2020/09/26 のログ
金剛 経太郎 > 「ああ、えっと──知ってる人が居ないなら、なるたけ優しそうな人に聞くんだよ。」

知ってるお髭のおじ様に会う方が難しいな、と思いなして言い換える。
優しそうなお髭のおじ様、と余計にハードルが上がった気がするけれど、知らない人に聞くなら多少は気を付けて貰わないとだ。

小柄な体躯であんな風に舞っても息を切らさないのは凄いな、と思ったものの
敏感なお髭は超常的な力の働きを感知したりもしていて、それも併せて凄いなあと感心するラビット。
こっち方面にはあまり詳しくも素養もあんまりな経太郎には素直に凄いことだと思えるのだった。

実年齢は18歳でも青少年と呼ぶにはあまりにも幼い見た目の経太郎。
もしかすると目の前の少女よりも年下に見られやすいかもしれなかったり。
特段、我儘な一部分があるわけでもないので当然と言えば当然。それでも中身は思春期な18歳であるからして。
毛並みや耳を触られてもっふり感を伝えながら、前屈みで無防備に主張される我儘さんを見入ってしまうのは無理もないこと。

「ははあ、そうなんだね。
もう簡単に戻れると思うと、少しばかり寂しく思えるけど。」

ウサギ姿も悪いことばかりじゃない事が分かったのは重畳だった。
だからと言って一生このままなのは嫌だけれど。

「あ、うん。
むしろそっちがメインっぽそうだね……気合の入り様が同じだ……」

ちょっとだけしんみりしていたら。
声のトーンがだいぶ高くなったお洗い宣言。
よろしくおねがいしまーす、と半ばあきらめた様に。

幣美奈穂 >  
こくりっと素直に頷きます。
だいたいの人が優しそうな人です。と、平和な子供目線なのですけど。

うさぎさんの禊具合、どうかしら?
と正面だけでなく、動いて横からや後ろを覗いてみたりします。
重要なお耳はどうかしら、とちょっと垂れたお耳を持ち上げてみました李。
――立派なお耳です。

うさぎさんの姿が経太郎少年の姿であったら、自分より年下の子と。
また違う可愛がり方をしたかもしれません。
オトナぶりたい年頃の美奈穂は、姉妹でも一番下なので。お姉さんぶりたいっというのもあるのです。

じっくりきちんと触って、手触りを楽しみましてから。

「そうですか?
 垂れたお耳も可愛いですけど・・」

立てたお耳と垂れたお耳。どちらも素晴らしいものです。
ですがうさぎさんとしては、垂れた耳になったのが新鮮だったのかもしれません。
そう思いながら、バッグからシャンプーやリンス。そしてブラシなどを取り出していきます。
シャンプーなどは動物さんの肌にも優しいもの。
自分でも使いますが、こういう時のためでもあります。

ふふふ~んと鼻歌を歌いながら洗う準備・・というのは。
白衣、脱いじゃうのです。
それを高いところにあるフックに、背伸びをして引っ掛けておきます。
抜け毛だらけになったら大変ですから!

くるっと振り返ればすっぽんぽん。
でも、どこかを隠すこともなく、道具を持ってウサギさんの後ろに。
シャワーヘッドを操作して、細かい水流に変えて、お顔にかからないようにしながら。
ウサギさんのお身体を全体濡らしていくのです。

金剛 経太郎 > 本人の人柄もあるから、大抵の人は優しく接してくれるだろう。
だったら余計なお世話だったかもしれない、と反省するラビット。

禊具合はしっかりと効果を出し、見た目は変わらずとも呪いの効力はだいぶ弱まっている様子。
しっかりと納得のいく出来になっていることだろう。
ロップイヤー種特有のだるんと垂れた耳は見た目よりは重くなくふっかふかだけれど、今は水に濡れて毛がしんなり。

