2024/07/13 のログ
出雲寺 洟弦 > 「……ぁ」


――気が付けば、だいぶ時間を潰してしまっていた。
眼下の生徒たちも、まばらになってきていた。

鞄を取って、教室を出る前に振り返る。

……もう一度だけ、窓の傍までいって、眼下を見下ろした。



「……伊都波」


――ぽつり。


「――帰るか」



……どうして、一言、そんな風に言葉を落としてしまったのか。
自分でも理解らないが、呼びたくなったといえばそれまでのこと。


古い記憶の中の少女は、今、どこで、どう過ごしているのだろうと。

過る記憶の夕焼けが、背中を押す夕陽に重なっていった。

ご案内:「第一教室棟 教室」から出雲寺 洟弦さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟 教室」に照月奏詩さんが現れました。
照月奏詩 >  
 面倒くさい、どこまでも面倒くさい。
 厄介ごとの発端はとある授業。いつもの通り? 授業に参加していた。ここまでは良し。しかし立場が立場だけに参加したり参加しなかったり。それが理由。
 簡単に言えばあまり素行がよろしくない生徒に絡まれた。

「いやぁ、バイトが忙しくてなぁ」

 なんてハハハと笑うがナイフを突きつけられる。じゃあ金あるよなぁと。
 正直怖さなど微塵もない。というかナイフ程度じゃ自分の防御は貫通出来ない。
 しかしここで押しのけて勝つわけにもいかない。彼らは奏詩として見るならそれなりに格上の能力者だ。
 能力をフルで使えない状態で勝てる相手ではない……負ける事もないが。
 さっさと金を出して終わらせるのも手だがこの手の連中はつけあがる。さてさて、どうするか。
 ナイフを突きつけられているにも関わらず全く同様せずに思考の海へ。

照月奏詩 >  
 しばらくそうして絡まれているとふと窓の下に見えた風紀委員。

「お」

 何よそ見してんだなんて絡まれるが、軽く手をフリフリ。そのまま窓から逃走。自分の能力ならこの程度怪我にもならない。そして風紀に助けを求める。
 素行の悪い生徒は処罰された。色々と情けない逃げ方であった。

ご案内:「第一教室棟 教室」から照月奏詩さんが去りました。