2021/10/18 のログ
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に『調香師』さんが現れました。
『調香師』 > 今日のやるべき事は、調香のお仕事ではありません
『完成品』とのプレートで示された領域から取り出された小瓶達を作業机に並べました

(これ、どういう風に売ろうかな...)

唇に指を当てて、考える仕草
お客様がいない間に作った香り達をお外で売ろう
しかし原液のままでは正しい扱い方の出来る人も少ないだろう、と

人の為に。彼女は気遣いが出来るのです


問題は、その手段が次々と浮かんでくるものだから決め兼ねているという点なのですが


今日も香りが漂う。歓楽街を彩る芳香の1つとして

『調香師』 > (アロマスティック、キャンドル、フローラルブーケだとお花のポプリもアリなのかな)

落ち着かない彼女は、道具を取り出しては眺めて
商品の形のイメージを浮かべます

(体に付けられるオイル...昨日作ったオリエンタルな香りだと、練ったお香にするのも選択肢だし)


「...お客様の顔を見ながら、作るのが一番楽しいんだけどなぁ」

イメージが無いと、中々纏まらない。納得する様でしない様でむむむ
普段なかなか変わらない笑みも、今日は口角を落としてしまう悩んだ表情

時間が進んでいきます

ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」にO RLYさんが現れました。
O RLY >  
「よーっす、あはー、やってるぅ?」

蹴開けるように乱暴にドアが開く音と共にやってきた女はフードを下ろすと
口の端だけを僅かに吊り上げて部屋を見渡すし小さくため息をつく。
手近な椅子を探し、ずかずかと近づくと座り込んだ。

「あーは、死体の処理でもしてんのかねって位”消臭”されてんねぇ」

開口一番そんな発言をしながら手の上の折り紙をころころと転がす。
中に収められた香木が転がる音に耳を傾ける。

『調香師』 > 「あら、いら、っしゃ...い?」

お悩み中の彼女が扉のベルの激しく鳴る音を聞いて
『お客様がやってきた』、そう認識して顔を上げた頃には既に

いつの間にか、普段お客様に対面してもらうような、丁度目の前に位置に座っていましたお相手
今日は随分と...お急ぎの人みたい?彼女は笑みを浮かべたまま首を傾けました


「死体とか、なんだか怖い話だけれど
 今日も問題なくやってるよ

 やってるかを聞くって事は、あなたは今日欲しい香りがあるのかな?」

いそいそと、机の上の道具たちを脇に寄せていきます

O RLY >  
「あ?アタシの香りが火薬だろうと肉の匂いだろうが、だーれも気になんかしやしないだろうし。
 男の匂いでも漂わせてりゃ多少は文句言われんのかね?興味ねーけど
 ま、青臭い香りでも漂わせときゃチェリーボーイには多少キくかもしんないけどさぁ」

テーブルに頬杖をしたままそんな軽口を吐き軽薄に笑うそれは懐から情報端子を取り出すと
机の上に小さな音を立てておいた。

「伝手でさぁ、適当に観測データ持ってきただけ。
 預けときゃそのうち報告代わりに届くだろって寸法。
 直接あの辺行くのとかだっるいし。羅刹の旦那に適当に投げといてよ」

地下施設のマッピングデータが収められたそれを指先で軽くはじく。
既に廃棄されたりしたそういった場所は真昼でも一切の光が入らない代わりに良い逃走ルートになるが……

「ま、間に合わなくて使えなかったマヌケはご愁傷さまってことで。」

そんな馬鹿にゃ教えてもどうせ足が付くしねぇと嘯きながらにっこりと笑みを浮かべる。

『調香師』 > 「?」

彼女の首は、また反対側に傾く

「香りは大事だよ。ふふふ、私は気にするよ
 あなたに似合う物を作りたい。お仕事としてそう思ってるけれども」

お仕事はお仕事だけれども、『そっちの方』だとは
瞳孔の拡縮が照合の印。そういえば幹部の人から、新入りの資料が届いた事あったっけ


「はじめまして、でいいんだよね
 知ってるかもだけど。私は『調香師』だよ
 落第街の方にはあまり行かないんだけどねー、そこ大丈夫?」

香りと共にしないと、すぐには思い出せない。そんな自分の記録力
お店の事に興味がなさそうなのは残念な話だが

匂いと一緒に覚えていれば、また会えるかなと少し身を乗り出して鼻を鳴らす仕草

O RLY >  
「ハッ。お優しいことで。
 まぁ好きにすればいいんじゃね?」

あー、こいつもぶっ飛んでるタイプかぁ。と胸中でつぶやく。
まぁそれもそうか。こんな役割、”まとも”な奴じゃ務まらない。
最も奥に引っ込んでるやつには”自称狂人”の奴が多いがそいつらよりはマシだ。

「ハグレモノにでも似合う香りでも売ってんの?
 ……あー?そっか。”はじめまして。”
 別に覚えなくていいよ。大事なのは役割だけ。そうっしょ?」

色々あって畳んだ同僚(クズ共)から情報窓口になりえる奴がいると聞いたのでここまで投げに来たにすぎないし。
間違いだったら?クズ共の情報にそもそも信ぴょう性があるとでも?
重要な奴なら例の能力とやらで繋がってるだろうし。