いつか少年姿で会う事もあるのだろうか、と少しだけ想像してみるも。
こんな風に無邪気に触れ合える自信は無い経太郎だった。少なくとも女子シャワー室には来れない。

「垂れててもちゃーんと聞こえてるし。
特に不都合は無いからさあ、時々なら良いかもって思えるんだ。」

そんな事を述べながら、シャンプーやらブラシやら取り出す様を見て、少しだけ取り返しのつかなさを今更ながら体感中。
それでもまあ、ウサギの姿になるよう呪われてしまった運命か、と諦めて覚悟を決めていたのだけれど。

「………?」
「?????」

するりと白衣を脱いで一糸まとわぬ姿になる美奈穂。
突然の出来事に、目をぱちくりさせながら言葉を失うラビット。
白衣越しに見え隠れしていた細い手足や小ぶりなお尻、華奢な腰と、不釣り合いに実った双つのまんまる我儘さん。
それらが惜しげも無く晒されて。

美奈穂が背後に回るまでの間、石化したように微動だにしないラビット。思考処理がちょっと追い付かない。

幣美奈穂 >  
しっとりうさぎさん。
もふもふなかんじに比べますと、しゅっとしてます。
これを丁寧にシャンプーして、そしてしっかりブラッシング&ブローでもふふわ度200%を目指しましょう。

「ときどき、垂れ耳になりますの?」

可愛らしくてくすっと笑います。
ただ、時間がたったので、垂れたお耳に慣れてきたのかもしれません。
本島はよくありません、穢れに身が馴染んできたということですから。
禊で緩んでいるとはいえ、心持ちは大事です。
下手したら呼び寄せることにもなるからです。
――でも、可愛いですものね。

「お湯、もう少しあったかくしますわね?」

すこーしだけお湯を増やします。禊ではなく、毛並みを洗う温度にです。
鼻歌を楽し気にかなでながら準備する美奈穂。
白い肌は透けるようで傷一つなく、真珠のような肌です。
うさぎさんに見られていますが、特に気になることもありませんし。

背中側から、シャンプーをかけて、両手の指を開いて使い、指でお肉をマッサージするように。
そして痛かったりしないように、ゆっくりゆっくりと毛並みを洗います。
・・そんなに汚れていることもないのは、野良ではないからでしょう。
ウサギ獣人さん、自分で入ってるのでしょうし。前の言葉からお風呂大好きそうですし。

「うさぎさん、かゆいところありませんか~?」

お顔も、泡立てたシャンプーを手に取り。
目やお鼻などに付かないようにしながら、背後から手を伸ばしてキレイキレイと。
ウサギさんの頭をお胸の枕で受け止めるのです。

金剛 経太郎 > もふふわを失った分、しっとりなめらかな毛並み。
とはいえ濡れたままは身体が冷えるので、あんまりオススメは出来ない状態。
目指せもふふわ200%……200も?

「そーそー、時々ね、ときどき。」

人間の時以上に可愛がられる気もするし、何より野菜が美味しく感じられるのは大変良いメリット。
普段は何だか青臭くって食べられない野菜もモリモリ食べられる気がする経太郎ラビット。
けれどもこれは呪い。ウサギになるのを繰り返したら、いよいよ戻れなくなってしまうだろう。


「……あ、ああ。うん。」

お湯の量や温度調整などをしてくれていても上の空。
気が付けば体中がシャワーで濡らされていたラビット。
何だか体中の毛が濡れて変な感じだなあ、と思いつつ洗ってくれる美奈穂に変な気を使わせたくないので口はチャック。

「ああ~~~……気持ち良い~~」

そして始まったシャンプーの時間。
随分と慣れてるマッサージと併用された手つきに、思わず声が出てしまう。
ほへぁー、と緩み切った顔をしていたけれど。

シャンプーする手が頭から顔へと向かい、引き寄せられた頭が柔らかなモノにそっと触れる。
ふわぽよな感触を受けると同時、しっとりと濡れながらも獣の毛の感触を相手にも与えてしまうかも。
敏感な人にはちょっとくすぐったいだろうか。場所も場所だから、ちょっと大人なくすぐったさ。

