2020/07/29 のログ
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」にジャムさんが現れました。
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」にレナードさんが現れました。
■ジャム > 常世神社は夏の匂いと賑わいに包まれていた。
美味しいものが焼ける匂いに、和服の帯の匂い。
駆け回る異邦人、桐下駄鳴らす女性生徒。
どの顔も屋台の軒先に照らされて明るい。
鎮守の森からはひそやかなおしゃべり声と笑い声。
そんな光景のなか、神社の入り口付近で人並み人混みに埋もれないようにと時々小さくジャンプしている小さな人影が居た。待ち人探しに手をひさしにして、踵伸ばして視線彷徨わせ。
ジャムはココ!と言わんばかりに浴衣のお尻に空いた長い尻尾を真上に伸ばしてフリフリ。ここで待ち合わせしている相手の目につくようにアピール半分、お祭りの興奮にあてられてうずうず半分。
■レナード > 人通りの多いその時間帯。
蒸し暑さとはまた別の熱気に包まれゆくその神社の入口に、
あまり着慣れない恰好でやってきた少年が一人。
夏祭りに行こうと誘われたこと。
それを世話になってる研究所の人に話をしたら、こんな服を着させられたものだから。
ざりざりと砂地を擦るような音が耳慣れないけれども、少年の足取りは衰えない。
さて、そんな自分を呼びつけた彼女は…眼を使うまでもない。すぐに見つけた。
制服姿は見慣れたものだけど、装いを雰囲気に合わせていたものだから。
少し新鮮味さえ覚えるそのいで立ちに、吸い寄せられるように近寄っていく。
「こんばんは。
……待たせた?」
彼女の後方から、短く声をかけた。
■ジャム > 待ち合わせするのは好き。
待ってる時間もワクワクするから。
約束の人と会った後、どこに行って何をしようか想像したらもっとワクワクするから。
どこからともなく流れてくる夜店の香りに小鼻すんすんしながら、すでに目元緩んでいたり。
と、かけられた声に振り向いて。
「わーいレナード!
ううんー、さっき来たとこ!
やったー、お祭りっぽい格好してきてくれたんだね!
和服のレナードかっこいいー!」
夜空の花火ぐらいに笑顔綻ばせ。駆け寄って眩しそうに相手を見上げ。くるくるくる、いつもと違う相手の佇まいに嬉しそうにしながら彼を中心に回って。
「じゃあじゃあ、早速行こ行こ!
ねえねえ腕組も?腕組みたいー」
何周か回ると、そのまま空いてる腕を伸ばして絡ませたがり、甘えたがり。
■レナード > 「む……むー。
…い、いいけどさあ。」
周りをきょろきょろされながら、顔だけ動かし彼女を眼で追う。
恥ずかしいというか、照れ臭いというか。
こういう格好をするのは初めてだから、どういう風に映っているのかよくわからないもので。
「そっちだって、……なんか、その。
ずいぶん、気合い入れてるじゃん………」
こちらの腕を取られながらも、さりげなーくその衣装に言及した。
てっきり制服で来るのかなと思っていたから、少しドギマギする。
腕を絡ませられるなら、互いの腕の細さが浴衣越しに分かるだろうか。
「……どこからいこーか?
ちょっと前にも一人で来たけど、飯だけ食って帰ったからさ。
あんまり楽しめてなかったんだし。」
■ジャム > 「うん!だってレナードに良く見てもらいたいからねー!へへっ!」
上げた前髪の両側でケモミミをぴこんぴこん揺らしながらそう答えると、きゅー!互いに細い腕を嬉しそうに結びつけて。
すりすりー。戯れて相手の肩に頬すりつけながら。からころ、神社の石畳に桐下駄鳴らそ。
「それじゃ前来た分も今日楽しも!
レナードは外せない屋台ってある?絶対行きたい夜店とか。
無かったら僕が適当に行きたいとこ選んじゃうけど。
――って、あー!はいはい!レナード!
