2020/06/26 のログ
■暁 名無 > 「まあ、その辺の分別はつくと信じてたけどな……」
髪を梳く手が停まった。
流石にそんなに変な事を云った覚えはないが、案外意外だったのかもしれない。
「……ああもう、分かったよ。
そんな風にストレートに言われたら、OK出すしかねえじゃんか。
……ただし、次に来た時な。」
今はもうダメだ、セレネのダブルマウンテンを目に焼き付けるので忙しい。
それはともかく、俺の髪を覆う魔力について。
流石に一本一本とはいかないが、場所によって魔力の属性が異なるだろう。
多種多様な属性の魔力を無意識下で取り込み、貯蔵する大尉質の所為だ。
そして、それが俺が微力ながらも複数の属性を扱える理由でもある。
「それほどに。
いや、なんか機嫌良いなーとは思ってたけどさ。
男に傅かれて気分が良いって、ちょっと、健全な学生としてどうよ……」
流石の俺も若干引きます。まあ、それだけが理由とも思えないが。
まあ、相手の機嫌が良いお陰で俺もこうして目の保養が出来てる訳で……Win-Winだネ!
「うむ……。」
大きさのみならず形も肌の色もかなりの上玉……。
■セレネ > 「この歳にもなって分別つかないというのは色々不味いのでは。」
手が止まっていたと気づくと、再び髪を梳かし始めて。
「はい、約束です。
此処に来る理由がまた一つ増えました。」
折れてくれた相手に己は嬉しそうに頷く。
今のこの状態に己の魔力をほんの少し加えたらどうなるだろうか、と
ちょっとウズウズしたが寸での所で押し留めた。
「良いじゃないですかそれくらい。
常に男性を侍らせて下僕のように扱っている訳ではないのですし。」
何だか引かれている気がしてむっとした。
「…?
先生、体調でも悪いのです?」
何だか応える声が心此処にあらずみたい。
熱でもあるのかと不思議そうに問うた。
■暁 名無 > 「まあ、だから信じてはいたけども。」
たまーに居るんだ、分別つかないやつ。
再び髪梳きが再開され、俺は小さく息を吐く。案外心地良いもんだな。
「ああ、約束だ。
入り浸られても困るもんじゃないし、セレネなら歓迎さ。
ただ、あんまり俺の髪で遊び過ぎないでくれよ?」
なんか不穏な気配も感じたし。妙にそわそわしてるし。
取り敢えず変な事される前に釘は刺しておこう……。
いやまあ、落ち着きなく身体を動かすたびに震えるお胸は大変すばらしいのだけどな……?
「えー、そうかあ?
教師を傅かせて悦に浸るのは宜しくないと思うぞー?
ただ、セレネだと妙に様になるな……」
男を侍らせるセクシー女医セレネ……あ、これ何かアカンやつだ。流石の俺でもSMはちょっと……
「え?あ、ああ大丈夫。全然元気。
ただ、こういうのも悪くないな、って思ってただけ。」
少なくとも視界は最高ですありがとうございます。
■セレネ > 「私そんなに倫理観崩壊している訳ではないので、
そこは素直に信用して頂いて宜しいのですよ。」
分別つかないタイプの人とは未だ出会った事はないけれど。
出会った時が少し怖いなと思った。
心地良いと感じてくれているのなら、冥利に尽きるというもの。
「…何というか、初めて居場所が出来た気がします。
私は此処に居ても良いんだって…安心しました。
え? ぇ、も、勿論ですよ!」
釘を刺されてちょっと狼狽えた。
ある程度きちんと髪を梳き終えたなら、櫛を離して折り畳んで。
「…元旦那様からも、似たような事言われた事ありますね。
私そんなに女王様っぽいですか。」
言いながら脚を組んで見せる。
胸元は少し、乾いては来ているけれどまだ透けているから隠したまま。
「それは髪を梳かれるのが?
それとも、傅くのが?」
緩く首を傾げた。
■暁 名無 > 「へいへい、信用するさ。」
まあ、そういうタイプに限って何らかの拍子にガラガラと倫理観崩れたりするんだけどな。
酒とか……あ、でもセレネお酒強そう。
「初めて……というと、この島に来てから?
ははっ、流石にそこまで言われると何だか畏れ多いけどな。
……気の済むまで居れば良い。来るものは拒まずが信条なんでね。」
なお去る者は追う。追えるとこまで追う。
髪を梳く手が停まり、櫛を畳む音が聞こえ。なんだもう終わりか、と少し名残惜しくなる。
「へえ……
まあ、だいぶ特殊な女王様な感じだけどな、普段どっちかといえばお姫様チックだ。」
調子に乗って足を組むセレネには流石に苦笑い。
胸元は……うーむ、髪を梳くのが終わってガードがより堅固になったか……ここまで、かなあ。
「あ?……んー、どっちかと言えば……
セレネとこうして一緒に居る事が、かな?」
ふふん、とウインクを飛ばしつつ。
■セレネ > 信用するとの言葉には、うんうんと満足そうに頷く。
相手の想像通りお酒は強いです。
でも、あまり好んでは飲まないけれど。
「はい。この島に来てからです。
ん、そんな事言われると本気にしちゃいますよ?
…ふふ、また髪梳かしに来ますからそんな顔しないで下さい。」
気が済むまでなんて言われると意地悪く笑う。
そして、相手が何となく名残惜しそうに見えたので
ちょっと可愛く思えてしまった。
「お姫様…?
流石にそれは初めて言われましたねぇ。」
櫛をポケットに仕舞うと、相手へ結ぶ筈だったリボンを使って己の髪を一つに纏め。
…この薄らブラウスが透けたまま外に出れば痴女扱いされそうだし、もう少し此処で涼んで行こう。
「――っ!?」
なんて思っていたら
爆弾を投下されて真っ赤に染まった。
本当に、本気にしてしまったらどうするのだ。
人の気も知らないで…なんて、言いかけた言葉を飲み込んで。
「…ぇと、その。
もう、少しだけ此処に居る事にします。
濡れたままだと…色々、危ないので…!」
顔を隠すように俯けば。
その言葉だけを絞り出して相手へ伝えた。
顔も真っ赤だし、服は乾かないし。
今日は散々な目に遭ったけれど、まぁそれでも。
悪くはない一日だったかな。
■暁 名無 > 「ん?別に本気でこの研究室を居場所だと思ってくれて良いけど……?
……うげ、俺そんな顔してたか?いやいや、違うんだこれはっ」
違うんだ、けっしてブラッシングが終わったのが名残惜しいわけじゃないんだ。
くそ、油断してた……。
「はいはい、じゃあついでに授業で使うプリントの仕分けでも手伝って貰おうか──」
真っ赤になったセレネの言い訳を聞き、少しばかり溜飲が下りる。
やっぱりからかわれっぱなしは性に合わないのだ。
デスクの上から次の授業で使う資料を運んできて、セレネの前に起きつつ
「まあ、時間はあるしゆっくりしていきな。
断る理由なんてあるわけないんだから。」
というわけで俺は心行くまで最近の疲れを癒していったのだった。
やっぱり人との触れ合いが一番癒されるわ。女の子なら殊更。
ご案内:「幻想生物研究室」から暁 名無さんが去りました。
ご案内:「幻想生物研究室」からセレネさんが去りました。