2024/06/09 のログ
■マト >
「うん、でもそれが出来るのも優希が教えてくれたおかげさ」
「ありがとう、優希」
自身に導をくれたに等しい同類に対して純粋な感謝の意を伝えながら少し体を揺らす
はしゃぐのを我慢しているようなその動きはある種微笑ましいものだろうか
「そうだね、それに本の場合外装も凝りやすい、という側面もあるみたいだ」
「何で出来ているか、書かれているかといった部分にも工夫をこらしているのが垣間見えるよ」
同意するように頷きながら、小説に目を細める、当然ながら読んだ事も無い本なのだろう
「実際に使う事での消耗はあるからね、それで言うならそうだな……」
「変化前後の差を、僕自身が持つエネルギーで補填している、とでも言えばいいかな?」
「成程、それなら氷の魔術も扱えるかもしれないね、能力で作る事と魔術として行使する事の差はあるけれど」
「言ってしまえばシナジー?があるかもしれない」
「……奇遇っていうと、もしかして優希は氷の魔術が得意なのかい?」
此方も優希の食いつきに気づいたのか向き直って興味深げに見つめてくる
膝の上で指を絡めて、優希の次の言葉を待ち望むように会話を楽しんでいるのが分かるだろう
■風花 優希 >
感謝の言葉には、曖昧に頷いて返す。
なるほど、こうしてみれば殆ど無邪気な子供と変わらぬなと思いつつ。
「書店や図書館にに並んでいるものを、ふとした時に手を取って読む…。
なぁんて事が出来るのは、やっぱり本ならではだからね」
これだとそういう偶発的な機会があまりないと、自身のスマホを振って。
「ああやはり…泥が身体みたいなものなのだろうな。
だから、使えばその分のエネルギーが減る、道理だね」
運動の延長線のようなモノ、身体機能の一部なのだろうと結論付ける。
「固める事が出来て、水が扱えるなら出来るだろう。
まぁ、適性が無くともある程度使えるようにするために、魔術所やら術具なんかがあるんだが。
それはそれとして、適性があるならそれ以上のことはない」
「そうだね、得意というか殆どその系統しか使えないのさ。
基本的な魔術はともかくね」
■マト >
「成程、この前の僕たちの出会いのようだね、偶発的な出会い」
「そういった効率化されていない行為、サプライズから生まれる感情」
「それらを刺激してくれる、という意味でも本は素晴らしいものなんだろうね」
興味深げに、そして楽し気にスマホと本を交互に見つめている
「多分ね、そして多分、それは魔術に使う魔力というよりは……生命力に類する力だと自分では推測してる」
「つまり、優希は氷に特化した体をしている訳だ……ふむ」
「ちょっとだけいいかい?話の流れ的に」
「もしかして優希は氷で体が出来ていたりは……」
といって優希に手を伸ばし、手のひらに触れようとするマト
もし触れるのを許すなら、マトの手はややひんやりとしている以外は人のそれとほぼ変わらないように感じるだろう
■風花 優希 >
「ふとした偶発的な出会いからの興味、ってやつだね。
何と言うべきかな…ああそうだ、人間味があるんだよ、本には」
などと、そんなふと思いついたような言葉を並べて、目を細める。
「敢えて分けるなら、異能なんだろうな。
いや、ゴーレムであるなら機能の一部、なんだろうが」
人のフリをするならそういう事になるだろう、と述べて。
「身体の方は…ちとまた違うというか、いや間違ってはないが…
少なくとも、氷で出来てはいないはずだよ」
ぴたりと、少し冷えた手が触れる。
優希の肌もまた、少し冷たいが一見すればそれは人のそれ。
……だが、それもし魔術的な親和性が高いのならば、違うものだと分かる。
それは魔力でそれらしく構成されたイミテーションだと。
■マト >
「人間味、成程」
「触れた感触、紙の匂い、文字によっては手書きのものもあったね」
「視覚以外を刺激する部分の多さは確かに人間的とも言えるかもしれない」
彼の言葉に自分なりに肉付けをして納得したように頷いている
「…… おぉ、成程」
「うん、氷ではできてないみたいだけれど、不思議な感じはするな」
「あの時祠に感じたものとも近いけれど、また違う印象かな?でも嫌いじゃないよ」
むにむに、と止めなければそのまま手のひらを揉むように指を動かすだろう
手に触れるために更に体を近づけているせいか、仄かに桜のような香りが漂っている、髪からだろうか
■風花 優希 >
「…ま、普通にしてる分には人のそれと同じだよ」
氷でもなければ、完全に物質的なそれでもない。
とはいえ、機能としては完全に人のそれなのだ。
少なくとも、姿形だけを模したゴーレムよりは人に近しい構造だ。
