2021/10/21 のログ
■芥子風 菖蒲 >
なんだか湯船よりも明るい頭をしてる人もいる。
本当に賑やかなんだなぁ、とちょっと感心。
本当にいい穴場を友人は見つけてきたのかもしれない。
「神使様?にわとりでもいたの?美奈穂だから猫?
そうだね。ふやけてないし全然綺麗な肌してる」
神の使いの動物。
少年のイメージは鶏らしい。
彼女の事を考えると、猫がいてもおかしくは無い。
まじまじと見る美奈穂の肌は確かに綺麗なたまご肌。
何だか周りが目のやり場に困る最中、少年は躊躇なく見てた。
世が世なら、場所が場所なら今頃牢屋の中。風紀委員が風紀を乱すな。
「そう?けど、俺より年下でしょ。じゃ、俺より子どもだ」
と、少しばかり少年は得意げだ。
お姉さんがいるからこそ、ちょっと大人ぶりたい子ども思考。
こういう所はちゃっかりしてるけど、背伸びしたいお年頃なのだ。
腕を叩かれてもどこ吹く風で、流し湯までやってきた。いや、押されてきた。
「俺より身長高くなったらかなー。……ん、大丈夫。そのつもりだったからさ」
ここぞとばかりに身長マウント。
実は結構気にしてるっぽいのでやっぱり身長は高いと気持ちがいい。
周りが結構大きいからよく弄られたりするので、たまには自分もやってみた。
年下相手にやっても、ちょっとしょっぱいというのは置いておこう。
さて、桶で湯を掬い、ざばっ、ざばっと大雑把に体を流していく。
丁度良い温度で、こうしてるだけでも気分がすっきりしてくるようだ。
「そう言えば、乳湯風呂?ってどんなお風呂?胸って事?」
言葉通り受け取るとまぁそうなる。
■幣美奈穂 >
こっちで身体洗うのですよ。
などと海外の方?世界外の方?にもお声を掛けるのです。
お猿さんが親子連れでふぃ~っと、頭にタオルを乗せて入っているお風呂もあります。
「鶏さんとか、狐さんとか、烏さんもおりましたわ。
あと天使様や女官の方々とかも」
見られてもきにしていない美奈穂です。
小さい細い身体なのに、お胸はででーんと大きいのです。
躊躇ったり恥じらったりも特にせず、背中にふれてんしょんしょ押します。
「でも、もう中等部生ですもの。
オトナなのですー」
大人というのに、思春期な恥じらい皆無です。
まだ来てないので。
「じゃあ、来年とかならわたくしがお姉様になりますっ。
ぐーんと大きくなるのですから!」
美奈穂はお隣で、長い髪をくるりと纏めてほっそりうなじをだします。
湯船に髪を付けないように。
そして足元をお湯で洗っておきます。
入る前に足についた汚れはとっておきませんと。
んしょんしょっ。
なんか頑張ってお風呂に入る子供っぽい雰囲気。
大人になってもあまり大きくならないかもしれない感じです。
「白いお湯なんです。
こう、雲がお湯の中に溶けた感じに見えますの。
ほら、こっちです」
軽く体もお湯を流して、お湯にびっくりしないように。
とても大事なことです。
美奈穂としては、もっときちんと洗って欲しいところですが、人様のことなので黙ってます。
先にと、カピバラさんがタオルを頭に乗せてふぃ~っとしている乳湯に入ろうとします。
■芥子風 菖蒲 >
「…………」
今通ったのは猿だろうか。
あれも神の使いなのか。
と言うか、結構色々いるみたいだ。
意外と人外が多いんだろうか。
そう言えば温泉って、神様も入るとか聞いたような聞いてないような。
「天使?天使ってあの、羽が生えてる人?
