2020/07/30 のログ
ジャム > 彼の最後の弾丸が鈍い音をたてた瞬間、ぎゅっと両手を握りこぶしにした。
勝機がやってきたのだ。
脳内でファンファーレが流れ、背景にハトが飛んでいく。

そのまま悠々と狙いをつけたいのだが、
やはり射撃姿勢については彼のそのままパクリであった。
ざりざりとすり足気味に位置を調整するあたりまでまんまパクって。

「……来いっ!」

己を鼓舞する鬨の声を上げるなり、ライフルの引き金を引き。
[1d12→6=6]
ジャム > 「やっ……!
……や、……やった……?
やったよね、……あは……」

やっ、たー!と大きく声量が伸びるはずが、まさかのおぱんつ。
相当可能性が低いはず。
ふたりしてえっちなぱんつを手に入れた!
なんたる奇遇!

勝負には勝ったものの、色んな意味で勝っていない気がする。お兄さんから恥ずかしそうにぱんつを受け取ると、喜んでいいのかどうか迷って。照れ笑い。

「あはは!……でもいい勝負だったかも。楽しかった。
――あ!見て、花火がはじまったよ……!」

巾着袋にショーツを仕舞うと、なんとなくこみ上げる笑み。
一緒に歩きながら、境内の小さな広場を横切ろうとする時に花火が打ち上がり始め。夜空に咲いた花に瞳をキラキラ輝かせ。立ち止まって、身を寄せようと。

――やがて花火が終われば、しっかり綿あめ屋台を探して綿あめも堪能し。ヨーヨー釣りや金魚すくいも覗きつつ、のんびり夏の夜を相手と過ごしたことと――。

レナード > 「っ………」

負けた。
よりによってそのえっちなぱんつに負かされるなんて。
恥ずかしいとかそういうアレより、勝負に負けたことの悔しさが先行する。

悔しい。ぐっと俯き加減に目を瞑る。
悔しい悔しい悔しい悔しい…
駄々をこねたくなる。けど、けども…
するべき、言うべき台詞はそれじゃない。
顔を上げて、彼女を見た。

「……やるじゃん。
 …でも、次は、勝つ。」

精一杯の強がりでもって自分を奮い立たせながら、
彼女の健闘を讃えつつ、勝ち逃げは許さないと暗に込めて祝福の言葉としよう。

「……んあ、ほんとだ……」

そうして何をするでもない道すがら、彼女に示されて視線を向ければ、
大きな音と、空に咲く大輪の花火。
ぼーっと見ていると、さっきの陰鬱とした気持ちが押し流されるような、そんな気さえする。
ふと気づけば、隣の彼女が身を寄せてきたものだから。
離れるでもなく傍で、その夜空に咲き続ける花火を堪能することにした。

後はのんびり、独りでは堪能できなかった祭りの風景を、自分自身でしっかりと堪能し直すことができた…
そう言ってもきっと過言でないくらいに、楽しい一時を相手と過ごせたことだろう―――

ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」からジャムさんが去りました。
ご案内:「常世神社【夏祭り期間】」からレナードさんが去りました。
ご案内:「風紀委員会留置場」に園刃 華霧さんが現れました。
園刃 華霧 >  
ここは風紀委員会留置所。いわゆるブタ箱ってやつ。
つまり、悪いヤツの巣窟ってわけだ。
うん、まあ罪が決まってなくて取り調べっていう場合もあるな。
あと、たまにうっかり道端で寝込んでたアワレなヤツが、一時的にぶっこまれたりもする。
ま、細かいことは気にしない気にしない。
どうせ人間どこかしら悪いやつばっかりだ。
ということで。ようこそ、いらっしゃいかぎりんの部屋へ。
なんちってな。

園刃 華霧 >  
「さーテ……アタシ、此処にいつまデぶっこまレてんだローな?」

其の辺は、神様の気まぐれ次第か、それとも何処かのおえらいさん次第か……
はたまたどうなるのやら。
うっかり、風紀クビになるってオチもあるよな……と、つらつらと思う。

「ンー……でも、8月の頭くらイには出らレるといいナ……
 確か、其の辺までダったヨなあ。なんだっけ、イレーサイ、とか言うの」

正直、今まで人の生死など興味もなかった。
なにしろ、あかねちんに「死んでも泣けるかわからない」なんて酷いことを言い放ったもんだ。
いや、ありゃ酷かった。
でも実際そうだったんだから仕方ない。

