2019/05/01 のログ
ご案内:「◆鷲獅子庵」に暁 名無さんが現れました。
ご案内:「◆鷲獅子庵」に伊従のどかさんが現れました。
■暁 名無 > 「……ん。」
まだ朝と呼ぶには幾らか早過ぎる時間。東の空がやや白んで来たかと思う頃。
暁名無の意識は微睡の中から緩やかに引き揚げられていた。
山間を歩き、温泉にも入り、普段よりも早めに就寝した所為か、普段よりも眠りは深く、そして目覚めも早く訪れたらしい。
ぼんやりとした頭の片隅でそんな事を考えながら、ふわふわとした感覚を楽しむ様に、腕の中に抱えたものを抱き締める。
「……──?」
これは何だろう。布団にしては固い様な、しかし要所要所でとても柔らかな。
寝惚けながら手を這わせてみる、それは──
■伊従のどか > 「すー……すー……」
小さく呼吸する音。
完全に脱力し、気を抜いた姿を見せながら眠っている。
浴衣は完全にはだけており、外気で肌が少し冷たくなっている。
そんなときに体を抱きしめられれば、ちょうどよい暖かさなのか、みずからももぞもぞと動いてその腕に納まろうとする。
■暁 名無 > 「……──。」
腕の中に在るのが何なのか、目を開けて確かめるにはまだ些か目蓋が重い。
手探りのみでその正体を見極めようと、眠りこける伊従の肌を名無の手が撫でていく。
きめ細かく滑らかな肌は撫で心地が良く、それでいて暖かい。
人肌、というのは解りこそすれど、それがまだ自分のものなのか別の誰かのものなのかというのが判じられるほど、意識は浮上していなくて。
「……ん、……ふぅ。」
ひたひたと確かめながら触る位置を上げていけば、不意に指先は一際柔らかな膨らみへと当たる。
■伊従のどか > 「すー……んぅ……」
あたたかい手が肌をさする。
それ自体に嫌悪感はないが、上半身をまさぐられれば怪訝な声を出す。
――起きていれば、本人は顔を赤くしたかもしれないが。
「んぅー……」
こちらもこちらとて、手を動かして名無の体をまさぐる。
■暁 名無 > 「……んっ」
唐突に自分の身体を手が這った事に小さく体が跳ねる。
自分が手を動かしたら、自分の身体に触れる気配があった。
ということは、これはやはり自分の身体だろうか。幾分か指が細い気もするけれど。
そんな事を考えながら、大きく柔らかな膨らみの縁をなぞる様に、伊従の背の方へと手を回していく。
肌蹴られた浴衣が更に開かれていくが、目を閉じている名無には視認しようも無い。
■伊従のどか > 「んっ…!
ん、んぅ……?」
上半身をなぞられ、不意に弱い箇所に触れられればびくりと体を跳ねさせ、意識が浮上する。
眠たそうな目をゆっくり開け、現状を確認し――。
「……ん」
眠そうな顔で、名無に抱き着く。
自らの柔らかい部位を押し付け、名無の首元を嗅ぐように顔を押し付け、嬉しそうな顔をする。
■暁 名無 > 「……ふ、ぁ。」
間近で艶めかしい声が上がれば、ぼんやりとしていた意識も徐々にはっきりとし始める。
腕の中の身体は自分の意に反して動き、首元には暖かな吐息が掛かる。
つまり、これは自分の身体などではなく。
「………。」
怪訝そうな声を上げるのを何とか踏み止まり、腕の中に居るのが誰かを思い出す。
共にこの宿へ来て、何やかんやあって同じ布団で就寝したのは──
「……伊、従……?」
■伊従のどか > 「ん……ふわぁ……」
目をこすりながら、名前を呼ばれれば抱き着くのはやめる。
少し起き上がり、名無に覆いかぶさるようにしながら
「おはよ、センセ」
眠たそうな目で、しかし笑顔で挨拶をする。
