2024/06/12 のログ
■風花 優希 >
「…目に見える形でないと、自信が持てないんだね」
分からなくはないことだ、と少年は返す。
なんとなしに、彼女が誰かと自らを比較している事は感じられた。
恐らくは、一度も明確に勝ったことが無いのだろう。
その自信のなさから滲み出てくるのは、そうした類のモノ。
だからこそ、少年はそう口にするだけに留まった。
自分が彼女を持ち上げるには、知らない事が多すぎる。
「あはは、でもうん、そうかもね。
目に見える成果が、これでひとつだ」
今言えるとすれば、その冗談っぽいにくつくつと笑い返す事だろう。
■伊都波 悠薇 >
「なんか、風花さんって」
笑う姿を見て。
「見た目と、結構、ギャップ、あるんだね?」
■風花 優希 >
「ギャップ…っていうと?」
そこまで、印象と差異があるのだろうか、と。
純粋に不思議そうな顔を浮かべて、問い返す。
■伊都波 悠薇 >
「……顔がいいのに、少し老けた物言いをさする、こうフィクションに出てくる何千年の吸血鬼、てき……な……?」
そこまでいって、凄く失礼なことを言っていることに気付き。
さぁっと、顔を青くした。
■風花 優希 >
「あははは、爺臭いってこと?」
その物言いにくつくつと。
あたらからずも遠からずなそれに、肩を竦める。
悪魔でも、そこまで気にしていないと主張するように。
「ま、否定はしないよ、何度か言われたことあるし。
流石に吸血鬼じゃあないが、今もお日様の下を歩いて来たし」
■伊都波 悠薇 >
「ごごご、ごめんなさい」
気にしないといっても、ぺこぺこと頭を下げる。
「……言われたことあるんだ。なにかの、影響なの?」
■風花 優希 >
「謝らなくていいよ、気にしてない…わけじゃないけど別に悪い気はしてないんだし」
どちらかと言えば、そこから妙なことがバレないか、という懸念の方が強い。
とはいえこの島であれば、バレたところでという部分も多少はあるが。
「うーん、ボクとしては普通にしてるだけなんだけどね。
だからまあ、何かの影響とかはない、素かな?」
■伊都波 悠薇 >
「こ、古風なんだね……」
素でその口調、なんてキャラが濃い。
こういう人が人気出るんだろうか。
「風花さん、この後の予定は?」
ふと気付けばそこそこな時間がたっていたため。
「どこかいく予定だったんじゃないの?」
■風花 優希 >
「そう言われると否定も出来ないなぁ」
何とも言えない顔を浮かべる。
なまじ事実なので違うとも言えない。
嘘は得意とも言えないのだ。
「うん?
あぁ…教室に行く途中だったな、そういえば。
そんな大した予定でもなかったけど」
■伊都波 悠薇 >
「あはは、なにそれ」
なんだか、会話が面白くて。
笑みがまた零れた。
「じゃあ、途中まで一緒に行こう。私も風紀委員の役割でそっちだから」
ごくごくと水を飲み干して、行こう?と、立ち上がった。
■風花 優希 >
「ああそうなんだ?
というか風紀委員なのか、意外」
笑みを返しながら、そんな少し軽い口調で。
立ち上がった彼女の歩幅に合わせるように、隣に立って。
「それなら途中まで、ご一緒されようかな」
そう軽く返して、歩き出した。
■伊都波 悠薇 >
「姉さんを追っかけてね、入ったの」
かなりのお姉ちゃん好きなのだと、もう伝わるだろう。
「うん。ご一緒されてください」
そして、廊下を歩く最中も他愛ない話をして、別れたのでした。
「それじゃ、またね。風花さん。今日はありがと」
ご案内:「第三教室棟 ロビー」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「第三教室棟 ロビー」から風花 優希さんが去りました。