でも、今は――

「……」

誰かが訪れた形跡のない部屋
誰かが食べた跡も見られない食料の山
誰かと遊んだとも思われないゲームの数々

「……誰が忘レても、アタシだけハ忘れナいでおクよ。
 せめテもの、お詫び。」

自分の生き写し
道を分かった相手
二度と会うこともない男

その最後の姿が脳裏に浮かぶ。

ご案内:「風紀委員会留置場」にレイチェルさんが現れました。
ご案内:「風紀委員会留置場」に誉アリソンさんが現れました。
誉アリソン > 公安の腕章をつけたクラシカルメイド服に身を包んだ髪の長い少女が、
風紀委員会留置場にふらりとやってきてしまった。
公安委員とは秘密裏の行動が多い謎の泣く子も黙る公安です、とか謂われる組織?らしい。
悪い奴の巣窟が詰め込まれているので、汚らしい所々血で汚れたリストみたいな紙を持ち込み
留置場に案内人がこちらです、とつれてこられて留置場の監視側に足を踏み入れたのが今先程。

「…どれもこれも悪い顔です。どちらが落第街で薬を撒いた愚か者ですか…?」

ちっと舌打ちをするすました顔の公安メイド。

園刃 華霧 >  
「ァん?  なンか騒がしいナ……
 まタどっかニ客が来てンのかネぇ。まあ、取り調べだなンだもあルシな。
 いやハや偉いサンは大変だ」

ま、取り調べはさっき終わったから自分じゃないだろう。
無関係無関係、とごろり、と寝転がる。

なにしろ散々平行線の会話をしていたのだ。
向こうもげっそりして今日は二度と顔も出さないことだろう。

レイチェル > 風紀の留置場。
此処へ来ること自体、かつては別段珍しいことでもなかった。
手にした紙袋を大事そうに抱えながら、レイチェルは目的地へと
辿り着く。

そして、先に感じる気配。
彼女への、来客だ。

レイチェルの思いはただ一つだった。
じっくり、二人きりで話がしたい。
思いを、伝えたい。


日を、改めよう。

レイチェルは目を閉じると、
人知れず留置場から去っていくのであった。

そう、誰に知られることもなく。
小さな紙袋を両腕で抱えたまま。

ご案内:「風紀委員会留置場」からレイチェルさんが去りました。
誉アリソン > 留置場に詰め込まれている愚か共を一人一人檻の外から見下し
舌打ちをして一言二言ぼそぼそと取り調べをしていた。
「違う これも違う」「もう黙りなさい」等底冷えする雰囲気で
どことなく留置場の半分ほどをひんやりさせているようなメイドは、
リストを適当に折りたたむと最後になっただろう、園刃さんの前にゆっくりと歩み寄った。

「全部外れじゃないですか…全く小物ばかり。
 貴女さんは何をしちゃった口ですか?取り調べではないので興味本位です」

なんか気配が遠ざかって行った気がするけど気配で誰とはわからずそれはすぐに忘却の彼方へ。

園刃 華霧 >  
「ン……?」

無関係だろうと思ったら、なんか声をかけられた。
で、顔を上げてみれば……

「デかい……ァー、違った。メイド?
 うン? どういうコった? 頼ンだ覚えはないケど……」

チェルぱいと比較したい……ああいや、そうじゃなくて。
いや、確かに生活能力っていう点ではある意味あるけれど、
一点特化型だからこういう職に頼ったほうがいいよー、なんて話もあるかもしれないが。
いやいや、留置所に送ってくる阿呆は居ないだろう……多分

「……って。なーンだ、公安サンか。
 アタシ? アー……ま、そりゃ知らン人は知ラんか。
 ま。ちっとばカし、願いを叶えようとして馬鹿したッてトコ?」

興味本位ときた。おもしろいやつだな。

誉アリソン > 「どーも、公安です」

いやあんたここ風紀の留置場だよ、公安は違うだろうと
突っ込みをしたおっさんは隣の檻の中で精神の柱を折られてめそめそ泣いている。
園刃さんの名前は分からない、公安以外の委員の顔は一人一人じっくり覚えた口ではないし。

「メイド服は趣味です。頼まれた口ではありません。
 よく食べよく運動してよく寝たら育ってしまっただけです。
 …知りませんが、少々暴走してしまった熱血モノと。」

どことはいいません、とある胸部装甲についてをたゆんと揺らしつつも
熱くなり過ぎたのですねえ、と檻の前でしゃがみこむとふわりとスカートが揺れた。

園刃 華霧 >  
「熱血……ァー……そりゃ、ちょっト縁遠ソうだガ……
 どッチかッてーと、ズボラだしなー、アタシ」

言葉通り、雑な胡座姿でけらけらと笑う。
さてはて、この相手は真面目なのか天然なのか。
その両方か。

「で。公安サンは、ドーしタの。
 ま、大事の関係者と『オハナシ』するノが仕事なのは知ってルけどサ―?」

まあ、自分も其の大事の関係者ではある。
だから自分宛てかと思ったんだけど、さてさて。

誉アリソン > 「何かに一心不乱に打ち込む様子を熱血と言わないで何という?
 ま、少なからず今は反省をして捌きを待つ者という事ですか。」

反省はしているのかどうかは何とも読めない。
留置場という場所柄 詰め込まれているのは何かしら悪い事をしたり酔っぱらいとか投げ込む場だから。
真面目なのか天然なのか自己評価は得意としないメイドは。

