2024/11/25 のログ
ご案内:「第二教室棟 教室」に出雲寺 洟弦さんが現れました。
出雲寺 洟弦 > ――――――授業後、その男子は教室にいた。

いた、というのは、授業が終わった後の少し気が抜けるようなあの独特な余韻に浸る訳でもないし、他のクラスメイトたちとのこの後の予定について段取りを立てているだとかでもない。
別に他の女子たちとこれからデートに行きます、なんてこともなく、
一人で帰り道の買い食い?買い物?はたまたデュエル?
全然そんなでもない。


じゃあ何でここにいるかっていうと、
別にいたいからいるんじゃない。




文字通り、ただただ文字通り、本当に。


『捕縛されていたのだ。』

出雲寺 洟弦 > 「……なぁ、えっと、これ、どういう状況なんだ……?」

――明かりの消され、カーテン(暗幕)までご丁寧に閉じられて。
授業後なんて割と暗い教室が更に暗くされて。

自分はその教室の席、ど真ん中に座らされていた。

『まぁ、まずはかつ丼でも喰えよ」

――目の前には数人の仲のいい男子のクラスメイト。
一人がそんなことを言いながら差し出すのは、

かつ丼。


…………ではない。駄菓子だ。ビッ〇カツだ。
いやまぁ、此処に出来たてのかつ丼があったらむしろ他の男子たちと奪い合いでも始まるところだ。
ちゃんと人数分並べられて全員一つずつ手にとった。
とりあえず自分も渡されたからには貰うしかない。

もぐり。と口の中にジューシーとは程遠い駄菓子らしいソース味が広がる。
割とありだ。んまい。

「……で、何、この、なに?」


ぱちっ(充電式電気スタンドのつく音)


『これからお前に取り調べを行う。おっと下手な嘘をついたって無駄だぜ!
お前のウラはとっくに取れてるんだからな!!』

出雲寺 洟弦 > 真っ暗な教室の中で目の前に突きつけられた卓上電気(無線バッテリ式)に思わず目を眇める。

『なんて明るいLED電気スタンドなんだ、素直に欲しい!!』
『ド〇キで今なら冬セールで税込み2000円以下だった!!
ホントはこの金で別の買い物をするつもりだったんだが……シチュにぴったりで思わず買っちまったぜ!!』
『マジかよこれ終わったらダッシュでいくぞ〇ンキ!!』
『此処にあるのか?ドン〇』

「行けばいいじゃんかよ」

『『『『そうはいかんのだッッッッ!!』』』』

「仲良しかよ」



……なお、自分は椅子に縛り付けられている。
縄とかじゃない。制服の上着で、ぐるっとだ。
皺になる。あとちょっと寒い。

「んで、俺は今から何の用件で取り調べを……――」

――その用件の内容次第では、余りにも馬鹿馬鹿しいし、
ソースカツくれたお礼程度に買い物に付き合ってやるから早く帰ろうという話のつもり、だったのだが。


『イヅルゥ……お前、みんなのマドンナ……伊都波さんとどんな関係なんだァ……?』



「」



どき。

出雲寺 洟弦 > 『調べならついてるんだ、さぁ、どういう関係なんだ?』

「……しょ、証拠は……」


――待って、待って欲しい。
確かに一度こいつらの前で、そう、あの日廊下で。
俺と凛霞がばったり出会った後、二人で揃ってその場を抜け出していったのを見られている。

だが、告白だとか、そのへんだとか。

いやまさか。


『――夏祭り……思い当たるモンねえかァ?』

「……な、なんのこと、だか」

『あくまでシラを切るつもりかァ?!イヅルゥ!?』

ドンッッッッ!!(机を勢いよく叩く音)








