2020/08/15 のログ
ご案内:「星々の庭」にジェレミア・メアリーさんが現れました。
ご案内:「星々の庭」に修世 光奈さんが現れました。
ジェレミア・メアリー >  
異邦人街。異邦人たちが独自に文化を築き上げる
常世島でも異質な場所…と、文面でのみその場所を知っていた。
事実、その町並みは普段知る学園都市とは異質なもので
まるで文字通り、異世界に迷い込んだ気分だった。
視界を右往左往。見たことない"人種"やものに目移りだ。
純粋な好奇心をそれだけで擽られる。

「光奈先輩、大丈夫ですか?」

隣にいる少女へと声をかけた。
デートに誘われたのは此方だが
場所を決めたのはこっちだ。
彼女が普段来るような場所ではないから
何かしらストレスを受けていないかという気遣いだ。
しっかりと歪で大きな手で、相手の手を握ってばっちりエスコートだ。

「もうそろそろ……ん、あそこですね。」

見えてきた施設。あれが、星々の庭。
なんでも不思議な水族館、らしい。
正直そう言うのに無縁だったからよくわからない。
行きましょう、と彼女の手を引いてゲートへと向かっていく。

修世 光奈 > 場所を聞いた時は、少し怯んだものの。
ただ、不思議な水族館という情報と…彼が近くに居るということから。
怯みに反して、返事はすぐにYESだった。

「あ、うん。だいじょぶだいじょぶ。ジェー君こそ、大丈夫?」

確かに周囲を見ればいつも見る景色とは全く違うし、はぐれれば酷く心細い場所だろう。
けれど…彼が、『ジェレミア』で居てくれることに比べれば、なんてことはない。

ばっちりエスコートに、嬉しそうに答え…一瞬、躊躇いはしたもののその大きな手を握る。
本当は、腕組みとかしてみたいけれど、暑いかな、というのと…やっぱりちょっとまだ恥ずかしい。

「…楽しみだね♪、ジェー君が選んでくれた水族館…どんなところだろ」

迷わないようにアクセスは一応調べたものの、詳しいところは調べ過ぎてはいない。
せっかく相手から提案してくれたのだから、敢えて得る情報を絞ったのだ。

しっかりと日焼け止めを塗った肩を見せるベージュのノースリーブシャツに。
黒色の…足首くらいまでの長さのロングスカートに短めの白ソックス
足元は、辛くなりにくいように、けれど気合を入れてきたとわかる白の…模様付きフラットヒール。

むき出しの肩が元気さを。ちらちらと覗く足が大人っぽさを見せつける勝負コーデ。
もちろん、気になりすぎない程度に無臭制汗剤と…甘い香水を薄くふりかけていて。

秘密道具を入れた薄ピンクの小さな肩掛けかばんを揺らして、ゲートへ近づいていき。
チケットを要求されれば、自分からお金を出して…最低でも折半しようと先手を打っていく。

「………あと、こーな。…先輩、は…いらない、よ?」

お金を払おうとしつつ…ぽそ、とそんなことを。
あの時は呼び捨てだったのに、いざ先輩を付けられると距離が遠くなった気もしてしまうのだ

ジェレミア・メアリー >  
「……あ、はい。僕は平気です。そう言うのには慣れてますから」

少しだけ遅れて返事をした。
風紀と言う仕事。それ以前の経歴からか
恐怖心はあれど、人並みよりは慣れるし克服も早い。
そもそも、ジェレミアは差別意識などは薄く
現時点でも、ちょっとした海外旅行程度に認識でしかない。
では、何故返事が遅れたかと言えば……。

「…………」

ちらり、と横目で見やった。
いつも見ている制服姿とは違う、彼女の私服。
幾度か遊んだことはあっても、思えばこう言うのちゃんと見るのは初めてだ。
何と言うかその、"可愛い"。惚れた弱みもあるけど
自分の為にオシャレしてくれたという認識が胸を劈く。
あの時も見えてたけど、やっぱり肌は綺麗だと思った。
露出した肩に、綺麗なうなじ。……異能をほんのちょーっと発動してよーく目に焼き付けておくことにした。

まぁ、要するにちょっと"頭イカレポンチ"って奴だ。
成るべく視線を察せられないように、帽子だけは目深に被っておく。
さて、とりあえずチケット代は彼女の要求通り折半といこう。
此処で変に男を見せるよりは、互いの要求を通した方がスムーズだ。
しっかりと手は離さないようにしておきながら
さりげなく、体はなるべく寄り添うようにしておいた。

「それじゃぁ、行きましょう先ぱ……えっと」

聞こえちゃった、小さな願望。
ちょっと気恥ずかしそうに頬を掻いた。
水族館の中へ、歩を進める。

「……こう、な、いこうか……」

あの時は呼び捨てだったけど、いざこうして呼び捨てにするとむず痒い。
今ちょっと顔が熱いけど、自分でも頬が赤くなってる事が分かる。
頼む、水族館の冷気。今直ぐ僕を冷やしてくれ……。

修世 光奈 > そういう意味じゃないんだけどなー、と思いつつ。
大丈夫そうなら、特に言うことはない。
帽子を目深に被った相手はいつも通りに近い恰好だけれど、握った手がやっぱり…歪だとは言うけれど…逞しくて気になってしまう。
自分とは違う、岩のような感触を確かめる為に、視線を握り合った手に落しながら何度かにぎにぎ、と。

そちらに興味を惹かれたおかげか、少年のチラ見はまだ咎められない。
代わりに、自分の手を興味深く触っている先輩の姿が映るだろう。
二の腕に隠された脇や、そこから服の中に消えていく肌も、きっと見れる。

「………、に、握りにくい、からね、うん。」

そして寄り添っていけば、普通の握り方では少し不自然になっていくから。
仕方ない仕方ない、と呟きつつ…指を絡ませようと。
周りの温度が1,2℃上がっていても不思議ではない。

「うぅ。……うん、行こ、ジェー君」

ゲートを潜った後…名前を呼ばれれば。
日常に近いこの場で呼び捨てにされることに、『先輩』もまた顔が熱くなるのを感じてしまう。
誤魔化すように、背の高い彼を見上げながら…えへへ、と笑い。


まず2人を出迎えるのは、メイン広場に繋がる通路だ。
トンネル状になった通路の外側に、浮遊種熱帯魚が宙を泳いでいる。
黄色、青、赤、縞々…
色とりどりのそれらが、周りを泳ぐ姿は非現実的で幻想的だ。

「わ、ぁぁ…、ほら、見て見て!すごい!ほんとに水が無いところを泳いでるー!」

水中でないのに魚が居る。
その不思議にぱあ、と先輩の顔はほころんで。
空いている手で指を差して、ほら、ほら、とはしゃぎはじめる。

ジェレミア・メアリー >  
少なくとも、ジェレミアは光奈へと人一倍強い安心感を覚えている。
それは、甘え、依存に近い。抱える精神病も
彼女と寄り添っていれば怖くはない。
……にしても、やたら熱いし動悸が早まる。夏のせいにしておきたい。
それにしても、随分と興味津々だ。
確かに綺麗な手ではないけど、そんなに気になるだろうか。

「……えっ」

思わず変な声が漏れた。
絡む指先の感覚に、狼狽する。
いや、落ち着けジェレミア。
そう、お互いの関係を考えればなんなら不思議じゃない。
恋人同士のやる事、恋人同士のやる事……。
胸中必死に言い聞かせながら、此方も指を絡ませた。
所謂、"恋人繋ぎ"って奴だ。直に相手の手の大きさに、温もりに触れている。

(……な、なんでこう言う時ばかり急にしおらしいんだ。可愛いだろ……!)

普段あんなに活発的で明るいのに
急にしおらしさを見せられるとどうしても"女"と意識してしまう。
可愛い。可愛いしなんだその笑顔、眩しすぎるだろう。
コッチもぎこちなく頷いて応えたけど
これじゃぁ照れてるのバレバレじゃないか……!
光奈先輩ズルいぞ……!


