2024/07/15 のログ
ご案内:「第三教室棟 ロビー」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
「ふぅ」

テストの終わり。
ほっと一息ついて、安心する。

テストの結果が、どうなるのか。
今は昔の意味とは違ってどきどきするが、そこそこ出来た気はするし、半分、くらいは点数を取れているような自信もある。

が、はやり疲れたからか、ロビーに腰を下ろして休憩しているといった感じだ。

ぼーっと、帰宅していく人たちを見送る。

誰も彼もテストが終わった解放感で、遊びに行くのか楽しそうだった。

そういえば、姉もどことなくご機嫌だった。
テスト終わりになにか良いことでもあるのだろうかと思いつつ、自分の端末を見る。

そこには、松風二代目があった。
変わらなければ、と思って、つけるのを止めた初代であるが。

姉との再出発を約束してからつけてみようと思ったのが切っ掛けである。

「はるっち、今日も辛気臭い顔してるなぁ」

「二代目は、口が悪いのが玉に瑕ですね」

「これだけで、口が悪い判定!?」

ーー独り言の怪しさ満点が、また戻ってきたのであるが。

本人は気にしていないようだった。

伊都波 悠薇 >  
最近のことを思い返してみる。
姉との距離は少し近づいた気はする。
ヒヨドリさんは、仲が良くなった気もする。
黒條さんは、少し忙しそう? でもまた会うのも恥ずかしいから、あれかな。
あとは、退院したと聞いている、人もいるし。
彼は、なんだか、また一人で頑張ってそう。
幼子は、元気にしてるといいな。
コレットさんは、元気にしてるかな。

「思ったより、出会い多いな」

「どれが友達だかわかんねーけどなぁ、はるっち友達いなさそうだし」

「…………人の心と優しさがわかる馬であってほしかった」

「うぞうぞでず、はるっぢ、しまってまず!? ごめんなざい!!」

ぎゅーっと携帯ストラップを絞めた

ご案内:「第三教室棟 ロビー」に奥空 蒼さんが現れました。
奥空 蒼 > 「あの」
「なぁーにやってんだい、キミ」

この子…ッ
マスコットキャラクターを絞首しているぞ。
マスコットキャラクターを虐待しているぞ。
マスコットキャラクターに謝罪させているぞ。
いいのかそれで。

ほどなく。
ほんのり意地悪そうな笑顔が貴女の傍へ覗くだろう。
風紀委員ならゴミ処理に来てるヤツって知ってるかも。

「いやあ、生徒のメンタルケアなんかガラじゃないけど」
「この時期テストもあって落ち込むことも多いからねえ」
「私が言えた柄じゃないけど」
「……話くらいは聞くよ、ねっ。だから虐待は、やめよう。ねっ」

指、びし。

「ねっ?」

指、びしッ。

なんか色々と、勘違いしている。
かもしれないね。

ま、良いんだけどね。

伊都波 悠薇 >  
「ぴぎぃ!?」

変な声が出た。
携帯ストラップをさっとしまって。
かけられた方を向くと。

「せ、先生」

知っている。何せ、姉が大体のことを覚えているのだから、自分もそうしなくてはと、ある程度、先生の名前と顔くらいは……あくまで、『ある程度』知っている。

「ぎ、虐待ではない、です。その、す、スキンシップ? 的な」

あはは、渇いた笑い。

「えっと、話、ですか。ん、と……」

誤魔化すように、考え込んで。

「先生はこの後どうする予定でした?」

奥空 蒼 > 「あっはは。良い反応だ。」

驚いた顔。
良いねそういうの好きだよ。
浮かべる笑顔はうっすら意地悪。だけど無邪気に。

「はいどうも。……あッれ、どっかで会ったことあったっけ?」

……?
魔法の授業受けてた顔ぶれにはいなかったっけ。どうだったろう。

(そんなスキンシップがあるかーーーッッッ!)

よし。
よく言わなかったぞ私。
そうだ、そのまま誤魔化されよう。


「んぇ、先生ー?先生はちょーっとゴミ処理の見回りしてから夕方の食事でも行くかねぇ、と思ってね。」
「ほら、風紀委員会ってゴミ溜まるじゃん。あれの始末やらされてんのよ。」
「最悪2週間くらい溜めても良いんだけどさ。あはは。」

乾いた笑いが二重。

世知辛いもんだよ。
なんで未だにこんなことしてるんだろうね、私

伊都波 悠薇 >  
「ぁぅ」

良い反応と言われると縮こまる。
突然話をかけられたら、誰だってそうなる、はず。

「いえ、私が名前を知っているだけです。一応大体の先生は、わかり、ます」

ひっひっふーと深呼吸。

「あはは」

渇いた笑いを続けることしか出来なかった。

「や、やりたくないならやりたくないと、言うのもひとつ、ですよ? 先生」

奥空 蒼 > 「……ははん、なるほど」
「記憶力が想像を絶するらしいね。」
「私の名前当ててごらーん。景品は、まあ後から考えるよ」

この学園には、そういう生徒だっているんだろう。
試す意味でも、なーんて、いじわるーいお顔続けて聞いてみよ。

「意外とね」
「"やりたくない"から"やらない"ってのは、気楽なようでそうでもないんだ。」
「案外やりたくない事だって、必要だったりするからさ。」
「なんだろうね、仕事ってそういうもんなのかなぁって。」

「…ま、結局やりたいのかもしれないね、何だかんだ。」

……そこまで話して。

「"やりたくない"って言ったっけ……?顔に出てた?」

伊都波 悠薇 >  
「えと、奥山、じゃなくて。奥空先生、だったと、思うんですが」

奥山って名字はありそうだけど、奥空先生って珍しいな、なんて思った気がする。

「いえ、笑い方が、そのなんとなーく、気乗りしてなさそうでしたから」

あくまで、勘だ。

「大人になったら、そういうのもわかるんでしょうか」

奥空 蒼 > 「おお…当たってはいるね。下は、どう?」

ちょっと興味本位。記憶力が優れてるのは、そういう能力なのかなぁとか。
会ったことはないような気がするんだけど、分かるもんなんだね。
半分正解、じゃあもう半分は、と。

「あッ、バレた?」
「鋭いなぁ」

当たってるよ。
…こっちも半分くらいね。

「どうだろ。"大人"になっても、意外とわからんって」
「逆に子供でもキミみたいによーくわかる子だっているし」

伊都波 悠薇 >  
「お、覚えてません」

すみません、と頭を下げる。
名字くらいしか、覚えていなかった。

「そんなこと、ないです。た、たまたま、です」

前髪を整えて、目線を隠しつつ。

「そうなんでしょうか。なら、やりたいことを、ちゃんと、やれる大人になれるよう、頑張らないと、ですね」

奥空 蒼 > 「あっはは。良いって…逆によく覚えてたもんだよ。」
「さぼり魔の先生の名前なんて」

顔上げてーってささやいてー

奥空蒼(オクソラアオイ)
「魔法と自習室の担当してるんだ、よろしくね。」

人差し指、
自分の両頬へ向けびしっ と。
にまー

「…前向きだねキミは。あはは、良いね、眩しいくらい……」

うんうん…だから子供のうちに頑張って

―――ん?

奥空 蒼 >  


「あ゛…それもしかして"私"に向けて言った!?」