ました…。さっきはありがとうございました。
(マラサダをかじりながら、彼女に頭を下げる。 助けてもらったのは2回めだ。
 きっちり感謝を示しておくべきだろう。  元気が出た、とばかりに明るい笑顔を
 見せる。 手が汚れてしまったのを素早くフォローしてくれる彼女にはにかみながら、
 ふたりで幸せな時を満喫する。 ガーリックシュリンプ、そしてロコモコが来たところで、
 提案に頷いた。)

はいっ、大丈夫です! 
(正直いうと、ロコモコとガーリックシュリンプの香りが漂ってきて、
 食欲が刺激されてしまっている。 ベンチでもテーブルでもよい。
 二人で食べたい!という強い意思に満たされていた。
 元気よくお返事をしてから、ちょっとだけ小走り。
 他の人が来ないよう、先にベンチを確保する構えを見せる。)

織機 雪兎 >  
「よかったぁ」

正直泣き出してしまった時はどうしようかと思った。
自分も怖かったし。
あっ思い出したら脚が震えそう。
がまん。

「走ったら転ぶよぉ」

等と声を掛けながらロコモコとガーリックシュリンプを持ってゆっくり歩く。
普段は自分が走ってスッ転んで食事を全部台無しにする側だが、今は完全に保護者モードなのでそんなヘマはしない。
見よこの世にも珍しいパーフェクトゆっきーを!
次見れるのは来年かな。
そうして彼女?が確保したベンチに腰を下ろす。
さて、食事はどこに置こうか。

萌良 さだめ > ひゃい!大丈夫です!
(元気よくお返事をして、ベンチに駆け寄って確保。
 ゆっきーさんに両手を振って占領をアピールしてご満悦の表情である。
 おねえちゃん力に飲まれた結果、完全に子供ムーブが板についていた。)

あー…。 どこにトレイを置きましょうねえ。
うーんと、ええと…
(早く食べたいが、トレイの置き場所に悩む。
 1,自分と彼女の間。 2,だれかのお膝の上、 3,持ったまま。
 多分3はないだろう。 小首をかしげて、彼女の方を見やった。)
 

織機 雪兎 >  
「うーん、――あっ」

何か思いついた顔。
とりあえずベンチに座り、ロコモコだけをベンチに置く。
そして彼女?へ手招き。

「んっ」

膝の上に座らせて、その彼女?の前で自分がガーリックシュリンプを持っていればいいのだ。
彼女?はそのまま食べられるし、身長差があるので自分も食べられる。
ロコモコを食べたい時は彼女にガーリックシュリンプを持っていてもらえばいい。
我ながらナイスアイディア!

マラサダ?
奴ぁもう腹の中だよ。

萌良 さだめ > なんですか、ゆっきーおねえちゃ、ん…。
(お膝の上、を示す彼女。 嫌な予感がする。
 耳まで真っ赤にしながら彼女をそっとみやり、頷いた。)

おじゃまします…。
(若干ぎこちない感じに頭を下げてから、彼女のお膝の上に収まる。
 なるほど、これなら問題ないわけだ。 恥ずかしさを除けば。
 耳まで赤くしながら、おとなしくお膝の上で食べるしかないのだ。)

い、いただきます!!
(それでもご挨拶はきちんとはっきり声に出す。
 恥ずかしがりながらもシュリンプに手を伸ばしながら考える。
 なるほど、これなら料理の容器に二人で触れられるわけだ。
 彼女の機転にちょっと唸った。)

織機 雪兎 >  
「どーぞどーぞ」

にこやかな笑みで迎える。
後ろから抱きしめるようにガーリックシュリンプを彼女?の前に。

「いただきまーす――あちち」

こちらも合わせて声を出して。
早速ガーリックシュリンプを失礼して手掴みで。
いやちょっと熱かった。
改めてフォークを手に取り、食べる。
んーにんにくの風味が効いたぷりっぷりのエビ!!
これは明日が怖いけれど美味しい。

「んー、美味しいね」

またもや彼女?の肩越し、頬がくっつくくらいの顔の位置から微笑みかける

萌良 さだめ > ありがとうございます!
(後ろから伸びる彼女の腕が容器を持ってくれている。
 自分に対する配慮なので嬉しい半分、
 抱きつかれるような形になるため恥ずかしい半分だ。
 ともあれ、彼女が取ってから自分もシュリンプにフォークを刺す。
 口に運ぶと、フレッシュなガーリックの香りとエビのおいしさが溢れる。)

ん”ー!! おいしいです!
(さすがにこれには声を上げて大喜びするしかなかった。
 膝から転げ落ちないように気をつけつつ、足をばたばたと動かして感動を表現する。
 ほっぺたがくっつきそうな距離からの笑顔に、屈託のない笑顔でお返し。
 すっかり「お姉ちゃん分ができて大はしゃぎな女の子」に成り果てていた。)

織機 雪兎 >  
「ちょっと持っててねぇ」

ガーリックシュリンプを彼女?に渡し、ロコモコを手に取り、こちらも一口。
ジューシィなハンバーグにうま味たっぷりのグレイビーソース、そしてとろんとした目玉焼きが米と共に口の中で見事な――しらん!うまい!
くぅーと唸る事しか出来ない。