……どう見てもノロケです。本当にありがとうございました。


さて、そんなこんなでやってきたメイン広場。
燥ぐ光奈をしり目におお、と思わず此方も感嘆の声を漏らす。
青空を埋め尽くす幻想的な色彩。
まさしく青空を海として泳ぎ回る幻想的魚類達。
この世界ならではの風景だ。

「凄いな……魚、っていうよりは鳥みたいだ
 見てください、アッチに一際大きい魚群、ありますよ」

ジェレミアが指差す先には銀色の魚群。
それだけで巨大な一つの魚影のようだが
下から見上げる自分達から見れば、さながら銀の流水。
青空に靡く宝石のような輝きを放っている。

「ああいう魚って、普段どういう生活してるのかな……(光奈先輩可愛いな……)」

段々意識が魚より光奈へと向いてきたぞ!

修世 光奈 > 先輩だからこれくらいはしなきゃ、なんて思ってはいるが。
いざやってみると想像以上に恥ずかしい。
しかも、自分から―――などと恥ずかしがってしまうが。

はしたないと思われてないかな?と様子を伺ってみれば。
何か言葉に詰まったような、彼の姿。

(ぅ、う――――…)

やっぱりカッコいい、と思うのと同時。
彼も照れていることがわかれば、ちょっと視線が合わせづらい。
けれど足だけは涼を求めて水族館の中へ。

繋いだ手がもじもじと動いて、緊張を伝えてしまうか。
ただ、その緊張も…この島ならではの光景に驚き、薄れていき。

「鳥かぁ…!そうかも。確かに鳥っぽいよねー。え、どこどこ?
うわ……すごい…!どうやって動きを合わせてるんだろう…」

空を泳ぐ姿は言われてみれば、そういった鳥類のようだ。
彼が指さす先を見て…魚群を見ればまたはしゃぐ。
水の中でもそうではあるが、どうやって意思疎通をして飛んでいるのだろうと疑問と感心をそそられる。
綺麗に晴れた空に、それがとてもきれいだ。

「ふわぁ…………、あ、ジェー君!ふれあい体験?と、ショーやってるんだってー」

メイン広場を歩いていけば、更に色々な種類の魚が区切られた水槽の中から二人を歓待していく。
群れを成すモノ、一匹でふらふら泳いでいるモノ、じっとしているモノ…。
ちょっと変な顔の魚なども皆、空中を泳いでおり。感嘆の吐息がどんどん漏れていく。
珍しいものを見つける度、時折光奈の方から引っ張ったりして…二人で感覚を共有しようとしていき。
むき出しの肩が、ジャケットに擦れることも何度か。

その途中、広場に掲げられた情報版で、直接その浮遊種とふれあえるコーナーと、少し時間は空くがショーもある事を知れば。
また、ぐい、と彼を引っ張って楽しそうに笑い。

「どうする?ちょっと何か食べたりしてからでも良さそうだけど…」

身長差から、自然…彼を見る時は毎回少し上目遣いになる。
それを意識しているわけでもないが、キラキラした目でじぃ、と彼に意見を求めよう。
軽食販売所もところどころに用意されており、休むならベンチで一休みもできそうだ。

ジェレミア・メアリー >  
「うーん、常世島の付近にもああいう動きする魚いた気が……
 授業でやっていたような、なんだっけ。ああやって
 天敵から身を護るんだっけ……」

ああやって一つの巨大な生物に見せて
外敵を大きさで圧倒するらしい。
流れる水銀の様な動きを異能を使ってじっくりと観察している。
しかし、本当に大きい。まるで、銀の龍だ。
あの魚類は普段どんな外敵に狙われているんだろう。
常世島に出てきた異邦の地の生物。ちょっと興味が出てくる。
すっかり熱心に浮遊魚類の群れを見るさまは年頃の少年らしい。
顎に指を添え、色々思考を巡らす。

「ん」

ジェー君。彼女が呼んでくる自分の名前。
彼女しか呼ばないから特別感があるが、むず痒い。
ジェー君って。何というか、こそばゆいというか。
何と言えばいいんだろうか。
すっかり元気よく明るく、普段の彼女の雰囲気に付き合うように
引っ張られればあっちにこっちにとついてくる。
口元はすっかり緩んでおり、日常を謳歌している。

「…………」

まだ、"浮いてる"気はする。
仕事道具である銃を四六時中手放せないでいる。
憧れてた日常に、こうして彼女といる事を自覚すると
足首に重い何かが巻き付いている気がする。
これは、きっと罪の意識だ。僕<キッド>が持つべきもの。
此処に居るべきではないのかもしれないと思うけども


────……それを奪う権利は、誰にもない。


先輩の言葉が、胸に残っている。
大丈夫、まだ大丈夫だ。自分で奪うように、押しつぶされたりはしない。
重い足を必死に、普段通り上げて彼女へと合わせていく。

「光奈、そんなはしゃいでるとこけちゃうよ?」

なんて、はにかみ笑顔でぽんぽん、と頭を軽く撫でた。
大丈夫、彼女がいるから、まだ膝をついたりしないよ。

それでも確かに、目移りする程色々あるのは確かだ。
こういう時に『光奈がしたい事でいいよ』というのは
少しばかり思考の泥沼が始まりそうだ。
うーん、と小さくなりながら周囲を一瞥しつつ、何処にするかとひと悩み。

「ふれあいコーナーの方とか、どうかな?
 ここで泳いでる…飛んでるのがいいのかな。
 うん、そう言うの以外にも色々触ってみたいし、ショーも興味あるかな」

「だからまずはアッチに行ってさ、お腹が空いたらレストランで何か食べようか。ね、光奈」

いこうか、と、今度は自分から彼女をエスコートしようとする。

修世 光奈 > 「ごはんとか大変そうだよねー、…天敵…ってことは、もっと大きな浮遊種も居るんだね」

時々、彼の顔に影が差す。
照明の加減ではなく…少し、この日常を躊躇うような影。
けれど、そのことを考える前に、没頭しようと意識する。

だって、初デートだから。
楽しいことだからこそ、楽しんでほしい。
そのためには、まず自分が楽しまないと。
きっと、まだその腰には銃が…非日常の象徴があるのだろう。

今はまだ、その重さが必要でも。
こうして、私が引っ張ってあげる。
…それくらいしか、今の私にはできないから。

引っ張っている途中…少しでも、彼が笑ってくれたことに嬉しさが溢れる。
もっともっと楽しんで欲しいから、色々連れ回す。
ただ…やっぱり、彼の意見も聞いてみたいと言えば…予想外の出来事。

「―――――――!」

一瞬で、頭が沸騰したかと思った。
てっきり、そのまま何か意見を言ってくると思ったら。
頭に触れる、大きくて硬い手。
撫でる、というには少し軽いが、それでも…短い髪をポンポンと…あやすように触られる。

(え?な、なで…、顔、笑うの…ずる……!)

遅れて思考が追い付けば…つい、返事もせず、ぴし、と呆けた表情のまま固まってしまう。
内面だけでなく…外見も好みである相手の笑顔は強烈だった。
何も考えられなくなりながら、ただぼう、と。
レストラン、という下りが終わるまで、放心は続き。
数分前の自分の思考が思い出せないほどだ。

「あ、えと、うん、ふれあい、ふれあい、ね。うん。行こう、行こう。
それなら…お、お昼!お昼にも丁度いい時間になるだろーし…!」


光奈、と言われれば…慌てて、空いた手をぱたぱた振って、取り繕う。
顔が熱い。水族館の中は涼しいのに体の中に炎が燃えているようだ。
先ほどまでの元気は鳴りを潜めて、引っ張るより、引っ張られる方になっていく。
…顔が勝手に俯いて、まともに相手の顔が見れない。

(わ、笑ってほしい、って思ってたけど、これ、これ………ぅぅ……!)

