2020/07/17 のログ
ご案内:「◆月夜の痴女の逃走劇(特F2)」に雨見風菜さんが現れました。
■雨見風菜 > 深夜の街に、全裸の少女が飛んでいく。
雨見風菜、お馴染みの痴女だ。
なぜ飛んでいるのか、それは追われているためである。
深夜だから大丈夫だろうと野外露出した風菜を待っていたのは風紀委員。
バッチリ腕章した二人組を相手にした逃走劇が始まったのだった。
■風紀委員 > 「待てぃ痴女!
今日こそはお縄にかけてやる!!」
「くそっ、ヤツの異能は飛行能力か!?
それとも魔術なのか!?」
「よく見ろ鷹宮!
見にくいがあれは糸だ、糸を各所に引っ掛けて逃げておる!」
「なるほどよく見えたな権田!
街灯で照らされてようやく見える程度じゃないか!」
■雨見風菜 > 角を曲がる。
結構距離を離すことが出来たので、ここからは少し小細工を入れる。
先ず前方へ通常の銀の糸を伸ばし絡めて切断。
右方向への小さい路地に赤く少し太い糸を伸ばし絡めて切断。
伸ばしておいた本命である上方に伸ばした糸を巻き上げ、ビルの屋上へ。
■風紀委員 > 二人が、風菜の逃げ込んだ路地に入ってくる。
「痴女ぉ!!
む!?」
「居ねぇ!?
何処に行った!?」
周囲を見回せば、二本の糸。
「先の銀の糸が前方、そしてわざとらしく赤い糸が右方」
「なるほどならば奥か」
「いや、わざと残したらしい赤い糸も怪しい。
……分かれるしかあるまいか」
「応援は?」
「無論要求しておる。
深夜のため数は少ないだろうが寄越してくれるそうだ」
「じゃあ俺が奥に行くぜ」
「分かった、そちらは頼む」
そうして、ブラフの糸二本に騙され二手に分かれる風紀委員達。
ご案内:「◆月夜の痴女の逃走劇(特F2)」に紅月 純さんが現れました。
■雨見風菜 > ビルの屋上で一息つく。
「なんとか、撒いたでしょうか」
下を覗き込み、風紀委員たちが二手に分かれたのを見送る。
偽の手がかりに騙されて。
■紅月 純 > 「なんか騒がしいな」
夜、気分転換にぶらぶらしてると何やら騒ぎがあったようで。
この顔で歩いてたら捕まりそうだな……。
「飲み物でも買おうと思ったが帰るかぁ……?」
でもちょっと気になるので探索してから帰ろうと。
■風紀委員 > 「見つけましたよ痴女!」
ビルの屋上を見下ろす空飛ぶ女子風紀委員がエントリー!
「先行の二人は撒いたようですが私を撒けると思うな!」
そう言って風菜へ突撃する!
■雨見風菜 > 「空ですって!?」
慌ててそのまま身を乗り出していって落下。
ビルの壁を伝ってもと来た方向へ。
上空からの視線を隠せる場所を探すがそんな都合のいい場所はなく。
距離を離すことも縮めることも出来ない追いかけっこが続く。
ふと途中で見た顔が居たような気もするが関わっていられない。
■紅月 純 > 物音がした気がするので上を見上げてみたら。
見知った痴女が誰かに追いかけられていた。
声をかける間もなく過ぎ去る彼女に開いた口がふさがらない。
声を出すとしたら「あーあ」だった。
ちょっと面白そうなので眺めることに。
痴女の見た目?今更である。
■風紀委員 > 「くそっ、中々距離が詰まらない!」
「飛田!
すまねぇ遅くなった!」
最初に風菜を追いかけていた二人の内、細身の男が追跡劇に復帰する。
「鷹宮先輩、お早いですね。
てっきり権田先輩のほうが先かと思いました」
「確かに、権田が居ねぇな……
まあ、俺らの位置はあいつも分かるはずだ」
■雨見風菜 > 「これは……困りましたね」
空から地上から、追いかけられている。
「どうしたものか……」
そうして、角を曲がる。
直後のゴミボックスの蓋が開いているのを発見した。
「背に腹は変えられませんね、仕方ないです」
中のゴミを『物体収納』で収納し、その中に入って中から蓋を閉める。
■風紀委員 > 風菜の曲がった角を、二人も曲がる。
「「!?」」
居ない。
たしかにこの角を曲がったはずなのに。
「飛田。
奴はたしかにこの角を曲がったよな?」
「そのはずです。
先を見通せませんでしたが、間違いなく」
顔を見合わせ。
「上空から探します」
「俺はとりあえず曲がった先に行く」
頷きあって分かれる。
■雨見風菜 > ゴミボックスの蓋の隙間から様子をうかがう。
飛田と呼ばれた少女が上空で警戒している。
中々出れそうになさそうだ。
(果たしてどうしたものか)
ゴミボックスの中で考え込む風菜。
とりあえず根負けを期待するしか無いだろうか。
■紅月 純 > お、ゴミ箱に隠れた。
鬼からはひとまず逃げられたようだ。
「……ふむ」
知り合いだしなぁ。自業自得だが見てしまったしなぁ。
助けになるかはわからんが、魔法の練習も兼ねて空に魔力弾を撃って空中のヤツの気を引いてみたり。
■風紀委員 > 「飛田!
