2020/06/29 のログ
ご案内:「落第街のとある喫茶店」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 落第街のとある喫茶店。
ウェイトレスへのセクハラが許されているその店で、ウェイトレスの格好をした雨見風菜がいる。

「おまたせしました、ブラックコーヒー2つです」

男性客 > 「おう、あんがとさん」

「サンキューな」

二人の客に、両の胸を揉まれる。

雨見風菜 > 「あん♡もう、困りますよお客様」

言葉とは裏腹に、全く困っていない声色と表情。

男性客 > 「わりーわりー、手があたっちまったな。
 へへ」

「しかし嬢ちゃん、ブラしてねえの?」

対する二人の客も、さほど悪びれた様子もない。

雨見風菜 > 「ご想像にお任せいたします♡」

人差し指を唇に当てて返す。

実際、ブラジャーもしていないしパンツも履いていない。
いつもの自分の糸による縄下着で……と言いたいところだが、店主からは難色を示されたのだ。
なので本日の風菜の下着は、ブラジャー代わりの胸の縄のみとなっている。

店主 > 「おうフーちゃん、次はナポリタンのアイスコーヒーセットを5番だ」

禿頭の大男である店主が、キッチンのカウンターに皿とグラスを置く。

雨見風菜 > 「はい、只今」

置かれた皿とグラスをトレイに載せ、指示されたテーブルへと向かう。
テーブルに座っているのは小太りの男。

「おまたせしました、ナポリタンのアイスコーヒーセットです」

男性客 > 「フヒ、ありがと……」

小太りの男のテーブルに置かれるナポリタンとアイスコーヒー。
そして離れようとする風菜の尻を撫でる。

「おっと、ごめんよ。
 手があたっちゃった」

雨見風菜 > 「もう、お気をつけくださいね♡」

全く嫌がらない笑顔で答える。
セクハラを受け入れる風菜のおかげで、店内は平穏だ。

入り口が開き、鐘が鳴る。

「いらっしゃいませー」

ご案内:「落第街のとある喫茶店」に紅月 純さんが現れました。
紅月 純 > 「はぁ……」

でかいため息とともに入店。
最近、チンピラ共が活発、最近は魔物も出るようになったとか。

結果、使役系の異能を持つチンピラに群がるようになったので、それの間引きで治安維持と金稼ぎ。

「……あー、ジュース系はあるか?」

雨見風菜 > 入ってきた少年客のテーブルに氷水の入ったグラスを置き。

「ジュース系でしたら、こちらのページになります」

と、メニューのソフトドリンクページを開く。
コーラ、メロンソーダ、カルピス、オレンジジュース、グレープフルーツジュース……
すべてのアイスドリンクが追加料金でフロート可能になっている。

紅月 純 > 「どうも」

手甲を外し、バットケースの横に置き、メニューを眺める。
まあ普通のメニューだな、と適当に選ぶ。

「メロンソーダ、フロートで、ぇっ」

そう言いながら彼女に振り向き、視線が二点で固まる。

雨見風菜 > 「メロンソーダフロートですね、かしこまりました」

視線には気づいているがどこ吹く風。
平然と伝票に注文を書き込み、店主の居るキッチンへ。
その途中、男性客に尻を撫でられ。

「もう、お客様。お気をつけください♡」

などと、取り敢えず言ってるだけな注意をする。

紅月 純 > 「えっ」

えっ。えぇー……。
この世界、美人とかスタイルいいとかそういうやつは多くいたが。
人間ってあそこまででっかくなるの?
ってなったのと。

(ふっつーに尻揉まれてたなあいつ……)

落第街だからそういう店が多いのはわかるが。
ここ、そういう店だったのか……?

なんにせよ、飲み物を待つことに。

雨見風菜 > 少しして。

「メロンソーダフロート、おまたせしました」

少年客のテーブルにメロンソーダフロートが置かれる。
透き通る緑色の炭酸飲料に、蓋をするかのようなアイスクリーム。
落第街のカフェとは言え、手を抜かないと言わんばかりの品だ。

紅月 純 > 「おう、どうも」

(めっちゃ普通だった。驚くほど普通)

さっきのは幻覚だと言わんばかりの出来。
折角なので、アイスクリームを食べようとして。

(んじゃ、いただきま)

肘がすぐ近くにいた彼女の胸に当たることに。

雨見風菜 > 「やん♡お客様、お気をつけください♡」

そう言うと、他の席から水のおかわりの要求に応えて向かう。
無論、そちらの方でもまたセクハラされていたりもする。

紅月 純 > 「……?」

……………………?