その笑顔は彼女の願い通りのはずだったが。
実際に見ると破壊力抜群だった。
光奈の手も熱くなり…ただ、導かれるまま、ふれあいコーナーへと進んでいこう。

ジェレミア・メアリー >  
さてはて、そんな彼女の気持ちを知らずやってきたのはふれあいコーナー。
毒性が無く危険のない穏やかな魚がそこかしこ浮遊している。
確か、デートスポットの一つでも在ると言われていたが、成る程。
自分たち以外にもそれっぽい人間がちらほら見える。
正直言えば少年には少年なりの羞恥心が有るので
そう言った面で"浮かない"というのは非常にありがたい。

「色々いますね。魚…と言うよりも
 なんだか小さいクジラと言うか、タコみたいなのも
 ……光奈?」

周囲に目配りをしながら彼女の方を見やり、ようやく"気づいた"。
なんというか、照れている。完全に何かに、照れてる。
自分がやったのは間違いない。ただ、とんでもなく可愛い。
思わずちょっと硬直して、生唾を呑み込んでしまった。

(……惚れた弱みって言うけど、こういうのなのかな……?)

正直、このままだと一挙一動から目が離せなくなりそうだ。
彼女と触れ合いたいのは山々だが、それはそれ、これはこれ。
ちょっと軽く咳払いをして、己の気持ちを落ち着かせる。
……ヨシ!

「あっちのあれとか、どうです?
 なんだか魚っぽくないですけど」

ジェレミアが指差した先には魚とは言い難い風体をした中サイズの浮遊魚。
もっふりとした雲のような体毛に覆われ、のそのそと泳ぐ姿は
まりもとフグが合体したような生物だ。ただ、触り心地は結構良さそうだから、アレにしてみた。

修世 光奈 > 『何故』か、ふれあいコーナーに行くまで光奈からは言葉が無かった。
ただ…たまに頭を自分で触って、何事か呻いている。
同じような目的の二人組がちらほらと見える場に来ても、まだ少し放心したままだ

「………う、うん…………」

小さなクジラっぽいのも、タコのようなのも眼に入っているのかどうか。
ぽぉ、としたまま、周りを浮遊するそれらを見ていたけれど

いけないいけない、と気を引き締め直す。
これは、楽しむためのデートなのだ。
いくら撫でられたことが嬉しかったとはいえ、そればかりに気を取られてはいけない。
彼の咳ばらいをきっかけに、何とか持ち直す。
彼に釣られて、ふと視線をやれば。異邦人街らしい、奇妙な生物がのんびりとこちらに漂ってくる。
特に早く動いているわけでもなく、捕まえやすそうだ。

「えっと………よい、しょ。わ、……ふわふわー♪」

優しく触ってください、の注意書き通り。
ゆっくりとその魚に触れる。
触れられ慣れているのか、あるいは鈍感な種なのか。
触っても、その魚?は特に逃げずにふよふよしている。

指先で触れれば…綿菓子を触っているような柔らかさ。
どこか間抜けな顔で、愛嬌がある
片手でもふ、もふ、とそれを触り…先ほどとは違う様子で笑みを浮かべる光奈。

「…。ジェー君も、触ってみる?魚なのにふわふわだよ?浮いてるのに関係してるのかなあ」

ふい、と少し彼の方に寄せて触ってもらおうと。
まだ少し顔は赤いが、元気さは戻ってきた。

「ほらほら、すごいよー。もふもふなのに、ちゃんと張りがあって。えへー…♪」

とても、楽しそうだ。
身長差から、彼の肩と光奈の腕が触れあいながら。
様々な魚が飛ぶ、昼間の星空の中に入ったかのような場所ではしゃいでいる。

ジェレミア・メアリー >  
にしても、"恋人"ってこう言うものでいいのだろうか。
何もかも新鮮で初めてなジェレミアには不安がある。
でも、こう言うのって相手が喜んでくれるなら正解だと思う。
何気なく他のカップルの方を見てみる。
皆楽しそうな、良い笑顔だ。

「…………」

元を立ちかえれば、こういう笑顔を家族でするのが
ささやかな願いだったんだろう。
キャップのツバを掴んで、少しばかり目深に被った。
今は、昔の事を考えない方が良い。
そう思いながら、ふと光奈の方へと視線を移した。
凄いもふもふしてる。

「…………可愛い」

ボソッ。
思わず口から漏れてしまった。
なんだこの先輩。間抜け面(ジェレミア視点)の魚もふもふしてて気が抜けてる。
それにしてもこの謎魚、本当に無防備だな。
捕まってるのに抵抗さえしないぞ。良く生きてこれたな、コイツ。
ちょっと羨ましい。じーっと碧眼で光奈と謎魚を交互に見て

「あ、えっと。じゃぁお言葉に甘えて……」

といって手を伸ばして光奈のほっぺにふに、と手を添えてみせる。
違う、そうじゃない。

修世 光奈 > 光奈は、やりたいようにやっているだけではある。
言ってしまえば、反撃を考慮せずストレートを撃ちこみ続けているようなもの。

だからこそ、不意の攻撃には弱いのだけれど。
それでも、楽しいことは楽しい。
そうでなければ…素直な光奈は笑わないだろう。

そういった面ではきちんと恋人同士に見えているに違いない。
危ない事をする客を止める監視員兼ガイド役の視線もどこか生暖かい。

「ね、何か不細工だけどそれがまた可愛いよねー」

その生物は、どこを見ているのかわからないぼんやりした目で光奈に撫でられている。
触れる度に毛並みがふわふわと揺れていて。

「うん、どうぞどう、…………!」

お言葉に甘えて、という声が聞こえ、彼の方へその謎生物を寄せようとした瞬間。
ぷにぃ、と彼の指が光奈の肌に沈む。
…張りがあって、もちもちですべすべな感触。
二人の間でだけ、時が止まったような気がした。

数少ない、カップルでない客からの視線が突き刺さる。
周りから見れば、『お前の方が可愛いよ』なんて気障な台詞が吐かれたように見えるのだろうか。

「―――――――ひゃ………、はの、へと………?」

ぼ、とまた光奈の顔が発火する。
なぜ頬がふに、とされているのか。
もしかして可愛いとは、自分のことだったのか。
そんな考えでぐるぐる目になっていき…寄せるつもりだった不細工生物は、ふよふよとどこかにゆっくり漂っていってしまった。
光奈も…頬を片方潰されていると、声もちょっと間抜けになってしまう。

「………………ひゃ、ひゃか……、わらひ、じゃ、ない、でしょ……、」

罵倒するも全くキレがなく…振り払うでもなく、ただ顔を横に背けて。
流石に照れを隠すことはできない。
ぽぽぽぽ、と花が舞うように…光奈の異能が緩く生まれては弾けていく。
視界を潰すほどではないが、明らかに、制御できていない。

周りからは『他所でやれよ』という雰囲気と『あのカップルいちゃついてるな…』という雰囲気が漂っている。
空を泳ぐ魚たちも、どこか注目しているような、気もする。

ジェレミア・メアリー >  
確かにもちもちすべすべした感触。
やっぱり女の子だからスキンケアとかに気を使ってるんだろうか。
歪で太い指先が遠慮なく、光奈のほっぺをぺたぺたと触っていく。
もしかして、肩の方とかも──────。

「……ハッ!ご、ごめん!」

思わず我に返ったのは淡く消えていく光のおかげ。
しまった、ついうっかり自分の感情が先行してしまった。
慌てて謝って手を離した。申し訳無さに眉を下げる。
それはそれとしてさっきから光がついたり消えたり
ちょっとおもちゃみたいで面白いな。
そう言えば、あの時も思いきり光ったけど、感情と密接するタイプの異能なのかな。
何とも言えない微妙な感じで頬を掻いて、とりあえず彼女を落ち着かせようと試みる。

「光奈が可愛かったから……さっきのも可愛かったけど
 なんていうか、無邪気で。そう言うのやっぱり光奈の魅力だと思ったから、つい」

やってしまったとの事。
褒めてきた。此の場で。
落ち着かせるためだが、落ち着かせるためには逆効果だとはわからない。
都合上くっついてないといけないのだけれど
それを差し引いても周りの目も気にせずに、硬直中の光奈の体を抱き寄せにきたぞ!

