2020/08/07 のログ
ご案内:「裏路地の一角」にフィーナさんが現れました。
ご案内:「裏路地の一角」にアールズアーズアースさんが現れました。
■アールズアーズアース > 「……でも、でも」
自分はバケモノとかどうとか以前に、そもそも存在していてはいけないレベルだと思う。
ニンゲンの姿を借りて、やっと、なんとか出来てきたのに。
「こんな、
わ た
し みたい な
のが
ニンゲンであることが普通なんて、あっちゃいけないし……」
だって。
わたしに比べればニンゲンはよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよいしよくてすごくよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてとてもよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよくてよいだけじゃkないしそれもよいしよさみが語りきれない。
■フィーナ > 「どうして?」
問いかける。
「貴方がなりたいものになって、何が悪いの?」
そう、それは。
「そんなコト、誰が決めたの?」
単なる思い込みだ。
「私は、そんなコト思わないけど。なりたい自分になればいい。ニンゲンでも、バケモノでも。」
「大事なのは、自分がどうしたいか、だよ」
■アールズアーズアース > 「……せめて、もう少しニンゲンらしくできないと」
最近、思い上がってたと思う。
ひと目でバレなくなった程度なのに。
「ニンゲンになりたい……よ」
たぶん、こういうときは。
涙を流すタイミングだ。
■フィーナ > 「…………はぁ」
ため息。根本的に間違っている。
「それが『真似てる』って言われる原因だよ」
指摘する。
「今の貴方は『ニンゲンを必死に真似て、ニンゲンになりきれなくて可愛そうなバケモノ』でしかない。貴方が目指したいのは何?可愛そうな自分?それともニンゲン?どっちなのかしら?」
ご案内:「裏路地の一角」にアールズアーズアースさんが現れました。
■アールズアーズアース > 「……だって」
そもそもどれくらいニンゲンでないか、というのが大きい。
「そうでないと、考えることも出来ない」
会話も、こうした思考も、交渉も対応も、成り立たない。
こうならなければ、そもそもなにも成立しないのだ。
だから、そう言われたところで、かけ離れすぎててひどくむずかしい。
まだ、うまくはない感情が乱れただけで、壊れたりするのに。
■フィーナ > 「努力が足りない」
「その涙は努力の努力の努力の果てに生まれるものだ」
「アールはやるべきことは全部やったの?アールはこれ以上無いほど人間に近づくために努力したの?本当に?」
「その涙はね。『自分が精一杯頑張って、頑張って、それでも結果が伴わなくて。』『悔しくて』出す涙だ。少なくとも…『自分はニンゲンになんてなれない』と『諦めているニンゲン』が出す涙じゃない。」
■アールズアーズアース > 「どこまで出来ているかどうかはわからないけれど。
それなりに努力しては、いるよ?」
そもそも、ない涙を流すだけで大変なのに。
でも、それを誰かに求めたことはない。
ただ。
それでも、努力したかどうかで言われればしている方だと思う。
「皮膚、血管、血液、内臓、骨格、口腔内、眼球、声帯、髪、服、脳。
どれもコレも……まだ全部が機能を持ってはいないけれど。
それでも、なんとかありあわせで作ってはいます」
今だって、張り合わせたり切り刻んだり折りたたんだりした部分が、別に痛くないわけでも苦しくないわけでもない。
それよりは、少しでもニンゲンらしくいられる幸せのほうが勝っているだけだ。
■フィーナ > 「外面の話をしてるんじゃないよ」
ため息。さっきから外見の話ばかり。
「人間にとって大事なのは内面なの。心を通い合わせれば、犬畜生であろうが人間の良きパートナーになり得る。貴方は人間に憧れるばかりで、外面を真似るばかりで、肝心のコミュニケーションを誤ってるんじゃないのかしら?そういう努力はしているの?自分自身の『心』を変えようという努力はした?」
■アールズアーズアース > 「……わ
た
し の中身
ごとき
に、なん
の
価値
が?」
そもそも、その理屈で行けば。
犬でもニンゲン扱いされるという話になる。
それはぜったいに、ない。
「犬は犬としてニンゲンに愛される。
犬はニンゲンじゃない。
わたしは、
バケ
モノ
の
まま あいされたいわけじゃ、ない
ニンゲンになりたい、の……
だってだって……………………
こんな、じぶんの肉を切り刻んだり出来る時点で……もう、ニンゲンじゃ……無い……」
ココまで来るのにだいぶ異常だというのはわかる。
そういうアレだ。
ステーキを作るのに泥団子を固めている。
