2021/11/06 のログ
ご案内:「◆私室(過激描写注意)1」に羅刹さんが現れました。
■羅刹 > お姫様を見送った後
蜥蜴が潜むより、更に深い場所。
ただし、件の暗殺者を警戒してか、多少は光に満ちさせた部屋
この程度が効くかどうかわからないが、少なくとも対策にはなるか
一応は私室となっているが、それほど豪奢なわけでもない簡素な部屋
その場所で、羅刹は指示を出す
『ああ。あいつを解放し、『見送り』が全て終了した時点で裏返す。
現在のアジトは全て放棄、どうせルートも崩落で潰れ始めてる。丁度いい
何、『蜂』もまだ露見してねえ、終わったら鬱憤はそっちで晴らせ
丁度、いい塩梅に流れ込んできた所だ』
例の噂によって…羅刹の元に身体を武器に迫ってくる者も増えた
例外なく、薬漬けにし、脅し、異能とも呼べる特殊能力で手駒にして蜂の財産にしたところだ
あの女程の魅力は無くとも、好きに欲求を叩きつけられる相手にはなるだろう
元々は敵であったため、使い潰しても問題は無い
部屋に備え付けられている、白の皮張りのソファに背を預け、息を吐く
「――――――――――――――……………」
…目標に対して。
もうすぐ、などとは思わない
道のりは果てしなく遠く、不可能と誰もが笑うだろう
だが、見えている以上はやる
例えその結果、四肢を捥がれても
全てが潰されない限り、蜥蜴は進む。そう造られ、継いだ
今日はもう、来客は無い…はずだ
陽気な礫か、焔辺りか、別の誰かか。
そんな者が、訪ねて来る可能性はあるが
ご案内:「◆私室(過激描写注意)1」にO RLYさんが現れました。
■O RLY >
「や」
ゆっくりと扉が開いた。
いつもよりゆるっとした格好で片手にアイスを持ち、若干眠そうな表情を浮かべながら
いつもと比べ、極端に少ない口数で呟く。
「おつかれ」
そのままソファに座り込むと手に持っていたアイスをかぷっと咥える。
濃厚ミルクティ味。冬仕様。
シャワーを浴びた後の半乾きの髪が頬に張り付くのをよけながら黙々とアイスを平らげていく。
■羅刹 > 何故ここにくつろぎに来た、といいかけて
偽装中であることと、梟からの報告を思い出す
「…ああ、巣も潰れたっつってたな」
自由にさせている白梟の巣
その一つもまた、潰れたのだった
「また出てたみてぇだな。怪我は」
そうそう負いはしないだろうと思いながら
スーツのネクタイを緩め、放る
そのつもりは今のところないが、休息中にスーツは鬼といえど辛い
■O RLY >
「……来客予定があった?
ないならいーじゃん。別に。」
真横を数秒若干眉をひそめながらじっと見つめて
プイっと視線を外しまたアイスに。
シャワー上りはアイスに限る。仕事終わりもイイネ。
「ん」
宙を舞うネクタイを傍目に捉えながら
肯定とも否定ともとれる返事を返し、片手に持ったもう一袋を横に突き出す。
オーバーサイズの服はこういう時に助かる。
袖が長いのでそれでつかめば体温が伝わらない。
「どーせ最後の調整もしないとなんないし。
結果なんか殆ど見えてたと思うけどさ、一応聞いておこうかなって思っただけ。
……んで、今後のご予定は?」
その間そちらに視線を向ける事はなく、
若干不機嫌そうにも見えるかもしれない。
■羅刹 > 「無ぇよ。…どうせ考え事してただけだ。
お前のために使うのも悪くはねえ」
く、と笑う。口説き文句にしてはくさすぎたか
アイスを受け取れば、袋を開けて
一気に、大きく一口
「どうした。いつものキレがねえな
……やるなら一気に、だ。餌で引き付けて嵌めた後、有利な位置を陣取り。
包囲は無駄だろうが、下をぶち抜くぐれぇか。砲身の常識が通用するなら別だが
通常兵器しか用意できねえのがつれぇところだ」
簡単に伝える
強固な守りであれば足元を狙うと
偽物とはいえ、邪神を当てても互角程度だった事を考えれば
通常兵器なら、それこそあらゆる手段を講じるつもりではあるが
素直にそう伝え、横を向いて様子を見る
■O RLY >
「……あっそ。
まぁ変更はなしって事ね。」
冷淡に返す。結局此処に落ち着いた。
まぁ、色々と仕掛けはした。
注文通りのものもあれば、そうじゃないものもある。
そして多分、今回は最初に想定した場所に落ち着かせる事になるのだろう。
「……今回はもう少しだ。
その後どうなるかは……まぁ未確定ってとこだね。
首領として表に出てる分まぁ楽しい追いかけっこになるだろうけどさぁ……」
ふと言葉を切る。
そのまま暫くの間じっと黙っていた。
明かりが揺らめくのをじっと見つめ、暫く後、口を開く。
「判ってんだよね?