僕あれ欲しい!りんご飴ー!」
半獣の異邦人らしい、ちょっと高めの体温を浴衣ごし腕ごしに絡めた肌にて伝えつつ。
垂れ幕にのぼりも立つ境内の夜店たちの前を歩いて。
相手のリクエストを聞いている最中に自分の行きたいとこを発見してしまう騒々しさで、赤く輝く林檎飴が並ぶ屋台を指さし。
■レナード > 「む、く、く、く。」
肩に頬ずりされたり、ぎゅーっと腕を結び付けられたり、されたい放題されちゃって。
腹芸も何も使わず素の自分をありのままにアピールされちゃうと、
どうにも調子が狂うというか、緊張してしまうというか。
そんな心境がついつい口から洩れてしまう。
「夜店なら…うーん、王道の綿あめとかその辺は行っときたいところというかー…
……んぁ、りんご飴?」
行きたいところはどこか、という質問に答える最中に行きたいところを見つけていたようだ。
彼女の言葉の先に見える屋台を、目を細めて眺めてから。
「…一個でいいわけ? ちょっと行ってくるし。」
…ぎゅーっとされたままだと、なんだかドキドキさえしてきそうなものだから。
この際少し自分の心を落ち着けたくなって、独りで買って来ると言ってみた。
■ジャム > 「おおうー、どうしたのレナード?
緊張してる?がちがち?ふふっ、かちんこちん?」
何やら口元から漏れてしまいそうな様子の彼に面白がって。下からじっと相手の顔を覗き込む。
鼻先と鼻先が触れそうな距離、しながら。
がちがち、かちんこちん。何かを暗喩するよな声音で遊び。
「綿あめもいいなー!あの、白いふわふわ甘い雲でしょう?
次そこに寄ろうよ。
――うん、一個!よろしくー!」
異邦の民としてこの世界にまだ日も浅く、綿あめという概念を知ったのも最近だ。雲を食べる事ができるんだ!と感動したものだった。
――行ってくる、とその背中を笑顔で見送り。
自分は周囲に綿あめ屋が無いかと1人できょろきょろ。
■レナード > 「……ふー。」
彼女の手を逃れ、ようやっと一息つく。
さっきは顔も近かったし、なんか発言は怪しかったしでどうにも掌の上で弄ばれている気さえする。
悪くはない、悪くはないのだけれど、なんというか男性としての心理上非常によろしくない。
「……いけないいけない。とりあえず……」
気分を変えようと、両手で頬を軽く叩いた。簡単な気付けだ。
目の前のお店に並ぶ、極彩色の飴たち。
彼女が欲しがってたのは、りんご飴だったはず。
それを探して目についたのは……―――
簡単に会計を済ませて、戻ってきた。
赤いそれを、片手で一つずつ持って。
「おまたせおまたせ。
…確か欲しかったのは、りんご飴の方だったし?」
右手をすい、と彼女に伸ばした。
左手のそれと比べて、大き目の飴が付いた割りばしと一緒に。
■ジャム > 少し離れていく相手の背中を眺めていると、両手で頬を叩いているような仕草が見て取れた。
何をしているんだろう、と1人こてんと首を傾げるその元凶異邦人であった。
「おかえり!うんー、ありがと!
いただきまーす……。……んむー……!
ふふー。お祭りに来たーって感じがするー」
伸ばされた右手の大きめな赤い飴を受け取ると声弾ませてお礼告げて。ぺろれろ、小さなピンク色の舌で表面を磨き始める。さらに林檎色を赤くぬらぬらと唾液で輝かせながら、むにっと綻ぶ表情。
「僕の飴のほうがちょっとおっきいね?