幣美奈穂 >  
時々、垂れ耳に・・。
ちょっと悩みます。お耳が立ったうさぎさんは可愛いですけど。
垂れ耳なウサギさんも可愛いです。
ですが、美奈穂の術では穢れを散らしたり閉じ込めたりはできますが。
そんな可変なのは自分ではできません。
そういうのは、陰陽道や魔道のほうの術になるでしょうか。

「――ごめんなさい。
 わたしではそういう具合には・・。
 そういうのですと、学生街の部活か、異邦人街の方なんかだと。
 そういう具合にできるかもしれませんけど・・」

ちょっとしょんぼりします。
自分の力足らずなのです。
呪いが緩んでいる今なら、そういう具合に調整しやすいかもしれません。

身体もぬれてしゅっとしたうさぎさん。
ぬれると、全体的にスリムになることでしょう。
手に付いた毛は、シャワーで時々流してしまいます。
無理に毛並みをひっぱったりしないように、優しく丁寧にです。

「眠っても大丈夫ですからね?」

くすくすと笑います。
肌に触れる毛並みがとてもくすぐったいですけど。
それよりも、大きいもふもふなので嬉しいです。
耳も指で優しく洗いまして、少しずつ膝を落としていきます。
首回りを洗いまして、お背中を洗いましてからお胸の方。
お胸の方を洗う時は、半分抱き着いているような格好になります。
柔らかいお胸の圧迫、つんっと少ししてきてるのが当たってしまってるかも。

金剛 経太郎 > 「あー、うん。大丈夫。
自分でどうにかしてみるから、美奈穂さんが謝る事じゃないって。」

とはいえそう言った類の知り合いが居るわけでもなく。
地道に今のバイトを続けていれば、そういう知り合いも出来るだろうかなんてのんびり考えてみる。
思い返してみれば、今この状態だってバイト中に起こった事だったなあと。

濡れ鼠ならぬ濡れ兎。どことなくみすぼらしいシルエットになってしまっている。
そんな毛もごっそりと抜けて、排水溝を詰まらせないかちょっとだけ心配になるラビット。
やっぱり抜け毛は仕方ないと分かっていてもショックではある。

「寝ないよー、気持良いけどね。」

頭から首、背中と泡まみれ。何とも言えない心地良さにうっとりとしつつ。
すん、と目を閉じれば背後からの圧迫感。我儘さんはいつだって我儘さん。
まあ、これはこれで、と思っていたら自分の胸を洗われ始め。

「あふっ、ふふ……ちょっとくすぐったい……」

思わず仰け反る様にしながら身体を左右に揺らして身動ぎ。
図らずも我儘さんに背中を擦り付ける様に。

幣美奈穂 >  
少しお顔を前に、うさぎさんの横顔を覗き込みまして。

「わたくしが払っちゃいますと。
 垂れたお耳がなくなっちゃうかもしれませんけど。
 それでもいいのですか?」

と、ちょっと聞いてみます。
できればうさぎさんのご要望を叶えてあげたいところです。

「寒くなってきましたから、やっぱりたくさん抜けますわね」

白衣を脱いで大正解です。
裸なら、自分もついでに洗ってしまえばいいだけですから。
お外で付いてしまった泥や雨の汚れも、綺麗に洗い流してしまいます。
指先を使い、丹念に丹念に。そして痛くならないようにゆっくりと柔らかく。
ウサギさんの毛並みの下の肌もぴかぴかにです。

お胸を洗っていれば、あっ、やっぱりこのウサギさん男の子なんだ。
とか思います。
お声で大体わかっておりましたが、獣率の高い獣人さんは見た目ではわかりづらい方がおおいですから。

