2020/09/05 のログ
ご案内:「夜の浜辺」に神名火明さんが現れました。
神名火明 >  
大きめの月が綺麗な夜の海。浴衣にサンダル姿なのはこんな場所に来るからだったり。久々の友達との待ち合わせにはちょっとうきうきしてしまったりして。夏にはあまり会えなかった。お互い忙しかったからしょうがないけど。

「理央くんはちゃんと伝言ゲームしてくれたかな~。あの子も忙しい人だからな~」

食べ物よし飲み物よし。そしてたっぷり買い込んだ花火よし、消火用のバケツと水もよし。後片付けはきちんとしましょう。やりっぱなしだしっぱなしは最低です。そういうことはちゃーんと書いてある。

「あとはあの子が迷わず来てくれればいいんだけど、どっかぶつけたり怪我してないといいけどな~、なんか会うたびぼろぼろだったし」

着火器具の具合なんかも確かめながらさざなみの音を聞いて、銀髪が風に揺られちゃう。潮風の少しべたついた感じは懐かしくて、思わず月を見上げつつ眼を閉じて全身にあびちゃう…きもちいい。こうしてるだけで待てそう。

ご案内:「夜の浜辺」にマルレーネさんが現れました。
マルレーネ > 「……お待たせしましたーっ」

ぱたぱたぱた、っとかけてくる浴衣姿の女性。
普段の恰好とは全く違う、黒を基調とした浴衣姿。
色合いだけは普段の恰好にちょっと近い。
サンダル姿で、割と結構な速度で突っ込んでくるからか、足がもつれて少しよろめきかけ、それでも走る。

「………ふー、待たせちゃいました?」

ふー、ふー、っと息を弾ませながら。
何時もは修道服を身に纏ってはいるが、相手の恰好に合わせることはする。

むしろ、その恰好を見てみたい、なんて言われてしまえば、ちょっとまあ、喜んで着替えるは着替える。
この世界へ馴染む速度が速い女。

神名火明 >  
「おーっ、ひっさしぶり~! あーっあーっ、だめだめ、走っちゃだめ!あぶないよ! せっかく可愛い浴衣なのにっ」

聞こえた声に振り向いてぱあっと笑顔をみせるけど、すぐに慌てて駆け寄っちゃう。いっつも前のめりにみえちゃう友達。浴衣を持ってる、なんて意外なことを言ってくれたものだから。月色の髪に、紺の着物がよく似合う。

「えへへへ、楽しみでどきどきしてて気が気じゃなかったよ。浴衣もかわいい~。選んでもらったんだっけ? きいたよー?いま病院みたいなの開いてるって!いそがしいのに、ありがとう。あ、そういえば大事なことなんだけどね」

指をぴっ!と立てて、すごく真面目な顔をしちゃう!