「そこらへんに漂ってる魔力やらが大本さ。
祠の奴とはまた力の系統は別」
しかし、こう近くに寄られるとなんとも甘い香りがする。
桜のような…花の香り。
少年の手は、未だにムニムニとされていた。
「…ふむ、キミさ、なんか桜とかに所縁、あった?」
■マト >
「あはは、それならそこはお互い様ってやつだね」
「僕も見つかった時は半分くらいは人を保ててなかったらしいけど、今はこうだし」
形だけを模し、殆どの臓器がはりぼてのような有様のマトに比べれば、確かに優希は人に近い構造といえるだろう
「呼吸の代わりに、或いは同時に魔力を吸っている、って事かな?僕も呼吸はしているし」
「色々興味はあるけれど、こういうのは"プライバシー"ってやつだよね」
優希自身へ向けられる興味の目は収まらないが、そこらへんはしっかりしているらしい
「ん~~」
「桜……?確か、木の名前だったね、いや無いと思うけれど」
「どうしてそう思うの?」
無意識にか、むにむにとしたまま答える内容はやや自信なさげだ、やはり、記憶が万全でないためだろう
だからこそそのまま、自身にそう問いかけた意図を問い返すのだ
■風花 優希 >
「そこから見た目はしっかり人になってるんだから、よくやるよキミも。
まあちょっと、曖昧な部分もありそうだったけど」
以前探った時のことを思い返す。
それが張りぼてであったのはともかく、両性であったことにはなるほどな、と思ったものだ。
「おおよそ、そんな感じだね。
あとはまあ、食事を魔力に変換したりだとか…詳しくは、まあそうだね」
少なくとも、ここでこれ以上口にするのは不味い。
軽く唇に、人差し指を立てて充てる。
「そういう香りがしたものだからね。
……でもなるほど、記憶には無い、と」
■マト >
「そういってもらえるとちょっとだけ嬉しいかもね」
「そこらへんはまぁ……今後次第って事で」
少しだけ舌を出して悪戯っぽい仕草をするマトは心から会話を楽しんでいるように見える
「何だろう、ある意味で優希は僕の先輩みたいなものに感じられるよ」
「生徒になって半月くらいで会えたのはきっと幸運な事なんだろうね」
人差し指を当てる仕草を真似しながら、こくりと頷いていて
「香りか、特に意識はしていないけれど」
「記憶にはないが、無意識のうちにって事は考えられる、桜か……調べてみようかな」
■風花 優希 >
「…なるほどな、今後次第、か」
まだまだ、変化の余地がある、ということか。
悪戯っ気のある仕草には、苦笑を浮かべて。
「確かにちょっとした先輩かも知れないね。
中々、ボクもまだ似たような知り合いも少ないからさ」
少し踏み込んだ話をついついしてしまうのは、そういう事なのだろう。
そんな考えを抱きながら、手を戻し。
「記憶がない内に、なんてのはありそうだしね。
自分探しをするなら、手掛かりかも知れないよ」
■マト >
「気づけばこの姿だったのも、まだ自分について分からないことが多いのもあるからね」
「とはいっても、今の僕については結構、気に入ってるつもりだけど」
不安が無いわけではないが、取りあえずは余り気にしないことにしているのだろう
「そういう意味では貴重だね、優希が良ければ之からも仲良くしてくれるととっても助かるよ」
「うん、機会があれば……」
「調べてみるとしよう、あぁそれと、もう一つ聞いてもいいかな」
手を戻されると、少し残念そうに声が途切れつつも、続けて質問を切り出して
「図書委員って、どうしたらなれるんだい?」
■風花 優希 >
「そりゃあいい事だ、気に入ってるなら不満も出ない」
気にしすぎてもどうしょうもない。
それでいいと、軽く笑って。
「此方こそ、って返すべきかな。
連絡先でも交換しておくかい?」
ひらひらと、スマホを見せる。
込み入った話をしたりするにも、そうでなくとも、連絡先が在った方が便利だろうと。
「うん?
そうだな、普通に申請を出せばいい筈だけど…。
適当な先生に声かけて、お願いすればあとは何かいいようにやってくれるさ」
■マト >
「やぁ、それはいい、連絡先の交換、初めての経験だ」
「ぜひお願いするよ」
そういってマトもスマホを取り出して同意する事だろう
「成程簡単なんだね、それなら直ぐにでも入れそうだ」
「――魔術を含めた知識の収集、人への理解、そして"先輩"の存在」
「どうするか迷っていたけれど、之だけ揃っているなら飛び込むのも一興だろうと思ってね」
「"此処"には長らくお世話になる事になりそうだから、それへの恩返しも含めてって形になるかな?」
バイトもそのうち考えるけれど、まだ時間はあるからね、と付け加えながら
■風花 優希 >
「まさかの初めてかい?