修世 光奈 > 硬く、けれどちゃんと血の通った指が自分の顔を滑っていく。
小さい頃ならまだしも、光奈くらいの年代になって誰かにこんなに触られることは中々ない。
それも、異性に。

「か、かわい…。……いい、いい、けど……、へ、?、な、なんで、寄って…」

頬から手が離れれば、その光の泡沫も一瞬収まる。
光奈の異能は自分で光量や発生を操作するものだ。
けれど…海水浴場といい、今と言い。
光奈に処理できず、行き場のなくなった感情が漏れ出すこともあるようで。
ただし、相手の眼の事を知っているためか今回は無意識に光量をセーブをしている様子。

「~~~~~~~~~~~~~!?」

それは、それとして。
どうして、彼は自分に寄ってくるのか。
逃げようとしても…触れあっていたいという気持ちと、体の持つリーチが違う。
光奈の足が逃げるよりも先に、抱き寄せられ。

彼の身体に比べれば小さく、細く。
そして柔らかく、暖かい身体が抱き寄せられ…硬い体に包まれる。

「へ、あ、?、え、えと、じぇ、じぇれみ、あ…?あの、みんな、み、みて…見てる……みられてる、よ…?」

もう光奈の頭はいっぱいいっぱいだ。
どうすればいいのか。
逃げようとしても、体格差のせいで最早逃げられない。
一旦は収まった光の泡沫もまた、ぽぽぽぽぽ、と更に勢いを強めて再開され。

(じぇ、ジェレミアって…!えと、これ、スキンシップ…でいいの?い、いや、わたし、私が、たえられない、ぃ…っ!)

何とか、あわわ、と手を動かして…公共の場であることを彼にアピールするが。
魚に害もなく、公然わいせつ的な雰囲気でもないため、監視員は睨みつけるだけ。

周りのカップルたちも照れるほどの状況になっていくが、光奈に逃れる術がない。
彼の眼を潰したくないという思いと、隠しきれない嬉しさが混ざったことによって生まれる状況が、続いていく。

ジェレミア・メアリー >  
「…………」

暖かいな、やっぱり彼女の体温。
落ち着く。煙草なんかが無くても、彼女がいればずっと歩いて行ける。
多分、こういう感情はあまり良くないんだろう。
自分に日常の兆しをくれた優しい光。
光に目がくらんで、ずっと彼女だけを見ている。
この光をなくしたら多分、自分はきっと──────。

「……ん?……」

思惑が巡る最中、なんだか光奈が必死に身振り手振りで伝えようとしている。
なんだろう、と周りを見れば随分と注目を集めているらしい。
ついでになんか浮遊魚たちも光奈の周りに集まってる。
さっきのまりもみたいなフグも光を突っついてる。餌じゃないぞ。
ともかく、あんまり目立つのも確かによくない。

「ハハ、ごめんごめん。じゃぁ、次行こうか」

元々スキンシップが軽い人種でもあるので、悪びれた様子はない。
光奈から離れれば手をヒラヒラと振って爽やかに笑ってみせた。
うん、幸せだ。こうしてる他愛のない時間が幸せだ。
それを自覚するたびに、足が重くなる気がする。

(それでも、足を止めちゃいけないんですよね。先輩……)

この時間を、彼女を護りたいなら、進むしかない。
どんなに重い足取りでも、みじめったらしく這ってでも前に
受けた咎の贖罪なんてことは言わない。
それと向き合う為には、そうするしかない。
……決して、負けるものか。

「光奈」

徐に彼女の名前を呼んで、視線を合わせた。

「ありがとう」

ただ一言、礼を述べた。
その一言にどれだけの想いが詰まっているかは、わかる分だけわかればいい。
まだ、ジェレミアとしての"一歩"は始まったばかりだ。
この青春もまだ、彼女と一緒に歩く道も。
だから今日は、目一杯楽しもう。
彼女の手をとって、まだまだ、日が落ちるまで
お互い満足するまで、この星々の庭を歩いていくことにした。

修世 光奈 > 「あ、あのー…ジェー、くん?」

ごつごつした体に包まれるのは。
とっても嬉しくて、暖かくて。
今はまだ、少し恥ずかしいけれど。
反応が無いのは不安になる。
何度か身振り手振りを繰り返すと、ようやく気づいてくれたのか、ぱ、とそれが離れ。

少し、寂しさも感じてしまうが…水族館に怒られるよりはいいだろうと。

「…ぅー…!」

やっぱり、単なるスキンシップだったのか。
どきどきした自分が馬鹿みたいじゃないか、と。
爽やかに笑う彼の姿を見て思う。

こんなのはなんでもないのか、と思えば…自然と足は進み。
…ぎゅ、と。
さっきはできなかった…その腕に寄り添うような体勢になろう。

彼が抱えているモノの大きさ。
実感としては…いつまでもわからないであろう、その重さ。
けれど…少しくらいは。
幸せな重みを感じてもらいたいと。

「…ん?……………ん!、そのー、恋人、だから、ね!」

先輩から、恋人へ。
まだ、光奈も何をしていいか、なんて明確な答えはない。
これからどうなるかもわからない。
けれど、まだまだ始まったばかりなのだ。

だから、想いを受け取った光奈は。
にっこり太陽のように笑う。
少しでも、照らせるようにと。

その後も、お土産屋さんやレストランを楽しみ。
あっという間に、日が暮れるまで。
楽しげな声が…水族館の中に響いていた。

帰り道もまた、酷く楽し気に。
照れたり、膨れたり。
ころころと変わる…けれど、彼にしか見せない表情を光奈も見せたことは、間違いない。

ご案内:「星々の庭」から修世 光奈さんが去りました。
ご案内:「星々の庭」からジェレミア・メアリーさんが去りました。
ご案内:「黒カレー会場」にマルレーネさんが現れました。
マルレーネ > ………。
参加者が自由に具材を追加できるビックリ★ドッキリ★黒カレー。
こういうの責任者としては本当怖いというか、これでお腹痛くなったとか言ったら全責任が私なんですけど。

とほほ、と肩を落としてカレーの鍋を混ぜるシスター。
今はもう赤いビキニで、シスターらしいところがほとんど残っていないけれど。

首から下げたネームカードにはシスター・マルレーネ、とちゃんと記載されている。

ご案内:「黒カレー会場」に誉凧さんが現れました。
ご案内:「黒カレー会場」にレナードさんが現れました。
レナード > 「おなかすいたしー………」

ハラペコ男の子、召喚!
漂うカレーの臭いに誘われてやってきた。

誉凧 > 酒と炭酸水入りの瓶を片手にこちら側へとやってきたメイド。
メイドといってもメイドのメの字すらない水着姿の女です。

カレーというものを食べてよっぽどやばいものが入っていない限り
壊れない胃袋を持つ身としては大丈夫のはずと思い込んでやってきた。

でもカレーの香りが漂うこの場なのに何か不穏な空気もほのかに。

マルレーネ > 「はーい、いらっしゃいませー。
 こちらはドラゴニック・黒カレーでーす。
 何が入っているかは食べてみてからのお楽しみ!