ひとくち、わけてあげよっかー?」
林檎飴を舐めてから、彼の手にあるものの大きさに気づいて。不平等は是正せねばならない、という妙な義務感にかられて。自分の飴、にこにこと差し出してみせ。
■レナード > 「ふーん? それ食べるとそーいう気分になっちゃうわけ……
なぁるほどなるほど……」
それでいの一番に声をあげたわけか、と一人納得。
小さな舌で夢中になって舐め始めた様を見て、お気に召したかと安堵しながら、
自分は自分で左手に残ったそれを、れろ、れろ、れろ、れ……
「―――すっぱい! ……やっぱ違うし…」
口に走った酸っぱさに、口をいーっと横に広げた。
そうすると、大きさを気にした彼女が自分の飴を差し出してにこにこしているものだから。
「……ん。いーわけ?
これ、あんず飴なんだけど。」
にやり。したり顔でこちらも自分の飴を差し出してみた。
■ジャム > 「うん、いいよー?
あんず飴ってよくわからないけど、美味しいんでしょうー?
僕の林檎飴とシェアー。
はーい、あー……」
自分の飴に夢中で、彼のあんず飴への感想をまるっきり聞きそびれていた様子。
どうしてそんなしたり顔なのかわからないものの、ひとまず棒付きの林檎をお互いに交差しようと。
あーん促しつつ。
自分もあんず飴、レロりとしゃぶってみせ。
「ふぎゃぁ!?すっぱ!んぐーーーー……!すっぱいい!
なんか騙されたぞ!レナードに騙されたー……!」
口腔つんざく未知の味。慣れない酸っぱさが喉までかけぬけ、ぶるぶる尻尾ごと震えながら口元抑え。
■レナード > 「……くふふん。酸っぱいって言ったじゃーん?
…あ。あまーい!やっぱ僕もこっちにしとけばよかったし…」
にやにや、したり顔。
さっき自分が酸っぱいって酷い顔しながら言ったわけだけど、
今の彼女のしてやられた顔を見て、そんな汚点は吹き飛んだ。
こちらはこちらで、りんご飴の甘さに口の中が癒されている。
「ふっふーんっ!なんだかしてやられてた気分だけど、これでお相子な感じだし!」
だけれども、ここでそれを捨てるにはいかないわけで。
結局自分がしっかり最後まで食い切るしかない事実は変わらない。
「……これはまあ…、頑張って食べるからー……
食べながらいこっか? 他にもいろいろ買っていくしー。」
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」にレナードさんが現れました。
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■ジャム > 「むー……!
レナードに負けた気分!
なんか悔しいぞ!っていうか僕、レナードを打ち負かしたことなんか何もしてないのにー!」
すっぱいすっぱいあんず飴、ぴちゃぴちゃ舌先鳴らしてしゃぶりながら。おあいこも何も、一本とった覚えなんて無いと無自覚。恨めしげな視線見上げ。
「そだねー。えーとそれじゃぁ……。
――わー、お面屋さんあるよ!
レナードに似合いそうなやつは……。……これとか!」
2人の手にある飴を舐めきるまでの間で楽しめそうな屋台を見回して。視線を向けたのはお面屋さん。
色も形も勢いも迫力もそれぞれな仮想人格の表情が並ぶ中、彼に似合いそう、と指差したのは細面の狐面。
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」からレナードさんが去りました。
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」にレナードさんが現れました。
■レナード > 「むぐ。
そ、それじゃあこれが僕にとっての勝ちだし!くふふん!
初めて勝った気分だしー!!」
ほんとか?
そもそも自分は彼女の掌でいい様にやられてた気さえしてたわけだから、
そういう意味では精神的にやっと一矢報いたまである。
彼女が負かしたことないなんて言うものだから、調子に乗ってそんなことを言ってしまったり。
そんなじゃれ合いを挟みながら、あんず飴を苦労しながら平らげた頃。
どうやら次の店を見つけたみたいだから。
「……ん。
お面屋かあ……」
色んなお面があるなーとぼんやり眺めていると、
すると彼女が指さしたのは、狐のお面。
「……ほぉー…そう来ちゃうわけ?
