各部活の本部などが置かれたり、部活の活動のためなど、部活動のために設けられた建物。
ここに本部を置く部活は棟内に部室をあてがわれ、そこで活動を行うこともできる。また、この棟に本部がある必要は絶対ではない。
様々な部活の施設や店舗があるため棟内は混沌としている。
※ビルのようなイメージで考えています。内装など詳しいことや部室の事などがご自由に描写してください。
部屋の設定をその時に応じて変えられるので、棟内のロビーや所属部活の部室など、遊びたい場所に応じて変更してください。
フリー設定ルームですが、その範囲は部室棟内部やその周辺までとします。
参加者(0):ROM(1)
Time:18:34:12 更新
ご案内:「神技武練塾-神技堂-」から霜月 雫さんが去りました。
■霜月 雫 > 「……よし」
その後もいくつかの型を100本ずつ繰り返したところで、ふと窓から外を見る。
――大変、暗い。
「……あれ?」
気が付けば、周囲で稽古をしていた他の部員もいない。
と言うか、部屋を閉めなくてはならない時間ギリッギリである。
「やばっ、集中しすぎた!!!」
慌てて刀を片付け、そしてアワアワと急いで掃除をする。
時間が差し迫っているというのに掃除自体は丁寧なのは、生来の性格のものだろうか。
「ありがとうございました!」
道場に礼。
そして、施錠をしてから。
「……流石に、疲れたなあ」
全てが片付いた後、どっと疲れが襲ってくる。
とは言え、疲れていてもまだ掃除する程度には動けるということは、まだ余力はあるという事。
もっと追い込めるな、などと思いつつ、帰っていくのであった。
■霜月 雫 > 「はぁ……はぁ……」
息が上がる。
「前方二面の捌き、100本」
前方に並んでいる二人から襲われるのを捌いて倒す型をこなす。
「くっ……はぁ……!」
流石に息が上がり、型が乱れそうになる。
しかし、そこで集中し直し、型の精度を保つ。
100本をこなし、刀を納めて。
「流石に、キツいね」
とは言え、対人稽古が出来ないならば一人で出来る限りの稽古をこなすしかない。
その場に正座して、柄に手をかける。
「――居合、上下の抜き。100本」
そして、居合に切り替えて更に稽古を重ねていく。
■霜月 雫 > 「四方斬り、100本」
今度は四方から襲い掛かってくる敵を倒していく型を。
美しい髪をなびかせつつ、四方に剣を振るい仮想の敵を斬り倒していく。
何度も何度も繰り返し、汗が流れ呼吸も苦しくなるが、それでも型の精度は落とさない。
寧ろ息が上がってからが本番だ。
実戦で、ベストコンディションを保てるのはせいぜい最初の数秒。その後は一秒ごとにベストコンディションは遠ざかっていく。
故に、バッドコンディションこそ基本。体を慣らしておくべきはバッドコンディションの方だ。
「ふぅ……ふぅ……」
呼吸を整える。が、敢えて整え切らず、そのまま次へ。
「左右の捌き、100本」
左右から襲ってくる敵の攻撃を躱しつつ反撃する型に移行。
疲れている。体が重い。
だからこそ、意味がある。
■霜月 雫 > 「次、前後の斬り、100本」
前を斬って即座に後ろを斬る基本型を100回繰り返していく。
それぞれにちゃんと相手をイメージし、同時に襲ってくる太刀筋を想定してそれを斬り落とすように型をこなしていく。
単純に形をなぞっているだけではなく、実際に同じシチュエーションであれば、同じように動くだけで想定されている効果が得られるであろう…そういう、活きた型だ。
「ふぅ……」
それを100本ずつ。
流石に多少息が上がるが、それを飲み込んで即座に次の型に移る。
――ここで休憩をしては意味がない。実戦では、連続的に敵が襲ってくることも考えられるからだ。
「前方三人追込み斬り、100本」
前方から縦に並んで襲ってくる三人の敵を斬っていく型をこなしていく。
■霜月 雫 > 「次、左右連斬り、100本」
もくもくと基本稽古を繰り返していく。
基本は大事だ。基本にこそ、奥義が詰まっていると言ってもいい。
どんな変則的な技でも、分解していけば基本の複合なのだから。
――しかして。
「うーん、やっぱり対人稽古の機会が中々ねぇ」
部員と稽古することもあるが、基本は約束組手に近いものが多い。
本気の仕合形式となると、中々心理的にもハードルが高いものだった。
「いい相手がいれば有難いんだけど」
ぼやきつつ、基礎稽古を続けていく。
■霜月 雫 > 「さて、と」
今日も今日とて、稽古をしに来た少女。
本日も太刀を遣っての型稽古である。
「前みたいなことが無いようにしなきゃね」
間合いの感覚のズレを自覚してから、意図的に様々なサイズの武器を使い分けて稽古するようにしている。
今日はたまたま太刀の日だ。
「――まずは素振り、正面切り下ろし100本」
呟いて、基礎稽古を開始する。
ご案内:「神技武練塾-神技堂-」に霜月 雫さんが現れました。
ご案内:「神技武練塾-神技堂-」から霜月 雫さんが去りました。
■霜月 雫 > 「まあ、流石にそう簡単に相手は見つからないよね」
ふぅ、と息を吐き稽古を終える。
納刀して、礼。
実際、自分の感覚のズレを矯正出来ただけで、大いに意味があった。
