2020/08/17 のログ
ご案内:「◆落第街 違反組織の根城(過激描写注意)」にサクヤさんが現れました。
サクヤ > じわじわと熱気が地面から、あるいは塞いだ板やトタンの隙間から直射日光として降り注ぐ。
地面に伏せていたサクヤは「ううん……」と身じろぎ一つして目が覚めた。

「ここは……」

かび臭く埃っぽい部屋の一室。廃墟のようだ。
窓は固く鉄板が打ち付けられ、内側からは出られない。
そういえば、どうしてここに来たんだっけ。
そうだ、落第街に神霊が出たと噂があったから手の空いている自分が交渉に当たろうと出向いたんだった。
落第街の奥まった場所だから十分気をつけていたけれど……
どうやら誘拐されてしまったらしい。
もしや神霊騒ぎ自体が嘘だったのかも知れない。

今はわからないけれど、見回せば、部屋の隅にこちらを監視する柄の悪い学生たちがいる。
彼らは二級学生だろうか、こちらをみて何やら相談している。

サクヤ > 『噂じゃ祭祀局で造られた人造生命だとかなんとか……』
『ホムンクルスか?』
『いいや、クローンだってよ』
『どっちでもいいから、早いとこ島外に持ち出してその手の機関や組織に売りさばこうぜ』

どうやら彼らはお金のために、サクヤを常世島の外に持ち出して売ろうとしているらしい。
常世学園の技術は今や世界に対して価値のあるものである。
その技術の粋を集めた完成品のサクヤは売れば確かに貴重で高く付くかも知れないが……。
黙ってことの成り行きを見守っていれば、ちらとこちらを見た学生の一人が舌なめずりした。

『おい、その前にちょっと味見でもしていいかな……』
『やめろって、商品傷物にしたら価値下がるだろうが』
『でもさぁ、結構可愛い顔してるじゃん』

ご案内:「◆落第街 違反組織の根城(過激描写注意)」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 突如壁をブチ壊して、中から筋骨隆々のヒーローコスチュームに身をまとった、おっさんが現れる

ぶらりと病院に帰ってみる最中だったが、少女が何やら胡散臭い連中にと、探し回っていたら時間がかかった

そしてこういう

「すまない、遅れた。探し回っていたら時間がかかった。・・・・・大丈夫・・!!!!!!!」

その顔は憤怒で満ち溢れていた、少女に心配させないようにいう

「なぜかって?」

そして大声でこういった

「僕が・・・!!!!来た!!!!!!!!!!」

そう言って包帯を外した状態で英雄の一撃の異能を全開にして拳を握りしめている大男が立っていた。

サクヤ > 壁をぶち壊してアメリカン・ヒーローと見紛う姿のおっさんが現れれば
さすがの二級学生たちも慌てふためいた。

『な、なんだてめぇは!』
『風紀か公安か? どっちにしろ、邪魔だ、畳んじまえ』

4人の二級学生たちが持流へ詰め寄った。
サクヤはそれをぽかんとした様子で見守っている。
誰だろう? 助けに来てくれた人だろうか?

二級学生のうち二人が前に出る。
身体強化異能を持っているらしく、一人は獣のような姿に早変わりし
もうひとりはボクシングのようなフットワークで持流に迫る。

持流 童男 > 「・・・・一分か・・・」
そうココ最近の連戦で限界を超えるのは一分だがしかし

それでも・・やらねばならない・・!!!なぜなら・・!!僕は・・!!!!

限界まで圧縮された殺意が、恐れが、そして、覚悟を持った意思が
4人の二級学生たちを射抜く。

「ヒ ー ロ  ー   な  の  だ か ら」
 
拳を振るうことをの意味を忘れるな・・!!
拳を用いて、こちらも殺さないように・・・150%で行く・・!!!脚に集中させて、少女をまずは助けようとする。

「150%・・!!!ライト・ニング・・!!!!キック!!!!!!」
閃光がした、その瞬間に、前に出た一人は獣のような姿をして、もうひとりはボクシングのようなフットワークで迫ってくる相手に

光速の蹴りを入れようとする。。死なないように加減をするが当たれば重症になるかも知れない。

右足から嫌な音がした。ついでに、小石を持っていく。残り40秒

サクヤ > 持流の光速の蹴り、まさしく光のような一瞬で獣に変身した二級学生の方を捉え
反対の壁へ蹴り飛ばす。
キャイン、と犬の悲鳴のような鳴き声を上げて二級学生の一人が壁にめり込んだ。
そのすきに、後方に控えていた二人が援護射撃よろしく虚空から銃を取り出して
持流を狙い撃ちにしようとする。
大柄な図体の、特に胴体を捉えて、弾丸を的確に射撃した。

一方軽快なフットワークで詰め寄った前衛のもうひとりが
援護射撃に合わせて一旦引いてから更に詰め寄って軽めのジャブを持流に浴びせかける。
一人対三人、普通に見れば持流のほうが危なそうに見えるが、ヒーローはいかにこの窮地を抜けるだろう。

サクヤはハラハラしながらことの成り行きを見守っている。

持流 童男 > 「ぐ・・!!」
と言ってジャブを浴びせられて、弾丸を的確に射撃されたが・・
根気で右脚で立つ・・・・

「110%!マイティ・・・・・!!!!!!」
そう言って、三本指がボロボロの状態だが親指と小指は健在なところをみて・・・セレネさん・・すまない・!!!