「浴衣を着る時は、下着をつけちゃいけないんだよ、マリー!こっちの世界の礼儀なんだからね!」

マルレーネ > 「大丈夫大丈夫。
 転んでしまっても怪我しませんから。」

にひ、と笑いながらも、隣に並んで。
相手に間髪入れず褒められれば、頬が赤くなって。視線が空を見上げたり砂浜を撫でたり。

「ふふ、明さんも綺麗な浴衣じゃないですか。」

なんて笑いかけ………おや、と硬直する。

「そ、……そうなんですか?
 そんなのは迷信、だとも聞いたんです、けど?」

少しだけ困惑して、目をぱちぱち。
今日はつけてきてしまった。自分の腰に手を当てて、つけてきていることを確認して。

神名火明 >  
「何かで殴られたでしょ、いろんなとこ。此処もさ~。 そういうんじゃないんだよ、痛いのは我慢できますって、そういう話じゃないんだからさ」

あんまりくどくど言ってもあれなのはわかってるので、自分の頭のあたりさすってみる。そしてこっちにおいでって手招きして。

「でっしょ~、桜の花って好きなんだよね~。 フフフ、だってもちろん私もだもん。 ほら」

するするって近づいてちょっと襟を引っ張ってみるとなるほどそういうことであることはよくわかっちゃう筈。にま~って笑っちゃいながら。

「まあ迷信っていうかそういう風習もあるって感じ。実際はほら。ね?私がそうして欲しいだけって言うか。えへへへ。だめ?」

手を合わせて首を傾げちゃう。だめーってたたかれちゃうかしら。おイタすると叱ってくれるところがちょっと好き。

マルレーネ > 「……あれー、全部バレてる感じです?」

あはは、と頬をかきながら。 ちょっとばかり暴れたのを思い出して苦笑い。
角材を頭でへし折って、相手の鼻の下にヘッドバッドはやり過ぎた。
大暴れである。

「………そうしてほしい、って言われたら、それはまあ、いいですけど。」

頬から首元まで分かりやすく赤くなる。
むう、と少し困ったような顔は見せつつも、素直にそう言葉にして。

………ん、っと目の前で手を突っ込んで、もぞり、もぞり。

「……あ、あの、じっと見られてると少しばかり恥ずかしい、んですが。」

怒らない時は、何だって聞いてあげる。
そんなシスターは、そのうち胸を覆っていた下着をするり、と浴衣の隙間から引っ張り出すだろう。

神名火明 >  
「ここまで近くに寄ったらわかるよ~。私を誰だと思ってるんですか~、ほいほいちょっとだけ、痛いの痛いのとんでけ~」

そっと手を翳してから異能を行使。傷が治るわけではないけどが、痛み、という感覚がすこし和らぐ。なくなりはしないけどね。一緒にいる時を楽しめるようになっていう措置。これは人間が持っていなければいけない感覚だから。痛くなければ覚えませぬ。

「これでうふふ、安心して一緒にいられるね。だいじょーぶ、一周回ってすーすーしてきもちいいよ♥ …あわわわっ」

やらし。なんて口にせずに、口許おててで隠しながらもそれはもうまじまじと見ちゃう。あわわ。悪いことしてる気分。実際してます。

「少しばっかりだったら、いいじゃない?私も同じなんだからさ。今日たのしく遊ぶための儀式っていうコトで~…言ってたアレ、持ってきてあるからさ?」

マルレーネ > 「むむむ、………ちょっとだけ隠しておけばいいかな、って思ってたことは謝ります。」

てへ、と少しだけ笑いながらも、頭を撫でられれば素直に頭を差し出して。
撫でられるのは、それはそれで気分が落ち着く。
いや、やっぱり落ち着かない。落ち着けるわけあるか。

「………着替えた初日はその、下着をつけなかったんです。
 で、そうしたらつけるべきだって教えてもらって。」

気恥しそうに口にしながらも、一瞬逡巡して、その場ですすす、っとしゃがみ込んで。
下着を足から抜いて、くるりと丸めて自分の鞄に突っ込んで。

…………。

「見てるじゃないですか!!」

ツッコんだ。 もー!! って両手を振り上げて真っ赤になって。

神名火明 >  
「汝偽ることなかれっていうの、私の知ってる神様は言ってたんだけどな~なーんて。重たい傷はないみたいで良かった。少し調子悪くなったらちゃんと言うんだよ~?」

きっと誰にも優しいあなたにはめちゃくちゃ優しくしちゃうんだよね。お医者さんとしては無理はしてほしくないんだけど。

「あーそれ言ってくれた人ほんとにありがとう~~!! だって、だって脱ぐとこ見たかったんだもんっ! マリーはちゃんとそうやって脱いでくれるって思ってたからあ~!」

ものすごく見ていた。真っ直ぐ見ていた。穴があくほど見ていた。一部始終のすべてを外科医は見ていた。神よ、在すなら心から感謝致します。すべてが救われた気分。でへへへって笑ってる。

「ううん、つけてくるべきだったかな。そうしたらマリーが脱がせてくれたのでは…? あっ、ちょっとまっててね」

浴衣の裾ちょっと乱して白い脚をちらり。あ、でもだめだ、ぷんすこしちゃってるからこれ以上攻めると大変かな?脱がしてもらうのは今度にしようそうしよう。
ぱたぱたと広げてある荷物のほうに行ってから戻ってくる。パッケージングされた大きめの袋には外から見えるようにした色んな種類の花火、花火、花火。夏らしいことがあまりできずに、バーベキューでも会えなかったから、時間をおねだりして晩夏を楽しもうと誘ったのだった。