『いった……』
『ファニーボーン打った?』
『やったわ、いってェ……』
『大丈夫か?保健室いくか?』
「あ、なら俺連れてくけ」

『『『『今は取り調べ中だぞッッ!!』』』』
「仲良しだろ!!」

出雲寺 洟弦 > 思いっきり肘辺り打った尋問官Aと交代して尋問官A´が前に出てくる。
相変わらずLEDスタンドの明かりが眩しい。
素直に電気つけようぜ、と思ったけど雰囲気が重要らしい。

『で、どうなんだ?覚えはあるだろう?ないとは言わさないぞ。
何故なら……』

「……なぜ、なら……?」


『バッチリ俺が!!お前と伊都波さんが手を繋いでイチャイチャしながら見て回ってる姿を目撃し、写真も撮ったからだッッ!!』

「は?!」

『え、おま、撮った?えそれは、それはよくないよくない、善くないぞお前……』
『え、ええ、うわぁ、マジ?いくら何でも……』
『消すから!!ちゃんと消すから!!別にどっかに上げたりとかもしてない!!』
『グレーラインだそれは。イエローカードな』

※この後消しました。


『(咳払)……兎に角、お前と伊都波さんが二人で夏まつりをエンジョイしてるところはとっくに見ているんだ!』

「……そ、それは、その……、……くそ」


――――仕方ない。

観念した――ふりをする。
首をだらりと下げながら、くそ、と吐き捨てて目を閉じる。

『ほほぉ?やっぱりそうか、そうなのか!!』

「……あぁ、そうだよ。"伊都波"とは……」


……そう、こういう場面での、こういう言い方。


「――彼氏のフリをして欲しいって頼まれて、祭りを巡ってたんだよ」

『……何ィ?』

「……伊都波とはまぁ確かにそう、学校に、此処に来る前から付き合いはあるよ。
ただ、家同士が仲良かっただけって話で……んでもほら、アイツはすげー男子に人気で、それから……ほら」

――迫真の演技!!

「――学校でも人気者なだけあって、ストーカー、みたいなのに悩んだりしてたんだ」

『ストーカー?!伊都波さんをか?!』
『それを言うなら盗撮してたお前もストーカーみたいなもんじゃね?』
『一晩の過ち(違反数)ならお前も犯してるだろ』

※ちゃんと消しました。

「……そこで、旧友だった俺に白羽の矢が立ったんだよ。
"ああいう場所で着飾ってる自分と男子が一緒にいれば、彼氏がいるんだと思って諦めてくれるはずだ"って。
そういう訳であの夜、俺は伊都波と一緒に祭りを――」

出雲寺 洟弦 > 『異議あり!』
出雲寺 洟弦 > 「どわッッ……え、は?」

『お前のその発言、事実とは全く違うッ!!
何故なら――』

「な、なぜ、なら?」


バンッバンッ!!(机をたたく音)

お前と伊都波さんは祭りの後にも何度も一緒に歩いてたからだ!!

『何ィ?!こいつ、だとしたらしらばっくれる為に嘘をッ?!』
『裏切者だ!!裏切者!!嘘ついてまで!!』
『ふざけた〇〇〇〇しやがって!!』
「小学生みたいな悪口言うなッ!!あとなんだふざけた〇〇〇〇って!!」

出雲寺 洟弦 > バンッッッ!!(机をたたく音)

『28箇所の目撃証言だぞ!!確実に見せつけたかったんだろう!!』
『フッ』
『おいバカ、いや似てたけど今のさ、ンフッ』

――なんか目の前でふざけられてるし噴き出して我慢も出来てないやつがいる、いるけれども。
こっちはそれどころじゃあない。
見られてた?凛霞と、自分が、一緒に……。


――ある時は一緒にファミレスにいったりだとか。

――ある時は帰り道のスーパーの特売で一人1パックまでの卵を買うのを手伝ってもらってたりだとか。

――ある時は部活動の手伝いの後片づけに付き合ってもらったりだとか。

――ある時はコンビニで雪見だい〇くを二人でシェアしたりだとか。




見られてた?28回も?