と、身体を動かすうさぎさん。

「きゃぁっ。
 もうっ、動いちゃダメです」

いちどぎゅっとハグして動きを止めようとしますが、そんなに強いちからなど無縁です。
毛並みでごしごしされて、美奈穂もシャンプーの泡塗れです。
もうっ、とほっぺをぷくっと少ししますと。
次は少し横に動けば、前足を両手で取ります。

「はい、前足も洗いますかからね~」

逃がさないように、その前足を抱え込むようにしてもみもみ。
我儘さんの間にはまりながら、前足を肉球を溝の間まで洗います。
ちなみに、肉球を洗うのには少し時間が掛かります。
ぷにぷにする時間がちょっと長いかもしれません。

そうして、前を回って移動するともう片方の前足です。
ちなみに、普通に見えてしまう下半身は、子供らしい感じです。

金剛 経太郎 > ずい、と横に来た顔を少しだけ振り返って見つつ。

「うーん、そうだよねえ。
ちょっと名残惜しくなって来たけど、
ここで止めますって言ったらわざわざ舞まで舞ってくれた美奈穂さんに悪いしなあ。」

うーむ、と考え込むロップイヤー。
ここまでして貰ったからには、最後までしっかり払って貰いたい気持ちもある。
しかしそれと同時に少しだけウサギ姿が終わってしまうのが勿体無く思える自分も居る。
悩む。ウサギめっちゃ悩む。

「やっぱり、抜けてるよね……うう、終わったらつるっつるになってないと良いけど。」

丹念な手つきのシャンプーはとっても気持ち良いけれど、シャンプーが終わったら毛が残ってないのではと心配してしまうラビット。
もふもふな自分の毛皮が見えるのは実は極々狭い範囲。身体の正面だけなので。

「あははっ……ご、ごめん。でもくすぐったくって……ひゃ」

くすぐったさに身悶えていたらギュッとハグをされてしまう。
あわあわにしてしまった事に罪悪感を覚えるも、情況的には時間の問題だった気もしている。
背後で頬を膨らませているような気配をヒゲが感じ取って、苦笑いを浮かべていたが。
美奈穂が背後から正面寄り、視界の範囲内に戻ってくれば俄かにそわそわしだす。

「あっ、はい。前足……」

自分で洗える気がするのだけど、と言う前に既に前足を両手で掴まれた後だった。
がっちりとホールドするのは我儘さん。泡まみれで少しだけつんとしているのまで見えてしまっている。

それよりも意外なウサギの足の裏。
なんとウサギは足の裏も毛がびっしり。猫や犬にあるような肉球はとてもちいちゃく毛に隠れているのである。
この毛のお陰でウサギは足音が殆ど立たない。ただしフローリングとかでめっちゃ滑るのである。

幣美奈穂 >  
「いいえ、わたくしのことは大丈夫です。
 今のは穢れ・・呪いですけど。これを魔術的にしましたら、
 呪いではなく魔術的になって穢れはなくなりますから・・」

お耳を立てたり垂れさせたり。気分によって使い分けるようになるだけです。
お顔を横に小さくふって、説明をするのです。

「気にしなくても大丈夫ですわ。
 逆に、生え変わる毛が残っていた方が大変だそうですから」

うさぎさんの前足捕まえて、二の腕なんかも綺麗にきれいに。
大きいですから洗いがいがあります。
ついでにぎゅっとした前足で生兎毛のたわしで自分の身体も洗えてしまってます。
ごしごしするたびに、少し固めのプリンのように揺れるものもありますけど。
前足の肉球の間のお毛けも指先で丁寧に洗うのです。
ただ、爪はちょっと尖っているのでうまく指では洗えませんでしたけど。
どんどんあわあわ塗れになる美奈穂ですけど、満足そうです。