必死に固めている。
いまさら、ステーキじゃなくて泥のままでいいと言われても、やっぱりステーキにはならない。
なのに。
半ば食感まで再現してしまう所まで来ているのはそもそもが相当ずれている。
■フィーナ > 「…じゃあさ。貴方に付き合う私や、他のニンゲン達は『何の価値もないバケモノ』と対話されてるの?たまったもんじゃないわ。自分を卑下するのは良いけどね。『過度な卑下は相手も侮辱する』って覚えておきなさい。貴方のそれは、私はもちろん、『お姉さま』も侮辱してることにほかならないからね」
一応、警告しておく。下手するとその『お姉さま』にすら殺されかねない卑下っぷりだ。
「まずは自分に自信を持ちなさい。自分はここまでニンゲンに近づけたんだって自信を。外見に関してはかなりいい線行ってるんだから。後は内面。自分の心を変えていかないとね。『価値ある自分』、『価値あるニンゲン』に」
■アールズアーズアース > 「……ごめんな
さ
い」
そうは言われてみても、なかなかにむずかしい。
外見を整えなければそもそもこうやって会話もできないからだ。
「思考も、声も、耳も。
こうやって作って、やっと、はじめて……話ができるから。
そうじゃな いじぶ
ん は
つら い」
もともと、コミュニケーションについては、つい最近までまともに出来ていない。
3時間という時間ができて、やっと人とまともに話す時間が取れるようになってきたばかりなのだ。
だいぶ無理している結果でなんとかこなしている状態で、みためよりもずっと、いっぱいいっぱいとも言える。
■フィーナ > 「…まずはさ。そうやって『大変な思いして作って』。『ニンゲンと対話出来る自分』を褒めてあげなよ。ニンゲンと交わる第一歩を…ニンゲン以外の殆どの生物が出来ないことを、貴方はやってのけてる。それだけでも誇るべきことだと、私は思うけどな」
そこまで無理をしてでもニンゲンに近づきたい自分を認めてあげないと、そこから先に進めない。前に進むには『出来ること』を肯定していくことだ。
「まず自分のできることを褒めよう。そして自分の出来ないことを、出来るようにしていこう。『擬態』に関しては、私も教えれることあるしさ。内面は…ちょっと難しいけど」
■アールズアーズアース > 「そう……なんですか?」
よくわかっていない。
そもそも、比較対象がなさすぎる。
アールは大体が、異常な偏愛による狂気に近い性格で、その部分については労力の価値がかなりずれている。
ニンゲンに近づくためにする狂ったような苦労は、して当然ぐらいに思っているのだ。
むしろ、そこそこやっている自負はあるものの、それでも足りないぐらいに思っている。
そんな状態が100年以上も孤独なまま続けば、いろいろ認識がおかしくなる。
激しい激痛の続くこの状態で、他人にそれと悟らせず正気を保っていられるのが、狂っているとも言える。
「……ほめ、て いい?」
そういう理由で褒められたことはない。
外見の良さをそう言われることはあっても。
ニンゲンらしいことを褒められるのは、ニンゲンみたいで嬉しい。
だが、【ニンゲンらしくするという行動そのもの】を褒められるのは、どう捉えていいかよくわかっていなかった
■フィーナ > 「なんなら私が褒めてあげるわよ。身を粉にしてそこまで練り上げたんでしょう?」
魔力の流れを見ていれば分かる。
今、目の前に居るのは、『めちゃくちゃにこね回された肉の粘土』のようなものなのだ。魔力の流れが全体的に『狂っている』。この状態で仮初めながらも『光学偽装魔術』を行使できているのだから…それこそ『狂気の域』だとわかる。魔術を嗜む者としての意見ではあるが。
「あとは、それを少しずつ慣らして、出来る時間を増やして、後は…そうねぇ。書物を読んでニンゲンの機微を学んでいくのも良いんじゃない?本は素敵よ。その人の『考えの一部』が載ってるんだから。それを読み集めて、自分のものにすれば、ニンゲンに近づけるんじゃない?」
■アールズアーズアース >
「ありがと
う ございま す」
礼をしながら動揺する。
こんないびつでも、人間らしさの努力そのものを褒められると、どうしていいかわからない。
顔を真赤にするといいんだと思う。たぶん。
「本はそこそこ読んでいるんですが、なかなか……」
ニンゲンが好きなものは一通り手を出す癖はある。
ただ、同じように楽しめているかどうかまでは自信がない。
「……こうやって話すること自体、結構憧れだったので」
医学書を含め本はそれなりに読んでいる。
なにせ、情報源として便利だ。
なにより、誰にも会わずに読める。
ただ。
どう感じていいかわからないこともいっぱいある。
■アールズアーズアース > **中断しときますねん_(:3」∠)_**
ご案内:「裏路地の一角」からアールズアーズアースさんが去りました。