『愛で溢れ、奢ってた!!(アイスを)
彼女は汗を流し、君にガチ恋をしたが!君は何度も!何度も!!
繰り返し!(アピールを)透かした!!』
『ブッふっフ』
『似てるけどッ待て馬鹿笑フンッッッッ』

……透かした?

アピール?ガチ恋?

いやいやいやいやいや、待て。

ふざけられてるけど、それはそれとしてだ。それとしてだ。

「……凛霞が?」

『凛霞?!呼び捨て?!』
『こいつやはりお前ッッ!!』
『裏切者に塩!塩!』
『弁当用のごま塩ならあるぞ!!鼻に捻じ込んで苺鼻にしてやれ!!』

ご案内:「第二教室棟 教室」に八坂 命さんが現れました。
八坂 命 >  
教室内の取り調べのボルテージが最高潮に達した時。

「常世!
 開けろイト風紀や!」

そんなクソデカボイスが教室の外から室内にまで響き渡る。
別に鍵はかかっちゃいないし、入ろうと思えば入れるけれど、そこはほら、お約束と言うやつである。

出雲寺 洟弦 > 『『『『下がってろ!!』』』』

反射のようにクワトロダブる声。
真っ暗な教室の中、何故か男子生徒を一人が羽交い締めにして、
一人がごま塩を握りしめて、一人が電気スタンドでその男子を照らし、
さらにもう一人が後ろで湿布を肘に貼りながら〇ッグカツを齧っていた。

不審な男子生徒が合計、五人。
たぶん一人だけ被害者ポジションだが。


「…………誰?」

『いや風紀って言ってんじゃんか』
『うおッ?!まさか貴女は!!』
『知ってるのか?!』
『あ、お疲れ様です。ビッ〇カツ食べます?(賄賂)』

八坂 命 >  
「うわっうるさっ」

即レスで帰ってきた反応に思わず首をすくめる。
誰も何も教室に鞄取りに来たら真っ暗になってたから思わず常世イト風紀を騙っただけなのだが。
とりあえず扉を開けて中を確認する。
くっら。

「――なんやいずるんと愉快な仲間たち(五馬鹿)やないの。
 どしたん?
 話きこか?」

羽交い締めにされている同級生と、それを取り巻く同級生。
なんだか面白そうなので話に混ざってみることにした。
ビッグ〇ツはありがたく頂戴して、谷間にしまい込む。
なんでって?
なんとなく。

出雲寺 洟弦 > 「…………………」

――第一印象、それで前見えるの?あと色々と只者っぽくない雰囲気の女子生徒。

……んで、何故か自分のことを変なあだ名で。

「え、えぇっと、その、どっかでお会い……しました??」

『イヅル知らねえの?ほらアレえっと、なんだっけ、確か変な名前の部活動の……』

『一定層の男子に大人気と噂の八坂さんだぞ!!メカクレのマドンナ!!お前いづるんってなんだ!!さては伊都波さん以外まで貴様手を!!』

『えっそこに仕舞うの。うわあスッゲ……』


――――もう何が何やらである。
突きつけられた電気スタンドとごま塩を前にてんやわや直前の奇妙な姿勢で固まり続けるのもしんどいので、
一度降ろせと言う仕草で他の男子と顔を見合わせながら。




ぱちり。教室の電気をつけた。
放課後っつっても最近は陽が沈むのもバカ早いのである。
割と外も暗い。
電気スタンドで遊びだす馬鹿(×4)から解放され、自分を椅子に縛り付けていた上着を羽織りながら。

