2020/10/03 のログ
出雲寺 夷弦 > 「っん、ッ……ぅ、んぅ」

――味覚で好きな人の躰を感じる、というものに、今は一身上の都合で、
割と冗談にならないものだ。
ただ、今この瞬間だけは、はっきりと言える。


『甘い』


色づく肌、悦び、声を漏らし、抱かれ、乳房を弄ばれる凛霞から、
伝わってくるものだった。
その甘さは何というか、惹きつけられる。途轍もなく、理性がゆっくりと溶け、
押さえられない程の、相手への慕情に、考えが回らなく――。

「っ、ちゅ、んッ……!」


次第に刺激が強くなる。遠慮のない愛撫が、ずっと、乳房に集中する。
指と指で乳首を挟んで、柔らかい乳房に指が沈み込んでいく。
舌で転がし、吸い付いて、もっと、その声と味が、知りたい、得たい。

「……っ、は」

――それから、一度、唇が離れたかと思えば、また反対側にも、しゃぶりついて。
唇で、口で、舌で、愛撫が続く。上半身にばかり、刺激が与えられ続ける。
……彼のものはもう、触れ合う躰に、相手の腹部に、強い脈動を訴え続けている。
ただでさえ大きいものが、興奮で更に張っているのだ。
熱量が、ずっと、そこに当たり続ける。

伊都波 凛霞 >  
「ぁふ、あッ…」

強く吸い付かれて、揉みしだかれて…
次第に凛霞の唇から漏れる声も大きくなり、熱が籠もる…
こんなに丹念に、じっくりと、そこだけを愛された経験なんてなかった

「あ……」

一旦開放された、小指の先程の桃色に色づいた先端は、自分自身が見たこともないくらいに硬く尖っていた

「(…すごい、興奮してる……私……)」

彼の手と口で執拗に快楽を与えられる乳房の奥で、心臓の鼓動がどんどん早く、強くなる
肌と肌が触れ合って、彼の熱も、しっかりと感じて…どうしようもなく、しかたなく…そのお腹の奥底が、きゅんとなってしまう
もう、求めてしまいたい、けれど…
自分の胸に夢中になっているようにも見えてしまう彼が、嬉しくて、愛おしくて
そっとその頭に手をするりとまわして、撫で付けてしまった
なんだか、一見すれば子供扱いのようで…彼は嫌がるだろうか──

出雲寺 夷弦 > 「――……ふ」


相手の心臓の位置に、自分の顔が、頭が近い。
聴こえる声も大きくなってきて、耳から、脳を揺らす。
自分がそうさせたんだ、と、硬く尖った乳頭に、彼の指が這い、
優しく転がして、それから、きゅ、と、指でつまむ。
執拗で、一心で、一途な愛撫。
そのうち、流石にちょっと、ずっと口を動かし続けるのに限界がきてか、離れようとしたとき。

頭を優しく撫でつけられた。一瞬視線を上げようとしたが、
……心地よくて、そのまま身を寄せるように、身体を動かした。
子供っぽく扱われても、正直今のはちょっと仕方ないかもしれない、なんて。
情事の最中に思える程度、相手との、この時間に気が緩みきっていた。

……眼を細めたままで、不意に。

「……胸、以外も、その」

ぽつ、と。撫でられるままで呟いた。

「……触って欲しい、よな?その、どこを、どう、とかは、予備知識は、あるけど……ッ」

――口に出して、『下半身にも愛撫をしたい』と、遠回しに言うもので。
彼のブツも限界で、はちきれそうなのに。
彼の欲望は、『触られる』より、『触りたい』らしい。

伊都波 凛霞 >  
「んぅ、ぅ…っ…」

きゅっと乳首を摘まれて、小さく鳴くような声
その声は既に色めいている…雌の声だ

「──あ…う、うん…っ」

彼の胸を中心とした愛撫に陶酔しはじめていたから、問いかけにはほんの少し反応を遅れて返した
彼の好きにしてくれればいい、とも思っていたけれど、彼はそれだけではなくこちらの意を汲もうとしてくれている
それが嬉しく、それに、応えたくなる

「……もう、夷弦の好きにしていいよ、って言ったのに」

くす、と小さな笑い
横たえていた身体を仰向けにして、やや上半身だけを起こせば、裸身を晒していても尚気恥ずかしげに

「…全部みて、ぜんぶ、さわって…いいから」

視線はゆっくりと外して、その両脚を投げ出すようにして、力を抜く
……夷弦の下半身と同じくらい、もうこちらも出来上がっているのが見られてしまうのは、やっぱり恥ずかしい
むっちりと肉付きの良い太ももは既に零れ落ちた蜜でしっとりと濡れていた