「公務の事は秘密なんです。『会話』は楽しいですが。
 此処にいないようなので此処での公務は終わってしまいました。」

あくまでもお勤めは此処でなら終わってしまったと告げる。
さっさと次に移る事が多い公安にあるまじき居残りをして

園刃 華霧 >  
「ま、馬鹿スる前に捕マった、アワレな犯罪者未満ッてトコかね?」

けけけけ、と笑う。
実際、悪事、といえるものをしたのかどうか。
まあ秩序を乱したといえば其の通り。
委員会の手を煩わせたといえば其の通り。

「ほーン、『会話』は楽しイ、ねぇ……?
 そうイう精神は嫌いじゃナいよ、アタシ。」

ひひひ、と笑う。
そう、このところでよく学んだこと。
『話し合い』はとても大事なことだ。

「ンで、お忙しクも公務を終えた公安サンがわざわざアタシと『オハナシ』してクれてルわけだ。
 なラ、もーちっと突っ込んでくレてもいーンじゃナい?
 アタシさみしーなー?」

けらけらと笑う。

誉アリソン > 「人様に迷惑をかけていなければそれは罪ではないのでは?
 秩序を乱したという意味でなら厳罰に身を焦がせば宜しいのです」

秩序を重んじる風紀なり公安なりに属して分るのは
軽犯罪とか秩序を乱す愚か者が思いのほか多いという事。
これでは胃痛になる委員会がよくわかる、よく多いのは露出魔とか。

「『会話』は収穫が多いものですよ。
 かくゆう私も常々『観察と会話』は暇を見つけてはそこそこと」

にこやかーに微笑むもハイライトのない瞳は彼女を視ているのか否か。

「まだ終わっていないんですけれど。
 …少しだけ付き合いましょうか。慰霊祭があるようですけど、
 無事に終わるといいですね…。」

何か不穏な事を呟く公安メイド。どことなく流し目で彼女を見つめる。

園刃 華霧 > 「そーサな。厳罰の一つモくれバいいネぇ」

少しだけ遠い目をする。
おそらく実際は軽いもので済むだろう、と思う。
すべてはあかねちんの根回しと、お節介な面子の手回しのおかげ。

それでも、背負うものは背負いたい、と思うのは……やっぱりワガママなんだろうなあ。
そんなこんなで只今取り調べマンと喧嘩中なワケだ。

「『観察と会話』ネ。はは、そりゃ大事ダ。
 ひひ、公安サンさ。なら思い切っテ相手の懐に飛び込ンでみ?
 もっと楽し―ゾー」

うん、まったく。今までの自分にかけていたこと。
だからちょっとだけ気が大きくなって、ちょっとのおすそ分け。
だってほら、自分はオイシイ話をまだ隠してる。

「……って、オイオイオイ。なんかブッソ―な言い回しジャん。
 公安サンよー。頼むかラぶっそーナことにシてくれンなよぉ?」

まあ別にソレはそれで仕方のない、世の常だけれど。
でも、もし同じ時を駆け抜けた彼らの慰霊を汚されるとしたら……それは気に入らない。

誉アリソン > 「でも実際は奉仕活動で終わりますね…」

一週間公共のトイレ掃除とかという奉仕活動。
目立つ格好でそれをされるので一種の軽い罰則めいた事。
厳罰に処すと良くもかくも言われるが実際受けたものは数少なそう。

取り調べマンは別にいるとしてここにいるのは公安の腕章をしたメイドと彼女とその他。

「懐に入ってしまいますと…料理と掃除をしてしまいそうで
 楽しいのは恐らく誰もおられないかと思われます、愉悦に浸るのは誰なのでしょうか」

料理とはお仕事 掃除とは始末。
謎かけのような言葉をポンポンと変えしながら にこぉと微笑むメイド。

「無事に終わると良いですね…」

さて、私は帰りますね、と物騒な事をしませんとは言わずに、
静かに立ち上がれば足音も静かに留置場を後にしていく。
程無くして気配もぷつっとあるところを境に切れたとか……。