2020/09/25 のログ
ご案内:「共用シャワールーム」に幣美奈穂さんが現れました。
ご案内:「共用シャワールーム」に金剛 経太郎さんが現れました。
■幣美奈穂 >
大きなウサギさんを待たせまして、自分の委員ロッカーから小物を幾つか取ってきます。
こういう時の為にあるものです。
両手で荷物を持って、共用のシャワールームに移動です。
専用のロッカーで白衣に着替えまして、浴み着代わりにします。お外の雨でびしょぬれになっていたものなので、ひやっとしまして。「ぴゃっ!」と少し冷たくて声が出てしまいました。
どうせ後で洗わなくてはいけなかったものなのですけど。
濡れてる衣服をわざわざ着るのはちょっと辛いところなのです。
■金剛 経太郎 > 前回までのあらすじ!
うさうさ。古道具屋で不用意に触った呪物によってウサギ化する呪いを受けてしまった経太郎(ロップイヤー)
祭祀局に解呪を頼もうと向かった委員会街の喫茶店で偶然知り合った少女に解呪をして貰うことに。
そして何故かシャワーを共にする事となり今に至る。
「はぇー……ここが委員会共用のシャワー室かあ。」
待たされている間、物珍しげに辺りを見回してみるラビット。
委員会街に来たのも初めてなら、こういう施設がある事すら初めて知ったところ。
聞いた話だと訓練施設にも似たようなシャワールームがあるらしい。
他の利用者も居ない様で、安心して辺りをきょろきょろしている。
■幣美奈穂 >
おっきなウサギさんの頭をお胸で押しながら、共用のシャワールームに案内です。
ふわふわ加減に頬が綻びます。
「そうですわ。
ほら、大きな行事とか、騒ぎがあったときなんか。
大勢が汗まみれになったり泥だらけになったり。
あと、そういう時はおうちに帰れない方とかおりますでしょう?」
シャワールームロッカーでお着換えしながらご説明。
ゆっくりですけどためらいなく脱ぎまして、白衣を羽織るのです。
そして、辞書ぐらいのサイズの箱と手に棒が2本。
片方には鈴が付いているので、動くたびにしゃらんっと音がなります。
そして防水ポーチにはいったものと、畳んだタオルなどです。
ぴたっと肌に張り付く白衣は気持ちのいい物ではありませんけど。
女性側の場所なので、消臭剤なども巻かれてフローラルな香りが漂います。
そして、シャワールームにと。
何処がいいかしら、と。
雨が降ったので使う方がくるかもしれませんが、
ここが満員になる時は、大きなことがあったときだけぐらいですから。
えと、っと。きょろりと見て方角を決めます。
今日はこっちがいいみたい・・と、使いますシャワーブースを選ぶのです。
「ちょっと、待っててくださいね・・」
といいますと、箱を持ってそのシャワーブースの中に入ります。
■金剛 経太郎 > シャワールームに案内されるまでの間から今に至るまで。
頭の上に自分の毛皮とは別種のふわふわ感をしっかりした重量と共に感じるのは諦めの境地。
僕の頭はお胸置き場じゃないんだけどなあ、と思いつつも野暮な事は口に出さないウサギ(♂)である。
「ははぁ、やっぱり委員会活動って汚れたり汗かいたりするんだねえ。
確かに泥だらけで帰ったら怒られたりもしそうだなあ。」
親切に着替えながらの説明をしてくれる美奈穂に相槌を打ちながら、ウサギも羽織っていた制服の上着を脱ごうと試みる。
……脱げない。全然脱げない。手が届かないというか回らない。
するすると着替えている横で、文字通り七転八倒しながらもたった一枚の上着をどうにか脱ぎ捨てて。
ぜぇはぁと息を荒げながらも、よたよた後をついていくのである。
「はぇー……映画とかで見た事あるやつ!」
ずらりと並んだシャワーブースはアメリカンなハイスクールムービーとかで度々見かける光景。
ちょっとだけ感動しながらも、ふんわりと漂うフローラルな香りに男子禁制な空気を覚えて緊張するウサギだった。
「はーい……」
シャワーブースへと入って行く美奈穂を見送って、少しだけそわそわしつつ佇んでいる。
■幣美奈穂 >
サラシが濡れてしていなかったので。
ウサギさんの頭の上に我儘が乗っかり、ちょっと楽です。
「わたくしは、そういう時はあまりないのですけど・・」
と、うさぎさんんが脱いでいるお姿が見えます。
・・一生懸命でもだもだとするのが可愛いです。
