2020/07/01 のログ
ご案内:「落第街のどこか」にアリソンさんが現れました。
ご案内:「落第街のどこか」に紅月 純さんが現れました。
アリソン > ぴちょん  ぴちょん 薄暗い落第街の地下空間のいずこか。
水滴が天井かどこかの壁に伝っている音か、はたまた違う音なのか。
上に広がるのとは違い喧噪の音はせず、薄暗い、ぽつりぽつりと
灯る最低限の地下を照らす灯りだけが辛うじて地下空間を照らしている。

どこかにある部屋の一角に 薄暗い蛍光色を放つ棺桶みたいなものが鎮座しており、
覗き穴みたいな蓋がされ中は謎の液体に満たされた人物が瞼を閉ざして眠りについているかのようになっていた。

静かにその棺桶は何かの管などに繋がれて棺というか特殊な入れ物の様になっていたりする。

紅月 純 > 今日も今日とて、自分にかかる火の粉を振り払うため、スラムへ。
どこにいるのかはわからんが、帰り道はわかるし気にしない。
が、

「金は溜まるが、学校、全然行ってねぇ!!」

迷惑なチンピラや怪異、最近はやけにスライムが多いが、そいつらを倒して金をもらっている。
気が付けば学校の授業、毎週二日くらいしかいなくね……?

「学園の知り合いって誰だ……?彩紀、戸田、……多分あの白髪の恩人もか」

いや、少ないな?
まぁ、そのうち増えると信じよう。

「……ここら辺には厄介なのはいなさそうだ、が……」

なんかやべぇの見つけた。光ってるサイバーな棺桶。

「えぇ……」

しかも近づいて見てみたら、窓があって、向こうに、一度だけ会った、ような顔が。

アリソン > 死んでいるのかいないのか分からないくらいに液体に浸かり満ち溢れた入れ物に入ってる。
液体が蛍光色過ぎてろくでもないような色を放ち窓から淡い色を放っている。
棺みたいな入れ物には開け方みたいなプレートが嵌め込まれており、
手順さえ踏めばそれを開けられるような仕組みになっている。

(ごぽり…ごぽり…)

紅月に見られているとは意識が目覚めていないそれは
まだ入れ物の中で眠っているような状態で入れ物の中に横たわっている。

紅月 純 > 「えぇー……」

うろ覚えだが、こいつ、以前落第街の路地裏にいたメイドさんか?
陰の中に入ってテレポートできるタイプの、
多分ゲテモノ食いの。

「元々こうなのか、悪いやつに捕まってこうなったのかもさっぱりだな……。
丁寧に開け方も書いてあらぁ……」

困惑しか起きてないが、親しい相手がこうなってたらと思うと背筋が凍る。
放置しても気分が悪いので、周囲の罠を警戒しながら手順通りに開けてみる。

アリソン > 路地裏にいた時はまだサキュバスメイドであった。
影渡りが出来るテレポートとはちょっと違う能力持ちで
精気を吸うのにゲテモノ食い扱いされているとは知らない存在は。
暫く彼と会わないうちにメイド服でなくなり妙な公安アンドロイドとして知られている?
おそろいの様な服装を身にまとって液体に沈められて蓋をされた状態で沈んでる。

かくして紅月の警戒しながらの手によってレバーだったりボタンだったりと操作されて
がこっと音を立てて入れ物の蓋がごっとりと外れて落ちた。
それと同時に液体も排水溝から落ちて行ったのか見る見るうちになくなってしまい、残ったのはびしょびしょになって残されたアリソンと濡れていない紅月くん。

紅月 純 > 「……なんじゃこりゃ」

棺桶?が開いて目に映ったのは見覚えのある服。
知り合いのとは少し違うが。

「つーことはこいつもフォーや咲坂と同類だったのか……。
こんな場所で誰がメンテナンスしてるんだか」

もしかしてメンテの途中だったのか?なんか余計なことをしてしまった感が。
何してくれんじゃ、と襲われたらたまったもんじゃないので、一歩離れて様子を伺うことに。

アリソン > 少し間が空いてからぱっちりと瞼を開き、口を僅かに開いたかと思うと閉ざす。
そして徐にむくっと入れ物の中から身じろぎをして上半身を起こし
水滴滴る髪の毛を後ろへと流す感じに指で梳いてから 彼の方を見たかと思うと
とんでもない一言を彼に向かって放つ!!

「貴方様が わたしの パパですか?」

その間にもよいしょよいしょと入れ物の棺から体を起こしタンっと入れ物の外へと出てしまった。
じりじりと彼に向って近づくような仕草も添えて。

紅月 純 > 「違うが????」

誰コイツ!!!!!!??
開口一番とんでもない言葉を口走るヤツ、俺知らねぇ!!!!