出雲寺 夷弦 > 「……そ、う言われても……」



――こんなに、全てを曝け出されている。目の前には、全部が見えている。
先程まで自分が愛撫して、すっかり出来上がらせた乳房も、その刺激で、既にもう、"受け入れられるだろう"下半身の秘所も、全部。
気恥ずかし気な姿、恥ずかしがる仕草に、また、高鳴って、興奮して。

「……凛、霞」

――不意に、片手で自分の口を押さえて、視線を逸らす。
……慌てたように、枕元を探り、案の定置いてあった避妊具を取った。

「……つ、つけるから、す、すこし、待っててくれ。
――……っはぁ」

熱量の、とても、高い息。


「……好きな人と、こういうことをする、っていうの、なんだろ、な」


呻くような声で、けれど、苦笑い気味で、幸せそうで。

「―――すっげぇ、興奮、してる、俺」

伊都波 凛霞 >  
思い出したように避妊具を手にとる彼
伝わってくる高鳴りの中でもちゃんと気遣えていることが、彼のことながら少し誇らしい

でも、その様子を見ればそっと手を伸ばして、その手首を捕まえる
じっと見つめる目線は『私にも何かさせて』と言っているようだった
それをつける、ということは…いよいよだと、思ったから

そのまま、彼の手首を捕まえたのとは逆の手が、そっと熱り立っている彼自身へと伸びる
きっと、一般成人男性の平均のものよりは、ずっと大きい…それに指先が、柔らかな手のひらが触れる
するりと撫で擦るようにしながら、熱っぽい視線を彼の顔へと上げて…

「つけてあげる…」

彼がもし、自分で…と言葉を挟もうとしても、それよりも早く、その逞しい胸板をトンと手で押して、体を入れ替えてしまう
彼が凛霞にしてあげたいことがたくさんあるように、自分だって、たくさん……

「…わたしも、すごく…ドキドキしてるよ」

彼のそれを、汚いだなんては思わない
お互いシャワーも浴びた後だし、気にすることもなく顔を近づけて…そっと、舌を這わせた

出雲寺 夷弦 > 「――?」

付けようとするより前にまず取り出す時点でも彼の手は苦戦している。
だから、手首を掴まれるし、掴むことは造作もないし。
掴まれた彼は、ここで掴まれる意味を一瞬理解出来ずに、ぽかんと視線を向けた。
……何かさせてほしい、と、伝わったが、その意味を得るなり、
――自分のそれに触れられた感触と、向けられる、視線。


「――……、ぁ……ッ」

ぞくり。と、触れられ、身体が震える。
熱っぽい目、指先が這う感触。先端が震えて、腰が力んだ。
その間に、自分が押し倒される側になり、相手が上にいた。

「ッう……ッく、ぁっ……!」

指先の刺激だけでも、結構気が揺らぐ程に強かったそれに、
相手が舌を這わせてきて、思わず声が漏れた。
熱い舌が触れて、そこから溶かされそうな程の快感で、頭が弾けそうになる。

「っり、んか……こ、れって……っ」

――自分のそれ、口で出来る大きさじゃあないだろ。と、ちょっと心配でもあった。
けど、その心配を口には出来ない。気持ち良すぎるし――止めて欲しくない。

伊都波 凛霞 >  
こんなことに慣れてる…なんて言いたくもないけれど
目の前に差し出されている剛直は凛霞の経験の中でもすこぶる大きなもので…
何より、彼のものだという意識が、それを特別にしてゆく…

「ん…ふっ……──」

彼が自身の乳房にそうしたように
丁寧に、丹念に…舌を這わせ、吸い付くように…
時折少しだけひんやりとするような、その細指が絡んで、刺激を増大させてゆく

「わたし、だって…夷弦に、いろいろ…したい、もん」

口を開け、その先端を咥えこんでしまうと同時、豊かに実った乳房で挟み込むようにして
柔らかさと、ぬるぬるとした心地よさを与えてゆく──
目線を上に向けて、夷弦の表情を伺ったりもしながら…少しずつ、少しずつ…その行為に没頭して