そう思いながらも軽めのジャブをしてきたタイミングで腕を掴みながらも痛みが鈍くてよかった・・・!!と思いながらも

「トルネード・・!!!!!スマッシュ!!!!」

そう言ってフットワークが軽めな違法学生を掴んで、回転しながらその遠心力で左足で支えながら、後ろにいる違法学生に向けて投げようとする。暴風の如き風が吹き荒れる。右手が、やけどを負う。殺さないようにはする

サクヤ > いかに異能者と言えど、人を殺しうる弾丸を浴びせられて出血は免れないだろう。
持流の胴体からいくらかの風穴が空き、出血が床に滴り落ちる。
それを根気で踏ん張ったようだが、ボクシング男にとっては大きなチャンスだった。

『いい加減、さっさと倒れろよ!』

怒鳴りつけるような声とともにジャブを持流の顔に叩きつけようとしたとき、
逆に彼に腕を取られて引っ張られる。
ボクシング男がしまったと思ったときにはもう遅い。ぐるぐると遠心力に合わせて
引っ張られ、そのまま投げ飛ばされてしまう。
向かう先は銃を持った二人組の学生。直前まで狙いを定めていたせいで避けるのが遅れた。
そのまま三人は絡まるように巻き込まれて床に叩きつけられてしまう。

『く、くそ……っ』

そのうち一人が、伸びた二人の下から這い出してさっさと外へ逃げ出してしまう。
後には戦えるものはおらず、満身創痍の持流とサクヤだけが残った。
サクヤが慌てて立ち上がり、持流へ駆け寄った。

「お、お怪我は……、して、いますよね。ちょっと待って下さい。
 おまじない程度ですが治癒の魔術をかけます」

そういって持流の手を取って痛いの痛いの飛んでいけ、とする。
傷こそ塞がらないものの、痛みはすぐに飛んでいくだろう。

持流 童男 > 「きみは・・・大丈夫かい・・・?」
そう笑ってから、苦しそうに少女さんに言う。

「早く・・・ココから逃げるんだ・・・君が・・・理不尽に会うのは・・・お人好しとして・・ヒーローとして・・・嫌なんだ」
そう笑って。自分は大丈夫だと笑ってから。スマホを取り出して、風紀委員に連絡を取る。
「・・・あんたまた無茶したんですか・・・!?全く仕方ないですね・・!」
そう風紀委員の叱咤が聞こえてくる。


痛みは消えた・・なぜか飛んでいったが、すぐさま痛みが無いこと確認してから

「少女さん・・すまない、早くココから逃げるんだ。痛みを消してくれたことは、ありがとう。だけど連中が増援をしてくるとは限らない・・!!!!!だから君は逃げるんだ。裏に風紀委員の子達も回してある。」

そう言ってこちらは、さっきの逃げた男を追うとする。

「僕は、君が、理不尽に嘲り笑われるのが、耐えられない・・!!」
と哀しく言って前に足を踏み出そうとするが、脚が言うことを聞かない。

サクヤ > 「はい、サクヤは大丈夫です。 あなたが守ってくださったので……。
 ありがとうございます……、サクヤなんかのために……」

持流のそばに寄って、痛みを和らげる魔術をかけ続ける。
風紀に連絡を取るその端末から、この人がよく怪我をするのだと知れるだろう。

サクヤは――一体が現在の高級家電製品一つ分の値段で造られる『備品』である。
例え故障しても、怪我をしても、暴行にあったとしても、最悪死んだとしても、
代わりのスペア体が用意されるだけである。
だから、持流がなぜここまでしてくれるのかがよくわからなかった。
大体、初対面だし、ヒーローと言っても知り合いではない自分をここまであんじてくれるのはちょっとびっくりした。

「……サクヤは、理不尽に嘲り笑われなど、していません。
 それよりあなたはもう戦ってはいけません。増援が来るなら一緒に逃げましょう。
 二級学生を完全に駆逐することは今の学園の風紀では不可能です」

そう言って、持流の腕を持ち上げ自分の肩を貸すとゆっくりと建物の外に出ようとする。
とはいえ、大柄な持流をサクヤが完全に支えることはできないし、抵抗しようとすればあっけなく離すだろう。

持流 童男 > 「君だからだ・・・なんかじゃないんだ。でも・・無事で良かった」
安心した声を出してから。

そう肩を素直にサクヤさんに貸されながらも、辺りを警戒する。
一緒に逃げると聞けばすぐさまこちらも、手を貸されよう
物陰から出てきたらこう・とか。後とかを考えている

「・・・どれだけ異能を持っていようが、人間は人間なんだ。魔物だろうが、悪魔だろうが・・・それは大事なことなんだ。・・」

そう言ってから、もしもの時の為に、サクヤさんの壁になることを考えている。

サクヤ > 「……? よくわかりません。 サクヤがサクヤであることが、どうしてそこまで
 あなたにこだわる理由を作るのか……」

なんだろう、話が噛み合っていないような気もする。
けれども一緒に廃墟を後にして逃げれば、そのうち持流が呼んだ応援の風紀委員が来るだろう。
安全な場所まで彼を運んだ後、救護班に運ばれていく持流に再びお礼を言うため頭を下げた。

「ありがとうございます。知らないヒーローさん。
 ですがサクヤは……人間ではありません。
 あなたに助けられたこの体は大事に使いますが、どうか今後は無茶をなさらず
 サクヤよりもより優先順位の高い人のためにその力をお使いください」

そう言って、自分は風紀の事情聴取に応じるために委員会街へと向かった。
サクヤは持流の言うことがまだ理解できない。
もう少し話を噛み砕いて交流を深められることがあれば、また結果は違っただろう。

ご案内:「◆落第街 違反組織の根城(過激描写注意)」からサクヤさんが去りました。
持流 童男 > 「あぁ・・・よかった・・・」

そう言って風紀委員にすこしだけ治療されてから、保健室に向かうだろう

ご案内:「◆落第街 違反組織の根城(過激描写注意)」から持流 童男さんが去りました。