2021/11/01 のログ
ご案内:「◆路地裏」にO RLYさんが現れました。
O RLY >  
「……んで、何の用?」

裏路地にいかにも不機嫌な声が響いた。
その声の主はそこそこ大柄な男に手首をつかまれ
壁に押し付けられているという状況にもかかわらず
まるで興味がないといった視線でその男を見る。

「暇じゃないんだからさぁ、手短に終わらせてくんない?
 アタシ今ちょー怠いんだわ。」

死んだ魚のような眼をしているのは自己嫌悪も込み。
とはいえ本当に体調も悪い。早く帰って休みたいというのに
大事な話があるというのでついてきたが……
この状況を見るにどうやら面白い話でもなかったよう。

「……うっわぁ、めちゃ怠」

そうして投げかけられた言葉に思わず眉をひそめた
多分予想していた中では一番つまらないやつ。

「というか覗き魔で口軽の上にNTR属性持ち?えぐいってマジ。
 下半身脳拗らせすぎでしょ」

これだから自称ドsは困ると首を振る。
SはサービスのSだとあれほど。

O RLY >  
「アタシがトリックオアトリート許してんのは
 面白い男かおっぱいが大きくて綺麗なお姉さんか元気いっぱいの糞餓鬼共だけなの。
 あんたみたいな元気成分が下半身に偏ってる脳の中身が餓鬼なのは含まれてないの。わかる?」

帰りの道中色んなメンツに絡まれた。それはもう絡まれた。
アタシの生命線であるお菓子がすごい勢いで強奪されていった。恐ろしやハロウィン。
その代わりに美人なお姉さんにはいたずらもお願いしたけど。素敵、ハロウィン。
ようやく巣の一つに辿り着くかと思えば……最後の最後で面倒なのに絡まれた。
……いや、待ちぼうけてるのは判ってたけどさ、期待はしちゃうじゃん?ハロウィンだし。

「年甲斐もなくやんちゃしてんじゃねーぞ。お前らはもともとジャックオランタンだろうが。
 年中頭の中空っぽなくせに仮装騙ってんじゃねーよ、てかキモイ。さっさと放して」

というわけで期待を裏切られて割とご立腹なのである。
これなら普通に人質に……とかの方がまだ面白かった。
というか、こいつのバックに居る奴らならそれをしてきてもおかしくないと思ったけれど……

「聞こえないの?
 さっさと放せよ糞ゴリラ」

次第に額に青筋が浮かぶ男を目の前に表情も変えずに言い放つ。
全く、本当にこれだから。