2019/02/22 のログ
小鳥遊 日和 > でも、その…なんか、視線が痛い…! ちょっと待ってくださいヨキ先生、話を聞いて…!
(怪訝!とバリバリに描かれたヨキ先生の表情と視線がちくちく突き刺さる。
 痛い。 ぶるぶると頭を横に振って、なんとかダメージを軽減しようと試みる。)

ほら、普段から私は…筋肉―!!とかマッチョイズム―!!な格好してないですけど、
気持ちは普通のおじさんですよ、おじさん。 別に女装がしたいとかでもないですし。
…生徒さんたちには、授業を少しでも楽しんでもらいたいんです。 植物学はまだしも、
蘚苔学は文字通り花がありませんからね。 調べても調べても苔ですしね。
それで、少しでも生徒さんたちに楽しんでもらいたい…って思って意見を募ったら
いろんな衣装を着てほしいっていう意見だったんです。

まあ、悩んだときは基本に立ち返るのが一番ですよ、ほら、おじさんですよー。
(ヨキ先生の困った顔はちょっと可愛いけれど、それを楽しむわけにもいかない。
 カップを置いて、両手をヨキ先生に振ってアピール。 両手でピースとかもする。)

苔は目立たないといえばそれまでですが、人知れず、時間をかけて岩にすら生えるわけで…。
地道な努力の塊のようにも見えます。 私は蘚苔類のそういうところが好きなんですよねえ。
(相手の言葉にものすごくうなずく。 ややもすればものすごい勢いで
 語りだしそうになるけれど、なんとかこらえた。 自制心である。) 
 
ええ、お茶会にも、おくすりにも。 植物学は漢方とも密接な関係があります。
ハーブだって、薬効成分を用いるという意味ではかなりそれに近いですよ。
…なるほど、お茶を振る舞う。 うん、いいかもしれませんね。
集中力が上がるようなハーブを集めて使えば…。
(ヨキ先生の言葉にぽんと手を打って答える。 すこしだけ考えるように
 視線を宙にさまよわせてから、相手を見てにっこりと笑った。)

ヨキ > 小鳥遊の話を聞いて、ようやく得心がいったように深々と溜め息を吐く。

「何だ……そのような理由であったか。
 君はどうやら、ヨキが想像する以上に生真面目というか、気が弱いというか……。

 もっと自信を持つがよい、小鳥遊。
 何も遠慮など要らんではないかね? 君が感じた苔の魅力や奥深さを真っ直ぐに伝えられたなら、余興など必要あるまいに」

しばし苦笑いを浮かべたと思いきや、ふっと吹いて笑い出す。

「華がなくとも、今この学園で蘚苔を専門にしておるのはおよそ君ひとりだ。
 君が語らねば、後進も育たん。君が努力家であることは、ヨキだって評価しているとも。
 愛するものを熱意のままに語れたなら、人は自然とついてくるさ」

何かと遠慮がちな様子の小鳥遊の肩を、古い友人のような親しさで叩く。

「ふふ、ウィッチクラフトの本領発揮といったところか?
 人を楽しませるにはコスプレも悪いだろうが、どうせなら授業の内容に即した茶を味わえた方が学生らも楽しかろうよ」

相手が考える様子に、小さく笑う。カップを空にして、お代わりをもらおう、と小鳥遊へ差し出す。

小鳥遊 日和 > 自信、ですか…。 それはそうなんですけれど、やっぱりこう、心配で…。
まずは興味を持ってもらうために、みたいなところがあってですね…?
(楽しげに笑い始めるヨキ先生をとは対照的に、しおしおと縮こまる。
 もちろん相手のいうことは正しいのだけれど、それはそれとして悩ましいのだ。)

自信、そうか、自信か…。 ありがとうございます、ヨキ先生…!
なんていうか、嬉しいやら恥ずかしいやら申し訳ないやら…。
でも、少しだけ元気が出てきましたよ…!ヨキ先生のいうように頑張ってみます…!
(ぐっとガッツポーズ。 肩を叩く手が力強い。 ちょっと痛いけど、
 それ以上にとっても嬉しかった。 ちょっぴり涙ぐむ。)

なるほど…お茶、うん、お茶ですね…。 よし、それで行きます!
でも生徒さんには喜んでもらいたいから…こう、執事っぽい格好できめてみるとか…。
あっ、はーい!
(お茶のおかわりをカップに注ぎながら、少し考える。
 もちろんヨキ先生のいうように自信を持って語るのも大事だし、
 生徒に楽しんでもらうのも大事だ。 考え事をしていても、
 お茶をぴったりな量まで注げるのは、日頃染み付いた動作である。) 

ヨキ > 元気が出た、と話す小鳥遊の顔が明るくなって、ヨキもまた朗らかに微笑む。

「君の生真面目さがあれば、学問の本質は教え子らにも容易に伝わるだろうよ。
 ははは、ヨキは学生を育てる教師だが、教師と育て合うのもまた大事な仕事だからな。

 それにいちばんの話の肝は、ヨキが君の苔の話をもっと聞いていたいということさ。
 立派な植物だというのに、どこか敷き物のように見過ごしがちであるからな」

二杯目の茶に礼を告げて、再び味わう。

「どうやら授業を教える姿勢のみならず、コスプレの幅も広がりそうだな?
 自らに自信を持つ人間は、輝いて見えるものだ。一息ついたら、また明日からもうひと頑張りだな」

クッキーを頬張って、茶を飲んで。互いに分野が異なる研究者なれば、話題も尽きない。
それから日が傾きはじめる時間まで、ヨキは自分の知らない苔の話を、興味津々で求めて止まなかった。

ご案内:「調理実習室」からヨキさんが去りました。
ご案内:「調理実習室」から小鳥遊 日和さんが去りました。