……もしかして、お使い同士で同窓会でもしてた?」
何か思ったより多いぞ、お使い。
此処まで来ると最早同窓会だ。
もしかして、この温泉結構特別なんじゃないだろうか。
ちょっと思案したけど、興味が無いからすぐに考えるのを止めた。
「でも、胸ばかり大きくても身長が低いとなぁ……。
ほんとに来年伸びる?けど、美奈穂"お姉さん"って感じが……」
しない。皆無である。
お姉ちゃんたるお姉ちゃんパワーが今の所足りない。
何となく足りないので在ると弟目線。
具体的なお姉ちゃんパワーは不明だ。
確かに、胸だけならお姉ちゃんあるかもしれない。
デリカシーはかーちゃんの腹に置いてきた。
そんなこんなで、今度はその噂の乳湯風呂に入ってきた。
「確かに真っ白だ。なんか牛乳みたい」
確かに、言われてみると雪解けのような、濃密な白さ。
へぇー、と感心の声を上げて続くように入っていく。
残念ながら男の子。こういう所は結構雑。
美奈穂の思いなど露知らず、白湯の中へとしっかり肩まで浸かっていった。
「ふぅ……温かいね」
のほほん、のんびり。
■幣美奈穂 >
お猿さん、異国?のカボチャの(推定)女性に、うききっと温泉の入り方を指南。
通じているか判りませんけど。
日本猿さんの横にはマンドリルさんです。
温泉、静かに楽しんでいるようです。
「はい、その天使様です。
慰労会だと思います――ほら、出雲に神様が行かれた時にお付きで行った方々。
毎回、大変だそうですから」
新暦神無月の出雲の行事、ついこないだあったことです。
いえ、神様とか天使様とか、そんな存在を普通に話していいのか通じるのか。
思案した菖蒲様を、岩の陰からトコヨスナギツネさんがじとっとしょっぱい顔で見ています。
「あうっ。
お胸はちいさくなるんですーっ。
今からお姉様って呼んでもいいのですわ?」
両手を横でぶんぶんと小さく振って主張します。
すると動きに合わせてたわんたわんとなるお胸です。
身長差的に見上げて、首を少し傾げさせます。
高まれお姉ちゃんパワー。
でも高まるのは妹さんパワーやペットっぽいパワーばかりです。
白い湯、よく見れば中で細かい粒子がゆらりと揺れて淡い紋様を作ります。
何かの成分なのでしょう。
足先からゆっくりと、ちょっと温めな湯でしょうか。
その分ゆっくりと入れます。
先に入っていた頭にタオルを乗せたハシロビコウ、微動だにせず外を見ています。
「お肌、すべすべになっちゃいますわ」
くすくすっと笑いながら、庭の方を見れば。
月に照らされて浮かび上がる、日本庭園です。
今の時期なら、紅葉が少し見え始めています。
普通に座ると、口のあたりまでお湯が来ちゃうので、
ちょっと縁の岩に掴まるようにして、少し浮きながらな美奈穂です。
■芥子風 菖蒲 >
「…………」
なんだかカボチャと猿が話している。
そう言えば、そろそろハロウィンの季節だっけ。
と言う事は、あれも仮装なのかな。
……あ、違うっぽい。なんか別の猿もいる。
「……ここ、動物園?」
何だかそんな気がしてきた。
ふれあい温泉動物園。もしかして、そういう場所なんだろうか。
「ふぅん。神様のお使いってのも大変なんだなぁ。
もっと楽にこうぱっぱってなんかしてるかと思った」
意外と神様の使いも楽じゃないらしい。
結構人使いが荒いんだろうか。
確かに、ちょっと神様に関しては思う所が無くは無い。
もし本当にそうなら、ちょっと同情する。
ふぅ、と溜息を漏らすとなんか物凄いしょっぱい顔してる狐が居る。
なんだか、凄い見てる。なんだろう、と見返す二つの青空。
「お前も入る?」
なんて、キツネに手招き。
「……ふぅ……」
体の芯から温まる感じ。
此の何とも言い難い心地良さが風呂のだいご味だ。
普段無表情な顔も、お湯に浸ってふやけたのかちょっと緩み気味。
薄ら見え始める紅葉に、月夜に照らされる日本庭園はとても懐かしい雰囲気だ。
住んでいた場所にも、似たような場所が在ったような気がした。
「…………」
あんまり思い出せない。
そう、在った気がする。なんでだっけ。
悪い思い出だったのかな。ちゃぽん、とお湯を掬えば何気なしに空を見上げた。
それでもなんとなく、思い出せない。
「……まぁ、いいか」
そこまで執着する事でもない。
それよりも、この白色とお姉ちゃん。
やっぱり、脳裏に浮かぶのは最初にお姉ちゃんになった白い少女。
「…………」
彼女がどうなったか、とは今更考えない。
「(大丈夫だよ、クロエ姉さん。俺は大丈夫。)」
多分、暫くは会えない気がする。
そう予感がしてるけど、寂しくないよ。
だって、友達もいるし。
「……ねぇ。二番目の姉さんでいいなら、お姉さまって呼ぶけど?」
■幣美奈穂 >
離れて湯浴み着を着て湯船につかっております、本場から来島されているスケルトンさん。
ふぅっ、と首筋?に手を置く仕草が、なんとなくですが大人の女性っぽい仕草です。
かたかたかたっ。
骨まで温まりますね、と微笑んでおられます。
骸骨ですけど。
「え?、どうしました?」
動物さんとかが色々入っているのに、何も違和感を感じていない美奈穂です。
前に来た時もそんな感じでしたから。
お目めぱちくり。
浮かんでいて、白い湯面の下で実はちょっと足をぱたぱたさせています。
「色々ですわね。
ほら、天使様とか中間管理職ですし・・」
神様、我儘だったり思いついてやってしまうなども多い。
そんなワンマンな下について部下たち。
大変なのでしょう。
トコヨスナギツネ、じと~。
こう、なんとも言えない冷めた視線を送るような微妙な表情のしょっぱいお顔で見るだけです。
数匹、大きさが違うのもいるみたいです。
気付かれたからか、そ~っと岩陰に顔を隠します。
そういう習性だそうです。
「明日、朝、庭を歩いてみようかしら?」
と楽し気に庭を見ていますと、ぷかり浮くお尻です。
ぱしゃぱしゃしていた脚が見えてしまうかもしれません。
小さめ白いお尻です。
「えっ?、本当ですか?
