2021/11/08 のログ
O RLY >  
「へぇ、いーんじゃない?
 ま、多少執着したほうが人生楽しいし」

ほんっと、子供みたいな仕草をするなぁと思う。
別にコレについて調べていない訳じゃない。
でもそんな過去を抱えても、それでも、こんな風に淡色なのだとしたら……

「--気が変わった。」

こちらに差し出された紙袋をしばらくじっと無言で見つめると呟く。
そうして椅子から立ち上がると椅子をくるりと回してテーブルに押し込み
そのままそれを素通りしてフードを被りながら入り口に向かう。
嗚呼、雨も上がったみたい。これなら歩いて帰れる。

「さっきはあー言ったけどさ、
 あんたの作る香水は嫌いじゃない。
 あんただって別に嫌いってわけじゃないしね。
 ……だからさ」

ゆっくりと振り向き、あの繊細な手で包装された瓶を思い出す。
氷みたいな柑橘の香り。うん、嫌いじゃない。
透明できれいで、きっと素敵な香りがするだろう。

「預かっといてよ。それ
 アタシがそれ、つけてもいいって思うまでさ」
 
そう呟くとまた、夜の街へと歩きだしていく。

『調香師』 > 「あ...」

受け取られる前に、彼女は立ち上がる
『どうして』と問いかける事は無かった

その理由は彼女の身が知る事だろう
我儘そうに振舞いながら、底の知る事のない
でも最後に見たその瞳は、気のせいだったかもしれないけれども

普段より、澄んでいた様な

「...あっ!」

今度は間に合わせます。貴女が闇夜に消える前に
預かってと言われたならばそうしよう
慌てて、表に出て頭を下げる

「またのお越しを!!」

言えた。きっと、以前よりも進んだ
それが『変わった』と言うにはまだまだ甘いのだろうけれども

ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」からO RLYさんが去りました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」から『調香師』さんが去りました。