「さだにゃんも食べる?」

そうしてロコモコをもう一度スプーンで掬い、彼女?の口の前に持ってくる。
いわゆるあーんの体勢。

萌良 さだめ > はーいっ!
(ガーリックシュリンプを受け取る。
 美味しさの前に、ただただ子供になるしかなかった。)
 
 ハンバーグと目玉焼き、そしてご飯…これらが組み合わさったロコモコを、
 彼女が手に取り満喫しているのがわかる。 後ろから嬉しそうな声が聞こえるし。
 そして差し出されたスプーンである。 最早餌付けだ。)

あーん! えへへぇ…ゆっきーおねえちゃんに食べさせてもらっちゃったぁ…♥
(微かに躊躇うも、差し出されたスプーンに口を寄せ、ロコモコを食べさせてもらう。
 男子としては色んな意味でもうダメだが、シュリンプとロコモコの味わいが、
 そして優しいゆっきーおねえちゃんだけがリアルだった。 おいしさに舌鼓を打ち、
 ものすごく幸せそうなかおでシュリンプを、ロコモコを頬張る。)

織機 雪兎 >  
「やぁーんもうかわいいなぁ~~~」

こちらもすっかりメロメロである。
無邪気な笑顔にすりすりと頬擦りをして、ロコモコを食べてガーリックシュリンプを食べる。
当初の目的であったおキレイなお姉さまを眺めてあわよくばお近づきになりたい、なんて邪な感情はすっかり抜け落ちており、ただひたすら無邪気な彼女?を愛でることしか頭にない。
彼女?のあまりの無邪気さに、すっかり心が浄化されてしまっていた。

「激流プールは危ないけど、他にもスライダーとか砂浜プールとかあるみたいだし、ご飯食べたら一緒に遊ぼうねぇ」

ぎゅーっと無邪気な女児?に密着し、美味しいごはんを楽しむ。
やはり子供はよい。
かわいいしかわいい。
下心とかどうとか、そんな下世話なレベルではなく、かわいい。
天使か。

萌良 さだめ > んひひぃ、ゆっきーおねえちゃん、すきすきーっ♥
(頬ずりされるときゃあきゃあと嬉しそうに声を上げて、彼女にじゃれつく。
 外見はもとより、仕草も反応も完全に幼い少女のそれであった。
 姉力に完全に飲まれ、成人男子であることは封印されてしまったのである。
 そのまま二人で楽しくご飯を食べ進める中提案された、次のプラン。
 それを聞くと、ぱあっと表情を明るくして力強く頷いた。)

うんっ、さだにゃん、もっとゆっきーおねえちゃんと遊びたいです!
(砂浜ビーチ、そしてスライダー。 どちらも楽しみだ。
 優しくて素敵で守ってくれるおねえちゃんと一緒に遊べる、
 これほど嬉しいことがあろうか。 幸せな考えに頭の中を満たしながら、
 ふすふすと鼻息荒く賛成を示した。)

織機 雪兎 >  
「よーしじゃあ今日は一日ゆっきーおねえちゃんと遊びつくすぞー!」

おー、とスプーンを掲げて。
もう彼女?の妹力にメロッメロのデレッデレである。
ここには砂浜ビーチやスライダーだけではなく様々な遊び場がある。
まだお昼だ、夕方まで全力で遊んで遊んで遊びつくすつもり。

「――ごちそうさま」

そうしてほどなく食べ終わり、手を合わせてご馳走さま。
ごめんねと一言謝って彼女?に膝の上から退いてもらい、ゴミはゴミ箱へ。

「さぁて、まずどこから攻略しますか、さだにゃん隊長!」

彼女?を抱き上げてぎゅっと抱っこしつつ尋ねる。
砂浜プールでもスライダーでも、彼女?が望むなら激流プールに再挑戦でも。
勿論別の選択肢もアリアリのアリだ。
きゃいきゃいとはしゃぎながら、次のアトラクションへ向かうわくわく常世ランド探検隊。
その後も頬擦りしたり抱き着いたりしながら時間が許す限り楽しく二人で遊ぶだろう――。

萌良 さだめ > おー!
(ゆっきーおねえちゃんの声に元気よく拳を点に突き上げる。
 そう、ここはただ激流のプールがあるだけではないのだ。
 様々なプールがあるレジャースポットなのである。)

――ごちそうさまでした!
(二人でご飯を食べ終わって、しっかりご挨拶。
 お片付けのためにお膝の上からどけられると、
 ちょっとだけ唇を尖らせた。けど、すぐにハグしてもらって機嫌は回復した。)

うーん、そしたら、スライダー!スライダーにいきましょう!しゅっぱつー!
(お姉ちゃんにじゃれ合ったり、ハグしあったり。 初めて出会ったはずなのに、
 まるで姉妹かなにかみたいに仲良くランドの中をめぐる事に成るのでした。

 後日、我に返ったさだめは自らの行為に恐怖し、2日ぐらい半狂乱になって
 布団の中で悶え叫んでいたという―――。)