きっと路地裏で会ったメイドとは別人だ。じゃあこいつは何と言われると、俺もわからない。
途中で開けたから壊れてしまったのか……?
そして何故近寄る。

数多くの「?」が思考を埋め、いつの間にか壁にぶつかった。

アリソン > 「私を目覚めさせたそのものをぱぱと呼ぶことを命じられております。」

真顔でなんちゅう事を言い放つのだ。
とんでもない爆弾発言を連発しまくって彼を戸惑いの底に沈めようとする女。
メイド服の時も妙であったがその辺の記憶を所々抜ききされたので、
彼のことは覚えているかと思い出そうとしても分からないと聞かれれば答えたかも。

彼を自然に壁に追い詰めていたような女は逆壁ドンのようにぐぐっと迫り、顔を近づけ―

何かをしたような。

紅月 純 > 「――――、あー」

とりあえず、ゼロ距離の頭を掴み、

「のー」

ずいっと引き離し、

「なー!!!!!!滅茶苦茶すぎるわぁ!!!」

思いっきり頭突きしようと。
こいつ、フォーよりポンコツだ。

アリソン > 頭をむんずと掴まれてぶらんとなった。

そしてつっととある部分と繋がっていたそれが透明な糸となってぷつっと切れた。

そして何か言う前に頭突きをされて ごんっと固い何かにぶつかって鈍い火花が散った。

女にはダメージは追わないが寧ろ構造と骨格が前より硬くなったのにぞれに向けて頭痛をした彼の方が心配だ。

「……わたくしに頭痛をしてダメージを追うのは恐らくぱぱの方ではありませんか??」
「とある部分の粘液接触により 紅月純ぱぱをぱぱとして認識致します。以後よろしくお願いします、ぱぱ」

ポンコツ元メイド現謎のアンドロイドが起動した日を迎えた…迎えてしまった。
アリソンは知らない フォーなる存在は。

紅月 純 > 「……誰だ、こんなわけのわからんヤツを作ったのは」

物理的にも、精神的にも頭が痛い。
話を聞かなすぎる。

「細かいこと、全部説明しやがれや……クソ。
パパって何?お前って何?話は通じる……?」

これは、意味不明すぎて助けが欲しい。
地面に崩れ落ち、天井を仰ぐ。

アリソン > 「姿なきマスターの手によって作り替えられたそれが私。」

物理的なダメージ無し 精神的思考正常値
行動に制限なし 制限稼働時間…--時間
話は聞いてて理解はしていても彼に有益な答えをしない。
ある程度ポンコツぶりが発動されている存在は。

「この身に関する情報はブラックボックスにより開示不可能です。
 パパとはご主人様、マスター、旦那様を意味する日常における私の飼い主の事を差します。
 先ほどの熱い口づけにより粘液接触を経てぱぱと認識をさせて頂きました。
 私の機体番号はSSBA945Z、通称名アリソン。
 話は理解し口はきけますし会話は可能です何かご質問は御座いますか?」

色々とと突っ込みたいだろう。
天井を仰ぐ彼を見下ろしていつしか濡れていた状態も乾いていた。

紅月 純 > 「まったくわからん」

まったくわからんかった。
"のろわれていて はずすことができない!"を引いてしまったイメージだ。

「お前、何ができるん……さっきの取り消したりできない?」

俺を放置して、他のヤツらみたく島の生活に紛れて過ごして欲しいと切に願う。

アリソン > ``一度装備したら呪われている外すことが出来ない!``が表示された状態。
まさしく呪われたファミリア・ファミリーシリーズコラボ人形端末。
いや呪いというよりただ単にアリソンがポンコツである為でここから成長させればあるいは。

「暗殺斥候 索敵 暗号解読、暗号傍受 盗聴、快楽…アサシンスキルは御座います
 先ほどのは現時点では 取り消しは不可能です」

現時点では不可能と答える、しばらくしたら解除は出来ると仄めかし始めた。

紅月 純 > 「……そうか」

とても深くため息をつく。

「じゃぁ普段は島の生活に馴染むように動いてくれや。俺から離れて索敵なり活動してくれ。用があったらこっちから呼ぶ。以上」

とりあえず、普段は俺から離れてもらおう。それだけでも少しはマシになる。

アリソン > 「暫くお傍近くに潜みますね。」

話を聞け取り合えず。
そう彼から突っ込まれたとしてもマイペースだったこのポンコツロイド。

「島の情報は後でネットワークに接続しましょう。離れて索敵は暫く致しません。
 一人前になりましたら行動範囲を広げてまいります。
 ではさっそく…。」

彼から離れるのではなく 彼の足元の陰からとっぽんと
水滴が水面に落ちる様に波紋を残して―そこからいなくなってしまった。
気配は暫く彼の足元から漂ったとかそうではないとか…。

ご案内:「落第街のどこか」からアリソンさんが去りました。
紅月 純 > 「……」

おぉ、神よ。
この際、前の世界で斃した偽神でもいいや。先代勇者でも。
とりあえず誰かよ。
世界って、理不尽だな……。

「……アリソンとやら、俺の傍にいるなら姿を現さないでくれよ……」

年寄り以上にヨボヨボと立ち上がり、力なくその場を去っていく。

ご案内:「落第街のどこか」から紅月 純さんが去りました。