僕に似合うのが狐ってーのもレアな意見だし。その心は?」
なんて、関心をありありと浮き上がらせながら、どうしてそう思ったのか聞いてみることに。
■ジャム > 負けず嫌いでは負けない異邦人。
むきー!と眼尻釣り上げながら巾着袋をぶんぶん揺らすが、表情はどこか楽しげであった。
そんなこんな、お互いの飴を舐めきって。
食べ終わった棒きれは彼の分も含めて巾着袋の中の袋に回収しておく。
「そうかなー?うーんと、何でだろう。直感だったから何も考えてなかった……。
すらっとしてて抜け目が無いとこ、かな。
ちなみにー、レナードから見て僕に似合いそうなお面ってどれだと思う?」
言った自分で言葉に詰まると、下唇に指をあて。
そんなイメージだったと身振り手振り。
それなら自分の仮想人格は相手にとってどう見えてるのだろうと興味を持って。
■レナード > 「……抜け目のない、かあ……」
なんとなく褒められてる気がして、いい気分。
身体に流れる血は蛇のものだし、眼も、舌も、その所以で普通の人とは違うけど。
彼女の見ている自分は、そういうものに寄らないものだと思ったら、少し嬉しくなった。
「ん、ジャムに似合いそうなお面?
……それはー」
そんなの、この仮面の話になったときに決まっていたようなものだと、
迷うことなくそれを指さした。
「犬のお面だし。」
■ジャム > 「わん!わんわん!
もうちょっとぐらい迷ってほしかった!
どうして何もためらいもないの!?
ほらこっちのとか!こっちとか!」
漫画みたいな涙をだばーっと流しながらわんわん吠えた。
少しぐらいはこっちにある萌系アニメ顔だとか、流し目のシャム猫だとか、全くそういう属性は無いというのは自分でわかっているにしろ、ちょっとぐらいは忖度してほしかったとわんわんきゃんきゃん。
「っとー。ねえねえ気をとりなおしてさー。
射的!射的やらない?3回勝負!
多く景品に当てたほうが勝ち!」
そんな感じでお面屋さんを通り過ぎたら、さきほどからパンパンと賑やかなブースを伸ばした指先で示して。
■射的屋のお兄さん > ルール。
1d12を振って、出た数字で景品が当たる。または景品獲得に失敗する。
1から6まではそれぞれの景品。7から12はハズレ。
1.フルーティオーデコロン 2.スマートウォッチ 3.サイリウムブレスレット 4.能面 5.うまひ棒詰め合わせ 6.えっちなぱんつ 7~12 ハズレ
■レナード > 「だーってわかりやすいんだしーっ」
声がうるさいくらいに溌剌なことも、
感情がころころ変わるところも、
分かりやすいくらいに尻尾で感情表現したりするところも、
自分の身体をいっぱいにつかってアピールするところも、
これまでの付き合いで分かってたことだから、迷うことはなかった。
そこに余計な意見は一切入れなかったから、あんな答えになったのだ。
「……よーしっ、それじゃ一発やったろーじゃん?
一番槍、貰っちゃうしー!」
彼女が示した、次のブース。
そこへ向かっていきつつ、先攻は自分だと宣言した。
「おっちゃーん!とりあえず、射的6回!
最初、僕からだし!」
お兄さんに失礼なことを言いつつ、射的用のおもちゃの銃と三発の弾を受け取ると、
先っぽにつめつめ、準備万端。
「………ふー…。」
一息つくと、きゅっと眼を細くする。意識を前の的に向けた。
ライフル状のそれを両手で構えて…引き金を引くと――― [1d12→6=6]
■レナード > 「……………。」
おみごと!
えっちなぱんつ を てにいれた!