 とはいえ、全部ちゃんと食べられるものしか入っていませんから安心してくださいね。

 食べる場合は、残さず食べることが条件ですよー。」

明るくにこにこ、笑顔を振りまきながらビキニの女性がカレーをよいしょ、と器に移して。

レナード > 「あー、カレー食べたいしカレー。
 ………ドラゴニック??」

一瞬胡乱な言葉が聞こえた気がした。
けど、お腹すいたので気のせいってことにした。
ハラペコの解消は全てに優先する。

「泥水すすって木の根を食って生き延びることもやってきた僕に、今更くえねーものなんかねーし。」

とりあえず、自分に活を入れる。思い出すだけで胃袋にダメージを受けそうなものもあるけれど。

「久しぶりだし、シスター。
 なんたら黒カレーもらうし。なにこれ炊き出しかなんかなわけ?」

どうやら、彼はイベントの存在を知らなかったらしい。
見たことのある彼女に、カレーを催促します。

マルレーネ > 「はい、ドラゴニックです。」
洗脳完了済みだった。 主にお酒のせいで。

マルレーネ > 「あはは、そうですよね、木の皮ってすごい味しますよね。
 皮をとった後のちょっと柔らかいとこはなんとか………。
 ああいや、いえいえ、何でもありません。

 あれですね、宗教施設群の懇親会だと思ってもらえればいいですよ。
 炊き出しの方は、私が個人でちょっと外れの方でやっていますので、そちらもよろしくお願いします。

 というわけで、どうぞ!」

カレーを差し出す。中身はご自由に決めてもいいし、この明るく笑うシスターに任せても構わない。

レナード > 「はい?」

意味不明だった。
でもとりあえず受け取って、食べます。ハラペコだから。

ご案内:「黒カレー会場」にオダ・エルネストさんが現れました。
誉凧 > 「ドラゴニックという単語自体が理解不可能です。
 色々と突っ込みをしたいのですが手遅れな様子なので諦めます。
 色々と混ぜすぎて仕込みすぎて色が純黒な黒カレーたる深淵SAN値要確認カレー…!」

よそわれた黒カレーなる謎のものがなみなみと入った皿を受け取ると
喉をゴクッと鳴らしてカレーを見下ろしてます、見下ろしているんですが一向に食べようとしません。

だって 怖すぎる。 目の前には洗脳済みのマルレーネさん、あとはレナードさん…。

レナード > 「……ふーん、そういう事情なわけ。
 随分太っ腹なことやってるし。ま、興味が向けば行ってやんなくもねーけどー。」

お手元に聳えるほかほか黒カレー。
湧き立つ湯気にスパイスの香り…ハラペコでなくてもお腹がすいてしまいそうだ。

「いっただっきまーすっ!」

少年は、食う。
生きるために食らうのだ。
中に何が入っているかなど、知ったことかと言わんばかりに。

レナード > もむ、もむ。
……肉がそこそこ入っている。
ボランティアにしてはかなり豪勢ではなかろうか。

「んむふ、いへふひ。」

何言ってんのかさっぱりわかんねえ。

「けふ。
 …この肉なんだろ?筋肉質っていうか、鶏っぽい感じの……」

自分のカレーの中に入っているそれを、興味深そうに眺めていた。

オダ・エルネスト >  
遅れてやって来た。盛り上がってるグループより先ずは挨拶と人が少し少ない方に顔をまずは見せる。
いきなり出来上がってる顔を出すのは流石のオダも控える。

「やあ、バーベキュー盛り上がっているようだね。
 これはバイト先で貰ったもので差し入れとして持ってきたが、
 食べ物じゃないほうが良かったかな?」

そう言って、星条旗一色な男が、大きなバケットに大量のサンドイッチを入れて持ってきた。
バケットの四隅に《冷却》の使い捨て魔石が置かれているので傷みにくい。

取り敢えず、挨拶を適当にバケットを椅子の上に置いておく。

レナード > そのうち、カレーの中に一際細長い肉の塊がでてきた。
開きになっているというか、そういう趣向だろうか?

「……………。」

もひ、と肉の塊の端を、味わってみる。
これもやはり、鶏っぽい淡泊な味がする。

マルレーネ > 「……あっ。」

一瞬言葉が詰まりながらも、やってきたオダさんにご挨拶。

「お久しぶりです、オダさん。 今回の責任者になりますので、何かありましたら呼んでくださいね?
 こちらは第二会場ってことで、カレーを配っているんですが………バーベキューだと、あちらの会場でやってますね。
 まず一つ如何です?」

なんて、カレーが入った器を差し出す。

レナード > 「蛇じゃんこれ。」

彼は驚愕した。
ドラゴニックって、つまりそういうことなのか?

レナード > 「んぐ。」

蛇。
なんか、共食いしてる気分になった。
とはいえ、お残しは許しまへんで。なので、これは少し雰囲気を変えねばなるまい。
ともあれば、差し入れを持ってきた星条旗一色の男に近づいて。

「失礼するし。サンドイッチ、ちょっと欲しいし。」

ちょっとだけ、申し訳なさそうに頼むのだった。
カレーに罪はない。

誉凧 > 理解不可能なドラゴニック・カレーを目にずっと見降ろしていたが、
スプーンをいざ黒い海たるカレーの器に投入して掬ってみた。

…むぐ もぐもぐ…。

「……………」

無言になってしまった。何が入っているか言わないのだ。
考えるな 感じてしまえ そう黒カレーがささやいているようなもの。

ちらっとオダさんのほうを見た気がする。
すぐに視線をそらしたのは 謎のカレーと戦っている最中だったため。

カレーの具 > (1:至高と究極の 2:美味しい 3:まだ動いている 4:謎の汁が滴る 5:依存性を感じる 6:思考が酩酊する)
(1:肉 2:魚 3:貝 4:野菜 5:麺 6:具ではなくコメそのもの)
《2d6で組み合わせてご利用ください。》

オダ・エルネスト >  
食べ物を進められて断る理由もない。
食べるか、と受け取る。

「なるほど、あっちがバーベキューか。
 駆けつけ一杯がカレーとは面白い」

カレーは飲み物と言い始めたのは誰だったか。
と思っていたが、そこで横から蛇じゃんこれ、とか聞こえてきて一瞬、なんで?と首を傾げた。

カレー、蛇? 黒……ブラックボックスとかそういう、なるほど?
理解した。
納得してない、米国人。

マルレーネ > 「………まあ、そんなおかしなものが入ってるわけないじゃないですか。」

苦笑しながら自分のカレーを手に取って。
[2d6→3+6=9]
マルレーネ > ぴくぴくとコメが動き回っていた。ナニコレ気持ち悪い。

「………ふん!!」

奥歯ですり潰すことでトドメを刺していく。

誉凧 > 一体全体何を食べているのでしょうか 私は。 [2d6→2+3=5]
オダ・エルネスト >  
まあ、彼女がそういうのならと自分の受け取った。
カレーを見る。

オダ・エルネスト > [2d6→2+4=6]
レナード > 「……気のせい、なのかなあ………?」

ドラゴニックという謎の言葉に汚染されていたのかな?
自分の認識がおかしくなっているような気さえする。
気のせい、気のせいだ。あそこで食ってるシスターのコメが動き回ってるのも気のせいだ。

「……おほん。気を取り直して、食べるし。」
[2d6→2+5=7]
誉凧 > カレーライスならぬ カレー麺らしいです。
味は… まともにおいしい とセンサーが故障していなければそう評価してる。

少しずつドラゴニックに汚染されつつあるメイド一名。

マルレーネ > 「なんでみんな普通なんですか!!!」

思わず本音が口をついて出る。コメの断末魔が口の中でカーニバルしている。カニバルってそういう。

レナード > 「やっぱり、フツーのカレーだし。」

そんでもって、麺が入ってる。
やたら長いそれも、きっと麺の見間違えかな?
そうだ、そうに違いない。鶏のささみ味の麺だってきっとあるだろう。
…いやそもそも、鶏のささみ味の肉なんて、本当に食ったのだろうか?

