2020/06/22 のログ
ご案内:「地下闘技場」にフィーナさんが現れました。
フィーナ > 「はぁ…」

今度こそは、と息巻いていた男。計画性の無さにため息が漏れる。

対戦相手決めてからやってくれないかなぁ…

フィーナ > 「だる…」
控室で寝転がる。待たされるということは結局決めずにまた招集を掛けたんだろう。

上で戦ってる奴らが羨ましい。

ご案内:「地下闘技場」に紅月 純さんが現れました。
紅月 純 > 「今日めっちゃチンピラがいると思ったらこういうことかよ……」

落第街どころか歓楽街でもチンピラが騒がしくて、追い払ってたら辿り着いてしまった。

まぁ、こういうことやるヤツはどこにでもいるか。
人を娯楽に、もしくは頭減らしに使う場所。
まぁそれはいい。一番問題なのは、

殲滅ルートを間違えたせいでコロシアムのステージに立たされていることだ。

相手が気絶するか、降参するか、死ぬかまで戦わないとならないらしく。
やばいやつが来ても、死なないように立ち振る舞い、適当な場所で降参できればいいのだが。

フィーナ > どうやら対戦相手が決まったようだ。ステージに案内される。

そして見たのは、知人だった。

「えー…………」

テンションダダ下がりである。

紅月 純 > 対戦相手が現れた。

「え゛っ……」

バットが手から、肩から落ちる。

知り合いでした。めっちゃ知り合いでした。
しかもそいつ、火力高い遠距離型の。

「……え、えぇー」

何でいるの、という声すら出せなかった。
俺死ぬの?

フィーナ > 実況「おっと、開幕早々微妙な雰囲気だ!これはお互い知り合いだったか?しかし戦いはもう始まっている!さぁ、両者どう出る?」

どうやらゴングもなしに試合は始まっているようだった。

フィーナ > 「なんでこんなところにいるの………」
そう言って、完全に手加減するための発光魔術を組み上げ、発動する。

これで降参してくれないだろうか。

紅月 純 > 「すまん。俺も聞きたい」

あー、魔法撃ってくるんだなー、なんて遠い目をしながらバットを拾う。

「すぐ降参だしていいのか?周りがクソうるさそうだが……。
あ、面倒が待ってそうだから最初だけ戦ってる体は取らせて」

普段のいかつい顔に申し訳ないという表情が浮かぶ。
チンピラ殴ってきた呪いか?

フィーナ > 「えー、私戦うの嫌なんだけど」
後ろに下がりながら、指向性の爆発魔術を組み上げ、放つ。勿論威力は最低限。クラッカー並。
術式を改変して音だけ派手に打ち鳴らしておこう。

紅月 純 > 「俺もめっちゃ嫌だ。面倒が押し寄せるから戦ってるだけで。
ちょうどいい魔術あるからくらうフリして終わるわ……」

まず彼女の発光魔術で視界が眩んだフリ。いやフリじゃない。普通に眩しい。
そこに防御姿勢でバットを構え、爆発魔術を受ける。

「ここか。『ADD-FORCE-Z』」

激しい音が鳴った瞬間に加力魔法を発動、自分の体を後ろに吹っ飛ばす。

(耳痛っっ!?)

転がって砂煙を上げながら倒れる。これで気絶判定になるだろうか。なってくれ。

フィーナ > 「…………」
倒れたところを、杖でつんつんする。

そして勝利を確信したかのように、ガッツポーズを取る。

真顔で。


ブーイングの嵐が鳴り響いた。

実況 > 「これはつまらない、つまらなさすぎる!これでは蹂躙だ!さぁここで一つ提案だ!

腕に覚えありという奴はここにいるかな?乱入を許可するぞ!」

実況者も火の粉がかからないように必死に立て直しを図り始める。

フィーナ > 「おきろ」
つんつん、と杖で再度つつく。もう狸寝入りする必要はないぞ、と。

紅月 純 > ブーイング。知ってた。
でも終わらせるにはこれが最適だった……と思いたい。

「はいよ……お前とは普通の場所で戦いたいわ。戦闘しない系のやつで」

バットを杖にふらふらと立ち上がり、この後どーなんの、と周囲を見渡す。

フィーナ > 「とりあえず敗者はさっさと退場する。戦うとしたら勝者の私」
しっしっ、と手を払う。ここで一緒に戦えばそれこそ不正を疑われるだろう。

紅月 純 > 「なるほどな……無理すんなよ」

バットを引きずって、ステージの外に出る。

やけに喧嘩を売ってくるチンピラ共を殴り飛ばしながら去っていく。
あ、これ負けたから余計に絡んでくるやつだ。

ご案内:「地下闘技場」から紅月 純さんが去りました。
フィーナ > 「……さて」
自分の控室に行く道は塞がれている。もう一戦やれということだろう。

対戦相手は乱入して来るんだろうか。

フィーナ > 「………」
まてよ?この状況、複数相手とか…無いよね…?

フィーナ > 「………」
全方位を警戒する。乱入ということは、どこから襲われてもおかしくないということだから。
(乱入歓迎です)

フィーナ > 「……」
あきらめたのか、きぃ、と控室への扉が開く。

フィーナはさっさとステージを後にした。

ご案内:「地下闘技場」からフィーナさんが去りました。