今後は、太刀や小太刀、そして組討の練習も増やしていこう、と考えつつ、木刀をしまう。
「あー……そう言えば組討とか、最近出来てないや。今度凛霞にでも稽古頼もうかな」
知り合いで最も『その手の技』に秀でている幼馴染を思い浮かべつつ、その場を後にするのだった。
■霜月 雫 > 「なんだろう、なんだかこの……型通りに出来てるのに、型の通りに行ってない感じ……?」
首を傾げる。
当然だが、独演する型であっても、その型には想定される相手がいる。
相手の動きを想定し、それに対する適切な動作を纏めたのが武術の型の一面だ。これを繰り返し稽古することで、状況に応じた適切な動きを、思考ではなく反射で繰り出せるようにすることが、型稽古の意義の一つである。
だが、それが上手く行っていない感覚がある。問題なく、型通りに出来ているにも関わらず、だ。
「う~~~~~~ん……」
考え込む。
数秒考えこみ、今度はもっと明確に相手をイメージしながら演武することにしてみる。
「――三本目」
抜刀し、足薙ぎを躱された状態を想定するところまでは同じ。
そこから横薙ぎを放つが、今度は横薙ぎを相手が躱すのではなく受けた想定だ。
よって、薙ぎの連続ではなく、回し打ちによって連撃を放ち、拍子を作る。
右、左、右と順に打ち込んで受けさせ、パターンを記憶したところに切り返しを面打ちに移行……
「あれ?」
すかっ。
最初の打ち込みの際に、自分の中でそんな擬音が響いた。
勿論、身体は型通りに動いているため、寧ろちゃんとその位置で止まって切り返そうとしている。
だが、想定している相手に、切先が届き切っていないのだ。
「…………あっ!!!!」
そこで、思わず大きな声を出す。
――踏み込みが、浅い。
もっと正確に言えば、間合いの感覚が大太刀のそれから修正しきれていないのだ。
「こ、これかぁ……!」
自分が持っているのは、今は通常サイズの太刀(の木刀)だ。
全長で言えば自分の身長を越える大太刀、凍月の間合い感覚を引きずっていては、適切に踏み込めようはずもない。
「そっかぁ……ここしばらく、凍月ばっかり使ってたもんなぁ」
木刀を納め、天を仰ぐ。
今は稽古だからまだいいが、実戦の時に同じことをしていては、それが命取りになる。
今のうちに気付けて良かった……と思いつつも、対人稽古の重要性を思い知る。
太刀での対人稽古はここしばらく行えていなかった。
それにより、感覚を取り戻しきれずにいたのだ。
「稽古……凛霞や霈や緋彩に頼めるかなぁ」
考えて、とりあえず妹を除外する。あの妹は稽古とかしない。己の才能にフルベットオールイン、稽古なんて不要論者である。
――寧ろ、あの子の剣才なら、この程度の感覚のズレは、発生しないか、しても即座に修正できるのだろう。
己の未熟を噛みしめながら、木刀を抜いて平正眼に構える。
そして、間合いを意識しながらイメージトレーニング。より精密に、より正確に。
剣術において、間合いの管理は最重要事項の一つ。
様々な長さの武器を想定しつつ、それに合わせて間合いを調整しながら。
「……誰か相手いればなあ」
そんなことをボヤく。
■霜月 雫 > 「重心の問題…じゃないよね、多分。そこは問題ない感覚だし。
なんだろう、なんだかズレてるこの感じ……」
自分の演じた型を脳内で反芻する。
自分で言うのもなんだが、型としての動作におかしなところはなかったはずだ。
だが、何かがズレている。
首を傾げつつ、改めて柄に手をかける。
「――二本目」
先ほどと同じように、スススと前に出ながら抜刀。
だが、今度の想定は相手が足薙ぎを躱した状態。
故に、こちらに来るであろう敵を捌く斬り上げではなく、左右にやや斜めに踏み込みながら、右から左、左から右、右から左へと連続して横薙ぎを放つ。
そうやってリズムを覚えさせながら、最後の薙ぎの直後即座に前に踏み込んで平突き。
一撃で仕留めきれないことを想定し、突いたところから更に薙ぎ、そこから切り返して首を薙ぐ。
下がりながら平正眼に取り、残心。
左足を引きながら切先を鞘口に持っていき、右足を引きながら納刀。
正座をして、礼。
――問題ない。
動作は正確、型通りに出来ているはずだ。
なのだが。
「あれー?」
何故かしっくりこない。うーん、うーん。
■霜月 雫 > 「うーん、こういう時は、基本の型に戻るかなあ」
そう言って、柄に手をかける。
「――居合型『草薙』、一本目」
片膝立ちになり、そのまま立ち上がりながら、ススス、と前に出つつ抜刀。相手の脚を薙ぐ。
その後、足を斬られ反撃してくる、もしくは前に倒れてくる敵に対応するため、切り返して即座に逆風に斬り上げ。
流れで右霞の構えに移行、残心。
左足を引きながら切先を鞘口に持っていき、右足を引きながら納刀。
正座をして、礼。
「……うーん」
そして考え込む。うーん。
■霜月 雫 > 「ふぅ…」
木刀を振る手を止めて、一つ息を吐く。
普段使いの大太刀ではなく、通常サイズのそれを鞘に納めながら、正座。
「うーん、中々いい感覚にならないなぁ」
通常の太刀サイズを振るうのはやや久しぶりだというのもあるが、中々しっくりとくる感じにならない。
正座しながら、むむむと唸っている。
ご案内:「神技武練塾-神技堂-」に霜月 雫さんが現れました。