「うまいじゃん。」

オダ・エルネスト > 少し、身構えてしまったが、なんてことはない普通の夏野菜カレー。

「こういう場で食べるカレーは美味しいともいうが、
 普通に美味しいな、いいものだな。
 外で色々な者と取る食事というのは」

と一口食べてから感想を述べた。
そして、近場に見える少年とメイドに対して

「私はオダ。 オダ・エルネストという、今日はよろしく頼む」

と歯を光らせて名乗った。

オダ・エルネスト > 「普通じゃない、カレーって君は何を言っているんだ?」

怪訝そうなかおをして、オダがツッコミを入れる。

レナード > 「なんで普通じゃないのを期待してるわけ?!」

サンドイッチを途中に挟みながら、おかしなことをいうシスターにツッコミを。

ご案内:「黒カレー会場」にさんが現れました。
マルレーネ > 「………こほん。
 ほら、言った通りじゃないですか。 ちゃんと考えて確認して作られているはずですから、ほらほら、安心してください。
 あ、飲み物はお酒もジュースもお茶も、全部用意しているのでご自由にどうぞ。」

「………ぐっ。
 ふ、普通なのが当然ですよね、はい、そうですよね。」

ダブルでツッコミを受けて、くっ、と唇を噛む。なぜか悔しい。
ドラゴニック・胡乱・カレーを食べてほしい気持ちになる。 もっと攻めればよかった。


「……今日は日焼け止めもバッチリですから!」

誉凧 > 一杯目のカレーを難なく食べ終えることができた。

オダさんへと向けてご挨拶を一つお返しをしたく、
「私は 誉凧<ュイー・シェン>。もしくはアリソンと申します。よしなに」

名乗りをし終えた後に 特に突っ込みはしなかったメイドでした。
レナードさんとかオダさんとかマルレーネさんとか言い合いしているけど気にしないマイペースメイド。

>  
「ドラゴニックと聞いてやってきました」

 元 凶 顕 現

何事も無かったかのようにいつの間にかその女はマルレーネさんの隣にいる!

レナード > 「ん。
 オダ……っていうわけ。
 僕、レナードだし。よろしく頼むし。」

ごはん分けてもらったから、ちょっとだけ人当たりは良い。
一宿一飯の恩は忘れないタイプだ

「おめーのカレーは野菜だったわけ?
 僕のはカレーラーメンかなんかだし。」

マルレーネ > 「ひぇっ」

オダさんとドラゴニックさんに挟まれれば、流石のシスターも思わず変な声が出ちゃう。

「カレーもありますし、飲み物も、持ってきて頂いたサンドウィッチもありますからね。」

言いながら、ビールをぐ、っと飲んだ。もうなるようになれの精神である。

誉凧 > 「ドラゴニックって何ですか??そもそも…」

意味が全然分かっていないメイドは困っていた。

レナード > 「………。」

ドラゴニックって、なんだ?

「ドラゴニックって、何だし?」

聞いてはいけないことを聞いてしまった気がした。

オダ・エルネスト > 「日焼け対策バッチリとはいい心がけだ」

それぞれの名前と顔に笑顔でサムズ・アップしてよろしくと返して現れた何やらキャラが濃そうな女性を見た。
あ、この人もう出来上がってるなーと優しい顔で見つめた。
こういうの祖国の魔女のお姉さま方でもいたガンギマリ。 葉っぱとか粉とか。

「先程、来たものだが、私はオダだ。よろしくドラゴニックさん」

> Q.ドラゴニックってなに?

A.「ドントシンクフィール」

>  
「おや、良い笑顔をする殿方だな。
 因みに私はドラゴニックであってドラゴニックではない。
 龍<ラオ>という、宜しく頼むよ」

「其方のマルレーネ君とは因縁浅からぬドラゴニックな関係だ」

※今日初対面です。
ドラゴニック欺瞞をかまして腕を組んでいる。

誉凧 > 「理解解析度 未満。訂正求む。
 ドントシンクフィールとはどのような言葉でしょうか。」

理解するには遠すぎた。汚染はまだ浸透してはいない。

マルレーネ > 「…まあまあ、考えるよりもう一杯どうぞどうぞ。」

誉凧さんとレナードさんに、新しい黒カレーを盛っていく。
どうぞどうぞ、ご遠慮なさらず。

「………あれですね、こっちでもちょっとくらい何か焼きながらの方が楽しいでしょうか。」

よっこいしょ、とグリルを持ち上げながらテーブルの上にどん、っと。



「そうですね、因縁は浅からぬ………共通点は一人の少女………とだけ。」

唇に人差し指を当てて、ウィンク一つ。ドラゴニック盟友の重い少女を思い出す。

レナード > 「」

ぽかーん。

「答えになってねーし……」

いや、でも、なんかそこのシスターとか異国風のお人とか普通に単語として使ってるよね?

「…ん?ん?んん??
 いったい、僕の知らないところで何が起きてるわけ……?」

自分の知らないことを知っている人が大勢居る。
なんか、くやしい。少年は負けず嫌いだった。

オダ・エルネスト >  
「龍か、まさかマリーと因縁ある方とこうして巡り会えたなら幸いだ。
 私は先日地獄で負った罪を癒やして貰ってな……」

そこにマリーの共通点の少女という言葉で、祖国ではジェンダーフリーなお付き合いは普通であった事を想起した。

なるほどな、完全に理解した。

「応援させてもらう」

何をだよ。

>  
「考えるな、感じろ。ドラゴニック・黒カレーでも食べて元気出すと良い」

呵々。笑ってなんか誤魔化した!

「ふふふ、少年よ。"大人の女"にはドラゴニック・秘密がつきものなんだ」

いってる事はともかく秘密が多い方が女の魅力。
レナードにパチン、とウインクしてはマルレーネに同意を求めるように一瞥した。

誉凧 > 「思考があやふやなままではよろしくありません。
 常にあやふやでは長いものに飲まれろ精神では許せないだけなのです。」

そしてまたあのやばい黒カレーが追加されました。

「……汚染されかけているような気がするのですが」

へんなものが仕込まれていたらおそらく一発でやられる気がしないでもない…。

レナード > 「あ、どうも……」

シスターからお代わりを頂戴してしまった。
盛られたからには、食うしかない。
さっきのカレーは慌てて流し込んだ。飲み物だからね。

「……ど、ドラゴニック秘密………
 ドラゴニック……ドラゴニック…………」

ドラゴニック秘密。なんか、つよそうだ。自分もその言葉を口にしてたら強くなれるかな?
やめろ、少年。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだぞ。

ひとまず、ひとくち、いただきます。
[2d6→1+2=3]
カレーの具 > (1:至高と究極の 2:美味しい 3:まだ動いている 4:謎の汁が滴る 5:依存性を感じる 6:思考が酩酊する)
(1:肉 2:魚 3:貝 4:野菜 5:麺 6:具ではなくコメそのもの)
《2d6で組み合わせてご利用ください。》

>  
「ほう、私達の関係を見抜くとは流石だな……此れがドラゴニック紳士か」

※特に何かしら邂逅したわけじゃないです。
ともかく龍はオダの事を一目置いたらしい。
両腕を組み、小首をかしげてクスクスと笑う。

「うむ、応援ありがとう!ドラゴニック視聴者プレゼントを用意しておくぞ!」

なんて?

誉凧 > 意を決して ドラゴニック深淵SAN値要確認純黒カレーを一口 いただく…!

深淵覗く時 深淵も向こうから覗くとされる なんという…
[2d6→1+3=4]
マルレーネ > 「………いえまあ、オダさんに癒してもらったのはこっちと言えばこっちなんですけどね。
 日焼けしたところを治療してもらいまして。」

腕をさする。あれからしばらく腕を撫でられるだけで腰が抜けそうになったのは秘密だ。

「そうそう、まあ、秘密は多いものですよ。 何よりよくよく考えたら、この会場自体が秘密のあるカレーをみんなで食べよう、って場所ですしね。」

ころころと笑いながら、お酒を人数分用意して。

>  
(少年よ……龍とは強きものだ……)

(ドラゴニックパワーを……君も感じるのだ、少年……)

レナードの脳内に直接響く声が……!

>  
「あ、私未成年だからお酒より玉露で頼む」

ドラゴニックぶっちゃけ。
しかも要求が図々しい!

誉凧 > (至高と究極の貝が入った黒カレーはとてもおいしかった!!
 スプーンが止まらないです…!!)

レナード > 「ンまあぁぁぁああああいいいいい!!」

叫んだ。
100時間かけてじっくり丁寧に作り込んだようなシーフードカレーだ。
これが、うまくないわけがない。

「おなかがぁぁあ、おなかがすいちゃうしいいいいい!!!」

がつがつがつがつ、慌てるように喰らっている。
その余りの旨さに、周囲への警戒が緩んでしまい……

レナード > (こいつ…直接脳内に…!)