出雲寺 夷弦 > 「ッぅあ、ぁ……ふ、はぁッ……んぐっ、ぁッ……!!」

眼を、白黒させた。頭の中が真っ白になるほどの快楽に、
先程までの凛霞が、されていたときのようなものとは違う。
快感に支配されて、声を漏らして、上げて、身悶えしていた。

舌が這う、吸い付かれて、柔らかい唇に嬲られ、
時折その指が、異なる温度で触れあって、
かと思えば――考えても無かった、乳房に包み込まれながら、
先端が咥えこまれまでして。

「り、んか、ッぁ、うぁあ、っああッ!!それ、ちょっ、気持ち、良すぎて……ふ、ぁうっ――!!」

――快楽に染まって、理性が焼き切れそうな。
行為に没頭されるほど、彼も快楽一色に支配され、段々と。

「っは、ぁッ……んぅ、ぁ、く、ひ……ッ!!」

腰が浮いて、先走りに竿が濡れて、脈打って、雄の臭いが強くなっていく。
蕩けて、蕩けて、少し、快感をせがむように、腰が前後に揺れる。
知らない快楽が、凛霞から与えられることが、無意識で幸福で、
それをまた、更に求めてしまう。

伊都波 凛霞 >  
こんなに、気持ちよさそうにしてくれるなんて
彼がもっと触りたい、というのも…きっと、そういう部分があったんだろうと思う
柔肉に埋もれ、それでも先端が迫り出す大きさ…
…ちゃんとはいるかな、はいるよね?と少しだけそわりとする

「(夷弦も、こんな声、出すんだ……)」

相手も同じことを思っているのかな、なんて
幼馴染でよく知っているはずの相手の全く知らない顔と、声……

腰が浮いたあたりで、口を離し…ぴ、と避妊具を取り出して

「…不思議な感じ。昔はいずれ夷弦とこうなるかも、なんて思ってたはずなのに」

濡れた瞳が、その顔を見つめる

「全然こういうの、想像できてなかったかも」

収縮性に富んだゴムはしっかりと、彼の肉槍にもフィット
自分でつけたことはないから…これでいいのかな?とやや不安はあるけれど…多分大丈夫

「……準備、できちゃったね」

ベッドの上にちょこんと座り込んで、もじもじするように身体を揺する
緊張と気恥ずかしさと、心地よさに灯った熱を感じる、なんだかえっちな動作である

出雲寺 夷弦 > 「はッ、ぅ、く……――っふ、……はぁ……」

凛霞の豊かな乳房で挟んでも、その大きさは結構なものだったし、
今、一度口が離れた後の状態では、最初よりもまた随分と、立派で。

快楽の余韻で半分、上の空な紅い瞳が、濡れた眼と視線を重ねる。
なんだか、恥ずかしい顔を見つめられていたなと、苦い笑顔を、無理やり浮かべると共に、少し躰を起こす。
……あぁこれ、そんなに伸びるのか。と、つけられた避妊具にちょっとした感動さえ覚える。
つまり、後はもう。



「出来、ちまったな、……準備」

目の前で、もじもじとしながら座り込んでいる凛霞と向き直る。
……ここまで、割と結構される側だった分、多分この後は。
自分が主導せねばならないことだ。と、若干顔を引き締める。

右手を、凛霞の横側に着いて、胸元から見上げるような位置に顔が来て、身体が近づく。
左手は、座り込む凛霞の同じ左手を、優しく握ってくるようにして。

「――……凛霞、ぇと、足……」

開いて、とまでは言わない。けど、もうこの後は、言葉など交わさなくても、
彼の真っ赤な、けれど引き締めた顔を見れば伝わる。
正常位になるように、凛霞の股座を、視界の下に見る。
避妊具をつけた彼の肉槍が、自然とそこと触れ合って、熱が伝わり、伝わる。

「――……、いれる、ぞ……?」

確認を最後に、それから、優しく笑いかけた。
――あてがった彼のものが、充分濡れているだろう割れ目に、ぬぷ、と、沈み込む。
快楽に砕けそうになるのを堪えるように一瞬顔を歪めながらも、そこからは、ゆっくり、けれど、確実に、捩りこまれていく。
立派な彼のものは、凛霞の中を掻き分けていき、奥に至るまでに、そう時間を掛けない。

