2020/08/02 のログ
ご案内:「屋内プール施設」にセレネさんが現れました。
ご案内:「屋内プール施設」に暁 名無さんが現れました。
セレネ > ――やっぱりちょっと着慣れない。
パレオとはいえ普段より肌の露出が多い水着に、ソワソワして落ち着かない表情。
加えて盆の時期というのもあり、余計に視える浮遊霊。
…これは、ちょっとプールに入るのを躊躇う。

「…ぅ。」

プールの際まで行くも、その先から足を踏み出せない。
他者から見れば水を怖がっているようにも見えるか。

屋内なら昼間でも大丈夫だと、強引に連れてきた人が傍に居る手前。
ここまできてやっぱりやめたとなれば呆れられるに違いないし。

暁 名無 > 「うん?どうした、セレネ。
 泳ぎは教わったんじゃなかったのか?」

プールサイドで足踏みしているセレネを見て首を傾げる。
休みが取れたと聞くが早いか、プールに行きましょうと誘って来たのはセレネの方。
泳げるのか、という問いに対しても友人から少し教わったから、と強引に押し切られて今に至る。
……のだけども。

「狂犬病じゃあるまいし、何をそんなにびくびくしてるんだ?」

プールの中に何か居るのかと覗きこんでみるも、特に何も無く。

セレネ > 「…ぁ、はい。
基本的な泳ぎ方は教わったんですけど…。」

己のようにプールを覗き込む相手を横目で見つつ。
その場にしゃがみ込み手で水をパシャパシャ。
頭が視える。手が視える。
普通にプールで泳ぎ、燥いでいる他者を見る。

「…ちょっと、緊張しちゃって。」

私は気にせず、先にどうぞと。
己は少し気持ちを整えてから入るからと伝えよう。
それで納得してくれるかは分からないが。

暁 名無 > 「ふぅん?」

緊張?別に競泳する訳でもないのに?
何だかなあ、と思いつつも促されるままに水の中へと入る。
屋内プール特有の生ぬるい水と塩素臭さが身体を包む。うーむ、何とも言えない。

「とはいえ、お前さんが来ないなら俺も着た意味が無いというか。
 まあ、水着姿が見れただけ良しとするか……。」

是が非でも見せたがってたのはセレネの方だけども。
プールの入場料だって払ってるのだから、せめて元は取らないと。

セレネ > 相手はいつもと違うヘアスタイルに眼鏡、
加えて水着姿となれば己だってそれが見れただけ僥倖と思いもしたが。

相手が水の中に入る。
周りは何も変化はない。
そっと片脚を入れてみる。
プールの生温さと、妙に何かが絡みつくような感覚にぞわりと鳥肌が立った。
…このまま入らないとなれば不審感を抱かれる。
一度深呼吸した後、決心して水の中に入り。
ぐるりと己を見る浮遊霊は、視ないふり。
一直線に相手の方へと向かい、相手が着るアロハシャツの端を握ろうとしつつ。

暁 名無 > 「どうした?
 そんなに深い訳でもないし、水もぬるいくらいだし……」

水着のセレネが真っ直ぐにこちらに近づいてくると流石に圧がある。
そのまま着たままだったアロハシャツを掴まれれば、その様子に流石に首を傾げて。
さっきから挙動が不審に過ぎる。何か理由でもあるのだろうか。

「どうした、何か嫌なことでもあるのか?
 言ってみろ、俺に出来る事があれば何とかしてみるから。」

折角遊びに来たのだから楽しまないと損だろう。
俺はセレネの頭をいつものようにぽんぽんと撫でつつ声を掛けた。

セレネ > 強引に連れてこられたのに己にそんな言葉をかけるとは。
お人好しだよなぁ、と改めて思う。
頭を撫でられればそれにより髪が少し濡れた。

「基本を教えてもらったとはいえ、
やっぱり人前で泳ぐのはまだ恥ずかしいだけ、です。
それに、その…水着も着慣れてませんし…。」

己が恥ずかしがり屋なのはよく知っているだろうし。
尤もらしい言い訳を言う。
えへへと困ったように笑いながら相手を見上げよう。

暁 名無 > 「……そうか。
 まあ、ここはそんなに本格的に泳ぐ必要がある場所じゃないしな。
 水着も、似合ってるぞ。だからもうちょっと自信持て。」

にぃっと笑いながらセレネの頭を少し強引に撫で回す。
恥かしい、と言いながらも視線は妙にズレてるというか、他の利用客には向いてないようにも思うが。
……まあ、言いたくないならいいか。

