2025/01/24 のログ
ご案内:「神技武練塾」に浜野 宗一郎さんが現れました。
■浜野 宗一郎 >
「お邪魔しまんま~」
にゅっ、と現れたのはちょっとチャラい糸目の男。
どう見ても武道をやるような見た目に見えないが腰に差している刀を見て誰も何も言わないだろう。
刀を持っているという事はすなわち武道を目指すもの…だったのだが
「あ、お構いなく~これな、ファッションで刀差しとんねん。はは、だってみんな刀差してカッコイイやんか。」
だというのにこの男、刀をファッションだと言ってのけたのだ。
その言葉にこの場の雰囲気は悪くなる。何故ならみんな真剣で、この男だけ緊張感がないからだ。
ちなみにこの浜野宗一郎、一応目的があってこの場に訪れた。
一通りみんなの鍛錬を大人しく見ている。
誰か探しているのだろう
■浜野 宗一郎 >
「なんでもこの神技武練塾っちゅうにはエライ強くてべっぴんさんの剣士がおるって聞きましてな。ええ、風の噂です。」
どっかりと座る。
その隣には丁度休憩してた塾生が宗一郎をなんだコイツ、と言いたげに見る。
そんな視線に気が付いたのか宗一郎は誰も聞いていないのにベラベラと語り始めた。
「いや~、どうもそのべっぴんさん色々とスペック高くてなぁ…ああ、こういうのを高嶺の花と言うんでしょうか?まあ、ええわ。折角やしそのべっぴん剣士さんをナンパしようと思いましてな」
よりにもよって真面目で神聖な武道の場でナンパなどと口にする。
しかもヘラヘラとしておりそれは全員から射殺されんばかりに睨まれてもだ。
こんな状況で笑って口を動かすのはある意味で肝が据わっているどころの話ではない。
「ちゅーわけでワイはただのナンパ師なんでどうぞお構いなく~」
■浜野 宗一郎 >
「………ハズレ、やな」
今まさに全員の沸点が超えんとする中、宗一郎は誰にも聞こえぬ小さな声で呟く。
この塾にも今、竹刀を打ち合っている塾生はいくらかいる。
一人一人太刀筋が鍛え上げられている。
少なくとも1年ちょっとじゃきかない。数年以上はやっているのが普通だろうか。
「(せやけど、ここにいるラインナップどうも微妙やなぁ~。全員まとめてカチ合ってもあんまし面白味ないって…)」
宗一郎はうつむく。
誰かに見られているわけではないがその表情は心底がっかりしている。
所詮はこんなもんかと。
ともすればここに用はなし。
すぐさまに立ち上がって欠伸をした後、出口に歩き出す
ご案内:「神技武練塾」から浜野 宗一郎さんが去りました。