伊都波 凛霞 >  
「あ…は、ハイ」

足、と言われれば上擦った声で、妙に畏まった返事をしてしまった
緊張しているのは、なんだかんだでこちらも同じである

両脚の緊張を解いて、するりと開けばすでに十分に濡れた股座が顕になる
大人の女性であることを示す僅かな下草と、その下に鎮座する薄い肉色のスリットを晒せば
やはり相手が相手、恥ずかしいのか伏し目がちに頬を染める

──あとは、彼に身を任せるまま

「っあ」

熱いそれがビンカンな場所に振れると小さくピクンと身体が跳ねた

「んッ…ぁ、は…あッ───!」

熟れた身体、男を迎える女としての身体は、出来上がっている
ゆっくりと侵入するそれを、伸縮性に富んだ凛霞の蜜壺は押し広げられつつも、飲み込んでゆく──
目の前にある彼の顔の前で、その感覚に蕩けそうになる自身の顔を晒して…

「ふ、あッ…!」

こつん、と彼の先端が最奥を小突くと、ビクンッと一際大きくその身体を跳ねさせ、豊かな乳房が弾み撓む…

出雲寺 夷弦 > 「ッぁ……ぐ……、……はぁっ、はっ……凛霞、だい、じょうぶか……?」

身体が跳ねて、声が溢れて、彼の肉槍は、凛霞の秘所、その奥まで余す事無く満たし、それでも尚、根元に幾らか入りきるか、入りきらないかだ。
けれど、先端に当たる感覚と、凛霞の反応でそれ以上がないと分かると、一度息を整えながら、小さく声をかける。
自然と握った手の指は、指同士を絡める。こういうので、
結構相手の躰の緊張が和らげられる――かもしれない。なんて思ったので、実行するのだが。

自分の肉槍が、凛霞の秘部に、根元近くまで入り込んでいる。
繋がった場所は、溢れた蜜に濡れているし、それに、薄っすら生えているのも見えて。
つい、視線がそこに注いでしまっている。

「……っ」

――ぞくぞく、ぞくっ。

彼の肉槍が、入り込んだまま不意に震えて、彼が腰を強張らせる。
何かを堪えるような仕草が、つい奥を、ぐりっと押し上げるようにしてしまって、その蜜壺の奥を刺激する。

「っ……俺、ほんとに、凛霞と、今、繋がってるん、だな」

ぽつ。


「……ごめん、その、こんな状態で、言う言葉なのかな……、……凄く」

――ホントに、こんな場面で言うことか?と、何度も思ったけど、言いたいのだから言おうと。笑顔を向ける。

「……嬉しい、な、これ。――凛霞、俺……ほんっとに、今、お前のこと、愛しくて、好きで、どうしようもないよ……っ、はは」

伊都波 凛霞 >  
繋いだ手にきゅっと思わず力が籠もる

「う、ん……はぁ…いっぱい……」

空いている手で緩やかに自身の下腹部を撫でる
奥に感じる彼の熱そのもの…ちゃんと、受け入れることが出来た

上気した顔に、浅くなった息
眼前に見下ろす女の顔、幼馴染の、凛霞の顔も嬉しげに、頬が緩み
奥を刺激されれば再び短い嬌声と共に身体を震わせる

「………」
「…えへへ、先に言われちゃった……」
「わたしも、おなじことかんがえてた」

そこにあるのは、はにかむようないつもの、柔和な笑み

出雲寺 夷弦 > 視線を動かして、凛霞の下腹部を見遣る。
自分のそれが中を満たしきっている、そういう状態で、
今、自分の下にいる女は、恋人は、愛しい人は、その女の子は。
同じことを考えて、同じように笑ってくれている。
暖かくて、熱くて、心地よくて。


「…………凛霞。俺は、お前のことが好きだ。
こうやって、当たり前のこと口に出すだけでも、言う度に思う。
――言葉じゃ足りないし、もっと、俺、凛霞のことを……」

――好きだ。

――この子のことが、大好きだ。

――好きで、堪らなくて。




「……、凛霞」

初めてじゃない、とは言われてる。
自分がされている時も、それが解ったけれど。
――自慢をするわけじゃない、むしろコンプレックスですらある。
自分のその、
大きすぎるブツが、こうやって中を押し広げている状態で、動いても大丈夫だろうかと。
少し顔を近づけ、頬に軽く落とすキスと、間近で囁き声。

「……動いても、大丈夫そうか……?」

確認。都度に言うが、そうしてい続けても、焦らすようなことになりそうで。
――彼自身も、確認への返事が聞こえると、腰をゆっくり引いてから、
ぐっ、と、奥まで突いてくるように、ストロークを始める。