「はい、前足は終わりましたから・・次はお腹と前足ね」

前に回って、足を立てて膝立ち。
お腹周りもキレイキレイに・・もし四つ足で歩いてたりしてたら、汚れているかもしれませんけど。
ゆっくりとびっくりさせないように指先でマッサージしながら、どんどん手が下がっていきます。

「・・・・」

やっぱりウサギさん男の子だったみたいですけど、つい、普通のウサギさんみたいにしてしまいました。
そういえば獣人さんです。
気のせいなことにします。

「はい、こっちの後ろ脚。わたくしの足の上においてくださいませ」

脚を洗おうとするのです。
ここが雨にも濡れて泥もあり、一番汚れが奥まで入っているでしょう。
気合を入れないといけないところなのです。

金剛 経太郎 > 「そ、そういう事も出来るの?
でも僕魔術とか使えた試しがないし……大丈夫かな。」

それなら別のウサギの種類にもなれたりするのだろうか。
ぼんやりとそんな事を考えてみたり。
とりあえず今は穢れ、呪いを魔術に換える。そんな方法がある事に感心する。

「そ、そうなの?
じゃあちゃんと抜けてってくれると助かるかなあ……」

生え変わりって大変なんだなあ、と呟く声もどこか上の空。
それも無理らしかぬ事。さっきから腕はたわわな我儘さんに挟まれ、腕に当たっては揺れる様が目の前で。
しかも美奈穂本人は全く意に介していない様だから思春期なラビットはついつい視線が引き寄せられてしまうのだ。

「あ、終わった……?
そう、次はお腹と……」

わしゃわしゃ。前足が自由になれば今度はお腹が泡立てられてマッサージ。
胸と同様にくすぐったさを感じて笑い出すのを堪えているうちに、マッサージの手は下へ、下へ……

「………」

立派に男の子のウサギさんだった。思わず顔を手で隠す。
こんな風に見られてしまうなんて。もうお嫁に行けないラビット。

「あ、後ろ足ね。足に載せるの?
ええっと、こうでいいのかな?」

どこか虚ろな瞳で指示通りに美奈穂の脚の上に自分の脚をよいしょっと。
前足よりも大きな後ろ足。ジャンプの時とか凄い力を発揮する。
そんな足をよいしょ、と載せれば爪先にふよんと我儘さんが触れるかも。

幣美奈穂 >  
「はい。本質は、確か同じですから・・」

と、授業で習った西洋魔術を思い出します。
種類は幾つかあり、同じではないものもありますけれど。
怨念系なら黒魔術とか陰陽系、道教系などが反転できたりとかもしますが。
ちなみに、神道系の授業は特に受けていません。教えられることがないからです。

「うまく体温を調節できなくなったり・・」

と、お手入れの大切さを説明するのです。
わしゃわしゃ、お腹の毛はふわっとしてまた手触りが良くて。
これをもふもふにする時が楽しみです。

手でお顔を隠したウサギさんは、見ないようにしてあげます。
もふ道の情けなのです。

「あっ、肩に前足置いてくださっても大丈夫ですわ」

つま先が触れてふよんふよんと揺れますお胸です。
でも、そんなことよりも大きな脚を綺麗にきれいにです。
本当に前足をかけて大丈夫なのかという華奢な線の細さですけど。
両手も使って後ろ足を綺麗に。と。
そして、足の裏まで両手を使って洗えば、逆の側に変えてもらいます。

金剛 経太郎 > 「そうなんだ。
凄いなあ、美奈穂さん物知りだね。」

魔術は扱えないけれど、スキルなら幾らかは理解出来る経太郎。
体系が出来てるところか、分化して別物になったりするところとか、似通ってる部分は多々あると思う。
とはいえ、それでもあくまで形が似てると思うというだけで、内容はさっぱりなのだから、詳しい相手には称賛も贈ろうというもの。

「そ、それは困る……」

ふむふむ、と他人事ではなさそうに説明を聞くラビット。
実際他人事じゃないわけで、割と真剣に聞いているが。
それも美奈穂がお腹を洗い出すまでの話。そこからは知っての通りである。