全部無くす羽目になるって」
■羅刹 > 「ああ。今のところはな」
短く答える
楽しいというのはあまり賛同は出来ないが
顔を晒した事によって、違う事態になるのは確実だろう
「……そうだな。
派手に見送ったとして成果は微量。前進か後退かで言えば後退だろうさ
世間……情報に耳聡い奴らからは終わったとされ、維持も厳しくなる
舵取りをその時点でまた間違えれば…『終わり』だ」
全ては自分の判断と、見通しの甘さである
予想外の事態が重なり、先手を取らねば弱いはずのこちらが常に後手に回っている状態
「……どうなっても、お前の巣くらいは確保してやるさ」
などと、軽い言葉を返す
それは再起する意思は萎えていないという事
全てが悪い方向に転がっても尚、進むという言葉
■O RLY >
「今でこそ巻き込まれる数減らしてるけどさぁ、
ぶっちゃけ全員手放して身一つで隠れ潜む可能性が高いよ。
あいつらはウザいけど無能じゃない。
上手くいかないと命もないだろうねぇ。
だったら盛大に餌に使ったって良かったじゃん。
それが分かってても死なないようにした。
遊べれば楽しいし興味なかったからどっちでも良かったからさ、
あんたの”お願い”通り被害は抑えたけど。」
でなければ避難路なんかマッピングしないし、
交通の邪魔になる組織を潰したり、ましてや避難誘導なんかしない。
アタシにとって”構成員”なんてものは等しく価値が無い。
「心当たりはあると思うけどさ、
正直こういう事、向いてないよね。」
抗う理由だけでもない。
人選も、戦法も、まるで何かをなぞるようで
そこに強い捩れがみえる。
「未練になられて土壇場で踏みとどまられても困るからさ、
理由があるんだったら今のうちに聞いてあげるよ
……色々なコトの、ね。」
■羅刹 > 「あの砲火の前に晒す無駄死になら
罠に誘導して少しでも使ってやればその方がいいだろうさ」
通常兵器ではあれに敵わない
散発的な攻撃では痛痒にもなり得ない
できるだけ纏まり、行動するしかないというのもあるが
散々思われているであろう甘さ
『身内』だと判断すれば出来るだけ守る
勿論、被害が出る事は避けられない
…戦力差があるとはいえ、ゲリラ戦を主にしているのはこの辺りが理由でもある
「ああ。…百も承知だ。
元々俺ぁ、こっち側じゃあねえからな。だが……」
何事も無いように、告げる
不格好だろうと、向いてなかろうと続けるのだと
「……は。
んな大した理由じゃあねえよ
ガキが、挫折を経て、大仰な夢を見てそれを持ったまま、ここまで来た
それだけだ」
詳細を語るのは、この疲労した頭では時間がかかる
煙草を捜して、手が彷徨う
いつもは左手だったのだが、右手が主になってしまった
「期待外れか?白梟」
アイスを乱暴に食い終え、煙草を咥える。火は、付けずに
■O RLY >
「素直じゃないっていうか、嘘が下手っていうか。
いや、この場合嘘とは言わないのかな
あー、人間ってホントメンドクサイ」
仮に鉄火が居なくても、同じことをしたくせにと思う。
本当、向いてないのに頑張って馬鹿みたい。
「……わかってんならいーよ。
ぎりぎりで踏みとどまられるとか、そーいうのが一番つまんないからさ」