伊都波 凛霞 >  
お腹に当てていた手を持ち上げて、夷弦の頬にそっと触れる

「…女の子はソコから赤ちゃんだって産むんだよ?」
「大丈夫。夷弦の全部…私は受け止められるもん」

強がりではなく、自信と自負を以って、にっこりと笑顔の上で、そう伝える

もう、直接言葉にされなくったって、名前を呼んでくれるだけでも
自分のことが好きで好きで、愛しいんだって、伝わってくるものだから

顔近くで囁かれれば、小さく笑って、片手をその背へとまわす
どうぞ、と言葉にしないまでも…

「あッ、…ん…っ…」
「っ……♡」

ゆっくりと再始動する、律動に合わせて…少女の小さな嬌声があがる

出雲寺 夷弦 > 「ッふ、……はぁっ、ぅっ……!!」

背中に回される手。こちらも、対称の手を背中に回すと、抱き込むように凛霞の躰を支えると共に、腰をストロークし始める。

自分のが何度も凛霞の蜜壺を、肉壁をこじ開け、最奥を亀頭が突き上げて、互いに快楽を与え、与えられて、快感が二人の意識を溶かして、混ぜ合わせて。


「ッ凛霞……」

密着する身体、乳房に上から顔を埋めるように、谷間に口づけが落ちる。
腰を振って、密着するから、乳頭が彼の分厚い胸板で潰されて、揺れが刺激となって。
時折、谷間から、首へ、頬へ、キスを降らせる。
段々と、好きという気持ちで箍が外れていくのか、積極的に彼が触れ始める。

「凛霞……っ」

名前を呼ぶ。奥を小突いて、膨らみつつある肉槍が、何度も、何度も、何度も抉る。
抱き締める、押し付けたまま、ぐり、ぐりっと、柔かい肉を割る。

「凛、霞ぁっ……!」

――愛おしくて、堪らない。求めて、求めて、もっと、もっと。
この女の子と、繋がりたい。

激しくなっていく。次第に彼も、獣のようになっていく。
けれど決定的に獣と異なる面で、触れ合い、愛し合う。
根底の優しさが、時折唇に、ついばむような口づけと、髪を撫で、背中を撫で、抱きしめ、「好きだ」と囁く。
高められていく快楽が、次第に登り詰めて、震える。


「っは、はッ……っはぁ、はぁッ……!!」

絶頂が近づくと、奥に押し付けたままで、ぶる、と、震えるような動きがストロークに混じり始める。
潤んだ眼が、視線を重ねてきて――そのまま、唇で、唇を塞いできて。
合図のように、笑いかけた。

伊都波 凛霞 >  
互いに手をまわして
これでもかというほどに、身体を密着させて…
もう会えないと一度は思った相手と、また会えたどころか、こんなに近く……

「ひゃ、あッ あんっ」

上擦った声を抑えられず、色めいた嬌声が部屋に響く
互いの交わる水音と、身体を重ね、打ち付ける音……

蕩け合う中で、名前を呼ばれる、何度も、何度も…

「夷、弦ぅ……っ」

それに答えるように、少女もまた名前を呼ぶ
──その時が近いことも、体全体で感じて…それを受け止める姿勢を作って…

「わた、し、もう…っ……」

少女の薄いお腹の奥を満たす熱と、その動きに揺り動かされた快楽信号が、
ビリビリと背骨を伝い、それを教える。一緒に、迎えるその時を…

出雲寺 夷弦 > お互いに近づく。名前を呼び合い、蕩け合い、
身も心も一つに混じっていくような、至福が、絶頂が。
一番熱くて、一番硬くて、一番柔らかくて、一番敏感な場所同士で、

「ッ……俺、も……もう……い……ッ!!」


限界になる直前、凛霞の躰を、ぎゅうっと抱きしめた。
上に覆い被さる形になって、胸を胸板で押しつぶすようになって、
繋がった場所が、今までで一番強く押しつけられて、
逃げ場のなくなるような密着状態で、彼が。

「凛、霞……っ好きだ……凛霞……っぁ、ぅあ、ぁああぁぁッ……!!」

――最後に、その愛しさを言葉にしながら、強く強く奥を抉り、突き上げると同時に、達した。
避妊具のゴムが、彼の吐き出す精液で膨らんでいき、その熱と、量をしっかりと中に感じさせていく。それが、どれくらい長く彼が吐き出したことか。

