2025/04/11 のログ
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ご案内:「第三教室棟 屋上」に霞流 周さんが現れました。
霞流 周 > ――休日の学園。屋上の一角にあるベンチにて一人の少女が刀を膝の上に乗せて微睡んでいた。

「……ん…。」

ゆっくりと目を開く。…一瞬、ここが何処だったのか寝惚け眼でぼんやり思案の間。
ややあって、嗚呼…と、納得したかのように欠伸を噛み殺しながら周囲を見渡す。

「……考え事してたら…何時の間にか…寝入っちゃってた…かな…。」

少女独特の、ぽつりぽつりとした呟きを発しながら無意識に膝の上に置いた刀の柄を撫でる。

霞流 周 > 二級学生『霞流 周』として己の在り方を定めてから数年――穏やか、とは言い難いが…まぁ、

「……目立つ事を…やらかさなければ…二級学生でも…ぎりぎりは何とかなる…か。」

もう一度、欠伸を噛み殺しながら軽く片手で目元を揉み解す。魔術で整調した方が早い気もするが。

「…課題は…問題無し…提出物も…出し終えてるし…当面の問題…は…。」

やっぱり”これ”だろうか。ちらり、と膝の上に乗せた無銘の刀を見下ろす。
騙し騙し使ってきたが、手入れは欠かさずともそろそろ刀の限界が近い。
新しい刀剣を買う余裕は流石に無いし、一攫千金を狙う程に冒険心も無い。

霞流 周 > そういえば…先日転移荒野で知り合ったあの人は大丈夫だろうか?
一応、付き添いはしたがそこまでだ。その先は彼女自身と生活委員会の対応に任せたきり。

(…考えたら…私の…知人は…異世界の人が…多い気がする…。)

そういう縁でもあるのかもしれない。まぁ悪い事ではないだろう。

「オルニスさん…セロさん…スノウさん…元気にしてると…いいけど…。」

呟いてから、僅かに沈黙を挟んでから吐息を小さく漏らした。
自分なぞが心配せずとも、彼女たちはそんなヤワではない…と、思う。

霞流 周 > ――そもそも、知人友人だろうと躊躇無く斬れる人でなしが心配するだけ迷惑ではないか?
ご案内:「第三教室棟 屋上」にスノウさんが現れました。
スノウ > 「...この建物だったような?」

公園で体調が悪くなってから数日。あれから氷を持つようにした。
便利なものだ、このクーラーボックス...だっけ。いっぱい入る。
一応見学としての許可を取っているが、今回は別件である。
自身の能力...でたまたま知ってる人を見かけ、こちらまで来た。

「重くはないけど...あ、この扉が屋上かな。」

ガラガラと音を立てながら荷物を引っ張っていく。
目の前の扉を開けようと試みてみる。今度は転ばないように...。

霞流 周 > 「……。」

扉が開く音――と、同時に誰かの気配。
考え事を打ち消して、そちらに茫洋とした視線を向ける。
光が無く、生気も無いそれはまるで死人か幽霊の視線だ。

「……ん…。」

知ってる人なら別にいいが、初対面の人だったらどうしようか…。
とはいえ、物怖じする性格でもないのでベンチに座ったまま視線だけを扉へと向けている。
一介の学生ではあるが、二級学生という身分…悪目立ちはしたくはない。

ならば、何時も通りの自然体で静かに淡々と迎えるべきだろうか。

(…でも…この気配…つい最近覚え…が…。)

スノウ > 「...失礼します。あ...やっぱり、アマネさんだ。」

知った顔が見えてすごく安心した...。
何か考え事でもしてたのかな...邪魔しちゃったかもしれない。

「ご、ごめんなさい...なにかしてました?」

どうしよう、私なにか喋る事考えておけばよかった...。
知ってる人に会えてうれしくて、そんな事ばかり頭に浮かぶ。
たじたじになりながら顔を下に向けてしまう。

霞流 周 > 「……スノウ…さん…?」

表情は無のままだが、僅かに目を丸くして。
まさかこんなに早くまた再会するとは思わなかった。
取り敢えず、見た感じ…元気…かは分からないが無事そうだ。

「……あぁ…いえ…さっきまで居眠りしてただけ…なので…。」

右手をゆるゆると左右に振って、別に邪魔では無いと言う意思表示を。
視線が、一度彼女が携えているホイール付きのクーラーボックスへと向けられるが。

「……取り敢えず…ここ…座りますか…?」

と、緩慢な動きでベンチを軽く指先で示してみせる。
ついでに、真ん中を陣取ってしまっていたので少し横にズレてスペースを空けておく。