「いや、話も何もこいつらが……いや」

『イヅルがみんなのマドンナとデートしてるのをあっちこっちで見かけてるから付き合ってんのかって取り調べ?』

『28箇所の目撃例だぞ!!』

『お前それハマっただろ、もう流石に面白くねーよ』

『デトろ!!』

「うるっせえなそこ!!もう良いだろそれ!!いつまでやってんだっつの!!あとソースカツ何個買ったんだよ!!」

八坂 命 >  
「下がってろ!」

最早デトろに脊髄反射レベルで刷り込まれてしまっている。
デトろとツッコミの僅かな隙間に下がってろをねじ込んでいく。
あとビッグカ〇も谷間にねじ込んでいく。

「えー、いずるんボクのこと覚えてないん?
 あんなに熱くて激しい夜を一緒に過ごした仲なのに……」

よよよと着物の袖で顔を隠して泣き真似してみせる。
勿論そんな事実はない。

「――まぁ冗談は置いといて。
 いずるんあんま会わんもんなぁ。
 占星術部の八坂命や、よろしく」

で。
みんなのマドンナ。
そして何故か彼が羽交い締めにされて尋問をされていた理由から察するに、

「あー、こないだ新聞部?かなんかの季刊誌の表紙にうおっ、でっか……な水着姿で映っとった人?
 なんかみんな騒いどったもんなぁ、ついに恋人が出来たとかなんとか言うて」

写真部です。

出雲寺 洟弦 >             『『『『は』』』』
              「えっ」






………………。


「……ッッッくりした!!なんて事言うんだよッ!冗談でも度が過ぎるだろッッ!!!」

『今のマジだったらお前生きて帰してなかったぜイヅルゥ……』

ごま塩を今にも後ろから両手で握り締めて振り下ろそうとしてた男子の顔面に裏拳が突き刺さる音がした。

「っ……え、あ、ああ、どうも、八坂サン……出雲寺です……」

げんなり。冷や汗だらだらで引き攣った顔向けて挨拶。
第一印象がより最悪寄りになったらしい。

「…………写真部の?」

『えっお前知らなかったの?』

『あーほらえっとこれ、これだよ。このクオリティで無料だぜ、払わせて欲しい、払った』

『なんで持ってんだお前……よくやった。お前男だ、褒美だ、帰りにビッグカツ追加をくれてやる』

『もう要らない……』


――――イヅルを中心にするように男子共が一冊の"それ"を持ってきて見せ始めた。
そう、それだ。アレのこれのそれだ。


それである。



「―――――」


…………みるみるイヅルの顔が赤く、青く?なんか赤くなったり蒼くなったりを繰り返している、ような。

『うわお前それどうなってんだ?!異能力か?!』
『スタンド攻撃でしょ』
『いいや呪いだねッ!!今の流行りは!!』
『術式でいいじゃんかよ!!』

八坂 命 >  
「あっはっはっは。
 はっはっはっはっはっはっげふごほっ」

むせた。
ひとしきりげほごほやって、ん゛ん゛っと咳払いを一つして。
そして話の流れで取り出される季刊誌と、顔面めちゃくちゃになる噂のマドンナの彼氏(推定)。

「いやまぁそら愛しの彼女のこんなあられもない姿見たらそうなるに決まって

 うぉやっべ。
 おっぱいでっか。
 なんやこれ」

いや元からデカい人だとは思っていたが、改めて胸元が大胆に空いたセクシーなビキニ姿を見るとやっべでっけぇ。
これちょっとやっべ。
うわ、これ、でっか。
胸元にほくろとかあるしっべぇ。
これ帰りに探して帰ろ。

「――んぁあ、っべぇ、あかん、よだれ、じゅる、でっか」

語彙力どっかいった。

出雲寺 洟弦 > 「だッッッッ」


ものすっごい顔して振り返った。
羞恥で赤いような、恐怖で青いような、
怒りで赤いような、焦りで青いような。

そんなイヅルの様子に、やっぱなぁ、みたいな顔して他の男子共は顔を見合わせるのだが。


『……え、普通に怖いンスけどこの人』
『いやまぁ女子同士でも伊都波さん別格っしょ……』
『だが待って欲しい、八坂さんも人気の部類の女子、
拙者の情報網によるとこの前夜に病院に不良男子が八坂さんをお姫様抱っこして駆け込んでる姿が……』
『それマ?』



「…………」


――視線は雑誌の、水着姿の、伊都波凛霞を見ている。
……たら、と、汗が伝う顔。


「……凛霞のやつ、大丈夫、か?これ……」

ぽそ、り。

八坂 命 >  
「いやボクほら、どっちもイケる人やし……」

そりゃそんな人種がこんなでっけぇおっぺぇ見せられたら、ねぇ?