「なんでこんなのが当たるわけー!?」
片手にそれを握りながら、彼はうなだれた。
うなだれながら、彼女の番を待つことにして…
■ジャム > 自分の分も払ってくれてありがと、彼に囁きつつ。
人の良さそうなお兄さんはにこやかに彼にライフルと弾を渡す。まるで砂漠の国のスナイパーのように狙いを定める様子がちょっとかっこいい。自分もうずうずしながら両手を握って狙う先の行方を見守り。
「~~~っ……!っあははははっ!
ないっすう!レナード!
おいしいところはある意味はずさないー!
――よぉおし!僕の番!」
見事居ぬいた黒いすけすけレースの際どいTバックショーツが彼の手に揺らされ、身体折り曲げて大笑い。
勢いこんで、お兄さんからライフルを受け取ると
構え方がよくわからず、腰だめでコルク、ぶっぱなし――。 [1d12→8=8]
■ジャム > 「あぅぅ……!どうしてー……!」
見事に屋台の天井にコルクが虚しく跳ねっ返り。
かくりと肩落とし。
■レナード > 「ぃよしっ!!―――…おほん、次は僕の番だし。」
ぎゅっと握りしめた際どい黒すけレースなTバッグショーツの感触が、逸る気持ちを現実に戻すのはあっという間だった。
喜ぶのはこの勝負自体に勝ってから…当てた外れたで一喜一憂しては疲れるだけだ。
「………さて、次は……」
きゅ、きゅ、コルクを詰める。残りは2発。
ここで当てれば、確実なアドバンテージを得られる。
決めておきたい、そんな風に気持ちが急くものの。
「……外さなけりゃ、それでいい………」
すっと目を細める。先と同じ構えだ。
そのまま自分のタイミングで、引き金を…――― [1d12→12=12]
■レナード > ぱすん。
当たった個所は、景品と景品の合間。
これは分からなくなってきた。
「…っちい。
ただ、まあ…展開としちゃおいしいもんだし。
ここで1対1となったらいいんだけど。」
最後のコルクを詰めながら、彼女の番を待った。
■ジャム > 「……。僕にそのぱんつ、履かせてくれてもいいんだよ……?」
一瞬、急に悪戯を思いついた子供の顔つきになるとこれもまた急に一瞬で情婦めいた蠱惑的な表情をつくり。
相手の集中をかき乱そうと甘い囁きを送り。
「ひゅー!残念!
じゃあ次、僕……!」
まったくもって残念そうじゃない残念の掛け声もそこそこに、再びライフル構え直し。
今度は相手の射撃体勢を真似て。
構え、瞳細め。 [1d12→1=1]
■ジャム > 「ぃやったー!いい匂いがする水!水ー!」
コツを掴んだのか、コロンが景品台の後ろへ落ちていった。
渡された香水瓶を振り回してはしゃぎ。
これで勝負の行方はわからなくなった。
ファイナルラウンドを待ち。
■レナード > 「……っくう……
これでお互い、本当に1対1になったわけ……」
彼女が景品を打ち抜いた。つまり、次の一射ずつで勝負が決する。
得られた景品を振り回して喜ぶ彼女を見やるのも程々にして、気持ちを切り替えた。
「…………ふー…」
あの時、耳に残ったその言葉。
あれさえなければと悔しがるが、盤外戦でも勝負は勝負。
それを乗り越えなければ結果につながることはない。
煩悩を口から捨てるように、大きく大きく息を吐いた。
装填は済んでいる。後は構えて撃つだけ。
今度は足は肩幅開き、横向きに構える。身体はこれで安定する。
そして、狙った的にに対して左右の足がまっすぐになるよう、ざりざりとすり足気味に位置を調整し、
銃床を肩に当てながら…目を細めて――― [1d12→12=12]
■レナード > ぽすん。
当たったところは、やはり同じところだった。
「…むー。
慣れないことは試すもんじゃないっていうわけ……」
かくん、と銃を降ろしながら肩の力を抜いた。
ひとまずこれにて、自分の持ち弾は撃ち尽くしたわけで。
後は彼女の結果を待つのみだ。