せめて何か恥らうリアクションとかあれば、こちらも相応の反応が出来たものを、と恨めしく思い。
そっと見なかった事にされたので、そっと顔を隠すくらいしか出来なかったのだ。

「あ、大丈夫だよー。
意外とバランス感覚は良いんだ。片足立ちでも全然んっふふふ。」

後ろ足を洗われ始めれば、前足に比べて思った以上にこそばゆい。
どうにか足を引っ込めずに耐えようと試みれば、その都度爪先がふよんふよんと揺らすようにかすめる。

幣美奈穂 >  
えへへ、とちょっと子供っぽく照れた無邪気な笑顔を浮かべます。
きちんと勉強したことを褒められた気分なのです。

「毛並みの間に、あったかい空気が流れるから体温が保たれますの。
 夏毛がそのままだと、こもってしまいますから・・」

獣人さんでなく、うさぎさんと入っている感覚がどうしても抜けませんし。
ちっちゃい子供を相手している気分なのです。
オトナなものは見たこともないですし、にゃんこさんにもあるような可愛らしいとしか感じないのです。。
そう、毛玉の様なタマタマさんも含めて。

ふよんふよん、硬めなプリンが揺れるような我儘さんのご様子です。
まだまだ大きくなっていけるというか、なってしまう成長期な身体です。
去年より身長が伸びてますし!
ちょっとさくらんぼうの周りもふくっと軽く膨れているのも、まだ成長期途中で若いからなのです。

「うさぎさん、体幹がしっかりしてますのね・・」

少し汚れていて毛の中にも入っていた汚れが、外に掻きだされます。
これで前足も綺麗なのです。
あとは・・。

「お尻尾ですね!」

きりっ。大事な要素なのです。
後ろ足を洗い終えれば、最後に後ろに回ろうとするのです。
・・ただ、その後にトリートメントとブロー込みのブラッシングが控えていますけど。

金剛 経太郎 > 経太郎も元の姿に戻れたらもう少しだけ真面目に授業を受けようかと検討し始める。
何のために勉強をするのか、と考えたことは何度もあったが、こういう時の為だと思えば少しは身も入りそうだ。

「なるほどなるほど?
でも、暖かい空気ならこれから寒くなるんだし篭ってた方が良いんじゃない?」

獣人と普通の獣とで何か差があるだろうか、とぼんやり考える。
一般的な獣より大きくなっている分、その辺りも変化しているのだろうか。分からない。
わざわざ確認する気にもならないし、穴があったら入りたいと思う経太郎だった。

ふよんふよん。揺らすのが少し楽しくなってしまう感触と揺れ具合。
くすぐったさを紛らわす目的がいつの間にかすり替わってしまい。
時折さくらんぼうさんも爪先の毛先がふんわり撫でていったり。

「足腰は、強いみたい。
やっぱり跳ねたりするからなのかな。」

後ろ足を洗い終えれば、やれやれようやく終わったと溜息を……つけなかった。
尻尾、と言われまだあったのね、と呆れ顔で背後に回る美奈穂を見送って。
お尻にはしっかりと、しかし埋もれるような尻尾が存在している。

幣美奈穂 >  
「ううん、違いますの。
 程よくになりませんから・・えと・・おこたにずっと入ってる感じ?
 汗疹とかできたりしますもの」

と、めっ、と叱るようなお顔でうさぎさんを見ます。
足先でお胸を揺らすウサギさん。
悪戯っこな脚に、くすくすっと少し笑ってしまいます。
途中で「あっ」と少しびくっとした瞬間がちょっとありましたけど。

後ろに回り、腰から洗い出しまして。
そして、お尻尾は特に丁寧に洗います。
動物さんのお尻尾って、なんでこんな可愛いのかしら?
・・そして、お尻まで丁寧にうさぎさんのものを洗ってしまう美奈穂でした。