そりゃあ光栄だ」
冗談めかして笑いつつ、ぽちぽちとスマホを操作。
恐らくは何事もなく、連絡先を交換するのだ。
「…そうだね、知識を得るなら図書委員ほど便利な委員もないしね。
ま、気が変わったら別の委員に移ればいいんだ、気軽に申請していいんじゃない?」
と、そう決めたことに、楽し気に頷いて。
「どっちかっていうと、バイトの方が差し迫ってるかもだしな」
■マト >
「初めから入っている寮への番号以外はね、何せ昨日使えるようになったばかりだから」
ぽちぽち、と問題なくスマホを弄って連絡先を交換する姿はどこからどう見ても普通の学生である
「そういう事だね、うん、委員の業務っていうのもどんなものなのか、今から楽しみだよ」
「そして変えるのも自由と、何というか本当に自由なんだね、この場所は」
「うん?差し迫ってる……っていうと?」
取りあえずする事が定まった為か、楽し気に語るマトだが
最後の言葉に対しては少し不思議そうに小首をかしげて見せた
■風花 優希 >
「想像以上に最近だったか」
さもありなん、と言いつつぽちぽちと。
「委員になったら、その時は教えるさ。
そう大した作業もないから、直ぐに覚えられる」
「ああ、金銭回り、モノ次第だけど即日にどうにかなる者って少ないからさ。
支出が増えるなら、早めに如何にかした方が良いってことだよ」
■マト >
「初めての契約、というのと申請用の書類、っていうのが結構沢山あってね」
「人間以外だったり自分のお金じゃない場合は面倒が増える……事もあるらしい」
それで契約までにちょっと時間がかかったのだと
「ふふ、ならその時は改めて先輩として頼らせてもらおうかな」
「あ~~成程ね、取りあえずは日雇い労働?って奴が幾つかあるみたいだからそれをやってみようと思う」
「僕の力を生かせる場所なら最良だけど、そうでなくても……"人並み"の仕事は出来るからさ」
■風花 優希 >
「あぁ…手続き増えるもんな、色々と」
お役所仕事と言えばその通りだが、色々必要なのだろう、手続きというものは。
ともあれ閑話休題。
「その体格で…とは思わなくもないけど、まあ其処は大丈夫か」
見た目通りではないのはよく知っている。
少なからず、働けるなら大丈夫そうだな、と。
「しかしそうか、それだと少しまとまった時間はキミは減るかな?
少しばかり、時間がある時に試してみたいことはあったんだが」
■マト >
「自分がこの身体でどの程度出来るかも知っておきたいしね」
単純な肉体労働、というのはそれを図るのにも使えるだろうと考えているようで
「今までする事が無さ過ぎたくらいだから、それでも作ろうと思えば大分作れると思うけれど……」
「試してみたい事?」
今度は逆側に小首を傾げる、中性的な雰囲気を纏うマトだが、その繰り返しの仕草はどちらかというと少女のそれだろう
■風花 優希 >
「一石二鳥って奴だね、さり気に目聡いな」
抜かりがない、と言ってもいい。
あくまでも、モノのついでなのだろうが。
「あぁ…学業以外はフリータイムと思えばそうかもな」
「そ、試してみたいコト…ここではちょい話せないけど」
可愛らしい仕草だな、と思いつつ。
スマホをひらひら、こちらで教える、というジェスチャーだろうか。
■マト >
「ふふ、効率化は得意な方だと思っているからね」
顔の前で指をちっ、ちっ、と軽く振って見せる
「成程……それならそういう事で」
彼の意図を理解し、此方もスマホを軽くかざして見せる
何時でも連絡して?という意思が瞳から垣間見えるだろうか
■風花 優希 >
「流石はゴーレム…って言った方が良いかな?」
そう笑いながら、横に置いていた本を抱えて、立ち上がる。
「ああ、この仕事が終わった後にでも連絡するさ。
ちなみに、暇な時間だけ聞いてもいいかい?」
流石にそろそろ仕事に戻らねば他の生徒に怒られる。
この辺りで仕事に戻ろうかと振り向きながらも、問いかけて。
■マト >
「かもね?おっと、そろそろ時間か」
立ち上がるのを見て時計をちらりと確認するマト
話している間にそれなりに時間がたっている事だろう
「分かったよ、それじゃあこの時間なら……」
と自身の空いている時間を口頭で伝えつつ
「お仕事頑張ってね優希、僕もそうだな」
「何冊か借りてから、寮に戻るとするよ」
最初に貰ったアドバイスを参考にしてね、なんていいながら見送る姿勢を取るだろう
■風花 優希 >
「ん、おっけー。
いい感じにボクが空いてたら、またその時に」
詳しくは恐らく、また連絡が来るのだろう。
「ああ、それじゃあまたね、マト。
そっちも調べもの、頑張りなよ」
そうして、少年は本の束を運びながら、仕事へと戻るのだった。
■マト >
「ありがとう、それじゃあ、またね」
去っていく優希に軽く手を振りながらマトも立ち上がる
「さて……何を借りようかな」
一つ二つ、三つ、候補を考えているのだろう、指を折って、一度スマホに目を向ける
「~~~♪」
きっと連絡を楽しみにしているのだろう、そんな雰囲気を隠さずにマトも休憩室を後にするのだった
ご案内:「図書館 休憩室」からマトさんが去りました。
ご案内:「図書館 休憩室」から風花 優希さんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」にリョーガ・パレコルタさんが現れました。
ご案内:「図書館 閲覧室」からリョーガ・パレコルタさんが去りました。