「これさ、知ってる?」

マルレーネ > 「大丈夫ですよ、本当にちょっとしたものですから。」

にひ、と笑いかける姿に無理は感じられない。
本当に、いつものことだと思っているのだろう。

「………もーー!!」

脱ぐところを見たかった、なんて言われれば、肩をぺしりと触れるように小突いて。
別に下着くらい、と思ったけれど、目の前で脱ぐのはなんだかこう、思ったより恥ずかしくて頭から湯気が出る。

「……ぬーがーしーまーせーん。」

頬を膨らませてしまいながらも、相手が改めて持ってきたものを見つめて。

「……? ああ、なんだかショッピングモールでコーナーがありましたね。
 実際に見たことはありませんけど………。 あ、なんだか大きいものなら映像で。」

おそらく、打ち上げ花火のことだろう。
両手を広げて見せる。

神名火明 >  
「怒っちゃやーだー。えへへへ~。うん、元気そうで安心した。くたびれた顔してるかなってちょっと心配してた。私のお茶が恋しいかなあ~って」

ちょっと切ないものがあるはあるんだけど、そういうのを持ち込む場所でもないし、今は可愛いお友達をご賞味。とってもたのしい。一緒に居ると安心するというのかな。不思議な魅力。甘えたくなっちゃう人。袋の封を外すと、台座のついた筒に花火を差し込む。まずはこれ。

「あ~、打ち上げ花火ね。お祭り会場のほうで、毎年ぽんぽん打ち上がってるよ。今年は…ああ、もう終わっちゃったか。また何か機会があったら見に行こ。いろんなお友達誘ってもいいし…よーし、みててみてて、あっちに飛ぶよ!」

着火。導火線を火が伝っていって、しゅぽんっ! 筒から勢いよく飛び出して、野の獣のように砂浜の向こうのほうへ向かっていく橙色の花火弾。ロケット花火。夜闇のなかにきらきら輝きながら。そしたらライターをマリーのほうに差し出してみる。

「ほらほら、やってみてやってみて!たくさんやると綺麗だよ、これ!」

マルレーネ > 「してませんよー、毎日やることが多いとくたびれてる暇もありませんしね。
 あ、でも、お茶はちょっと恋しいです。」

ころりと笑って、さっきまで怒っていたことを忘れたかのよう。
興味津々にその花火を眺めれば、しゅぅんっ、と飛んでいくロケット花火に目を見開いて。

「……はー、なるほど!
 ………これを相手にあてるとか?」

とても物騒なことを考えるシスターだった。 火をつければ、しばらく間をおいて、ぱしゅぅんっ、と軽快な音を立てて明るい火花が空中に線を描く。

「これって、何かがとんでるんじゃなくて、火だけがとんでるんです?」

とんでいった先を目で追いかけながら、ぱたぱたと追いかけようとしたところで、くるりと振り向く。

神名火明 >  
「じゃあ、また今度淹れにいく。一緒にお菓子も楽しも? あっ、そーいえば理央くんには会ったのかな」

ちょっとだけ伝言に頼んでいたことが気になっちゃって、それは儚く消える花火と同じようにはしたくなかったのでさらっと聞いておくの。

「ちがうよー!?いやっそういう遊びもあるにはあるけど…」

ぱたぱた追いかけていこうとするのを見ると、あ、子犬みたいで可愛い。なんて顔に出ちゃってるかも。二個同時につけてみて、しゅぽんしゅぽんっ、と色違いのロケットが違う方向に時間差で飛んでいく。

「火薬と金属がどっかーんってなる時のやつだよ。金属を焼くとね、金属の種類によって火の色が変わるの。それで綺麗な花火を作るんだよ…もしかして避けて遊びたい?だめだよだめだめ!だめって書いてあるから!」

学がないというのがどれくらいなのかはわからないので、炎色反応についてつとめてわかりやすく教えようとしてあげながら。と言いつつ。言いつつ。まだまだたくさん残ってる、ロケット花火。

「一気につけちゃうくらいなら大丈夫かな…?」

おそるおそーる聞いちゃう。当然ダメなんだけど。