それで洗い流すと・・思ったよりたっぷりと毛が抜け落ちているかもしれません。
自身の身体にも合わせて、ウサギさんの毛の中にシャンプーが残らないように丁寧に指で揉みながら流します。
さらに、トリートメントをまた身体全体に。それも丁寧に洗い流します。

「はふぅ・・これで終わりですわ」

疲れたりしませんけど、大物の動物・・間違えました、獣人さんを洗うのは、洗えたあとは満足感があります。
ちゃっちゃちゃっと排水溝にたまった抜け毛も集めておいて、サニタリーボックスに入れておくのです。

金剛 経太郎 > 「へえ、違うんだ。
ああ!なるほど。……熱だけじゃなくて湿気とかも篭っちゃうんだね。」

なるほどなあ、と感心しきりのラビットである。
自分の身体の事を自分より詳しく知っている人が居る、というのは何とも奇妙な感じだ、とも思いつつ。
ふよんふよんと揺らす中に、小さいながらも艶のある声が混じったのをウサギの聴覚は聞き逃さない。
脚を洗い終えるまでのちょっとした悪戯。怒られなければちょっと深追いをしてみたり。

そして背後に回られれば少しだけ退屈そうに大人しくしているラビット。
お尻を触られるのは変な感じだし、尻尾を触られるのはもっと変な感じ。
それでも大人しく洗い終えるのを待って、そして今度はこれまでと同じ手順で洗い流され、トリートメントでもう一巡。さらに洗い流しでもう一巡。

ようやく終わる頃には、ちょっとだけ美奈穂の裸にも慣れつつあるラビットが居た。
否。嘘。全く慣れそうになかったし、時間が経つにつれ見入る時間も伸びてた。

「あー、めっちゃスッキリした。
本当にありがとう、美奈穂さん。」

満足げな美奈穂にお礼を言いつつ、自分が疲労と手の毛の中に毛が紛れ込むからと少し肩身が狭そうに佇んで見守る経太郎。

幣美奈穂 >  
「んくっ」とか、悪戯されちゃいますと、ちょっと変な感じのお声と反応が出ちゃいます。
ちょっと首を傾げてしまうのです。
美奈穂にはそれが何か、まだ分からないのです。

むふんっ、と満足した美奈穂なのです。
まっぱだかなのも、動物さんの前・・というのもありますが。
まだ、そんなことが気になりません。
というか、意識意識がないのです。
一緒にシャワーを浴びた仲良しさん、ぐらいなのです。

持ってきた荷物とかも片付けまして。
こっち、と前足を繋いでロッカールームの方になのです。

「わたくしも楽しかったですの」

うふふっと、嬉し気な笑いが少し零れます。
その前に、ハンドタオルで自分の身体もウサギさんの毛並みもざっとふき取っておきますけど。
ここからが大変なのです・・本格的に毛並みから水気を取りまして。
さらに、ブローしながらブラッシングです。

金剛 経太郎 > 今時珍しい純な子なんだなあ、と悪戯しておいて感心するラビット。
情報が溢れるほどの社会になって久しく、様々な手段で様々な情報を得られる時代になっているのに。
自分の生理現象さえ把握出来ていない少女が居る事に、経太郎は素直に驚いたのだった。

大変満足した様子の美奈穂を見て、こういうのも悪くないかな、と思うラビット。
仲の良い友達とシャワータイム。うん、悪くないと頷いて。
しかしながらロップイヤー、中身は一応思春期男子。
下心だってちょっとはあったりするのだ。