ついつい、お尻を落として。揃えた膝に肘を乗せて。軽く握った両手にさらに顎を乗せ。
ほんわか見てしまいます。
うさぎさんの上着もハンガーにかけてロッカーの中に入れておきますね。
「本当にシャワーだけですから」
と、シャワーブースに入りますと。
しゃがんで辞書の様な箱を空けます。
取り出しますのは絵本のようなもので・・開くと折りたたまれていた神棚が飛び出てきました。
これを奥に置きましてから、更に箱の中から赤い丸い物が入った4㎝ぐらいの四角く透明な小物。
これを4隅に配します。
そして、手に取ります。15cmぐらいの棒。
しゃっと伸ばしますと、緑の葉が左右に広がります。
それを軽くふるいまして・・この場所を、簡易な神域にしてしまうのです。
「――はい、これでいけますわ。
入ってくださいませ」
使わない荷物は物を置く場所に置いて、うさぎさんを中にと手招きします。
■金剛 経太郎 > 人……今はウサギだが、がもだもだしている横でほんわかされているなど意にも介さず。
というか、変に意識してしまわないようにしながら、脱いだ上着を回収されて一息つく。
後を付いていくときも、素肌に白衣一枚という後ろ姿をなるたけ見ない様に付いていく紳士(ウサギ)である。
「湯船は無いんだー……ちょっと残念。」
人の姿の時は湯船にゆっくり浸かるのが好きだった経太郎。
今はそんなぜいたくを言える状態ではないので、残念と口にするだけに留めておく。
人の姿に戻ったら尞の大浴場でのんびりお風呂するんだ、と決意したり。
「あ、はいはーい。今入るねー。」
ブースの中からお呼ばれされれば、ひょこひょこと歩いて向かう。
四足で進む方が早いけれど、今以上に低い視点から美奈穂を見上げるのは大変危ない気がしたので。
なので二足歩行でとてとてと。ブースの中へと入ってくれば、
「わ、すごい。……なんかピリピリする。」
空気の違いを敏感に感じ取ったヒゲを前足で押さえながら、率直な感想を口に。
■幣美奈穂 >
濡れた白い布が張り付きますので、それなりに厚手ですが。
ぴたっとするとわずかにだけ肌色がうっすらと浮かぶ感じです。
「お風呂、あったらいいのですけど・・」
だけど、お風呂はありません。
ここは汗や汚れを落とすだけの場所なのです。
美奈穂もお風呂好き、実家もそうですが、今借りていますお屋敷にもおっきなお風呂が露店付きであるのです。
即席ですが作った神域。
ただでさえ、少しずつですが周囲を清浄化する力を持つ美奈穂。
その力が広がりやすくなるのです。
驚いたようなウサギさんのご様子に、くすくすと笑みがこぼれてしまいます。
「今、上からお水が降って来ますから・・お顔にお水がかかって大丈夫ですか?」
と、水とお湯をひねり、手首で温度を測りながら。ウサギさんに尋ねます。
普通のウサギさんはお顔にかかるのが嫌いだからです。
■金剛 経太郎 > 「まあ、無いものはしょうがないからね。
帰ってからの楽しみにとっとくよ。」
尞のお風呂は他の寮生も入って来て大変に賑やかな時もある。
一人でのんびり入るのも、皆でわいわい入るのもどちらも趣があって良いとゆるやかに考えるラビット。
考えてるとますます入りたくなるので、この辺で思考は止めちゃうのだが。
「すっごいぴりぴりする。ヒゲが。
本当にお祓いとかする人なんだねえ、美奈穂さん。」
だいぶ居心地悪そうにヒゲから手を離せば、少しだけ垂れるおヒゲさん。
シャワーの湯加減を調節しつつ、こちらに気遣いの言葉を掛けてくれる美奈穂を見て、すすい、と目を逸らして。
「あんまりびっちゃりになるのは嫌かなあ……嫌な気がする。
美奈穂さんこそ、その……掛かって大丈夫なの?」
ただでさえ濡れていて時々貼り付いたりする白衣がいよいよ濡れてしまえば。
主に目のやり場に困ってしまいそう、と少し垂れたヒゲを手で擦って元気にしながら訊ねてみる。
■幣美奈穂 >
ぽわぽわっと想像を浮かべます。
お風呂に入っているうさぎさんの姿・・頭に畳んだタオル。
素敵です、とほにゃっとしたお顔になってしまいます。
ただ、今のままですとお耳に水が入ってしまいます。
呪われて垂れてしまったお耳を、速くぴーんとしてさしあげませんと。
お風呂楽しめません、と呪いを散らすのに気合が入ります。
「まあっ、お髭が?