にしても、まあ。水着というのは良いものだなあ。
セレネに限らず、他の利用客の中にも中々上物がいらっしゃって大変目に優しい。来てよかった。

セレネ > 「水着、似合ってますか?
…そっか。それなら良かったです。」

水着を褒められて小さくガッツポーズ。
相手はどういうタイプが好きなのだろう。
気になったけど、これは聞いて良いものだろうか。

「あうぅ…髪が乱れます…。
――先生、何処見てるんです?
余所見しないで下さいよ。」

せっかく綺麗に整えてるのにーと言いたげに。
異能については、いつ言おうか悩んではいるものの
良い機会がなく言えていない状態。
相手も特に突っ込んで言及しないから猶更。
そして他の女性客を見るならジト目で見上げ。
目の前には興味ないのですか、なんて言いはしないけど。

暁 名無 > 「ああ、似合ってる似合ってる。

 ……おっと、すまん。
 でもどのみち泳いだら乱れると思うんだけどな……?」

非難されれば慌てて手を離す。
多少髪が乱れるくらい気にしなくて良いと思うんだけどなあ……。

「余所見?え、ああしてないしてない。
 というか、あんまりじろじろ見られるのも嫌だろ?セレネこそ。」

見てて良いなら見てるけども。
流石に水着だと普段以上に目のやり場に困るしな……。

セレネ > 「褒めるの雑じゃありません?
まぁ、良いですけど。」

自然と髪が乱れるのと、乱されるのとでは違うのだ。
頭を撫でてくれるのは嬉しいし有難いけれど。
眉をハの字にしながら手で軽く整えて。

「他の男性から見られるのは嫌ですけど…。
そもそも、貴方に見せたいから水着買ってきたのに。」

唇を少し尖らせては拗ねる表情。
すると視界の端に視える水面から伸びる手がグッと親指を立てた。
…何か応援されているような気がしてきた。気のせいだろうか。

暁 名無 > 「そうは言われても、どう褒めろって言うんだ……」

水着を褒めるって結構難しいよな。普通の服でも難しいけど。
それでなくとも語彙力がある方ではないぞ、俺は。自慢じゃないけど!
教師としてホント自慢にならねえけど!!

「うん、知ってる。
 ……まあ、そういうことなら。遠慮なく。」

そこまで言われて見ない訳にもいくまい。
というわけで自然と視線は胸元へと行くしか無い訳で。

セレネ > 「それは…可愛いとか、そういう感じで?」

己も上手い事説明できず、ふわっとした言い方になってしまった。
女性を上手く褒められるようになれば相手もモテるのではないかなとか
思ったけど。それを言うのはやめておく。
モテられると困るし。

「…見る所そこですか。
――もぅ…。」

注がれる視線は胸元一直線。
いつも首にかけているムーンストーンのペンダントは
小さいながらも乳白色の輝きを帯び。

そんな中、背後からバシャリと音が聞こえ。
唐突に胸元の水着の紐を解かれた。
小さな悲鳴と共、片腕で浮き上がろうとする水着を抑え込む。

暁 名無 > 「可愛い……可愛いかあ、確かに可愛いんだが。
 可愛いというには……些か艶っぽいというか……」

水着よりもそれを纏う身体の方が大人びている所為だろうか。
可愛いという言葉では少し不適格な気がする。いや水着自体は可愛いデザインだと思うんだが。
そういうミスマッチを上手く言えればいいんだろうか、むむむ。

「しょ、しょうがないだろ。水の中潜る訳にもいかないし!」

非難されても困る。大変困る。
こんなことなら水に入る前に見れば良かった、なんて思っていたら。

唐突に解けて浮かぶ水着と、それを抑えるセレネの腕。
そして水着の拘束が解けてふわりと浮かぶマシュマロめいた塊。
ほほう、と感嘆して思わず見入る俺である。ふ、不可抗力!

セレネ > 「あぅ、み、水着が…っ!」

解かれました。
ついでと言わんばかり、背中を強く押されれば
相手が受け止めなければそのままよろけ、受け止めてくれたなら
腕の中に飛び込む形となるだろう。

どちらにせよ、一瞬何が起こったのかの状況判断の為固まる身体。
”誰”だこんな事をしたのは。

「す、す、すみません…!」

でもまずは相手へ謝罪。
危うく母国語が出かけたけど何とか持ち直した。