はだけた浴衣から覗く豊かさは、後ろ髪で隠されつつ。
■暁 名無 > 「お、おう。……おはよう。」
起き上がり此方を見下ろしてくる伊従に僅かばかり困惑しつつ。
そんな内心を悟られない様に、努めて穏やかな表情と声で応える。
「よ、よく眠れたか。まだだいぶ朝早いけど。」
普段からこんなに早起きをするのか?と目のやり場に困りつつも尋ねて。
■伊従のどか > 「うーん……まだ、ちょっと眠いかも。
いつもは、もっと早いこともあるし遅いこともあるから起きられるけど……。
昨日はセンセ激しかったから、疲れたのかな」
名無の横に座り、ふわぁ、とあくびをしながら背伸びをする。
髪の毛が揺れ、浴衣がはだけているために下着が、あるいは髪の毛で隠されている奥が、部屋の蔵さに目が慣れていれば、見えたかもしれない。
なお意味深なことを言っているが、ただ単に山登りが大変だっただけのことだ。
「んっ…くちゅっ、うぅ~、浴衣ってちょっと不便ね。
肌がでちゃうからちょっと寒いかも」
そう言いながら、再度横になり、名無にくっつこうとする。
隙間なしのゼロ距離、お互いの呼吸がかかる距離だ。
■暁 名無 > 「変な言い方すんじゃないよ……」
相変わらずの伊従の言葉に、ひきつった様な笑みを浮かべる。
寝る前も今も、疚しい事は何一つ無かったように記憶しているが、如何せん寝惚けた勢いで夜中に何かしでかしてしまっている可能性も無きにしも非ず。
……いや、もし本当に何かあれば、この少女はこんな軽口を叩いたりしないだろう、と思い直して。
ひとまず一安心といった様子で、無防備に背伸びなんてする伊従の肢体に一瞬目を奪われる。
「……っ、あ、ああ。
山の中だからな、明け方は結構冷え込むよな。
って、浴衣……あんまり着たこと無いのか?こういうところじゃ大抵着るだろ?」
疑問を呈しているうちに再びくっ付かれる。
伊従は浴衣を直したとしても、名無は遠慮なく肌蹴られたままだ。
武骨というにはしなやかな、均整のとれた鍛え方をされたであろう身体は女性の体温には負けるものの心地良く暖かいだろう。
■伊従のどか > 「んー、あんまりないねぇ。
オーストリアじゃ浴衣なんて着る機会ないし。
初めてじゃないけど、片手で数えるぐらいしかないかも。
ん~、センセ暖かい……。おじさん臭い」
再び眠りについてしまいそうな、うつらうつらした顔の寝ぼけた声。
人肌がちょうど温いらしく、はだけている名無の素肌に抱き着き、名無の匂いを嗅ぎながら幸せそうな顔でいる。
■暁 名無 > 「オーストリア……?
伊従、お前さん日本の本土から来た訳じゃないのか。
……って、おじさん臭くは無いぞ?
風呂入ってから煙草も喫ってねえし。ていうかそんな満足げに抱き着いて匂い嗅いだりすなっ」
ふと過った疑問を訊こうとした直後、おじさん臭いと言われ過剰に反応する。
まだ加齢臭がするような歳ではない、と思いたいお年頃の名無青年である。
ちょっとちょっと離れて、ちょっとだけ、と伊従を押して臭いを嗅ぐのだけでも阻止しようと
■伊従のどか > 「んー?いや、私は――」
寝ぼけた顔をしながら答えようとするが、意識が一瞬で覚醒する。
不要なことを言おうとしたことに気付く。
どのように返そうか、と一瞬d泣け困るが、名無が体臭について話題を変えたためにそれに乗る。
「んふふ、いいじゃんセンセ。
私、センセーの匂い嫌いじゃないよ?
男の人っぽい匂いで、ちょっと好きな感じだしー」
すんすん、すんすんと首元やら頭やらを嗅ごうとするJK。
体フェチだけでなく匂いフェチの毛もあるかもしれない。