それを感じてしまった時にはもう"遅かった"。

(こ……これが、…ドラゴニック……?)

マルレーネ > 「未成年だったんですか!?」

思わず声に出てしまって。 とはいえ、注文を受ければ作らざるを得ない。
お湯を注いで、まずは玉露から緑茶を入れつつ、クーラーボックスから氷も入れて……。


「………準備できましたっ!!」

せくせくと働くお酒入りシスター、冷たい玉露を準備して、どうぞ、っと差し出し。

>  
「ふふ……気づいたようだな、少年。
 それがドラゴニックアーツの第一歩だ……」

ドラゴニック師匠面。
レナードに手を差し伸べるドラゴニック不審者

オダ・エルネスト >  
「なに、伊達や酔狂で深淵を覗くような事はしてなかったとも。
 私は神と悪魔の如き輝きを持っているからな」

っていうか、この人これでシラフだったのか。
空気に酔うタイプなのだろう。
私は""""""紳士""""""らしく自制せねばなるまい。

めっちゃ紳士って言われて喜んでる。

誉凧 > もう食べられないです…

おいしい黒カレー、究極と至高の黒カレーという美味しさに
舌ツツミをうち あまりのおいしさにおなかがいっぱいエネルギーもたくさん取り込んだメイドは
満足そうな顔でドラゴニックの謎について突っ込みを放棄した。

マルレーネ > 「オダさんはお酒にしますか? それとも、何か別の飲み物にされます? カレーもありますけど。」

飲み物のレパートリーにカレーを加えながら、串焼きの肉も運んできて、グリルでまた焼き始める。

>  
「花の十九、成人には一年足りないね」

はにかみ笑顔で肩を竦めた。
何と用意がいい。本当に用意されると思わなんだ。
これがドラゴニック・おもてなし……!

「ありがとう、マルレーネ君。頂くよ」

レナード > 「……………」

カレーの器が、手から零れ落ちる。
勿論既に全て食らいつくしておりますとも。お粗末にするのはいけません。
何なら器舐めたのかと言われんばかりに綺麗に、綺麗に。

彼女から差し伸べられた手を見て、こちらは片膝をつき…

「……し、ししょぉ……」

何か妙にキラッキラした眼をしながら、その手を取ってしまった―――

誉凧 > (汚染が進んでいる…!洗脳されてる!!)
メイドは心の中で戦慄に慄いたとかなんとか。

>  
「ほほう、成る程。君は面白い事を言うな。
 呵々、確かに。成る程、成る程成る程……伊達男、眩しいよ」

何かを感じ取ったらしくご満悦の笑顔。
くつくつと喉を鳴らしながら玉露を口に傾けた。

>  
「ふふふ…少年、君のドラゴニックロードは此処からだ…!」

星空に指をさした。
星見えるのか?わからない……。

レナード > 「……はぃ、ししょぉ……!!」

彼女の指す方向を、キラッキラな眼で見やる。
たぶん見えちゃいけないものが見えてる。

マルレーネ > ………パシャリ。
ドラゴニック・記念写真。 タイトル「師弟」

オダ・エルネスト > 「では、折角だお酒をいただこう」

こいつは未成年でも飲酒を自制しない。
自制するのは、テンションが紳士らしからぬようにならぬようにだ。

肉も始まったので、動く理由がなくなってきてしまったか。

「龍、君とはいつかいい酒が呑める事を楽しみにしているよ」

こいつも未成年だ。

>  
「教えを乞いたくば何時でも来るがいい、少年
 私は龍<ラオ>、しがない拳法家だ」

ドラゴニックサムズアップ。
はたして、レナードの明日はどっちだ……!?

誉凧 > (手遅れかも…この二人…まともじゃないわたぶん。)

レナードと龍の様子を耳にし 二人のもとから少しずつ離れていく。
あともう汚染されているマルレーネさんのほうを見ないようにしているのは気のせいだ。

> 因みに写真にはしっかりカメラ目線だ。ちゃっかりしている!
>  
「早くても一年後だな。まぁ、"二人きり"なら考えるよ」

呵々、とあっけからんと笑ってみせた。

マルレーネ > 「もちろん彼方の会場に知り合いの方もいらっしゃるかもしれないので、見てきてもらっても大丈夫ですからね。」

と、言いながらもオダさんのカップにもビールをよいしょ、っと注いでいって。
注ぎ方に関しては海の家のアルバイトで慣れました。

未成年だとは思っていないシスター。ここでは多分一番年上なのかもしれないが、すっかり雰囲気に飲まれてお酒を注いで。

レナード > 「はぃ…!らおししょぉ……!!
 ぼく……がんばるし……!!!」

いったい何を頑張るんでしょう?
キラッキラした目で彼女を見てました。

「うおおおおおぉぉ!!!1!
 ぼくのあしたはドラゴニックエブリデイだしいいいぃぃ――――」

そして、胡乱な脳みそそのままに、彼は叫びながら海沿いをひた走っていったという……―――

レナード > なお、写真にはキラッキラした目でカメラ目線を決めていた。
息ぴったりだね君たち。

ご案内:「黒カレー会場」からレナードさんが去りました。
> 「さて、此方の様子見も終わった。さて、此の辺りで暇乞いだ。
 マルレーネ君、玉露と楽しさをありがとう。それでは……」

女は手を振り、静かに立ち去った。
なんだか随分とやりたい放題やっていったぞ!

ご案内:「黒カレー会場」からさんが去りました。
誉凧 > 「酒は呑まれてはだめですね 飲んだり嗜む程度なら薬にもなりますが、
 飲みすぎはただの毒となります。お気を付けくださいませ。
 さて、そろそろお暇をしたいので失礼させて戴きます…。」

では、と深々と会釈をすると その場を去っていったという。

ご案内:「黒カレー会場」から誉凧さんが去りました。
オダ・エルネスト >  
慣れた堂に入った飲み方をこのオダはする。
魔女にモテる飲み方講座というのが祖国の男性諸君の間で流行った事があって覚えた。

「マリー、君はもう結構飲んでるようだが注いでもらった礼に、私も注ごう」

とホラ、瓶を貸してとジェスチャーする。

マルレーネ > 「……あはは、はい、ではお願いしましょうか。」

そっと瓶を差し出しながら、空になったカップも差し出しましょう。
すっかり頬は赤いけれど、まだまだ。このくらいでは倒れることはありません。

他人にそそいでもらうのは、この祭りが始まってから初めてのこと。
ふう、とようやく一息をつきながら。

オダ・エルネスト >  
嵐のように人が移動していったな、と笑う。
こういう空気は悪くない。
学園に来てこうしてもみくちゃにされるようなのは、心地が良いと自然と笑い声も出てしまう。

オダ・エルネスト >  
瓶を受け取り、注ぐ事は止めないが、

「責任者、なんだから倒れたりしない程度に嗜むようにな」

そう言ってほほ見ながら注いで上手く泡を立てた。

ご案内:「黒カレー会場」に水無月 沙羅さんが現れました。
マルレーネ > 「いやあ………もっと勝手に食べたり、持って帰られたり、暴れたりされるかと思ったんですけど、皆さんいい人ばかりで…………。
 ですから、ちょっと肩から力が抜けちゃいました。」

