2021/11/05 のログ
ご案内:「荒れ狂う戦場」にエボルバーさんが現れました。
エボルバー > 銃声が鳴り響く、機械音が鳴り響く、悲鳴が響き渡る。
開戦の狼煙によって多くの建物がなぎ倒された。
放たれた猟犬は鋼鉄のパレードを成して
獲物を徹底的にまで追い詰めて潰す。一人も残すことなく。
一人また一人と喰い殺されていく。

崩れた瓦礫の上に立っていた一人の男。
それは黒いスーツに翡翠色のネクタイと虚ろな瞳のつまらない物体。
それは幾つものサーチライトと銃口に晒されていた。
男が口を動かそうとしたその瞬間に、
「この男も違反部活に関する人物である」という
極めて合理的な判断によって幾千もの銃弾が男を貫く。
機関銃の無慈悲な弾幕が男をズタボロに引き裂いた。
他の人間達と同じように。

エボルバー > ーーこれは戦争だ。

<風紀委員会。>

倒れる男の瞳に猟犬に刻印された紋章が映る。
彼らは自分達の持つ強大な力で戦争を行っている。

戦争は何をもたらす?破壊?悲劇?喜劇?

否、”進化”。

歴史を見よ。戦争の度に人類は進化してきた。
地獄の業火に適応せんとあらゆる者があがく。
古いものが焼き尽くされ、新たなものが生まれる。
弱者が淘汰され強者のみが生き残る。


<学ばせろ。>


男だったモノが黒ずんで溶ける様に消え失せる。
一面に広がる瓦礫が凄まじい速度で黒い物体に覆われていく。
それが黒い砂漠と化すので時間はかからない。
ただ、無造作に広がった漆黒の砂はやがて一つの”何か”を形成してゆく。

エボルバー > >Change Combat Mode ”戦闘モードに移行。”
エボルバー > 落第街の一角に金属質な咆哮が鳴り響く。
一面に広がっていた黒い砂漠は一つの大きな形を成した。
それは、六本の脚を持つ巨大な蜘蛛のような形状。
しかし、鋭利で無機的なフォルムを持つそれは
随所に幾何学的な模様を翡翠色に輝かせる。
そしてソレが背負う一つの筒状の大きな物体。
複雑な形を成しているが何かを発射する”主砲”である事は
誰にでも想像が容易い。

それは正に漆黒に染まる異形の戦車。
ソレは戦うために生まれてきた。人類が作り出した。お前たちが。

突如現れたソレに銃弾がもう一度叩き込まれる。
大きなその異形は銃弾を受けると、黒い粉状の物体を撒き散らす。
しかし、次の瞬間には即座に”再生”し結果的に形を保っていた。
ソレはただひたすらに銃弾を受け続ける。
試すように。

エボルバー > 銃撃が無意味と判断した猟犬の群れは一つ前線を下げてゆく。
同時に火の粉が舞う空に怪鳥が現れる。
風紀の紋章を刻んだ二枚のローターを持つそれは、
空から無慈悲に死を与える空飛ぶ死神。

備え付けられたチェーンガンから大口径の砲弾が放たれる。
吊り下げられた数多のロケット弾が群れを成して飛んで行く。
何とか形を保っていた周辺の構造物が今度こそ只の瓦礫の欠片へと変えられてしまう。

前線を下げた猟犬たちと共に数両の歩兵戦闘車もまた、
機関砲による集中砲撃を加える。

黒い異形は爆炎に包まれて見えなくなる。
漆黒の粉塵が宙を舞う。

エボルバー > 砂煙が少し晴れて、そこに佇むのは激しい攻撃で形を欠いた漆黒の戦車。
六本のうちの一本の脚を失い、バランスを崩していた。
それを見た猟犬たちは畳みかけるべく攻撃の勢いを強める。

<なるほど、それがキミ達の攻撃か。>

すると猟犬の猛攻と対を成すように
異様な勢いでソレは再生していき形を取り戻してゆく。
周辺の瓦礫が深緑色に腐り落ちる。
巨大な漆黒の構造体から不気味な機械音が響き渡る。
節々にドラム状の回転体が形成される。

>Target Lock
Remain:15

<次だ。>

出現した回転体が回り出せば次々と何かが垂直上に
大空へと打ち上げられる。
黒い粉が尾を引きながら100近い数の物体が
ただひたすらに昇ってゆく。