「まぁでも彼氏クンとしては気になるよなぁ。
 恋人のこんなでっかいおっぱい零れ落ちそうな格好の表紙なんか見たら、そらもう眠れない夜も出てくるやろ」

どういう意味でかはまぁおいといて。
自分が脚を怪我した時の話はスルーした。
突っ込んで聞かれるとちょっと色々面倒くさいことになりそうだし。

いやしかしマジででっか。
自分もある方と言うか一般的な基準では十分でっかサイズではあると思うのだが、この人の前ではちょっと霞む。
自分にそれが付いてたらこのぐらいか?と写真から推定されるサイズのあたりに両手を置いてみる。
いやでっかいって言うか邪魔そう。

出雲寺 洟弦 > 「………………っ……すぅ……はぁ」

――そろそろその言い方止さないか?みたいな視線で、
八坂を見たイヅルの顔。

曲がりなりにももう此処までなってれば隠しようもない。
何か自分と凛霞との間には特別な関係があることは筒抜けだろう。
そのうえで……邪な話をこうもオープンにされると、
男とはいえ、それなりに。

「……っー……」

『あれ?イヅルどうしたー?怒ってんの?』
『独り占めしたいよなァ、解るよ、凄く良く解る。
…………いややっぱそうなんじゃねぇか!!へったくそな嘘だな!!』
『どうせなら八坂さんもグラビア……うわ何をするやめ』
『あ、イヅル。これお前にやるよ。俺保存用と布教用と自分用と冥土の土産用に合計四冊貰ったから』


ばしっ。(凄い乱暴に受け取る音。)


男子の視線が雑誌から八坂の方に向いて、ごくり、と音が四回。
イヅルだけは複雑そ~~~~~な顔して雑誌を見ていた。

八坂 命 >  
「えー、まぁボクはほら、腕これやし……。
 肌出すんはちょっと、いや、かなぁ」

肩から先が義手。
それはやっぱりちょっとコンプレックス。
そこが見えない服ならばむしろちょっとえっちな格好とかは割と興味があったりと言うか、実はそう言う自撮りしたりしている。
どこにも出してないけれど。
そして複雑な表情をしている彼。

「うん、まぁ、ごめんないずるん。
 ちょっとうん、言い過ぎたわ。
 ほらみんなも!
 はやくあやまっテ!」

そりゃまぁ自分の彼女でそんな話されてたら嫌だろう。
あまりにあまりなでっかなボインに脳をやられ過ぎた。

出雲寺 洟弦 > 『スンマセンデシタ!!!!』

『謝罪RTA?』

『私は良いと思う(挙手)』

『てかイヅルその顔怖ぇって!!』


…………深呼吸の、後。

「……、いや、別に……」

首を押さえながら、そっぽを見た顔。
複雑な男子の複雑な胸中で、複雑な――不機嫌は。


「……凛霞が綺麗なのも、その、可愛いのも……知ってるし、
よく見てたんだ」

――ぶつぶつ。ぶーたれた男子の言い方は。

「……"そういう"目で見たくないって、俺が思ってるから、
……眼を逸らしてたけど、そうだよな。
こういう……その」

ばさ、と、雑誌の表紙を机に伏せながら、溜息。

「……、俺、凛霞から目を逸らしてる部分、あったんだな。
――"見てる"なんて言っといて、かっこわりぃ」






…………しん。



『………………イヅル、お前、ほんっと伊都波さんのこと好きなんだな』
『そう言われるとなんか、すげぇ俺たち悪い奴みたいじゃねえ……?』
『な、なんか、悪い……』
『お前の恋をずっと見守っているぞ……』