てへ、と舌を出して笑う。
笑いながら注いでもらったお酒をくぴり、と飲んで、ふはぅ、と声を漏らす。
気を張っていたのが、糸が切れたかのように緩い笑顔。

水無月 沙羅 > 「しぃ先輩どこ行ったんですかー?
 ふぅむ、先帰っちゃったかな?」

少女を追って別会場に来たものの、探し人の姿は無し。
代わりにシスターと男性二人きりの空間へ。

「これはひょっとして……お邪魔しちゃいましたか?」

少女の可愛らしい笑顔に邪推する。
おや、これは私も退散したほうが良いのでは。

オダ・エルネスト > ははは、あの鉄板の聖女がこんな風になるとはね。
と笑い、こちらにやって来た少女の方を向いて笑顔を向けた。

「お邪魔……? いや、急に人があっちこっち移動して少し静かになってしまって
 それを笑ってたところだ。
 マリー、カレーをご希望のお客さまのようだ」

とこちらも賑わおうと声を上げる。

「ああ、そうだ。
 私はオダ。 オダ・エルネストだ。
 最近は食パンづくりが生き甲斐の男だ」

そうハキハキとした声で歯を光らせて名乗った。

水無月 沙羅 > 「これはどうも親切に、初めまして。
 水無月沙羅です。 16歳一年です。
 最近の生きがい……生き甲斐……うーん。」

苦笑い。
生き甲斐、今のところ喪失中です。

だからこうして少しでも楽しいことをしようと慣れないことをしているのだけど。

「食パンって……パン屋さんなんですか?」

「って……シスターマルレーネ、かなり酔ってます……?」

オダ・エルネスト > 「よろしく沙羅、生き甲斐。 楽しんでることでもいい。
 例えば、好きなお店で授業帰りに甘味を買って帰るとか。
 そういう簡単な事でいいんだよ。
 私の場合は、先に言ったように楽しいが生き甲斐。
 今こうして君たちと喋っている事すら生き甲斐になる」

そんなものでいいんだ、とビールをぐびっと飲む。

「パン屋に関しては最近学園地区で移動販売車で売り始めてるので是非よろしく頼む!
 これはうちの食パンを使って作ったサンドイッチだ」

そう言って大きなバケットから長方形の二口三口で食べれてしまいそうなサンドイッチの山が姿を表す。
パンは美味い(確定)

マルレーネ > 「あ、いえいえ、カレーですか? いつでも準備しますよー?」

新しく人がやってきたら、ぱ、っと立ち上がってカレー鍋の前で準備。
よいしょ、っとカレーを器によそって。

「………あはは、そんなことありませんよ?
 この程度のお酒で酔っぱらうなんてそんな。 まあ、少しだけぽーっとはしますけどね。」

てへ、と舌を出してウィンク一つ。

水無月 沙羅 > 「楽しいが……生き甲斐、ですかぁ。
 うぅん。なかなか難しいですね?
 あぁでも、こうして誰かとお話してるのはとても楽しいというのには同意します。
 強いて言うならそれが今の生き甲斐かもしれませんね?」

こうさっぱりしている人に逢うと少し気分もさっぱりしてくる。
誰かと喋ることが生き甲斐、そう聞くとなんだか簡単なことに思える。

「あ、おいしそうなサンドイッチ……すごいですね、手作りですか?」

料理は多少できるようにはなったが、お世辞にもおいしいとはいいがたいかもしれないので、こういった料理ができる人は尊敬する。
そう言えばさっきの山本先輩もすごかったな。

「カレー……。 実は普段まともな食事ってとってなくて。
 栄養食とか、サプリペントとか、エネルギゼリーとか?」

誰かの手作りのものを食べる機会は実は少ない、そう考えるとこの催しはとてもありがたいなぁと少し頬が緩む。

水無月 沙羅 > 「酔ってないのだとしたらとんだ天然異性垂らしだと思いますよ……」

あれは免疫のない男性は一発でやられるんじゃないだろうか。
所謂あざといというやつ。

マルレーネ > 「…そうなんですか? 食事、細い感じです? それとも、食べたくない何か理由が?」

首を傾げながら、少女の言葉に目を細める。

「基本的には、生き甲斐にしろ何にしろ。
 心の指針は身体の欲求が満たされてこそ生まれるものですからね。」

カレーを沙羅に持たせながら、頭をぽんぽん、と撫でた上で。


「ああー、オダさんってそういうとこありますよね。」

垂らしって聞いて自然とオダさんにその異名を投げつけておく。
意図的? いや、天然だ。

オダ・エルネスト > 「よく分かってるな、沙羅」

沙羅の言葉にうんうん、と頷くようにしてオダは頷く。

「先程こちらに来ていた龍によれば、彼女と一人の少女を巡って因縁のある関係だそうだ。
 中々、大変だと思うが、私はマリーを応援しているよ」

戦友でもあるからな、と笑みを浮かべつつマリーの方へと視線を向ける。
ここに変なすれ違いが発生しているが、当人たちはきっと気づいていない。

「サンドイッチは手作りだ。
 このくらい出来なければ、食品系部活動の店に勤めることは難しい」

そんな事はない。
だが、数日努力したらそこそこお洒落な見た目に作れるようになったのはセンスがあったというところかも知れない。
パンの部分だけ飛び抜けて美味しい(確定)

水無月 沙羅 > 「あ、どうも……。
 いえ、別に食べたくないとかそういうのではなく、単純に時間がもったいないので。
 トレーニングに、職務に、バイトに、家庭教師に、あと日課が少々。
 食べる時間を削らないとどうにもこうにも。」

受け取ったカレーを一口はむり。
めったに入れない香辛料たっぷりの味にほおを抑えるも口角が上がっていく。
うん、これはおいしい。

ところでなぜまた撫でられたんだろう。

「へぇ……シスターにもいろいろあるんですね……?
 うん? オダさんも何かそういった噂のある方なんですか?」

天然はこういうもの、こういうもの。
沙羅覚えた。
ツッコミ疲れたので今日はもうやらないぞ!

マルレーネ > 「まあ、巡ってというより、ただただ共通の友人ではあるんですが………。
 奪い合ってるわけではないですけど………。」

こほん、と一つ咳払い。誤解を振り払っておかねばなるまい。


「………それは。」

んぅう、と唸る。椎苗ちゃんの娘、と聞いていたが、よっぽど無理をしているような気がする。
とはいえ、………相手が悩んでいるわけでもないのならば、迂闊に口を出すものでもない。

「でも、こういった機会に少しだけでも食べて行ってくださいね。
 椎苗ちゃんからちょっとだけお話は伺っているので。」

本当にちょっとだけど。

オダ・エルネスト >  
「ふむ……そうか、共通の」

オダは理解がよい。
わかっているとも、と先程気心知れたかのような龍とマリーの様子を思い出す。
つまりは、三人。 そういうことだ。

噂……心当たりはないな、と一瞬だけ首を傾げた。

「私の噂……?
 あれば、気になるが、どんな噂があろうと私が私であることに変わりはないさ。
 それも恐らく誰かから見た私の一つの姿に過ぎないのだからね」

しかし、気にしたところ結果としてそんなもの今の私が踏破する姿の一つだろう、と笑った。

水無月 沙羅 > 「ふむ? しぃ先輩が何か……?
 はい、お言葉に甘えさせてもらいます。
 今はこういう時間が必要だって言われていたので。」

もぐもぐ、もぐもぐ。
ハムスターのように小さい口でもぐもぐ。
洋服のワンポイントから想像できる犬っぽさというよりげっ歯類に近い食べ方。
遠慮しているというわけではないのだが、たぶん食べ方が下手。

「奪い合い……略奪愛? 友人ならそういうわけでもないですね。」

ふむふむ。もぐもぐ。
なかなか減らないカレー。

「つまり女たらしである事は否定しないんですね……豪気な人。」

すごいなぁこの人は。
自分に正直で居られるのは尊敬する。
そして広がっていく誤解の輪。

マルレーネ > 「ええ、共通の。」

3人で(買い物)ヤッちゃったりとかするかもしれませんね。
誤解は解かない。気が付いてないもの。


「何かこう、娘だとか………。」

様子を伺うように尋ねる。
自分でも言っている言葉がちょっとどうなのか、というレベルなのは理解しているが、確かに娘と言ったのだ。

「………それなら、いいんです。
 必要なものを見極めて、それをほどよく自分の内に取り込めるのが、とても大切ですからね。」


「略奪は………どっちかっていうと向こうがする側ではないですかね。」

お二人を思い浮かべる。 どう考えても自分が一番平和主義である。自称。