判りやすい欺瞞の塊みたいなハッピーエンド。そんなものは反吐が出る。
賢ければそれで妥協するべきだともいえるけれど求めているのは特大の馬鹿。
右手を伸ばし、軽く指を鳴らすと指先に焔がともる。
「期待通りには動いてくれたし。
その分よく働いてあげたでしょ。
アタシはね、あっち側でも生きれた。
でも此処に居る。それ以上説明がいる?」
■羅刹 > 「はっ、確かに嘘じゃあねえ
臨機応変、が近いか?」
くつくつと笑う
相手がもう少し弱くとも、男は慎重だっただろう
こちらが圧倒的に弱いからこそ、全てを疑わなければ、生きることはできなかったから
「落ちるなら、底辺まででも、登るなら最高まで、だ。
それは変わらねえ。……器用な奴だな」
人間ではないことは感づいてはいたが
やれることも多いようだ
煙草を近づけ、右手から受け取った火で、煙を吐く
やれることは少ない。だが、できないわけでもない
「……要らねぇな。
下らねえこと聞いた。忘れろ」
すー、と何度か息を吐き、沈黙
「で。それを聞くためにわざわざ来たのか。
お前にやった『給料』まで持ってよ」
アイスの片割れ……だったものをひょいと拾ってサングラスを外す
いい加減、目も疲れてきた所だ
この辺り、人間じゃないやつが羨ましい限りではあるが
■O RLY >
「もうあんまり隠す必要もないからさ。
つっても一芸の一つだけど。」
能力を隠すのは一撃を加えるまでの間、その方が圧倒的に有効だから。
手札は多いに越したことはないけれど、ゲームから上がる時には使い切る位がちょうどいい。
「そう言いつつさぁ、絆される奴なんか死ぬほどいるじゃん。
ほんとに全部失う、の意味が分かってる奴なんてそうは居ないよ」
みんなそう。全部無くす、なんて覚悟したつもりでも、
大抵なくしても耐えられるものまでしか考えていなかったりする。
だから、いざそれ以外も無くすとなるとあっさりと手を返してしまう。
こんな風に。と指先を軽く振り、手を握る。
青色の炎はあっさりと消えて。
「……まぁ良いんだけどさ。
裏切られてもなんだってさ。」
そう呟くと木の棒を投げる。
少し前までアイスを支えていたそれはゴミ箱の中でカランと空しい音を立てた。
■羅刹 > ふー、と息を吐く
知れば知るほど、関われば関わるほど
異能とやらの差は、付きまとってくる。もう、どうしようもないが。
「隠すも晒すも好きにしろ…つっても、好きにするだろうが」
独断を許している状態だ。
どれだけ芸を晒すかを一々指示することもないだろう
「ああ。
……なんだ、昔に手ひどく裏切られたクチか?」
裏切らない、などという軽い言葉は投げない
逆に、そういった経験があるから、なんだっていい、と言うのかと
同じくアイスの棒を投げる
ただし、慣れていない右手でのスローは外れ、淵に当たって床に転げた
■O RLY >
「最初から言ってるじゃん。
アタシは好きにするし、必要なら寝首だって掻くって。
アタシ達もともとそういう”カンケイ”だし」
此処まで話が進めば流石に中に目を向けている余裕はない。
十分に種は蒔いたし、あとは刈り取るだけ。
誰がどう嫌がろうと知った事じゃない。
「別に?
