2024/06/04 のログ
ご案内:「図書館 休憩室」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 > 「ふぅ……」
先輩と、風紀委員のお仕事を分担し、お荷物にならない程度に終わらせてから、頭を下げて逃げるように解散し、勉強しにきて、現在。
ある程度、今日の目標を達成できそうな目処がついてから、休憩室にやってきた。
キョロキョロと辺りを見渡せば、今は、誰もいない様子。
入る様は、泥棒や不審者だが……陰キャ、コミュ障には、このくらいの用心が必要、だ。
必要である。必要なのだ、と力説し、不審者ではありませんよー、と心のなかでいいながら、着席して息を吐く。
「今日も、あんまりうまくできなかったな」
ほぅと、いつも通り、ため息を、ひとつ。
ご案内:「図書館 休憩室」にポーラ・スーさんが現れました。
■伊都波 悠薇 >
「もうちょっと、姉さんみたいに、要領良ければ、なぁ」
ないものねだり、だが、一緒に行動してくれるひとたちに迷惑をかけるのは、気が引ける。
なんせ、今日はあちこち行きはしたものの、緊張で躓いて転ぶのを3回もした。
人によっては呆れて置いていかれてもしかたない。
今回は、人が良かったからいいものの……
「……はずかし」
ぽつり、呟いて。
目線をより隠すように前髪をいじった。
■ポーラ・スー >
「――あらぁ~」
誰もいなかったはずの休憩室、どこからか聞こえる楽し気な声。
「可愛いこひつじさんがいるわぁ」
それはまさに、いつの間にか。
少女が座った席のテーブルの向かい側。
テーブルの下からすぅっと、顔の上半分だけが覗いて、光を吸い込むような深い蒼色の瞳が、俯いた少女を見上げていた。
■伊都波 悠薇 >
「ぴゅい」
顔面蒼白。
ぴょんっと、座っていたのに文字通り、腰浮きし。
がたんと、椅子に着地する。
いなかったはず、いなかったはずである。
誰もいなかったはずであるが、いた。
もしかしたら、幽霊?
とも考えるが、人であったなら、余計に「大変」だ。
幽霊のほうがまだ幾分かましである。
「お、おじゃま、して、すみません、でしたぁ」
そーっと立とうとするが、腰が抜けて、立てない。
おじゃましましたぁ、できない。
冷や汗が、頬を、伝った。
■ポーラ・スー >
「『ぴゅい』」
少女から飛び出た変な音を、面白そうに真似して。
ゆっくりと、テーブルに両手を置いて、ひょこりと顔を出した。
「そんなことないわ、わたしの方がお邪魔しちゃったわねえ。
驚かなくていいわよ、お化けじゃないわ」
真っ青になってしまった少女の顔を見て、くすくすと笑う。
「そ、れ、と、も~。
お化けの方がよかったのかしら、こひつじちゃん?」
『お化け』は、目を細めて、やんわりとした微笑みを浮かべながら少女の顔を見上げていた。