うさぎさんのお髭、敏感なのですね」
ちょっと驚いたお顔をみせてしまいます。
シャワーの水にも濡れて、余計に白布がぴったりです。
「わたくしは、慣れてますから大丈夫ですわ。
――ちょっとじっとしてくださいませ」
お顔にお水は大変でしょうと、少し考えます。
そして物置きからタオルを手に取ります。
後っ姿だと、小さなお尻の形が良く分かります。
そして振り返りますと、ウサギさんの正面に立ちまして。
「こう・・こう・・ちょっとお耳の下を通りますわね?」
とねじったタオルをウサギさんの頭にぐるりと。
頭に入るシャンプーハットがあればよかったのですが、ないのでねじり鉢巻き状態です。
その間、ウサギさんの目の前で我儘さんが動き、時にむにゅっと押し付けてしまったりしてますけど。
「これで、ちょっとましになるかと思いますの。
どうかしら?」
ちょっと出来栄えに、良さそうだと思います美奈穂なのでした。
■金剛 経太郎 > なんだか見当違いな想像をされてる気がする、と美奈穂の顔を見て思うウサギ。
とはいえ人間の姿の顔なんて知られていないし、無理もないのかもしれないと神妙に受け入れる。
まさか耳の心配までされているとは思ってもおらず、
頭が水から出ていれば、耳の中に水が入る事はまずないのだという解説も出来ない。
……まあ、しなくても良さそうな気もするけど、と気合の入った美奈穂を見て思うラビット。
「そうなんだよー敏感なの。
音は耳で聞けるし、匂いも多少は鼻で分かるし、目も見えるけど……
それ以外のなんか嫌な感じとか、今みたいな神聖な感じとか、雨が降りそうな時とかヒゲで分かるよ。」
ヒゲはとても大事なのである。
空気の微妙な違いを感じ取る、高性能レーダーでもある。
長く伸びてても不用意に切らないであげよう。ウサギさんとの約束だぞ。
だからヒゲが濡れるのはあまり宜しくない。
「そ、そう。よく服を着てシャワーを浴びたりするの?」
こちらにお尻を向ける美奈穂から目を背けつつ、変に会話が途絶えないよう声だけ掛ける。
振り返ってからも視線はあちらこちらと泳いでいたが、耳の下を通ると言われれば何事かと前を向く。
「う、うん……ひゃぁ。」
目の前に我儘さん。濡れた白布が貼り付き、袷から覗く素肌もしっとり濡れた我儘さん。
突然の光景に呆然としていれば、むにゅりと顔に押し付けられる我儘さん。
高性能レーダーなおヒゲが大きさや柔らかさなど詳細データをしっかりと捉えて教えてくれる有難迷惑つき。
「あ、ありがとございます………」
毛皮で分からないけれど、毛皮の下は真っ赤っかに茹で上がりながら。
ねじり鉢巻きロップイヤー、見事完成である。
■幣美奈穂 >
「へえ~。お髭さんってすごいのですのね。
ビビビッって感じでわかるのかしら?」
頬に人差し指を這わせて、少し首を傾げさせます。
お髭なんて持ったことがありませんし、今度、お髭の生えている方に聞いてみましょう。
「大体、朝は水被りをして禊を毎日いたしますわ?