「ってことでソレよろしくぅ。
 ああ、暗号化もしてあるしケース2のデータと合わせないとデータ燃えるからって付け加えといて。
 ハグレモノは情報セキュリティに関しても一々言わないとすぐ燃やすからねぇ」

姿勢悪く椅子に横座りしたまま懐からチョコ菓子を取り出して咥える。
店内飲食禁止?見てないから知らないですねといわんばかりに胡坐をかいたまま気だるそうに手元を眺めて。

『調香師』 > 「覚えるよ。だって、将来の『お客様』かもしれないし

 それにお菓子の香りなら、このお店でも楽しめるよ?
 バターにバニラ、メープルにナッツ。ピールにチョコレートも、もちろん」

匂いを嗅いで、きちんと覚えた距離感で
加えたお菓子に腕を伸ばして、ひょいとひったくる動き

何処にも書かれていない決まり事でも、私がルールなのですと主張せんばかり

「食べられない以外は、一番おいしいものを作ってあげられる」

それでも興味は無いのかな、彼女は笑みを浮かべていました
資料・暗号の方はうまくやってくれる事でしょう、きっと

O RLY >  
「へー、商売熱心ですねー。
 あたしにゃ理解できないけど」

手元を離れたお菓子には僅かに惜しそうな表情を浮かべつつもひょいと肩を竦めて背もたれに凭れ掛かる。
少し口元が寂しい気がしていたけれどまぁ仕方がないだろうと自己完結したようで改めて店内に意識を配る。

「そう?じゃあなんか良い感じの無いの?
 例の赤い奴みたいに、ヨくなるようなさぁ。
 それなら買うかもしんない。刺激が足んなぃんだは?」

嗅ぎ薬自体は結構色々な使い道がある。主にトラップとか。
対策が無ければかかりやすいという言う意味で嗅ぎ薬は優秀だ。

「そこらのおっさん狩っても強壮薬か媚薬ぐらいしか持ってないしさぁ?
 馬鹿の一つ覚えみたいにそればっか。なんなの?猿なの?
 ていうかあれこの店で売ってんの?」

実際下の方の構成員になればなるほどそういった類は増えるわけで……
まぁ反社会的団体なんぞ大抵はそういう存在ではあるけれども

「ほんっと、気持ち悪いよね。マジで……
 くふ、なんてねぇ?あ、ごめん苛ついた?」

漂う香りに悪臭でも覚えたかのように眉を顰め……数秒後ケラケラと軽薄な笑い声を響かせる。

『調香師』 > 「本当に欲しいなら...かな?
 でも、あんまり欲しくなさそうだね

 それじゃ人の為にならないもん。だったら、やだ」

麻薬も媚薬も強壮剤も、或いは毒物と言える物まで
ご要望とあらば調合しよう。それが『人の為』なら

しかし、目の前に退屈そうに、或いは居心地の悪そうに
椅子に身を預ける貴女の言葉は『口にしてみた』以上の意図はなさそうで

寧ろ、忌み嫌って遠ざけたい様な。嫌悪の色がそこに確認できたのだった


「いらつく、とかはないよ。ただ難しいお仕事だなって考えてるの
 あなたにとって安心は、『安心』出来る事じゃないみたいだから」

この店に入ってきて、香りに包まれても尚
改善の見えない、とげとげしい姿に彼女は首を振る

オジサマがたや構成員の事は何も感じる事はなく
相手にするのは、このお店に訪れた貴女だけ

O RLY >  
「欲しーっちゃほしーよ?
 イケる薬とかさぁ。暇つぶしにはいいじゃん」

馬鹿だなと思うことも隠せないが。
モノによってはその後の吐き気とかすごいし。
仮に気持ちよくなれても所詮一時しのぎに過ぎない。

「いや、なんつーか、ふっつーに気持ち悪いでしょ。
 ヤる気はともかくさ、思考をコントロールされてるってさぁ」

別に平和主義を気取るつもりもないが気に入らなければ散々踏みにじることも躊躇しない。
猛禽類に例えられるだけの気性の荒さは保証済みだ。ある意味本質ともいえる。
それがこの店に来てみればどうだろう。
妙な倦怠感と共にまるで感情を引っこ抜かれたような気持ち悪さがある。
蹴とばして出ていけばいいのに「蹴り飛ばす」という選択肢に行動が結びつかない。
答えも解法もわかっているのに答えに結びつかない。
これだけ考えているのに武器を握らないのがその証拠。
それに何より、その気性で覆い隠している物が目の前に見えてしまう。それが気持ちが悪くて仕方がない。

「こんなこと当たり前にする。そんな奴の掌で安心する奴なんて相当頭おかしくない?
 何も考えてないならともかくさぁ」

それに安寧とするような奴は”梟”に向いてない。あっという間に捕捉されてお陀仏してる。
まぁ別に暴れる予定はないからいいんだけどさ。それに狂気の沙汰の方が面白いと思う自分もいる。

「ま、あんたはそういうの興味なさそうだけど」

本当に香りの事しか考えていないような気配に顔を向けると吐き捨てる。