スプーンの上のアイスが解けていく。
それでもなお、腕が動きそうにない。

(場違いな店に入った、のか……?
いや、アイスは美味い……)

背景が宇宙になりそうで、崩れそうなアイスを飲み物に混ぜながら食べる。

めっちゃ気になる。なんでアイツはあの反応なのか。
本当に許されるのか?あんな子が?
あからさまに混乱している思考の下、すれ違い様にしっかり胸を揉もうと。

雨見風菜 > 少年の手を見て位置を微調整。
しっかり揉まれに行く。

「あん♡もう、お客様。気をつけてくださいってば♡」

自分から揉まれに行き、全く嫌がる声色でもなく。
そうして通り過ぎ、少年の後方のテーブルを拭いたり、卓上調味料の点検。
そしてまた、別の客から声がかかる。
完全に、少年の手の届く範囲を通った先の客だ。

紅月 純 > しっかりと揉んでしまった。そして何事もなく通り過ぎる様子を見て唖然。

(ていうか、あいつこっち目指してなかった?)

魔境だ。自分から突っ込んできてるやつがいる。
いや、落第街の女はこれくらい強かなのか……?

そしてやって来るまたの機会。進行ルートに自分がいた。

(これ、一回の入店で出禁になる店なのか?それともそういう店で俺が場違いなのか)

他のヤツらをマネした方が馴染む気がしてきた。
意を決して、今度はスカートの中に手を、内腿を撫でるように。
何やってんの俺。

雨見風菜 > 今度は、きちんと触れるように位置を微調整する必要はなかった。

「ひぁっ♡」

しっかり内腿を撫でられる。
どころか、巧みに膝を折り、自然に見せかけてノーパンの股間にちょっと触れさせてやる。

少年に近い二人組の客が、片方は少年のセクハラに口笛を軽く鳴らし、片方は親指を立てたりして激励している。
店主も店主で「それで良いんだ、少年」と言わんばかりの微かな笑顔だ。

紅月 純 >  

あっ これでいいんか。


「!?」

ああっ!?あいつ、あいつ……!!
思わず、触れた手を見る。
えっ。

「!?……げっ!?」

ガタン、ピシャ。
現実を見たくなくて、思わず彼女の方を振り向く。
が、飲み終わったコップを倒してしまって氷や解けた水が服に。

それでもなお、手の感触が鮮明に残って動けず。

雨見風菜 > 客の対応が一段落したところに、コップを倒す音。

「あら、大変。
 お客様、失礼しますね」

こぼした水に液体収納、氷を拾う。

「代わりのお水、すぐにお持ちしますね」

そう言って、一瞬で処理を終わらせた風菜に目を丸くした店主のもとにグラスを持っていく。

そして、新たに氷水を汲んだグラスを少年の席に。

紅月 純 > 「ぁ、あぁ」

あ、普通に異能使いだこいつ。
え?でも抵抗しないん?

氷水を用意しに近づいたので、もう一度。
お痛覚悟。
さっきのは幻だったのか。最後に触れた箇所をまっすぐ目指して。

雨見風菜 > 「ぅん♡」

しっかりタッチされる。
ぴくり、と一瞬硬直するも、何もなかったかのようにグラスを置く。

少年の指先に付いた液体をあえて収納せず。
しーっ、と言わんばかりに人差し指を立てて唇に付ける。

そうして、別の客の会計に向かった。

紅月 純 > 「……」

手をそっと戻す。濡れている。
幻じゃなかった。

……そっと口に含んだ。

「!!!?んぐっ……ぶぁあ!!会計!!」

我に返って水一気飲み。
また空気に飲まれてるのがわかる。大急ぎで出よう!
ここはヤバい。

雨見風菜 > 「お会計は──円になります」

ほかの喫茶店よりも少し高い程度の値段。
慌てて会計して出ていく少年に、あらあらと他人事のように呟き。

「ありがとうございました」

そうして彼女は残る客の呼び出しに向かっていったのだった。

紅月 純 > 「ウオアアアアアアアアア!!!!!」

赤黒い魔力を体から噴出し、落第街を駆け抜ける。

我に返ったあとは自己嫌悪。マジでバカやってたじゃんどーすんの。
金額の高さには目もくれず。

手当たり次第にモブチンを鎮めながら、己の業の深さに困惑し。

セクハラを覚えてしまった俺は、またあの店に行くか、誰かさんを相手に試すことになるのだろう。

ご案内:「落第街のとある喫茶店」から紅月 純さんが去りました。
ご案内:「落第街のとある喫茶店」から雨見風菜さんが去りました。