はい、今からわたくしがお姉様です!」
ふわっと無邪気な笑顔で振り返る美奈穂。
お姉様力UPです!、なんて素直に喜んでいるのです。
その奥では、白いシーツっぽく湯浴み着を被ったシーツお化けさん。
気持ちよさに、頭の上に輪っかができかけています。
あのままだと昇天していきそうです。
ふぅ、あつい。と、更に奥にあるツボ風呂に嵌まるように入っていた大熊猫。
ざぱぁ~っと出てきて、タオルで股の間をぱんっ、とするおじさんっぽい仕草の姿も。
■芥子風 菖蒲 >
「いや、なんか動物園みたいだなぁーって。仮装大会?」
どこもかしこも動物だったり仮装っぽい人外だったり
老若男女以上に多種多様。半分くらいパーティー。全員なんかの天才かも。
「…………そっか」
確かに中間管理職、雑用係。
わけあってあんまりそう言うの好きじゃないけど
ちょっとねぎらいついでにお供え物でもしておこうかな。
日本文化式だけど、天使様はお供え物貰えるのかな。
「…………」
岩陰に隠れた。
一体何だったんだ…トコヨスナギツネ…。
気になる。気になるから今度岩陰どかしてみようかな。
こういうヤンチャなところは男の子。
「散歩、俺も一緒に歩いていい?
……それと、あんまりお湯跳ねると、子どもっぽいよ。姉さん」
後、お尻見えてるよ。
と、途端結構遠慮がない。
お姉さんと認識はしているようだけど、身内にはちょっと口うるさい。
結構だらしないのは許さない主義。自分の事は棚に上げておく。
「…………」
こうして、護るものが増えていく。
重いけど、心地良くて、嬉しくて、自分の価値が、より強まった気がして。
戦う事しか出来ない異能だからこそ、皆の役に立つには風紀しかない。
自分に出来る事はそれ位だ。それが出来なければ、何の価値も無く。
だから、嬉しいんだ。少年が薄ら浮かべる笑みは、明るいもの。
その笑顔の心理はさておき、のんびりのんびり。
新しいお姉さんと共に、不思議な宿で一泊ゆったり過ごしたとか。
……なお、連れの友たちがどうなったかは……確かみてみろ!
ご案内:「普遍幽玄の御宿・常世温泉『空璃荘/那咲荘』」から芥子風 菖蒲さんが去りました。
■幣美奈穂 >
「・・そうですか?
あっ、はろうぃんというのが近いからでしょうか。
悪戯な方も多いので、巡回は大事ですわね」
きょろりと周囲を見て、小首をかくりと傾げさせます。
動物と触れ合うことが多い美奈穂にとっては、結構普通なのです。
怪異がいるのも、特に気にしません。
近くにいて大丈夫ということは、変な穢れとかもないようですし。
上(神様)からは色々言われ駆けまわり、下(信者)からは感謝だけでない時も少なくなく。
そんな中間管理職、大変です。
「はい、朝6時ぐらいでしょうか?
その後、お風呂入ってから朝ごはんですわね!」
楽しみです。
子供っぽいと言われまして、そんなことしてませんわ、と。
脚を動かすのをやめて、ちょっとお顔をそむけます。
ゆったりお風呂に入って、身体ポッカポカ。
途中で温泉の極楽に、シーツお化けさんが人の女性になって。ふわふわ昇天するのに、
慌てて天使様が天国に連れて行く場面とかがありましたが。
あれは、飲酒飛行でしょうか?
うーん、風紀委員でも祭祀局でも、そのルールはなかった気がします。
今度聞いてみましょう。
お風呂上り、コーヒー牛乳をこくこくこくりっ。
瓶を一気に飲めませんので、三回に分けましてぷはー。
フルーツ牛乳はもオトナですから卒業したのです。
一緒にお部屋にと。
大部屋に戻りますと――友人たちは死屍累々。
意見の相違から始まる肉体言語による討論、一段落しているようです。
美奈穂、落ち着いて一角に布団を敷きまして、すやすやおやすみなさい。
楽しい修学旅行なのです。
ご案内:「普遍幽玄の御宿・常世温泉『空璃荘/那咲荘』」から幣美奈穂さんが去りました。