信頼なんかしてないしから別に裏切られても良いじゃん。
楽しませてくれるなら何でもいーよ」
そーいう期待は何度も裏切られてるけどねー。と呟きながら肩を寄せる。
視界の端をアイスの棒が転がっていく。まるで人の人生みたい。
体重を預けながら一つため息を吐いて
「……まぁいっか。いつか言える時が来たらその時の相手に聞いてもらいなよ」
そのまましばらく目を閉じて。
■羅刹 > 改めての確認だ。何も、問題は無い
「――――――……………」
やれやれ、と
詳しく話すほど、面白いことでもない
枕代わりになりながら……静かに、寝物語にもならない言葉を吐く
「……。理由なんざ、単純なもんだ
…ある日な。
腐れ共のせいで、家族が"変わっちまった"
胸の傷はその時だ。
……表側じゃあ、取り合ってもくれねえ。
そもそもが、隠蔽されたまま始末された事件だ
それからは、運が良かった
こっち側で潰れかけの組織を継ぎ…何があろうと潜み、育てた
……何をしてもそのゴミ共を潰す。
俺が破滅しようと、何があろうとその目的は変わらねえよ」
ただ、対象が増えただけ
表側で認知されていない以上、風紀は単なる敵だ
そこに、情も何もない
敵であるなら潰し、芽があるなら取り込むだけだ
「……つっても、聞いてねえだろうがな。
……まったく。勝手に枕にしやがって」
手を伸ばし、その額に触れようと
逃げられる可能性もあるだろうが。
■O RLY >
「そ」
小さく合間に相槌を挟みながらぽつぽつと語られる言葉に耳を傾ける。
感想は自分から聞いたくせに短く一言だけ。
「聞いてるよ。
ちゃんと、聞いてる」
額に当てられた手に僅かに目を開き笑みを浮かべて。
判っている。これを聞いたところで何も変わらない。
事情なんかどうだっていい。そう。私達は小悪党だから。
「全く、運が良かったね、ボスは。
アタシが偶然見つけてさぁ」
くすくすと笑いながら額に当たる温かさに再び目を閉じる。
嗚呼、嫌いな物語だ。けれど嫌いじゃない、
ほんとに、馬鹿で一途な物語だ。
「ほんと、運が良かったよ」
■羅刹 > 「……おい、オリーリー。最終的に拾うのを決めたのは俺だ
間違えんじゃあねぇぞ」
くつくつと笑い混じり。
聞いた癖に、ロクな感想も漏らしはしねえ
だからこそ…それでいい
重い反応など、期待していないし、必要ない
「寝るなら寝ろ
……運が良いのはお互い様だ。
…安心しろ、寝込みを襲ったりはしねぇよ」
扱いにくいとはいえ、優秀な部下を得られたこと
こうして、小悪党らしく
軽口を言い合うのがそれらしい
■O RLY >
「精々、楽しませてよね。
アタシが飽きちゃわないようにさ。」
ただ、利害が一致しただけ。だからそれ以外は求めない。
事情なんか本当はどうだっていい。
そう、これはあくまで最後の一歩を踏み出させるための儀式。
最後まで利用する為だけの、ひと手間。
……それ以上の意味なんかない。
「ん」
束の間の平穏はきっとこれが最後。
もうすぐ舞台は苛烈な戦場になる。
そうなれば”恋人ごっこ”はそこまでだから……
「…ふふ」
小さく笑うと再び体を預け、ゆっくりと目を閉じた。
そうして次第に落ちていく。
深い深い眠りの縁、誰かの傍の止まり木へ。
■羅刹 > 「……は。俺はどうやら、誰かを意識すると失敗するようでな
いつも通りやるだけだ」
笑う身体を支えたまま
しばらくは、そのままだ。
……仕事は、あと2つ、その後は…ただの戦場だ
平穏など、望むべくもない
演技であるこの状況ですら、違和感を感じているのだから
「―――――……………」
頭の中、2つの仕事の内容を巡らせながら
思考が悲鳴を上げ、その電源を落とすまで
そうしないと眠れない男も、やがては眠りに就いた
ご案内:「◆私室(過激描写注意)1」から羅刹さんが去りました。
ご案内:「◆私室(過激描写注意)1」からO RLYさんが去りました。