よっぽどでなければ、毎日です」
会話しながら上機嫌です。
ねじり鉢巻きなお姿も似合っております・・半被を着せてあげたくなります。
「じゃあ、お湯が頭にかかりますから。
きちんと背中をまっすぐにする気分で立っていてくださいませ。
嫌とか、なんかありましたら言ってくださいね」
ちょっと前かがみでお顔の高さを合わせて。
人差し指を立ててまじめなお顔。
今から穢れ・・呪いを緩めるための水被り行なのです。
シャワーヘッドからのお湯も拡散でなく集中モードで、あまり勢い強くにはしません。
背伸びをして、シャワーヘッドを手の届く上の方にセットしながら、
ちゃんとウサギさんの頭にシャワーが当たるように調整するのです。
ちなみに、水被りといっても冷たい水ではありません。
温めなお湯なのです。
■金剛 経太郎 > 「そう、わかるんだよ。
すごいでしょ。人間のヒゲじゃどうか分からないけど。」
雨が降りそうな時くらいは、もしかしたら分かるかもしれない。
頭がもじゃもじゃしてる人はもじゃもじゃ具合で天気予報できるとも聞いた事がある。
「そ、そうなんだ。毎日朝に水浴び。それはすごい。」
ヒゲをこしこし、手で擦りつつどこか上の空。
今の情報をまっさらにしとかないと、未だに目の前に我儘さんがある感覚になってしまうから。
「は、はーい!
せ、背中をまっすぐ……ううん、ちょっとしんどいかも。
嫌とか無理とか、そういうぐらいじゃないから、出来なくもないけど。」
ぴょい、と背筋を伸ばすけれど何だか背骨がみしみし言ってる気がする。
本来四つん這いになってるのが普通のウサギさんで、無理して二足歩行していても若干猫背気味。いやウサ背気味。
それをどうにかぴんと伸ばして、準備を整えるのだ。
それはそれとして、やっぱり近くにほぼほぼ裸の女の子が居られるのは落ち着かない。
目を瞑ってしまおう、と目を瞑れば、ヒゲがすぐさま目の代わり。
■幣美奈穂 >
「おじ様とかのお髭ですと、わかりませんの?」
小首を更に傾げてしまいます。
よく考えれば、雨が降りそうだと湿気が高くなると、髪が重くなったり纏まりにくくなるなど。
髪の長い美奈穂なら経験があったかもしれませんが・・お髭万能説を支持します。
我儘さん、日頃の装束の時はサラシ巻きで抑えていますが。
それがないと少し動くだけでよく揺れます。
一生懸命背伸びをして、おろして、背伸びして・・と縦に元気です。
「あっ、無理したら駄目ですわ。
そうですね・・頭がちょっと上に引っ張られた感じの姿勢ぐらいです」
無理をしては気の道が滞るというものです。
無理のない姿勢にしないとなのです。
少し心配で、ウサギさんのお背中をなでなで~。
「じゃあ、少し掛かりますからね・・!」
うさぎさんの頭の上からお湯。
そして、榊でしゃっか。しゃっかと、払い。
もう片手にもつ鈴の付いた棒を時折、しゃんっ、しゃんっ、と鳴らします。
慣れたもので、息をするみたいに集中に入れます。
祝詞を小さな声で、歌うように唱えながら穢れ払いをするのです。
深い森の中で、木々の匂いあふれる香りが流れるような気がするかもしれません。
流れる岩清水の音のようなもの。
温いお湯が肌を流れていき、体を冷やすこともなく。
あまり抑揚がない、ゆったりとした歌声が静かに微かに聞こえまして。
一定の間隔でなる鈴の音・・・・・・・・・・・・。
■金剛 経太郎 > 「分からない。僕はおじ様じゃないからね、おじ様に聞いてみないと。」
ともかく、アニマルのヒゲは割と万能なのだ。
猫のヒゲもネズミのヒゲも万能だから、大体の生き物のヒゲは万能なのだろうと思う。
我儘さん。大きさの割にお肌の張りが凄いようです。
重力にも全然逆らっている、というデータがヒゲから伝わってきました。
実のところ、経太郎は美奈穂がローティーンであることは気付いていない。
現在の経太郎が美奈穂よりも小さいせいで、相対的に大きく見えているから。15~6歳くらいかな、と漠然と思っていたり。
「あっ、そーなの?