ご案内:「屋内プール施設『わくわく常世ランド』」から萌良 さだめさんが去りました。
ご案内:「屋内プール施設『わくわく常世ランド』」から織機 雪兎さんが去りました。
ご案内:「青紫の雨曝」に紫陽花 剱菊さんが現れました。
紫陽花 剱菊 > 常世神社、境内。
曇天の夜空は生憎の雨模様。
そんな中、男は一人夜空を見上げて佇む。
遮るものもなく、雨曝。黒糸のような髪も濡れ、コートも依然濡れてくたびれる。
全身が濡れる感覚に、生温い夜風の気持ち悪さも、此の上の空には一切気にならない。

紫陽花 剱菊 >  
「───────……。」

男はかつて、己のいた世界では人々の、民草の為に戦い続けた。
その身は特殊な紫電を生み出す特異体質。
文字通り雷として、乱世の世を駆け抜けた。
多くの、有象無象と斬り捨てた。何もかも、全身が緋に染まるほど、何もかも。
そして、人は天災を懼れる。人の力では如何様にも立ち向かえないどうしようもない力を懼れた。

"雷神"。

男が己の世界で民草に呼ばれ続けた忌み名。
太平の世の為に、己の全てを捨ててまで戦い続けた結果
"天災"として懼れられたのだ。

紫陽花 剱菊 >  
それでも尚、男は戦い、戦い続けた。
一身に其の身に民草の憎しみを受けても、彼は愛する民草の為に叩き続けた。
結果、"世界から追放された"。

「…………。」

否、世界から追放されたのは本当に結果的だったかもしれない。
『門』が開くあの瞬間。あの時もこんな風に冷たい雨が降っていた。
打ち付ける雨音が体温を容赦なく奪い、夏場だというのに吐く息はやや白い。
あれだけ生温かった風も冷たく、急激に冷え込んできたらしい。

紫陽花 剱菊 >  
今更、過去の事をどうのと懺悔する気なら、修羅となったその日から後悔すべきだ。
男に一切の後悔は無い。懺悔も無い。だが、咎はある。
今迄在るとは思っていても、恐れてこなかった此の咎。

「…………。」

……幽世の島に流され、彷徨の行方を探し求めた。
其処で、其処で多くの人々と邂逅した。
己の異能に悩む少女や、同じくして世界から流された異邦人。

そして、夜の帳に一人ぼっちの少女と。

「…………私は…………。」

己を導いてくれた異邦人の少女。公安の刃として磨き、届けたあの少女は
今の自分を見たら、嗤うだろうか?
暗れ惑う夜空へと手を伸ばし、意図も容易く何もかもを断ち切った己が幻すら斬れなかった。
そんな夜に手を伸ばしてしまったと言ったら、嗤うだろうか?

今まさに、公安の背刃に成ろうとしてる、自分に。
そして、"今更"懼れ始めている自分に。

紫陽花 剱菊 >  
男は、あの少女の事を『知っている』
耳朶に沁みたあの言葉を、少女の『芯』を知っている。
そうなってしまった、彼女の失敗と、其の理由も……。

「…………。」

まさか、まさか。
己の死すら恐れなかった男が


"一人の少女を失う事を懼れている"。

紫陽花 剱菊 >  
男は咎を背負っている。多くの生命を奪った咎を。
罪には罰を。其の咎への贖罪こそ此の恐怖か。
彼女は"一度失敗"した。今度もまた、同じことを繰り返そうとしている。
"それしか道が無い事は知っている"。

「…………っ。」

雨足が強くなる。
なんと、なんと傲慢な男なのだろう。
鬼雨の中で、其の顔は酷く悲しみに歪んだ。
今迄多くを奪ったものが、今度は"奪われそうになって懼れている"。

「……なんと、破廉恥な男だ……。」

紫陽花 剱菊 >  
もし、彼女の『始まり』に辿り着いたら如何なる?
其れが『始まり』ではなく『終わり』になってしまったら如何するんだ?
彼女が生き残ったのは──────……。

「            」

声無き慟哭が、轟く雷鳴にかき消された……──────。

紫陽花 剱菊 >  
稲光が、鈍色の空を照らし出す。
地上の雷神を、天の雷鳴が嘲り笑う。

「────わかっているよ……あかね……。」

君は『選んだ』
そして、自分自身も『選んだ』
もう、止められない事を……乾坤一擲、成る様にしかならない事を……────。
濡れそぼった表情から、雨が滴り落ちていく。
しとど濡れた体を力なく漂わせ、男は踵を返す。
咎に懼れる心を凋落する、冷たい雨。


────心の刃を捨て、人で在る事を選んだ、人の心は、己の心は此処迄脆弱だったのか────。

紫陽花 剱菊 >  
力ない足取りで、涙雨の中を歩み始める。
其の背中を見送るのは、しとどに濡れる紫陽花の花々。


─────紫陽花の花言葉は、『辛抱強い愛』

紫陽花 剱菊 >  
……あな『無情』、其の心は待てるだけの胆力を持ち得ているのだろうか────……?

ご案内:「青紫の雨曝」から紫陽花 剱菊さんが去りました。