学園地区の校舎群の一つ。様々な教室や研究室などがこの建物の中に設置されている。
外観としては現代的なビルのようなもの。
※それぞれの教室などの詳しい情景などはある程度自由にしてくださって構いません。
参加者(0):ROM(1)
Time:01:49:21 更新
ご案内:「第三教室棟 ロビー」から伊都波 悠薇さんが去りました。
■伊都波 悠薇 >
動画が終わる。
「よし」
切り替える。
また会った時話をすること。
姉のこと、一級のこと。
自分のこと。
いろいろある。でも……
「結局、やれることはひとつだ」
できることを、頑張る。それだけ。
まずは。
「お姉ちゃんにお土産買って帰ろ」
甘いものを買いに、学校を後にした。
■伊都波 悠薇 >
考えることがいっぱいだ。
そして、他人に話せるようなことも少ない。
「はぁ」
ため息ひとつ。
見ていた動画の一つが終わった。
動画を切り替える。
ダンスの動きを解説している動画だ。
それをぼーっとみる。
なんだかまだ、家に帰る気分にならなかった。
■伊都波 悠薇 >
一級の話もあった。
あれから、姉はうまくいっているだろうか。
どうだろう。黒條さんも知っているのだろうか。彼らのこと。
そして、天秤。
ない、とはもう言いきれない。何度か通った検査には反応はなかったけれど、研究者の仮説を聞くと……
あり得る話。
■伊都波 悠薇 >
好きな人がいなくなる。
そんなこと想像したことなかった。
姉が、いなくなる。あり得ない話。
……でも、自分はそうなりかけたことがある。
そして、知らない誰かだけれど目の前でなくした、ことがある。
それが好きな人だったら。恋愛的に、は全くわからないけれどそうだったら。
……自分もセンパイのようになってしまうのかと。
考えていたら。
ボーッと、してしまっていた。
■伊都波 悠薇 >
「ふぅ」
黄昏れたようにぼーと頬杖をついて机に座っている。
端末で、ダンスの動画を垂れ流し、たまに側に置いてる暖かい缶のミルクティを飲みながら。
ぼーっと、していた。
ご案内:「第三教室棟 ロビー」に伊都波 悠薇さんが現れました。
ご案内:「第三教室棟 屋上」から霞流 周さんが去りました。
■霞流 周 > 「…ん…食堂寄って行こう…かな…。」
少し小腹が空いてきた。まだ食堂は空いていただろうか?
普段、ひっそりとした場所でぼっち飯だからあまり分かっていないが。
傍らの刀を無造作に右手に取ってゆっくりと立ち上がる。
そのまま、独特のゆらりとした歩き方で屋上を静かに立ち去ろう。
■霞流 周 > そういえば、そろそろ新しい刀が欲しい…今の刀も、そろそろ限界が近い。
ただ、新しい刀を購入する金銭的余裕が無い…この際、曰く付きでもいいから掘り出し物が欲しい。
「…むしろ…よく持ってくれてる…方かな…。」
使い方が荒い、というより単純に彼女の膂力と技のキレに刀が耐えられていない。
手入れは怠ってはいないけど、少しずつ歪みは蓄積していくものだ。
仮に折れたとしたら、そのまま使うか…ナイフとか安価なもので代用でもするしかないか。
「……掘り出し物…手が届く値段…中々…。」
難しい。掘り出し物こそ正規品よりピンキリも激しいだろう。少女は別に目利きでもない。
■霞流 周 > 皺だらけのメモ用紙を、また適当に畳んで懐へと押し込む。
流石に寝起きだと、あまり頭が働かないし集中もイマイチ。
「…今日は…何処を…散策しようか、な…。」
島のあちこちを当ても無く散策するのは、少女の数少ない趣味と言えなくも無いもの。
目的がある場合もあれど、目的も目的地も何も無い散策も嫌いじゃない。
ベンチに座ったまま、ぼんやりと空を見上げる。…広い…当たり前の事だけど。
「…狭苦しい…場所より…広い場所が…良いよね…。」
呟いて、視界はそのまま下へ。屋上もこの季節だと寒風が時折り吹き抜けるも、少女は平然としたまま。
■霞流 周 > 少女が、二級学生ながらそれなりに無理をして常世学園の生徒になった理由の一つがこれ。
堂々と学園のカリキュラムを利用して色々な魔術を学べるし、理論や式もある程度身に付く。
(…欲を言えば…《禁書庫》…も…閲覧したい…けど…)
図書委員会所属でもなければ、蓋を開けてみれば二級学生の端くれな少女。
まず、許可を申請しても通る訳もなく無断侵入は流石にリスクが高い。
「……委員会に入るのは…身動きが取り辛く…なるし…。」
それにあまり目立ちたくも無い。密かに目立たず、黙々と自己流で魔術を組み立てる。
それにも限界はある…少女には魔術師として然程才能があるとは言えないから。
…そうなると、例の古書店街…《瀛洲》を散策して、掘り出し物を見つけるのも手、か。
■霞流 周 > 「…でも…規格が食い違う…から…こっちを…崩して寄せて…消費効率…は…。」
周りに誰も居ない――居てもおそらくこの調子かもしれないけれど、ぽつぽつ独り言は続く。
皺が残るメモには、びっしりと魔術式と幾つかの理論の簡略図。
それを、まるでパズルのように…崩して、繋げて、混ぜ合わせて、再構築。
「…私の…体格と…魔力量に…最適化…あ、刀の…長さも…計算に入れない、と…。」
ぼんやりした目付きで、何やら独り言を呟いているようにしか見えない怪しい少女。
実際、何も知らない人が見たらそう見えるので間違いとも言えないか。
■霞流 周 > まるで人形のように、微動だにせず能面のように表情の変化も一切無く。
数分ほど、そのままぼんやり佇んでいたが、脳が再起動したのか光の無い目に焦点が戻る。
「…この時間の…屋上は…静かでいいな…。」
喧騒は苦手。賑やかな空気が悪いとは全く思わないけれど、少女の性には少し合わない。
まだ寝起き特有の眠たげな目付きのまま、懐からくしゃくしゃのメモを取り出して広げる。
「……略式…簡易化は難しい…から…こっちの理論と…こっちを組み合わせて…最適化…。」
ぽつぽつと、生気の無い表情に違わぬ覇気が全く無い静かな独り言。
どうやら、何かの式か理論の組み立てや精査を行っているようで。
■霞流 周 > 「……ん……。」
ゆっくりと瞼を開く。…空が茜色に傾いているのに気付けば、寝起きで半開きの光の無い銀眸が瞬きをゆっくりと。
どうやら、ぼんやりしていたらそのまま屋上で眠りこけていたみたい。
「……ふぁ…ぁ…。」
欠伸を小さく噛み殺しながら、小さく伸びをする――膝の上に乗せていた刀がポロリ、と落下。
特に慌てる事も無く、むしろ考える事もせず…無意識に靴先で落下した刀を跳ね上げて…右手でキャッチ。
「……眠い……。」
ぽつり、と呟きながら刀をゆっくりとベンチの己の傍に立て掛けておく。