じゃあこれくらいかな……うん、だいぶん楽になったよ。」
少しだけ背筋を楽にして、気持のんびりとしてみれば。
頭にお湯が掛かり、小さくひゃあ、と声を上げてヒゲをガード……せずとも、ねじり鉢巻きが水の流れを変えてくれた。
慣れた調子で進行する穢れ払い。
自然と体がリラックスしていくような、ふんわりと軽くなるような、そんな心地になっていくウサギ。
目を瞑っているからか、どこか森の中に居るような感じがして、うっすらを目を開けて確かめてみるけれど、
そこは確かにシャワーブース。美奈穂が懸命に祝詞をあげてくれているのだけれど。
やっぱり、ほんのちょっと……いや、かなり。
目のやり場に困ってしまう姿なのはどうしたものか、と。
■幣美奈穂 >
「はいっ。今度聞いてみます!」
元気にお応えする美奈穂です。
お髭のおじ様を探さないといけません。
美奈穂はまだ血の匂いをこぼすこともなく。
元気な瑞々しいお肌で、絶賛成長中なのです。
年上に見られていることを知ったらとっても喜んだことでしょうが。
「それで大丈夫ですか?
じゃあ、やりますから」
シャワーですが細かいのではなく、一本の流れる道の様な水流なのです。
小さいお声でお髭を抑えたのを見て、少し心配なお顔を見せてしまいましたが。
そのまま、半トランス状態のような穢れ払い。
ゆるやかに、緩やかに。身体を動かしての舞です。
ふわり、と回転などもします。
・・けど、うさぎさんの頭で跳ねた水が美奈穂にもかかります。
白い衣もぴったりと張り付いてしまうのです。
小さなお尻や細い腰。ほっそりした手足が、薄くですが白布を透けさせます。
簡単に花のように手折れそうな肢体なのです。
――と、体感した時間はともかく。
実時間としては10分弱。
毎が終わ地手足を揃えるとともに、静かに一礼しまして。
「ふわぁ・・どうですか?、具合は。
随分穢れが緩み落ちたかと思うのですけど」
と、あげたお顔は、めがぱっちりないつもの無邪気なお顔。
■金剛 経太郎 > 「よく知ってる人にしなきゃ駄目だよ?
困ってしまうかもしれないからねえ。」
そもそも髭を蓄えた老人を見掛ける機会はこの島ではあまりない様な気もする。
学生都市という性質上、無理もないことだと思わない事も無いが。
歳の割に初々しさが抜けきってないという印象を勝手に持っている経太郎ラビット。
よく言えば初々しい、悪く言えば子供っぽい。まさか本当に「っぽい」ではなくて子供なんだという事実は知る由もない。
なので我儘さんが我儘なのも、年相応……よりちょっと我儘かな、と思う次第である。
さほど広くも無いシャワーブースの一つの中で行われる穢れ払い。
その対象となっている経太郎は、何だかとても複雑な感情の板挟みにあっている。
確かに清められてるような、浄化されていく感覚があって大変心地良い。
一方で思春期男子としてのリビドーも、悶々として来ている事は否定できない。
これは神聖なことなの、と自分に言い聞かせても。
目の前で舞い踊る美奈穂はとっても扇情的。
目のやり場にも困るし、目のやり場に困れば当然集中も散ってしまう。
「……あ、うん。なんかスッキリした感じはするけれど。
今ので穢れが払いやすくなってる……のだっけ?」
舞が終わり、具合はどうかと尋ねられて。
変わらず全身フルモッフなロップイヤーで、耳も垂れたままだけど。
そこはかとなく清浄な感じが身体に満ちている様な。
■幣美奈穂 >
「――え?」
探さないと、と思っていましたら言われた言葉。
知ってる方じゃないと駄目ですの?、というお目めなのです。
見知らぬ人に聞いてみる気まんまんだったのです。
動いたからといって、息が乱れたりしないのは。
体力を使う傍から、加護が働き回復しているからで。
シャワー前とまったく変わらぬ様子。
禊の水被り行をしたので、穢れ払いもしやすくなることでしょう。
そして、うさぎさんが実は人間で18歳の青少年と知らない美奈穂は。
平然とその前に柔肌を見せ・・18歳の青少年と知っていても変わらないのですけど。
腰を曲げてウサギさんを見て、毛並みを撫でて、そしてお耳をちょっと持ち上げたりします。
「そうです。
穢れ払いは巫術で行いますし、今の状態なら簡単な呪い払いでも落ちるかと思います」
絡みついていた呪いが、禊で緩んでおり解くのは難しくなさそうです。
時間を置くと、また絡みついてしまいますけど。
そして、にこっとお顔を明るく満面の笑顔を浮かべますと。
置いた小道具などを仕舞いなおしまして、そして防水バッグと交換です。
素早くではありませんが、てきぱき。
「じゃあ、毛並み洗いますわね!」
嬉しそうなお声なのです。