すまん遅れた」
大男が、細身の男とともに路地の先から戻ってくる。
「だが、てっきりこちらに来ると思っていたんだが」
「予測して先回ししたってか。
さすが権田……うん!?」
「魔力弾ですね。
ちょっと様子を見てきます」
純の狙い通り、飛田と呼ばれた少女が魔力弾の方向へ向かう。
■雨見風菜 > しめた!
ゴミボックスの中からは状況が見えないが、ここぞとばかりに蓋を一旦収納して飛び出す。
無論元あったゴミと蓋は律儀にもとに戻した。
■風紀委員 > 「む……?」
大男が、風菜の出ていったゴミボックスに近づき蓋を開けて覗き込む。
「どうした権田?」
「今、物音がしたと思ったのだが」
見事に風菜は見失われている。
■紅月 純 > 「釣れたか。
じゃ、俺も姿を眩ませないとな。『ADD-FORCE-X』」
あたかも八つ当たりするかのように何発か撃ち位置を知らせ、
こちらを認識したしただろうタイミングで横にスライドして逃げる。
ホバークラフトみたいな滑り方で若干奇妙な光景。
「細かい場所に入ればこっちのもんで。『ADD-FORCE-Z』『ADD-FORCE-X』」
視界の悪い建物の陰を利用して風紀委員を撒こうと。
■雨見風菜 > そして風菜は、一本挟んだ路地に出た。
「ふう。
何があったのかは知りませんが助かりましたね」
一息ついて、『物体収納』からボディシートを取り出して一通り体を拭く。
そこに魔力弾が数発空中に撃たれたのが見えた。
「あら、厄介事でしょうか」
警戒を強める風菜。
先程まで追いかけられていた三人はそちらに誘引されたようだ。
■風紀委員 > だが、それだけで終わらなかった。
「何事かと思ってきてみたら。
ちょっとこんな場所で全裸になるのはあなたには早いんじゃない?」
新たな風紀委員のエントリーだ!
■雨見風菜 > 「なんてこと」
つぶやき、反対方向へ『糸』で逃げる。
■風紀委員 > 「なるほど、お嬢ちゃんは『糸』を使うのね」
足元を凍らせ滑って風菜を追跡する風紀委員の女性。
「ならば……切断してしまえばいいわけね!」
そう言って次に風菜が伸ばした『糸』に小刀を投げる。
■雨見風菜 > だが風菜の『糸』は異能だ。
そんな刃物程度では傷つかず、寧ろ弾いた。
「残念ながら!」
言って、建物の上へ。
■風紀委員 > 「あちゃあ。上に逃げられちゃあアタシでは無理ね。
飛田ちゃんは謎の魔力弾の方に行っちゃってるし」
うんざりした顔で建物を眺める。
「まあ、場所を送ったから直に来るでしょうけど。どうしたものかしら」
■雨見風菜 > そうして風菜は建物屋上を奥へ。
道路に降り立ち、上空を見上げる。
「……追手はなさそうですね」
とはいえ、ここに居ても嗅ぎつけられそうだ。
移動を続ける。
■紅月 純 > 「あ」
俺を追いかけさせていたヤツが引き返してる。
諦めたか、ヘイトが戻ったか。
「毒を食らわば皿まで……と言うしな。『ADD-FORCE-Y』」
建物の上に移動し、見晴らしのいい場所を移動しながら痴女や風紀委員の姿を探す。
■雨見風菜 > 果たして、風菜は。
「ふー、逃げ切れましたかね」
服を着ていた。
痴女としか言われてないし必死に逃げてたから大丈夫かな、と思い。
■風紀委員 > 「そうは問屋がおろさんぞ、痴女。
今更服を着ても遅い」
上空に飛田と呼ばれていた少女。
「いい加減、おとなしく縄につけ!」
そうして、確保するために突撃。
■雨見風菜 > 「だと思いました。
あなたはとても厄介なので失礼します」
いつの間に張っていたのか。
哀れ風紀委員の少女は縛られ名も知らぬ家屋の軒先に蓑虫のように吊るされる。
■風紀委員 > 「な、なんだとー!?」
ガッチリ腕まで縛られている。
これでは痴女の場所を知らせるための端末操作ができない。
■雨見風菜 > 「それでは御機嫌よう」
そうして、糸で飛び去っていく。
後には飛田少女だけが残された。
無論、程なくして救援が来るだろうが。
■雨見風菜 > 「しかし、先の飛田さん。
なぜ急に変な方向に行ったのでしょうね?
もしかして誰かが助けてくれた……なーんて」
そうつぶやきながら、歩いていく風菜。
■紅月 純 > 「うん、滅茶苦茶質の悪い痴女だな」
離れて一部始終を見てた。
こいつ見つかってもこんな風に逃げ回ってたのか。
「ひょっとして手助けいらなかったんじゃね?……まぁいいか。飲み物でも買おう」
いい暇つぶしになった。
建物から降りて、最寄りのコンビニまで向かう。
■雨見風菜 > そうして、今夜の騒動は幕を下ろした。
風紀の中で雨見風菜の注意度が上がったかもしれない。
ご案内:「◆月夜の痴女の逃走劇(特F2)」から紅月 純さんが去りました。
ご案内:「◆月夜の痴女の逃走劇(特F2)」から雨見風菜さんが去りました。