「楽しかった?それは良かった。
……じゃあ、感謝のハグをプレゼントー。」

ロッカールームへ向かう前に。
真正面からもっふりと抱き着きに掛かるラビット。
もちろん狙いは最後に我儘さんと仲良くしておくこと。

それが済めば大変満足げに、乾燥工程とブラッシングを受けるのである。
目指せずはふわもふ200%、だった気がする。

幣美奈穂 >  
 
電子機器と相性が悪い・・触ると、なんか静電気がびびっと出まして。
すぐ壊してしまうからです。
テレビやネットを触らない美奈穂、そういう知識は学校の一般教養からだけなのですけど。
選択制なうえで、年齢相応なとこだと。まだそういうのを習わないのです・・。

「あっ!。はぐ~♪」

抱き着かれますと一瞬びっくりしますけど。
すぐに嬉しそうにこちらからも抱き着きます。
――このべしょっとをもふもふにしませんと!、と心が燃えます。

ブラッシングも終えますと。ふわふわ~とすごい軽い毛並み感。
手触りもさらりとしていて、すっごくいいのです。
その間も裸だった美奈穂は、やった感で満足した瞬間にちょっとくしゅんっ、とくしゃみ。
いそいそと服を着るのです。

「呪い、今なら結構散らせそうですけど。
 どうします?」

他で呪いを変身の呪にして穢れからかえるか。
美奈穂がある程度散らしてしまうかなのですけど。
と、褌を閉めて、ニットセーターのワンピを身に着けるのでした。

金剛 経太郎 > 電子機器との相性の悪さを経太郎は当然知る由も無いことだったが、果たして知る機会は訪れるのだろうか。
今はまだ歪とは思えないから、そっとしておいて貰えるのだろうなあ、と他人事のように経太郎は思いつつ。

「ハグハグー、ふふ、もふもふになったらまたしようねえ。」

ぎゅっと抱き合えば顔の左右にそれぞれ我儘さん。
存分に堪能し、ヒゲレーダーにしっかり記録するのだった。

ブラッシングを終えれば呪いでウサギの姿にされてすぐのころ以上のもふもふ感。
誰もが振り返るもふもふ姿と言っても過言ではなさそう。
ここまでしてくれた美奈穂に礼を言いつつ、くしゃみをしたのを見れば心配そうに見守って。

「うーん。うーーーーん……やっぱりその、魔術に出来るって人を探してみようかなって。
せっかくもふもふにして貰ったし、耳までもふもふだし、少しこのままで居たいなあって。」

それでもいいのかな、と小さく首を傾げる経太郎。
どうやら人間の姿に戻るのはあとちょっとだけ先の様だ。

幣美奈穂 >  
美奈穂はまるで気付いておらず、そして気にしてもおりませんが。
うさぎさんのお顔をお胸でぱふぱふとしているのです。

優しくウサギさんを撫でます。
ふっかふっか、もっふもっふ。
美奈穂も満足な仕上がりなのです。

「わかりましたわ!
 ふふふっ、そしたらまた、垂れ耳なうさぎさんと会えるかもしれませんわね」

お耳が立った姿を見たいとも思いますけど。
また会えます時が楽しみなのです。
着替え終わりますと、荷物を持って。
つぎはふかふかになったうさぎさんの頭を後ろから押して、共用スペースの方へ戻ろうとするのです。

――雨、やんでたらいいですわね・・。

金剛 経太郎 > ふふん、と満足げなロップイヤー。
心なしか毛艶が良くなったような気さえする。

撫でられると嬉しさ半分、恥ずかしさ半分。
照れた様に自分で自分の顔を撫で回し始めるラビット。
少しだけウサギの姿も誇らしく思えてきたのだった。

「そうだねえ。
落ち着くまでは学校は休むつもりだけど、学校でも会えるかもしれない。
そしたらまた、綺麗に洗って貰うのお願いしよっかな。」

ふふん、と満足満足な様子でシャワールームを後にしていく美奈穂と経太郎。
経太郎は外が雨だったことなんてすっかり忘れてしまっていたのだった──

ご案内:「共用シャワールーム」から幣美奈穂さんが去りました。
ご案内:「共用シャワールーム」から金剛 経太郎さんが去りました。