2020/06/28 のログ
ご案内:「落第街の隠れ家」に神鳴 壬さんが現れました。
ご案内:「落第街の隠れ家」にエインヘリヤルさんが現れました。
エインヘリヤル > 約束の朝9時。
部下のファミリアを数体連れ、仰々しく手袋をしている。
現場を押収し、必要なものは検分にまわす必要がある。

そして昨夜の行動は、大体きりはから聞いている、が。

……さて。

「おはようございます、特殊異能調査機構です。
 約束の時間になりましたのでお伺いしました」

家のインターホンに優しく語りかける。
どこの誰相手でもいい話を。

神鳴 壬 > 約束の時間通りに鳴るインターホンが昨日あったことが現実だったんだと、うんざりする。
インターホンを取ると案の定画面には相手が写っており、辟易するも応えないわけにも行かず。

「……、どうぞ。」

私用の部隊なのか、何人か並んでいる個体に統一性がないのはファミリアだからだろうか、と彼女たちの持つ性質から考えるがそれ以上考えても意味はなく大人しく、相手を部屋の中へと案内する。

先日から一転、あまり代わり映えはしない人が住むために最低限モノがあるだけの部屋。
一応、下に降りる階段もあるがそちらは元はお店だったものを機械いじり用に改造した場所で余ったファミリアのパーツなどが置かれているだけ。
今いる部屋にはベッドやソファ、テレビにパソコン、そしてトイレや風呂場が続いているが、やはりそれでも目を引くのは何故かソファに置かれている、既に機能が停止し壊れた様子のファミリアが一体、何故か身綺麗にされ置かれていることだろうか。

エインヘリヤル > 結局、昨晩彼はどうしただろうか。
その行動が今問われる。

部下に指示を飛ばし、個人情報につながるものを押収する。
あれだけのことをする以上、ホコリが出てこないほうがおかしい。

「まず、PC関係と個人用通信デバイス周りを。
 もし、昨晩どこかつなげていたり、なにか消去をはかっているのであれば……あら?」

そこで目に入る、彼に似つかわしくないメイド人形の残骸。
そもそも、オタク趣味でも無ければ、ラブドールにもそれほど興味なさそうな。
もっとも、それなりにきりはには聞いていたのだけれど。

ジャンクまみれの部屋で、唯一【ちゃんと整えられている】というのが気になる。

「こちらも個人用のPCですか? なかなかいいインテリアで」
死刑宣告にも似た、言葉。

神鳴 壬 > 探られていく中には、落第街の一部で流行りの麻薬やら電子ドラッグなんかも接収出来るはずだがこの程度は、この街に住んでいるのだからバイヤーにしろ利用者にしろ特段珍しい代物でもないはずで。

部屋の物品をを押収していく中にその程度が混ざっていた所で何も言われやしないのはわかっている。

しかし、やはり彼女は見逃してくれはしなかったようだ。
アンドロイド型のラブドールとは聞こえが良いが明らかに整えられすぎているその個体には明らかに執着があるのが見える。

彼女がソレを突かないはずなど無かったのに。

「……悪いかよ、こういう趣味で。」

どうせ押収される物だと多少諦めもついているためか、ソレをツッコまれる程度ではあまり動揺することもなく、それでもやはり返答はぶっきらぼうになってしまっていて。

エインヘリヤル > 感情を出した。
ということは、だ。コレは様子を見る必要がある。

「なるほどなるほど、ふぅん……おや」

残骸にそっと触れる。
髪をかきあげ、顔に触れ。

眼帯をずらし、むき出しになったカメラアイをなぞる。

「コレはコレは。
 何もそういう趣味がどうとは全く話していなかったのですけども。
 残骸を、ずいぶんと丁寧にラッピングして大事にしているな、とは思いましたけど?」

いいつつ、押す。
キレイに座らせていたそれを、ワザと、ソファに横倒しにしてしまって。

がしゃ。
意思のない機械がたてる、おと。

「ああ、いけない。
 うっかり横倒しにしてしまいました」

どう見てもうっかりでないそれを、過失、と言い切って。

「麻薬、電子ドラッグ、違法取引……手広くやっておられる方が大切にしていらっしゃる、これ。
 一体何が入っているんでしょうね?」

神鳴 壬 > あからさまな反応に興味をもたせるとも知らず返してしまう。
もう動かなくなってしまったその残骸はつい数時間前まで、彼女が宿っていたもので、自分の所有物だ。

多少なりともそうなるだろうと覚悟はしていたものの、所詮は一般人が思う程度の想いである。

ぞんざいな扱いをするエインに対して叫びたい気持ちもあるが、今のこの立場でそんなことをしてしまっては立場が悪くなるばかりか、周りにいるファミリアに取り押さえられておしまいだろう。

「……っ、そんなの、なんだっていいだろ。もう壊れて動かないんだ、何が入ってても変わらないだろ。」

そんなことがわからないだけの無能ならば良かったろうが、長い物に巻かれて生きてきた壬に逆らうだけの勇気もなく。
ただ倒れてしまった彼女から視線を反らしただ言い訳をするだけだった。

エインヘリヤル > ああ、言ってしまった。
せめて、そのひとことを言わなければもうすこしマシだったろうに。

おかげで必要ができてしまった。

「なんだっていい、なにが入ってても変わらない……なら、それは。
 わざわざ私に中身を確かめてほしいと。

 ……それではしかたありません」

にこやかにいつもの笑顔で、やさしく。

残骸に馬乗りになると、そのまま、服を脱がし始める。

「……なにもないなら、別に構わないですよね?」

乱暴ならまだ救いはあったかもしれない。
なのに、その姿はまるで……恋人が服を脱がすように。

ご案内:「落第街の隠れ家」から神鳴 壬さんが去りました。
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ご案内:「落第街の隠れ家」からエインヘリヤルさんが去りました。