……つながったままで、大きく息をつき。

「っ、はぁ、ぁ……ッ」

躰を横によける恰好、その状態でまた抱き締める。
余韻を互いに長引かせ、ただ、ただ、浸る。

伊都波 凛霞 >  
彼の心音が、自分の心音に重なる…
互いの鼓動の速さが、限界が近いことを教える

「……夷弦」
「…──わたし、も」

好きだ、なんてストレートな言葉
それに応えるように、ぎゅっとその背を抱きしめて…

「っあ、んッ…──~~~~~~」

夷弦の身体の下、何度も、何度も
その細い肩を、身体を、脚の爪先まで震わせて…

彼が大きく息を吐く、その下でくたっとその身体の力が抜けてゆく
お腹の奥に、薄い膜越しでとはいえ多くの熱を感じて…

「………」
「…えへへ、夷弦とえっちしちゃった」

息が整うと共に、戻ってきた現実に
二人はそういう関係になったのだと、改めてそれを認識する…

出雲寺 夷弦 > ――随分出たらしい。ゴム越しだが、圧迫感も大分ある。
もし、つけてなかったら……という想像は、彼はちょっとだけ過ったらしかった。
か、と赤くなる顔と、大きく吐いた息。


「……、……凛霞と、シたんだな、俺……」

対して、ちょっと神妙そうな風にも聞こえる声で呟くもので、
お互いの身体はすっかり上気して、ゴムの中の熱も、尋常じゃない。
凛霞を抱きしめる。彼も結構、脱力気味だがそれでも、好きな女の子の躰を支える程度は造作もないらしい。


「……、っは、ははは、はは……」

笑いが零れて、破顔する。

「――すっげぇ、幸せだ。……あー、もう」

頭を押さえ、顔を押さえ、けれど見える口許は、本当に幸せそうに笑う。
……見せた笑顔の、ちょっとだけ苦いのも見えるけれど。
それは、雰囲気に対する自分の感想の幼さ、か。

「……もっと、気の利いた言葉が出ればいいんだけどなぁ」

伊都波 凛霞 >  
「……なーに、幼馴染とシたのに何か不満…?」

神妙そうな声を聞いて、子供っぽくむくれて見せる
けれど、その後に続いた言葉に、こちらも破顔せざるを得なかった

「…いいよ。じゅーぶん」

つられるように笑って、目尻にちょっとだけ、涙が滲む
それが笑ったせいなのかどうなのかは、彼にはわからないかもしれないが

「気の利いた、大人な台詞なんて。もっと大人になってから、言ってくれればいーよー…」

そう言って、啄むようなキス
そしてまた、ぎゅーっとその身体にしがみつくように抱きついて

「これでまたいなくなったりしたら、次は口きいてあげない」

冗談交じり、耳元でそう囁いて…

出雲寺 夷弦 > 「……ん。――なんだよ、それ。もうあと二年で、俺だって大人になるんだし……」

啄むようなキス、相手からキスをされたら、何時もは照れるけれど、今はもう、ただただ幸せで、
満たされる都度、笑顔が柔らかくなる。
抱き締め返し、頭に手を乗せる。こうやってシた後に見つめ合って、抱き締めて、話す時間。
彼はちょっとだけ、気に入ったかもしれない。

「……もうどこにも行かないし、俺だって、もう御免だ。
――居なくなりなんてしないし、お前の傍から、俺も、離れたくない」

――俺も、凛霞の傍に居たいんだ。

彼はそう言葉を重ね、抱き締める腕に、こめる力を強めた。
……愛おしさの刹那、彼の本音が零れ落ちて。



「……だから、今は――俺、もっと、凛霞と……」

そう言葉を切り出すと共に、もう一度、今度は彼からの口づけだ。
そこから、再び熱が入ったように、身体が重なって、重ねてきて……。



――彼の中の擽られた性欲が、愛情のままに、この後も、
再び躰を重ね合わせ始めることになる。
あと二回、三回は。

雨が止んで、服が乾くまでの時間を、あっという間に塗り潰す。
終わった後も、彼はきっと、愛していると、口に告げて――。

ご案内:「歓楽街のちいさなホテル(過激描写注意)3」から出雲寺 夷弦さんが去りました。
ご案内:「歓楽街のちいさなホテル(過激描写注意)3」から伊都波 凛霞さんが去りました。