2021/02/07 のログ
藤巳陽菜 > 「結構色々ありますね。薬草とかキノコとかもとれるんですか……。」

羽とか爪とか卵は分かる。
でも薬草とかキノコまで……。
室内なのにかなり本格的な設備があるのかもしれない。

「……えっと。」

木、木、木。
室内とは思えない広い部屋。部屋。

扉を閉めて……開けて。

「森ですね?」

汚れているとかそういう問題ではない。
飼育場っていうからゲージみたいなものを想像してたのだけど……。

「……えっと、ここ学校のなかですよね?」

暁 名無 > 「森だ。」

うん、間違いなく。
扉の向こうに広がってるのは熱帯雨林の環境を再現した温室、ということになっている。
もちろん温室だから天井と壁はあるが、なるべく分からないようにはなっている。

「学校の中……なのは研究室から廊下に出る扉までだな。
 実はちょっとだけ魔術で転移荒野や青垣山と繋いでるんだ。」

勿論秘密裏に施しているのでバレたら怒られる。たぶん。

藤巳陽菜 > 「森ですよね。
 ……やっぱり。」

土の匂いがする。
木の匂いがする。
森の匂いがする。

「結構凄い事してませんかこれ……。
 ここまでやらないと飼育できないんですね。」

辺りを見回せども室内である感じはまるでしない。
……ここまでやらないと飼育するのは難しいのかもしれない。

「早めに取っちゃいましょう!!」

暁 名無 > 「繋ぐことよりバレないように維持する方が手間っちゃ手間だな。
 まあ環境の変化に弱い生物とかも居るからな、なるべくその辺は妥協出来ないというか、したくないというか。」

理解をしてもらおうとは思わない。ただ、そういうものなのだと思ってもらえれば十分だ。
そう思いつつ、俺は温室内に足を踏み入れる。
密林の至る所から姿は見えないながらも生き物の気配がしているのが藤巳にも感じ取れるだろう。

「ああ、サクサクいくぞ。
 まずは木の上から──」

そして俺らは飼育場を歩き回り、藤巳が必要とする素材を集めて回ったのだった。

藤巳陽菜 > 「生き物ですからね……」

門を超えて来てしまっただけの生きもの。
そういうものの保護の目的もあるかもしれない。

「いきなり木の上登るんですか?
 木登りとかやったことないんですけど!」

そうやって色んな場所を回りながら様々なアクシデントに見舞われたり見舞われなかったり。
そんな事をしながら薬の素材を集め終えることができたのだった。

ご案内:「幻生研究室」から藤巳陽菜さんが去りました。
ご案内:「幻生研究室」から暁 名無さんが去りました。